4 宣伝
ーーーそれが検閲ですか…
「はい、これが彼女達の悪事が世に出ない秘密です。」
ーーーなるほど…
でも、それでも多少は悪い噂は流れますよね
「はい、その対策としてエルフさん達は
宣伝活動を行います。」
ーーー宣伝活動…?
ある日のこと…
ベティさんの一件以降
お金や物で夜伽の指名を
買おうとする子が増えた気がする。
実際に今もおねだりを受けている…
彼女たちはなかなか引き下がらないから
断るに断れない…困った…
「お兄ちゃ〜ん♡♡
お金いっぱーいあげるから今日の夜伽
私を指名してくれない?ね?」
「え…いやちょっと」
「こら、止めなさい!彼が迷惑してるでしょ。」
「げっ…委員長…」
夜伽のおねだりが止まった…
「それに、お金や物で釣るのは
ダメって決まったでしょ?」
「ちぇ、分かったよ…」
膝から降りてトボトボと歩いていく
た、助かった…
「まったく…」
彼女の名前はロシェル
銀髪とキリッとした目が特徴で
メガネが似合う真面目なエルフさんだ。
騒がしいエルフさんたちの中では
一際穏やかで清廉。夜伽のときも
優しくゆっくり眠らせてくれる。
「ごめんなさい…
彼女たちには後で
きっちりお灸を据えておきますので。」
「は、はい…助かりました」
彼女には色々お世話になっている。
いきなりこんな所に連れてこられて
不安だったときも優しく面倒を見てくれた。
先程のように他のエルフさんにも
厳しく注意してくれるし…
「(迷惑かけっぱなしだな…)」
そう思っていたとき
「あ、あの言いにくいんですが…
ひとつお願いがあって…」
「さ、撮影ですか…?」
「はい、ぜひ協力して欲しいんです」
どうやら、人間向けにエルフの里の紹介動画を撮るようで、その協力を頼まれた。
「えっ…でも…」
これは恐らく、彼女達の悪事に
加担することになる。
さらなる被害者を生んでしまうかも…
「嫌なことだとわかっているんですが…
なんだかんだ私の故郷ですし、
それに彼女達の悪いところばかりが
広まるのも心苦しいんです…」
困ったような、少し悲しみを含んだ表情…
そんな彼女の表情に罪悪感が湧き出てくる。
「うっ……分かりました!
ぜひやらせてください!」
悩んだが、承諾することにした。
彼女にはいつもお世話になっているし
少しでも恩返しがしたい。
撮影当日
撮影はインタビュー形式で
行われるようで、撮影場には
ソファと機材が置いてあった。
ん…?
先に準備していたロシェルさんが
何やらモジモジとしている。
「あ、あの…言いづらいのですが…
今日はラブラブカップルへのインタビュー
という形で撮影をするらしいので
その…手を繋いでも…いいでしょうか…♡」
「あ、はい…」
どうやら、スタッフからの要望で
ラブラブアピールをして欲しいとの事で…
こんな照れたロシェルさんを
見るのは初めてだ。
赤面した様子は、普段の落ち着いた
彼女とは違う魅力があった。
顔にもう片方の手をやり、
口元をしきりに隠す仕草に
グッと胸を掴まれる。
「ご、ごめんなさい…その、私の手汗が…♡
……やっぱり、手を繋ぐのは
やめておきましょうか…」
パッと手を離そうとするロシェルさんを
引き止めるように、指を絡める。
「ぼ、僕は気にしませんから…」
反射的にやってしまったが
正直恥ずかしい気持ちでいっぱいだ…
ーーーじゃあ、始めますね…
お二人の馴れ初めを教えてください。
「あー、えっと拉t「彼を見かけて、
私がお茶に誘ったんです…♡
そこからお家で一緒に
暮らすようになりました…」
思いっきり嘘なんだが…
まあ、紹介動画で拉致はまずいか、
話を合わせておこう…
ーーーお互いの好きなところは…
「真面目でクールなところですかね…
でも、ちょっと照れ屋で
実は甘いものが大好きで…
そういうギャップが可愛いんです。」
「えーっと、その…♡
まずは笑ったときの顔ですね…
私みたいな堅物の面白くない話も
真面目に聞いてくれて…
そういう誠実でカッコイイ所が…♡
でも可愛い所もあって…寝てる時に
スリスリって頬擦りしてくれるんです…♡
彼は寝ぼけてるんだと思うんですけど、
普段は照れ屋さんでなかなかそういうことしてくれないんで…あとは…」
思った以上に出てくる好きなところ
に少し恥ずかしくなってしまう。
というか、寝ている間にそんなことを…
その後もインタビューは続き
色々なことを質問された。
ロシェルさんが心配だったので
度々横目で彼女を見た。
彼女はただ幸せそうに微笑んでいた。
ーーーでは最後にロシェルさんに質問です。彼に望むものはありますか?
