読切小説
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続・厳しくも優しいドラゴンさん
 深夜。辺りは闇に包まれるこの時間帯は、国道や大通りといった道沿いにある街灯、深夜でも営業しているお店の明かり等が闇を照らしている時間帯。
 そんな闇が色濃い時間帯のとある歩道橋に二人の男女が抱き合っていた。
 二人の男女とはもちろんこの話の主人公たる雪人(ユキト)と刹那(セツナ)のことだ。
 ひとしきり涙を流して落ち着いたユキトはふと恥ずかしくなり離れようと試みる。

「あ、ありがとう セツ…っん!?」

 が、離れ間際に自分の頭を撫でていた手が後頭部に添えられ、離れることは許さないといわんばかりに背中をもう片方の手で引き寄せるように抱かれてそのままキスをしてしまう。
 セツナが貪るように何度もキスをせまり、次第に口内を蹂躙するように舌をねじ込み、舌と舌を絡める濃厚なものへと発展させる。
 艶めかしい口づけの音や息遣いがひと気のない歩道橋の上で木霊する。時折車が通過することはあるが、歩道橋の壁の内側に座り込んでいるため見えるはずもなくそのまま通り過ぎていく。
 やがてとりあえず満足したのか、ちゅぱっと唇を離して顔を離すセツナ。当然離れた直後に唾液がお互いの口から溢れているため、セツナは一舐めずりして届かない部分を腕でふき取る。次いでユキトの口回りについた唾液を舐めとっていく。そして舐めとった唾液を目の前でごくりと飲み干していく。
 あまりに艶めかしい様子のセツナにユキトは動揺し、ごくりと唾を飲み込む。

「どうしたの…セツナ…いきなりこんなこと」

「黙れ…んっ」

 僕の言葉を遮り再び抱擁とキスをしてくるセツナ。
 蹂躙するようにセツナの舌が僕の口を犯してくる。気が付けば僕も迎え撃つように舌を絡ませていた。
 
「んっ…ちゅぱっ…はぁはぁ……んっれぁ…」

「んんっ…ちゅっちゅっ…んはっ…あむっ…」

 体が熱い。セツナとキスをすればするほど燃えるような錯覚を覚えるくらいには自身の体が火照り高揚していくのがわかる。
 特に僕のチンチンも痛いくらいに勃起して、熱を帯びている。
 苦しい… 期待で胸が高鳴り、ドクンドクンととてもうるさい。

「んはぁ…はぁはぁ…せ、せつなぁ……」

「はぁはぁ…どうしたユキト。そんなに切ないような顔をして、何か言いたいことでもあるのか?」
 
「せつなぁ…もうがまんできないよ」

「何が我慢できないのだ?ちゃんと言わなければ分からないではないか」

 嗜虐的な笑みと目つきでセツナは僕に聞いてくる。
 わかっているくせに聞いてくるのだ。

「ぼくの…その…アソコを…」

「ふむ…ここのことか?」

 セツナの手がズボン越しとはいえ僕のチンポを触ってくる。

「ふわぁ♥」

「ふふ、凄いことになっているではないか。こんなに熱くいきりたたせおって」

 すりすりと手のひらで弄り、チンポの勃起具合を確かめるように撫でられる。
 その刺激だけでもとても気持ちがよく、思わず甘い声を出してしまった。

「それでユキトはどうしてほしい?」

「ふぇっ?」

「さっきも言ったではないか、言わなければわからないとな」

 ここまでしておいてお預けというか、さらに恥ずかしいことを喋らせようというのかと思わず戦慄してしまう。

「さぁ、ユキトはどうしたい?ユキトのココはどうしてほしいと願っている?」

 僕の羞恥を知ってるはずなのに、それでもと追い詰めるように耳元で囁いてくる。

「心配するな、何も恥ずかしがることなどない。ユキトはただ思っていることを伝えるだけでよいのだ。それだけで願いが叶うのだ」

 一転、先ほどまでの追い詰めるような言葉から安心させるような声音に変え優しく頭まで撫でられる。
 元々弱々しくなっていた僕の心はそれが決定打となり、ちっぽけな理性という名の壁を破壊しつくし欲望を放出させる。

