絶望のお仕置き
(今…何時だ…?どれぐらいたったんだ…?)
薄暗い部屋の中、鎖で繋がれたままの彼はぼんやりした意識の中で断片的に考える
(日が…入らないから時間の感覚がわからない…。)
あれから長い時間を時雨と繋がったまま過ごしていた知宏は、日常のあらゆる感覚が狂い始めていた。
「あら、お目覚めですか?旦那様。」
「時雨…。」
「もう少しで朝食が出来ますからね。ちょっとだけお待ち下さいな♪」
「そうか…今は朝か。」
時雨はパタパタと愉快そうな足音をたてながら部屋を出ていく。
ジャラッ…
時雨の仕草と放たれる言葉だけ聞けば、ありふれた日常の暖かな1ページで済むのだが、部屋に響く重たい金属音が一気に彼を現実へと引き落とす。
繋がれた鎖はなおも彼を頑強に繋ぎ、現実を嫌というほど知らしめる。
(クソっ…この鎖さえちぎれてくれれば…。)
ギャリンッ!
(…ん?)
知宏は、右腕からベッドへと続く輪の羅列の一つに違和感を覚える。
(っ!!1個だけ輪っかが開いてる!!)
右腕が繋がれた鎖のちょうど真ん中の辺りの輪が一つ変形し、隙間ができていたのだ。
時雨との激しい交わりを続け、それに耐える為に知宏は鎖を引っ張る形で力み続けていた為鎖が耐えきれず変形してしまったのだ。
(コイツを外してしまえば後はなんとかなる!なんとか外さないと!)
奇跡的に手足に巻き付く手錠はカギが必要なく、出っ張りを押えながら外すタイプのモノであった。
片腕さえ自由になればあとは簡単に抜けられるのだ。
(外れろっ!クソっ…このっ!)
ジャリンッ!ギャリッ!ガシャン!
必死で鎖を外そうと右腕を動かす知宏、そこへ…
「暴れても無駄ですよ?」
「っ…!?」
右腕に視線を向けた知宏の丁度真後ろ。
得体の知れない感情が込められた声。
静かに佇む気配。
潜在的な恐怖が知宏を襲い、背筋に悪寒が走る。
「何をしているのですか…?」
「な…なにもっ…!?」
時雨の視線が、先程振り回していた右腕の鎖へとうつる。
「あら?鎖が壊れかけてますね…。」
「っ!?」
「まさか…逃げるおつもりで…?」
「そ、そんなわけ!!」
反射的に知宏は応えるが、時雨の瞳に光が戻る事はなかった。
「…旦那様の嘘はわかりやすいですねぇ?」
「ウソじゃない!」
「仕方がありませんね…。朝食が冷めてしまうのが勿体ありませんが…。」
時雨はパタ…パタ…と静かに部屋を出ていき、1〜2分程で何かを手に現れる。
そしてゆっくりと時雨が知宏の上に跨り、マウントをとり、知宏の鼻先に顔を近づけ呟く。
「お仕置きが必要みたいですねぇ…ふふふ…ふふふふふ…。」
八重歯の覗く口元をにやりと歪ませ、少し細められた瞼の間から瞳孔が開ききった光彩のない金色の瞳が知宏の瞳を見つめる。
知宏はある種の絶望を感じ始める。
まるでレイプ魔に監禁され、強姦を受ける寸前の乙女のような。
立場は逆であるが、状況は同じである。
脱出の手段を奪われた今の彼には縋る希望がないのだ。
「私は言いましたよねぇ?」
「なにを…?」
「旦那様を私無しでは生きていけない身体にしてあげます…と。」
そう耳元で囁くと、時雨は先程の何かを取り出す。
「今回はコレを使ってお仕置きをしてあげましょう…。」
「ば…バイブ?」
時雨が取り出したのは女性用の大人のおもちゃ。俗に言うバイブである。
「はい♪そうですよぉ?もちろん私が使うのではありません。だ、ん、な、さ、ま?貴方に使うのですよ♪」
「…っ!!まさかっ…。」
知宏はその意図に気付き、目を見開く。
「そのまさかです。旦那様の後ろの処女。私が頂いちゃいますね♪」
「い、いやだ!やめてくれ!」
「い、や、です♪…口では否定しながらも下の子は元気ではありませんか♪」
「ひっ…!」
「ですが!ここはお預けです♪後でたっぷりと可愛がってあげますよ♥今は…ここ♥」
時雨は拒否を示す知宏など気にせずに自らの指にローションを垂らし、知宏の後ろの穴を解し始める。