……それは僕も気になる。
いつも迷惑をかけているし、
なにかあったら教えて欲しい…
「いえ、望みなどありません。
みんなで笑って、過ごす…
今の生活が続けば…それで。」
ロシェルさんはそう言い切る。
微笑みながら、きっぱりと
その夜
今日の夜伽はロシェルさんを指名した。
なんとなく、話したかった。
「今日はありがとうございました…
きっと里の魅力を伝えられたと思います…」
「いえいえ、お役に立てて光栄です。」
晴れ晴れとした、そんな気分だ…
ベッドの上でゆっくりしていると
ロシェルさんが口を開く。
「望むもの…ないと言いましたが、
嘘なんです…」
「えっ…?あ、え?」
メガネをサイドテーブルに置くと、
ロシェルさんは覆い被さるように
僕の上にまたがる。
紅潮した顔は、
じっとこちらを見つめている。
「言い出しづらくて…その…キスを…
ご慈悲を…くださいませんか?♡」
「は、はひぃ…♡」
ゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねる。
失神しそうなほど上手いキス。
ずっと忘れてたけど、
彼女もエルフなんだ…
夢中で舌を絡め合う。
さすがに激しくて、
息が持たなくなってきた…
「ろしぇ…るさん…♡
ちょっt…タンマ…待って…♡」
「んくっ…♡はぁ…♡人間しゃん…♡
ここ、痒くて…♡辛い…♡
ん…♡失礼しましゅ…♡」
やめないどころか、
さらにヒートアップする。
ロシェルさんは下着に手をかけると
肉棒をつかみ、そのまま挿入する。
「ロシェルさん…!?待っt」
聞こえていないようだ、どうして…
ん?なにか唱えている?
呪文だろうか?
「感度50倍っ…♡魅了最大魔法…♡
レベルドレイン開始…♡
感覚共有…♡それとぉ…」
「ロシェルさん…?」
「ふふっ…♡私、実はすごく性欲が高くて…
こんなメガネかけて、
真面目ぶってますけど…
実は封印魔具で…
本性はあなたの下着を嗅ぎながら
こっそりオナニーしたり…
ずっと貴方を思って1人で慰めてきた
悲しい喪女なんです…♡
でも、もういいですよね…?」
「ろ、ロシェルさん?」
「さんは要らないですよ…♡
夫婦ですし…♡封印解放…♡
ゆっくり楽しみましょうね…♡貴方…♡」
「あ、委員長おはよー!お兄ちゃんは…?」
「おはようございます。
あ…えっと腰が痛いようで…♡」
「はい、これが彼女達の悪事が世に出ない秘密です。」
ーーーなるほど…
でも、それでも多少は悪い噂は流れますよね
「はい、その対策としてエルフさん達は
宣伝活動を行います。」
ーーー宣伝活動…?
ある日のこと…
ベティさんの一件以降
お金や物で夜伽の指名を
買おうとする子が増えた気がする。
実際に今もおねだりを受けている…
彼女たちはなかなか引き下がらないから
断るに断れない…困った…
「お兄ちゃ〜ん♡♡
お金いっぱーいあげるから今日の夜伽
私を指名してくれない?ね?」
「え…いやちょっと」
「こら、止めなさい!彼が迷惑してるでしょ。」
「げっ…委員長…」
夜伽のおねだりが止まった…
「それに、お金や物で釣るのは
ダメって決まったでしょ?」
「ちぇ、分かったよ…」
膝から降りてトボトボと歩いていく
た、助かった…
「まったく…」
彼女の名前はロシェル
銀髪とキリッとした目が特徴で
メガネが似合う真面目なエルフさんだ。
騒がしいエルフさんたちの中では
一際穏やかで清廉。夜伽のときも
優しくゆっくり眠らせてくれる。
「ごめんなさい…
彼女たちには後で
きっちりお灸を据えておきますので。」
「は、はい…助かりました」
彼女には色々お世話になっている。
いきなりこんな所に連れてこられて
不安だったときも優しく面倒を見てくれた。
先程のように他のエルフさんにも
厳しく注意してくれるし…
「(迷惑かけっぱなしだな…)」
そう思っていたとき
「あ、あの言いにくいんですが…
ひとつお願いがあって…」
「さ、撮影ですか…?」
「はい、ぜひ協力して欲しいんです」
どうやら、人間向けにエルフの里の紹介動画を撮るようで、その協力を頼まれた。
「えっ…でも…」
これは恐らく、彼女達の悪事に
加担することになる。
さらなる被害者を生んでしまうかも…
「嫌なことだとわかっているんですが…
なんだかんだ私の故郷ですし、
それに彼女達の悪いところばかりが
広まるのも心苦しいんです…」
困ったような、少し悲しみを含んだ表情…
そんな彼女の表情に罪悪感が湧き出てくる。
「うっ……分かりました!
ぜひやらせてください!」
悩んだが、承諾することにした。
彼女にはいつもお世話になっているし
少しでも恩返しがしたい。
撮影当日
撮影はインタビュー形式で
行われるようで、撮影場には
ソファと機材が置いてあった。
ん…?