「セツナに僕のチンポを触ってほしい。たくさん気持ちよくしてほしいよ!」

「よく言えたな。褒美にたくさん愛してやるからな」

 まるで幼子をあやすかのように頭を撫でおろし、優しい声で囁やく。
 そして、ベルトに手をかけて、カチャカチャと留め具を外して素早くズボンとパンツを下ろしていく。
 これからセツナに触ってもらえると考えただけで胸が高鳴り、息も荒くなる。
 夏とはいえ少し肌寒い時間のはずなのに興奮して体温が上昇しているのか寒さもまるで感じなかった。

「もう待ちきれないと言った感じだな」

 セツナが手をワキワキと見せつけてくる。これからこの手でめちゃくちゃにされてしまうのかと思わず見つめてしまう。
 ドラゴン特有の鱗に覆われ、強靭な爪がは生えているセツナの手が僕のチンポを優しく包みこんでくる。
 鱗特有の触感とヒンヤリとした感覚に包まれる。そこからゆっくりと動き出し僕のチンポをしごき始めた。
 
「凄いなユキトのココは。火傷してしまいそうなほど熱くて、はち切れんばかりにガチガチにして」

「そ、そんな恥ずかしいこと言わないでくれ」

「恥ずかしがることなど無いぞ。こんなに我を虜にできる立派なモノなのだ。むしろ誇りに思ってほしいものだがな……先走りが出てきたな。気持ちいいか?」

「う、うん。気持ちいいよ。気を抜いたら、すぐにでも出ちゃいそうだ」

「なんだ我慢などしなくていいぞ。快楽に身を任せろ。今日は気の済むまで搾り取るつもりだからな」

「気の済むまでって…」

「言葉の通りだ。そろそろ一絞り頂こうか」

 そう言うとセツナは亀頭をパクっとほおばり、舌で裏筋、カリ首、亀頭と敏感な先端を責め始めた。当然手コキも同時で進行している。
 さっきまでの快楽を高めるための責めではなく、確実に射精へと導くための強烈な責めが容赦なく襲い掛かる。
 
「んぁ、ああ、ああああああ!!!」

 当然抗う術のない僕はいともたやすく射精へと導かれてしまいセツナの口内へと精液を吐き出してしまう。
 それを予想していたセツナは慌てることなく受け止め、ゴクリと飲み込んでゆく。
 飲み終わると、尿道に残っている精液も飲み干そうと吸引しチロチロと亀頭周りの精液も舐めとっていく。

「ひぁ!だ、だめ、今敏感だから!」

「ぷはぁ、ふふふ、ご馳走様♥」

 ちゅぱっと亀頭から口を離し、口回りをべろりと舌なめずりをする。
 その光景はとてもエロくて、達したばかりだというのに思わず唾を飲み込んでしまうには十分な光景だった。

「どうやらまだまだイケそうだな。安心したぞ」

 セツナが笑みを浮かべながらそう言うと着ていたズボンとショーツを脱ぎ、歩道橋の床へと捨てる。そして、セツナは手すりに寄りかかりながら腰を突き出し、両手でオマンコを広げて見せる。
 セツナのオマンコからはだらだらと愛液が溢れ出していた。

「私もさっきからこんなに感じてしまっていてな、分かるかユキト。
 我のオマンコは今すぐにでもユキトのチンポが欲しくて、きゅんきゅんと子宮が疼いて疼いて仕方がないのだ♥」

 愛液がだらだらと落ちるオマンコを見せつけるように広げて誘ってくるセツナを見て、僕は我慢なんて出来るわけがなかった。
 うっとおしかったズボン、パンツはもちろん。スーツもネクタイも脱ぎ捨てる。
 セツナの前に移動し、いきり立ったチンポをオマンコの入り口へと近づける。

「セツナ…入れるよ」

「ああ…来て」

 その言葉を皮切りにズブリと挿入を開始する。

「ああ、はいって…くるぅ♥」

 セツナが感じているのを理解し、一気にズンと奥へと叩きつける。

「はぎゅっ!?ふか、いっきに、きたぁあ♥」

 セツナは歓喜の声で震える。表情は普段の凛々しい顔つきとは異なり、精の喜びを感じるときのメスの顔と言っても差し支えないくらいのエロい顔をしていた。

「うぁ!?すごい締め付けだ」

 セツナのオマンコに挿入した僕も快感に襲われていた。細かなヒダヒダがまとわりつき、抜き差しする度に絡みつき、さらに締め付けによって圧迫感が加わり快感が増加していく。
 入れて少ししか動いていないのにあっという間に射精感がこみ上げてきていた。このままではすぐにイッてしまうという思いからつい動きを止めてしまう。

