清潔ゴブリン~最終章〜めでたしめでたし〜
気づくと清潔なゴブリンさんはベットの上に寝ていました。
初めての体験に少し戸惑っているととなりにいた金髪の青年に話しかけられました。
「起きたようだね。僕はリークの父のマーク元聖剣の担い手だよ。ありがとうゴブリンさん僕の代わりに村を守ってくれて」
「私はリークの友達だから皆を守っただけリークの仲間は私の仲間だから」
「君のおかげでだれも失うことなくこの村始まって以来の危機を切り抜けられた何度お礼を言っても足りないいくらいだよ」
「でもリンが……」
そう清潔なゴブリンさんは顔を暗くしました。
「ああそれは」
「何言っているのよ! 私は無事……といえるかはわからないけど……」
「どうしてあの傷で……」
「なんか私前世偉大な魔法使いで死んだらその前世の魔法の知識と魔力が目覚めてリッチとして蘇ったみたい。心臓は止まって死んでいるみたいだけど食事のも取れるし目も見えるし不便はないわ。死んでいる体も魔力があればも腐らないし、まあ子供が作れるかはわからないけどもう年も取らないし、気長に研究するわ! 前世の私は人格は持ち越さないでくれたからリッチになっても私は私のままよ!」
「良かった……皆守れた……」
そうわかると清潔なゴブリンさんの目に涙が浮かんできます。
「可愛い顔が……ほら笑顔笑顔可愛い子は笑顔が一番だよ」
「?」
その言葉に清潔なゴブリンさんは沢山の?? を浮かべました生まれてから一度もそんなこと言われたこともなくリーク以外が見れば顔をそむけるか逃げる敵意を持たれたことしかないです。
「あなたまだ気づかないの……鈍い子ね……」
どういうことだろう……何がなんだか清潔なゴブリンさんにはわかりません。
「本題なんだけど新たな村を守る聖剣の担い手として僕の家に住んでくれないかい? そしていずれ妻としてリークをもらってほしい。それに君かこの村に住むことに反対する人は一人もいないさ。君のおかげて名産も何もない村に名産が出きたんだからこれで村の皆の生活はよくなるよ。村を救ったあの雄姿を見て君を邪悪存在としてみる人はこの村には一人たりとももいないからね」
「でも私はオスだから……」
「はい! ここでネタ晴らし! これを見なさい!」
そう言ってリンは鏡を清潔なゴブリンさんに向けました。
そこに映っていたのは頭に小さな角が二つはえた可愛らしい少女の姿。
それは夢の中で見た自分の姿そのものでした。
「なんで私人間に?」
「私もわからないしリークの父さんもわからないわ。私の前世の記憶でも同じ現象は見当たらない。まあいいじゃない神様か女神さまのご褒美だと思えばいいわ。本当は私がリークの子供を産む気だっけどあなたに譲るわ。リークの目にはあなたしか入ってないもの。私が入る隙間がないから私もリーク並みのいい男捕まえていっぱい子供産んで貴方達にうらやましがらせてあげるわ! 覚悟しなさい!」
「覗いてないでリーク出てきなさい。ゴブリンさん目を覚ましたぞ。実はこの子君がこんな可愛らしい姿になって恥ずかしがっているんだ。リークはゴブリンさんはお前に会いたいんたぞ。わかっているだろ!」
「うん……」
扉から現れたリーク少年は頬を赤く染めもじもじして下をうつむきながら大きく息を吸い込み清潔なゴブリンさんに飛びつきました。
「良かった……ゴブタ……死んじゃうかと思ったよ……」
「何言ってるの! 最高位の回復魔法が使える私がそんなへま――」
「君は黙って空気空気!」
そういってじたばた暴れるリンの口をリークの父親は押さえました。
「ゴブタずっと一緒だよ!」
「うん!」
そういって清潔なゴブリンさんはリークを強く抱きしめました。
その目からは涙があふれ出しリークと手をずっと握って生きていこうそう心に決めました。
こうして清潔なゴブリンさんは少年といつまでも仲良く暮らしましたとさ。
おしまい。
「ただいま」
「あっ! お父さん帰ってきた!」
「ただいま! ゴブタ! リーナ!」
「もう! あなた今はゴブタンでしょ!」
「そうだったね! いつもの癖で……」
「ねえ! お父さん! 美味しいお塩はいっぱい売れた?」
「ああいっぱい売れたぞ! そのお金で買ったおみあげの甘ーいキイチゴのタルトだ!」
「やった! すぐ食べようよ!」
「これは夕飯後にみんなで食べましょう。美味しいサンドイッチが食べられなくなるわよ!」
「うん! わかった!」
「それって」
リークが私の手の絵本を見て声を出した。
「ふふ。私の一番大好きなお話よ。私の後はリーナが聖剣の担い手としてこの村を守るんですから」