先に準備していたロシェルさんが
何やらモジモジとしている。
「あ、あの…言いづらいのですが…
今日はラブラブカップルへのインタビュー
という形で撮影をするらしいので
その…手を繋いでも…いいでしょうか…♡」
「あ、はい…」
どうやら、スタッフからの要望で
ラブラブアピールをして欲しいとの事で…
こんな照れたロシェルさんを
見るのは初めてだ。
赤面した様子は、普段の落ち着いた
彼女とは違う魅力があった。
顔にもう片方の手をやり、
口元をしきりに隠す仕草に
グッと胸を掴まれる。
「ご、ごめんなさい…その、私の手汗が…♡
……やっぱり、手を繋ぐのは
やめておきましょうか…」
パッと手を離そうとするロシェルさんを
引き止めるように、指を絡める。
「ぼ、僕は気にしませんから…」
反射的にやってしまったが
正直恥ずかしい気持ちでいっぱいだ…
ーーーじゃあ、始めますね…
お二人の馴れ初めを教えてください。
「あー、えっと拉t「彼を見かけて、
私がお茶に誘ったんです…♡
そこからお家で一緒に
暮らすようになりました…」
思いっきり嘘なんだが…
まあ、紹介動画で拉致はまずいか、
話を合わせておこう…
ーーーお互いの好きなところは…
「真面目でクールなところですかね…
でも、ちょっと照れ屋で
実は甘いものが大好きで…
そういうギャップが可愛いんです。」
「えーっと、その…♡
まずは笑ったときの顔ですね…
私みたいな堅物の面白くない話も
真面目に聞いてくれて…
そういう誠実でカッコイイ所が…♡
でも可愛い所もあって…寝てる時に
スリスリって頬擦りしてくれるんです…♡
彼は寝ぼけてるんだと思うんですけど、
普段は照れ屋さんでなかなかそういうことしてくれないんで…あとは…」
思った以上に出てくる好きなところ
に少し恥ずかしくなってしまう。
というか、寝ている間にそんなことを…
その後もインタビューは続き
色々なことを質問された。
ロシェルさんが心配だったので
度々横目で彼女を見た。
彼女はただ幸せそうに微笑んでいた。
ーーーでは最後にロシェルさんに質問です。彼に望むものはありますか?
……それは僕も気になる。
いつも迷惑をかけているし、
なにかあったら教えて欲しい…
「いえ、望みなどありません。
みんなで笑って、過ごす…
今の生活が続けば…それで。」
ロシェルさんはそう言い切る。
微笑みながら、きっぱりと
その夜
今日の夜伽はロシェルさんを指名した。
なんとなく、話したかった。
「今日はありがとうございました…
きっと里の魅力を伝えられたと思います…」
「いえいえ、お役に立てて光栄です。」
晴れ晴れとした、そんな気分だ…
ベッドの上でゆっくりしていると
ロシェルさんが口を開く。
「望むもの…ないと言いましたが、
嘘なんです…」
「えっ…?あ、え?」
メガネをサイドテーブルに置くと、
ロシェルさんは覆い被さるように
僕の上にまたがる。
紅潮した顔は、
じっとこちらを見つめている。
「言い出しづらくて…その…キスを…
ご慈悲を…くださいませんか?♡」
「は、はひぃ…♡」
ゆっくりと顔を近づけ、唇を重ねる。
失神しそうなほど上手いキス。
ずっと忘れてたけど、
彼女もエルフなんだ…
夢中で舌を絡め合う。
さすがに激しくて、
息が持たなくなってきた…
「ろしぇ…るさん…♡
ちょっt…タンマ…待って…♡」
「んくっ…♡はぁ…♡人間しゃん…♡
ここ、痒くて…♡辛い…♡
ん…♡失礼しましゅ…♡」
やめないどころか、
さらにヒートアップする。
ロシェルさんは下着に手をかけると
肉棒をつかみ、そのまま挿入する。
「ロシェルさん…!?待っt」
聞こえていないようだ、どうして…
ん?なにか唱えている?
呪文だろうか?
「感度50倍っ…♡魅了最大魔法…♡
レベルドレイン開始…♡
感覚共有…♡それとぉ…」
「ロシェルさん…?」
「ふふっ…♡私、実はすごく性欲が高くて…
こんなメガネかけて、
真面目ぶってますけど…
実は封印魔具で…
本性はあなたの下着を嗅ぎながら
こっそりオナニーしたり…
ずっと貴方を思って1人で慰めてきた
悲しい喪女なんです…♡
でも、もういいですよね…?」
「ろ、ロシェルさん?」
「さんは要らないですよ…♡
夫婦ですし…♡封印解放…♡
ゆっくり楽しみましょうね…♡貴方…♡」
「あ、委員長おはよー!お兄ちゃんは…?」
「おはようございます。
あ…えっと腰が痛いようで…♡」
22/02/05 01:20更新 / 星清華
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