「ん、何故やめる……
 我のオマンコがユキトの子種を欲しがって、こんなに締め付けているのに」

「うぐっ!だ、だって今動いたらすぐに出ちゃうから…」

「気にするな、好きなだけ出せ。
 ユキトの新鮮なザーメンで我を満たせて見せろ」

 耳元で囁かれて、僕を誘惑してくるセツナ。
 こんなの我慢できるわけがない!
 我慢することを止めて、再び腰を動かして快楽を貪るために、セツナを満たすために激しく犯し始める。

「あん♥ きたぁ♥ 
 ユキトのたくましいチンポがわれをおかしているぅ♥」

「うっ!すごい、しめつけ…だ…だすよ!セツナ!ぼくのザーメン…だすよぉ!!!」

「き、きたぁ♥ ユキトのザーメンきたぁ〜♥」

 バツンと腰を叩きつけるのと同時にユキトが射精し、セツナの子宮へと精子を吐き出す。
 凄まじい快楽にユキトは恍惚の表情を浮かべてしまう。
 痺れるような心地よさを全身で受け止め、幸せの絶頂をかみしめる。
 お互いが体をピンっと伸ばしあった後、ゆっくりと弛緩し、ユキトはセツナに体を預け、セツナは後ろの手すりに体を預け、互いに呼吸を整える。

「気持ちよかったか、ユキト」

「はぁはぁ、うん。気持ちよかったよ」

「それはよかった」
 
 セツナは体を預けるユキトの頭を撫でる。最愛の人を慈しむために。

「夜はまだ長いなユキト」

「そうだね」

 そういうとセツナは僕を抱きしめ、自然な動きで僕の唇を奪う。
 最初の強引なキスとは違い、優しく慈しむような気づかいが感じられるキスをされる。
 舌と舌が絡み合い、互いに求め合う。
 互いの息遣いが声となって漏れ、興奮が高まっていく。
 長いキスを終えてお互いに顔を離し、再び呼吸を整える。

「ユキト。また固くなってきたな。我のキスはそんなに良かったか?」

「そういうセツナだって、キュウってオマンコ締め付けて来てたじゃないか」

「そうだったかな? 
 まあいい、それより準備は整った。第2回戦といくか」

「さっき出したから、今度はもう少し持つと思うよ」

「果たしてそうかな?」

 セツナがニヤリと笑うと僕をひょいと抱え上げ、自身ごとくるりと反転してそのまま歩道橋の床へと僕を座らせる。ちなみに今僕とセツナはつながったままの状態である。
当然セツナも一緒にストンと座るわけで、ズンと衝撃が奥に伝わるわけで、それに反応した子宮やオマンコが逃がさないといわんばかりに締め付けてくるわけで…

「はぁあああん♥」

「ひぎゅっ!?し、ま…!?」

 セツナは突かれた快楽に喘ぎ、僕はギュウっと締め付けられる快感に驚いてしまう。
 そしてその快楽に反応したのかセツナがそのままの勢いで腰を振り始める。
 ギュッとした締め付けはそのままでそこからオマンコの中でチンポが扱かれる。いや扱かれるなんて生易しいものじゃない。チンポを食らいつくす勢いで犯される。
 時間にして数十秒のやり取りのはずだが、ギュッと密着される中での最高の刺激がまさにこの世のモノとは思えない快楽を生み出し…