「はぁ…ああ…!」
「力を抜いてください?でないと痛いですよ〜?」
「ホントに…やめぇぇえっ!」
いきなり指を一本挿入する時雨。
知宏の抗議は途中で遮断される。
「あぐ…ぐ…!」
「ほぉら、私の指を一本飲み込んじゃいましたよぉ♥」
そのまま指を前後に動かし始める時雨。
そしてすぐに2本目の指が知宏を貫く。
「がぁっ…あが…!」
「馴染むのが早いですねぇ♪この調子ならすぐにこの子が使えそうですねぇ♥」
時雨はなおもさも女のアソコを攻め立てるかのように、知宏の尻穴を掻き回す。
「あ♪ここが前立腺ですね!♪」
「ぐああっ!」
知宏の前立腺を見つけ出し、執拗に攻め立てる時雨。
知宏は息すらもまともに吸えていない状態である。
そしてしばらくの間楽しむように壊れたニヤケ顔を浮かべながら、言葉を紡ぐ。
「そろそろ大丈夫でしょう…。」
「ひあぁ…。」
この言葉と同時に、指を引き抜く時雨。
「や、めて…くれ…。」
時雨はバイブを取り出し、ローションを垂らし始める。
知宏の言葉は聞く気もないと言った様子だ。
そしてバイブの切っ先は、先程の愛撫で解れた知宏の尻穴にあてがわれる。
「頼む…やめてくれっ…!もう逃げようとしないからっ!…謝るから…本当にごめん…だから…お願いだ…!」
知宏の目には涙すら浮かび始める。
その言葉に、時雨の動きがピタリと止まる。
「…本当に逃げようとしませんか?」
「逃げない…本当だ…。」
「…本当ですね?」
「誓うよ…絶対に逃げない。」
「わかりました。」
静かに顔を上げ、知宏を見つめる時雨。
瞳には光が戻り、表情は柔らかくなっていた。
その変化に知宏は心から安堵する。
だが…
「ですが、お仕置きはちゃんと受けてもらいますよ?♪だ、ん、な、さ、ま?」
口の端が一気に釣り上がり、瞳が一瞬で金色の底なし沼のような淀みが広がる。
「私の旦那様……旦那様…旦那様…旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様!!!!!!」
「そん…な…。」
知宏は再び絶望のそこへ突き落とされる。
盛大に挙げられて盛大に落とされた知宏の心に、この絶望を受け入れる余裕などなく。
涙を零しながら震えることしか出来ない。
「私の愛…ちゃんと全部受け止めてくださいね!♥」
その言葉と共に、彼女の手に握られたバイブが一気に前進するのだった……_____
薄暗い部屋の中、鎖で繋がれたままの彼はぼんやりした意識の中で断片的に考える
(日が…入らないから時間の感覚がわからない…。)
あれから長い時間を時雨と繋がったまま過ごしていた知宏は、日常のあらゆる感覚が狂い始めていた。
「あら、お目覚めですか?旦那様。」
「時雨…。」
「もう少しで朝食が出来ますからね。ちょっとだけお待ち下さいな♪」
「そうか…今は朝か。」
時雨はパタパタと愉快そうな足音をたてながら部屋を出ていく。
ジャラッ…
時雨の仕草と放たれる言葉だけ聞けば、ありふれた日常の暖かな1ページで済むのだが、部屋に響く重たい金属音が一気に彼を現実へと引き落とす。
繋がれた鎖はなおも彼を頑強に繋ぎ、現実を嫌というほど知らしめる。
(クソっ…この鎖さえちぎれてくれれば…。)
ギャリンッ!
(…ん?)
知宏は、右腕からベッドへと続く輪の羅列の一つに違和感を覚える。
(っ!!1個だけ輪っかが開いてる!!)
右腕が繋がれた鎖のちょうど真ん中の辺りの輪が一つ変形し、隙間ができていたのだ。
時雨との激しい交わりを続け、それに耐える為に知宏は鎖を引っ張る形で力み続けていた為鎖が耐えきれず変形してしまったのだ。
(コイツを外してしまえば後はなんとかなる!なんとか外さないと!)
奇跡的に手足に巻き付く手錠はカギが必要なく、出っ張りを押えながら外すタイプのモノであった。
片腕さえ自由になればあとは簡単に抜けられるのだ。
(外れろっ!クソっ…このっ!)
ジャリンッ!ギャリッ!ガシャン!