「だぁ、めぇ…イッくぅうううう!!!!!」

「あはっ♥ ユキトのザーメンがまたキタぁ♥」

 あっという間に絶頂してしまう。ドクドクとセツナのオマンコの中へと精子を吐き出していく。

「だぁめぇえええ!!! 
 セツナ!イッてるから!こしとめてぇえええ!!!!!」

「はぁはぁ、言ったはずだ♥ 
 今日は気の済むまで搾り取ると♥ 
 さあもっとだ!もっと我を満足させろ!ユキトぉ♥」

 絶頂した直後だというのに気にすることなく腰を振り続けるセツナ。
 敏感になっている直後の責めはあまりの快楽に苦しさすら感じてしまう。まるで脳が焼き切れるのではないかと錯覚するほどだ。
 このままではまずいと本能が判断したのか僕はがら空きになっていたセツナの乳房をがしっと鷲掴みにする。

「はうっ♥」

 不意を突かれたためか大層気持ちの良さそうな喘ぎ声を耳にした僕はすかさずそのまま揉みしだく体制に移行する。
 乱暴な手さばきでモニュモニュと程よい大きさの乳房を揉みしだく。そこから唐突に右乳首めがけて勢いよくかぶりつき、レロレロと舌で舐め転がし始める。

「ち、ちくびがぁ♥ やん!レロレロされてるよぉ♥」

 僕の反撃は大好評のようでセツナの表情がだいぶとろけ始めている。しかし、僕はそれほど余裕が無い。
 先ほどからチンポを犯され続け、快楽で頭がおかしくなりそうになっているからだ。
 もはやわずかな理性と本能に身を任せた行動で動いているに過ぎない。
 この狂おしい快楽から解放されるにはセツナをイカせるしかない!

「っ!?そ、そこは!?」

 僕は乳首舐め転がしたり、揉みしだくのをそのままに左手を空けて後ろに手を伸ばす。
 伸ばした先にあるのはセツナの尻尾の先端。
 そう、ココはセツナの弱点なのだ。
 セツナを絶頂へと導くために僕は素早く、そしてしっかりとつかみ上げ一気に扱く!

「ひゃい!?し、しっぽにゃめぇえええ♥」

 弱点の尻尾を責められたセツナは動きを一瞬止めてしまう。
 そのわずかな隙を見逃さずに間髪入れずに腰に力を入れて浮かし、ズンっとトドメの一撃を放り込む!
 今まで一方的に絞っていたような快楽ではなく、相手から的確に与えられる快楽にセツナの思考はあっという間に真っ白になり。

「っ!? 〜〜〜〜〜〜〜〜…♥♥♥」

「っぁああああああああああ!!!!!」

 ビクビクと痙攣し、体をエビぞりに反らせて全身で絶頂を表すセツナ。
 限界を超えた快楽に頭真っ白にさせながら絶頂する僕。
 僕のチンポからは無限に湧き出るのではないかと思えるほどに精子がドクドクと吐き出される。
 その精子をセツナのオマンコはキュウっと締め付けつつ吸い上げていく。

 しばらくの硬直後にセツナも落ち着いたのか、ゆっくりと体を戻してくる。
 そして僕と目が合う。だいぶ疲弊しているようで肩で息をしていた。もちろんそれは僕も同じ…いやそれ以上にひどいか。
 もう全身に力が入らないし、筋肉もプルプルと痙攣しっぱなし…精子の出しすぎでチンポがヤバイことに。

「せつな……」

「ゆきと……」

 お互いに名前をつぶやく。そしてセツナの方からゆっくりと口づけをする。
 僕もそれに答えるように口づけを受ける。
 軽く唇が触れ合うだけのフレンチなキス。しかし、お互いに相手を思い合うとても深いキスがなされる。
 


 静かに…… とても穏やかに…… 唇を重ね合うだけの時間が過ぎていく。
 そしてお互いにゆっくりと唇を離し、また見つめ合う。

「セツナ」

「なんだ」

「愛してる」

「我もだ」

「それと助けてくれてありがとう」

「当然だ。夫を手助けするのは妻の役目だ」

「そうか…ありがとう」

「どういたしまして」

「ねても、いいかな…なんだか、きゅうに、ねむけ、が…」

「ああ、今日はだいぶ無理をさせたからな。後は我に任せて眠るといい」

「うん。おやすみ……」

「ああ、おやすみ」




 夢をみた。それはとても幸せな夢だった。
 とても大きい存在に守られている。そんな安心感に包まれている夢を…
















「パパー!朝だよ起きてぇ!」

「んぶっ!?」

 腹部から強烈な圧迫感を感じて思わず吹き出してしまう。
 目を開けてみればそこには…

「ははっ、おはよう」

「うん!おはようパパー!」

 ニコっと満面の笑みを浮かべる我が愛娘の姿があった。
 名前は雪那(ユキナ)愛する妻であるセツナとの間に設けた愛娘である。
 5年前のあの時にした際に授かっていたのだ。
 まあ、あれだけしてしまえば出来てしまうのが道理といえようか…
 ともかくその時に授かっていたユキナを無事出産し現在までにスクスクと育ってくれたというわけである。

「パパ、ママがご飯できたよーって言ってたよ」

「もうそんな時間か…それでユキナが起こしに来てくれたわけか」

「うん!」

「そうかありがとうなユキナ」

「えへへー」

「でも、お腹に飛び乗るとパパも苦しいから次は別の方法にしてくれると嬉しいかな?」

「あっ、ごめんなさい」

「うん。次から気を付けような」

「うん!」

 頭をワシワシと撫でてやると嬉しそうにほほ笑むユキナ。

「さて急がないと、そろそろセツナママが怒っちゃうから急ごうか」

「はわっ!? ママオコしたら怖いから急がなきゃ!」





 リビングに行くと美味しそうな朝食と愛する妻であるセツナが待っていた。

「おはようユキト」

「おはようセツナ」

「朝食は出来てるから、パパっと顔を洗ってくるといい」

「そうしてこよう」

「パパ急いでね!早くしないとご飯冷めちゃうよ」

「それは大変だな。パパ急いでくるね」

 超特急で洗顔と髭剃り、歯磨きを済ませると急いでリビングへと戻り、食卓の自分の席へと座る。
 そしてみんなで手を合わせる。

『いただきます!』

 家族で唱和し、美味しい朝食に舌鼓を打つ。
 朝食を済ませるとスーツに袖を通して、ネクタイを締める。
 そして鏡を見て寝ぐせが無いかのチェックを済ませ身支度を整える。

「セツナ、今日は燃えるゴミの日だったな行きがてら出してくるよ」

「ありがとうユキト。これが今日のゴミだ」

 黄色の小さいゴミ袋を二つほど渡される。

「それじゃ行ってきます」

「ああ、行ってらっしゃい」

「行ってらっしゃいパパー」


 5年前と似たような構図で送り出される。

 5年前……
 あの歩道橋での出来事のあと、僕は今まで以上に仕事に打ち込んだ。
 もちろん僕は不器用だから劇的に何かが変わったわけじゃない。
 一つ一つの仕事を確実にこなすよう努力し、効率のいい仕事方法を模索し、ミスをすれば何が原因かと反省をし、同僚ともコミュニケーションを取り連携も深めた。
 少しずつ仕事ができるようになり、上司からの評価も良くなり、同僚からも信頼を得られるようになった。
 最近では昇進の話も上司からされたばかりだ。
 
 あの時…セツナがいてくれたから今の僕はある。
 僕一人では恐らくこうならなかったはずだ。

 ふと立ち止まりスマホの画面を起動させる。そこにはセツナとユキナと僕の3人が移った写真が表示されていた。
 それを見て僕は微笑み空を見上げる。

 セツナ、ユキナ、僕は今…



「とても幸せだよ」



−−−終わり−−−
18/11/16 04:02更新 / ミズチェチェ

■作者メッセージ
 覚えている人はお久しぶりです。
 知らない人は初めまして。
 どうもミズチェチェです。

 久しぶりにSSを投稿させていただきました今回の作品はとある方のリクエストを受けて書かせていただきました。
 この作品はだいぶ昔に書いた『厳しくも優しいドラゴンさん』のアフターストーリと申しましょうか。
 リクエストでこの作品のハッピーエンドが見たいということで頑張って筆を執らせていただきましたがいかがでしたか?
 何分古い適当な設定の作品だったので口調とか設定とかおかしな点があるかもしれませんがそこはあまり気にしないでいただけると助かります。
 というかエロの展開もこんなんで良かったのかなと今でも悩んでいます。
 本当にエロは難しいです。
 そんな拙作ですが、楽しんでもらえたら嬉しいです。
 ではでは良き魔物娘ライフを〜(`・ω・´)ゞ

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