必死で鎖を外そうと右腕を動かす知宏、そこへ…
「暴れても無駄ですよ?」
「っ…!?」
右腕に視線を向けた知宏の丁度真後ろ。
得体の知れない感情が込められた声。
静かに佇む気配。
潜在的な恐怖が知宏を襲い、背筋に悪寒が走る。
「何をしているのですか…?」
「な…なにもっ…!?」
時雨の視線が、先程振り回していた右腕の鎖へとうつる。
「あら?鎖が壊れかけてますね…。」
「っ!?」
「まさか…逃げるおつもりで…?」
「そ、そんなわけ!!」
反射的に知宏は応えるが、時雨の瞳に光が戻る事はなかった。
「…旦那様の嘘はわかりやすいですねぇ?」
「ウソじゃない!」
「仕方がありませんね…。朝食が冷めてしまうのが勿体ありませんが…。」
時雨はパタ…パタ…と静かに部屋を出ていき、1〜2分程で何かを手に現れる。
そしてゆっくりと時雨が知宏の上に跨り、マウントをとり、知宏の鼻先に顔を近づけ呟く。
「お仕置きが必要みたいですねぇ…ふふふ…ふふふふふ…。」
八重歯の覗く口元をにやりと歪ませ、少し細められた瞼の間から瞳孔が開ききった光彩のない金色の瞳が知宏の瞳を見つめる。
知宏はある種の絶望を感じ始める。
まるでレイプ魔に監禁され、強姦を受ける寸前の乙女のような。
立場は逆であるが、状況は同じである。
脱出の手段を奪われた今の彼には縋る希望がないのだ。
「私は言いましたよねぇ?」
「なにを…?」
「旦那様を私無しでは生きていけない身体にしてあげます…と。」
そう耳元で囁くと、時雨は先程の何かを取り出す。
「今回はコレを使ってお仕置きをしてあげましょう…。」
「ば…バイブ?」
時雨が取り出したのは女性用の大人のおもちゃ。俗に言うバイブである。
「はい♪そうですよぉ?もちろん私が使うのではありません。だ、ん、な、さ、ま?貴方に使うのですよ♪」
「…っ!!まさかっ…。」
知宏はその意図に気付き、目を見開く。
「そのまさかです。旦那様の後ろの処女。私が頂いちゃいますね♪」
「い、いやだ!やめてくれ!」
「い、や、です♪…口では否定しながらも下の子は元気ではありませんか♪」
「ひっ…!」
「ですが!ここはお預けです♪後でたっぷりと可愛がってあげますよ♥今は…ここ♥」
時雨は拒否を示す知宏など気にせずに自らの指にローションを垂らし、知宏の後ろの穴を解し始める。
「はぁ…ああ…!」
「力を抜いてください?でないと痛いですよ〜?」
「ホントに…やめぇぇえっ!」
いきなり指を一本挿入する時雨。
知宏の抗議は途中で遮断される。
「あぐ…ぐ…!」
「ほぉら、私の指を一本飲み込んじゃいましたよぉ♥」
そのまま指を前後に動かし始める時雨。
そしてすぐに2本目の指が知宏を貫く。
「がぁっ…あが…!」
「馴染むのが早いですねぇ♪この調子ならすぐにこの子が使えそうですねぇ♥」
時雨はなおもさも女のアソコを攻め立てるかのように、知宏の尻穴を掻き回す。
「あ♪ここが前立腺ですね!♪」
「ぐああっ!」
知宏の前立腺を見つけ出し、執拗に攻め立てる時雨。
知宏は息すらもまともに吸えていない状態である。
そしてしばらくの間楽しむように壊れたニヤケ顔を浮かべながら、言葉を紡ぐ。
「そろそろ大丈夫でしょう…。」
「ひあぁ…。」
この言葉と同時に、指を引き抜く時雨。
「や、めて…くれ…。」
時雨はバイブを取り出し、ローションを垂らし始める。
知宏の言葉は聞く気もないと言った様子だ。
そしてバイブの切っ先は、先程の愛撫で解れた知宏の尻穴にあてがわれる。
「頼む…やめてくれっ…!もう逃げようとしないからっ!…謝るから…本当にごめん…だから…お願いだ…!」
知宏の目には涙すら浮かび始める。
その言葉に、時雨の動きがピタリと止まる。
「…本当に逃げようとしませんか?」
「逃げない…本当だ…。」
「…本当ですね?」
「誓うよ…絶対に逃げない。」
「わかりました。」
静かに顔を上げ、知宏を見つめる時雨。
瞳には光が戻り、表情は柔らかくなっていた。
その変化に知宏は心から安堵する。
だが…
「ですが、お仕置きはちゃんと受けてもらいますよ?♪だ、ん、な、さ、ま?」
口の端が一気に釣り上がり、瞳が一瞬で金色の底なし沼のような淀みが広がる。
「私の旦那様……旦那様…旦那様…旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様!!!!!!」
「そん…な…。」
知宏は再び絶望のそこへ突き落とされる。
盛大に挙げられて盛大に落とされた知宏の心に、この絶望を受け入れる余裕などなく。
涙を零しながら震えることしか出来ない。
「私の愛…ちゃんと全部受け止めてくださいね!♥」
その言葉と共に、彼女の手に握られたバイブが一気に前進するのだった……_____
16/07/12 03:56更新 / 稲荷の伴侶
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