そういって部屋の片隅にある可愛らしい装飾の施された鞘に収められた聖剣に視線を飛ばす。
「それにしてもリーナの胸凄いな。まだ八歳なのにスイカくらいの大きさだし」
「なんでねホブゴブリンとかいうゴブリンの上位種らしてですよ。私とあなたの娘なんだからすごいのは当たり前だけど」
「それゃそうだな! お腹へったし美味しいゴブタンの手料理食べたい!」
「ふふ昔から甘えん坊ですね。何歳になっても」
「そりゃこんなできた可愛くて料理のうまいお嫁さんがいればね」
「お上手なこと。さあ夕飯にしましょう」
「あっ! そうだ! さっきのお話の清潔なゴブリンさん今はどうしているの?」
「「今とーーーても幸せだよ!」」
その言葉に家族全員笑顔があふれ出す。
私という清潔なゴブリンさんと少年の物語は家族そろって幸せのまま終わりを迎えるのでした。
めでたしめでたし。
初めての体験に少し戸惑っているととなりにいた金髪の青年に話しかけられました。
「起きたようだね。僕はリークの父のマーク元聖剣の担い手だよ。ありがとうゴブリンさん僕の代わりに村を守ってくれて」
「私はリークの友達だから皆を守っただけリークの仲間は私の仲間だから」
「君のおかげでだれも失うことなくこの村始まって以来の危機を切り抜けられた何度お礼を言っても足りないいくらいだよ」
「でもリンが……」
そう清潔なゴブリンさんは顔を暗くしました。
「ああそれは」
「何言っているのよ! 私は無事……といえるかはわからないけど……」
「どうしてあの傷で……」
「なんか私前世偉大な魔法使いで死んだらその前世の魔法の知識と魔力が目覚めてリッチとして蘇ったみたい。心臓は止まって死んでいるみたいだけど食事のも取れるし目も見えるし不便はないわ。死んでいる体も魔力があればも腐らないし、まあ子供が作れるかはわからないけどもう年も取らないし、気長に研究するわ! 前世の私は人格は持ち越さないでくれたからリッチになっても私は私のままよ!」
「良かった……皆守れた……」
そうわかると清潔なゴブリンさんの目に涙が浮かんできます。
「可愛い顔が……ほら笑顔笑顔可愛い子は笑顔が一番だよ」
「?」
その言葉に清潔なゴブリンさんは沢山の?? を浮かべました生まれてから一度もそんなこと言われたこともなくリーク以外が見れば顔をそむけるか逃げる敵意を持たれたことしかないです。
「あなたまだ気づかないの……鈍い子ね……」
どういうことだろう……何がなんだか清潔なゴブリンさんにはわかりません。
「本題なんだけど新たな村を守る聖剣の担い手として僕の家に住んでくれないかい? そしていずれ妻としてリークをもらってほしい。それに君かこの村に住むことに反対する人は一人もいないさ。君のおかげて名産も何もない村に名産が出きたんだからこれで村の皆の生活はよくなるよ。村を救ったあの雄姿を見て君を邪悪存在としてみる人はこの村には一人たりとももいないからね」
「でも私はオスだから……」
「はい! ここでネタ晴らし! これを見なさい!」
そう言ってリンは鏡を清潔なゴブリンさんに向けました。
そこに映っていたのは頭に小さな角が二つはえた可愛らしい少女の姿。
それは夢の中で見た自分の姿そのものでした。
「なんで私人間に?」
「私もわからないしリークの父さんもわからないわ。私の前世の記憶でも同じ現象は見当たらない。まあいいじゃない神様か女神さまのご褒美だと思えばいいわ。本当は私がリークの子供を産む気だっけどあなたに譲るわ。リークの目にはあなたしか入ってないもの。私が入る隙間がないから私もリーク並みのいい男捕まえていっぱい子供産んで貴方達にうらやましがらせてあげるわ! 覚悟しなさい!」
「覗いてないでリーク出てきなさい。ゴブリンさん目を覚ましたぞ。実はこの子君がこんな可愛らしい姿になって恥ずかしがっているんだ。リークはゴブリンさんはお前に会いたいんたぞ。わかっているだろ!」
「うん……」
扉から現れたリーク少年は頬を赤く染めもじもじして下をうつむきながら大きく息を吸い込み清潔なゴブリンさんに飛びつきました。
「良かった……ゴブタ……死んじゃうかと思ったよ……」
「何言ってるの! 最高位の回復魔法が使える私がそんなへま――」
「君は黙って空気空気!」
そういってじたばた暴れるリンの口をリークの父親は押さえました。
「ゴブタずっと一緒だよ!」
「うん!」
そういって清潔なゴブリンさんはリークを強く抱きしめました。
その目からは涙があふれ出しリークと手をずっと握って生きていこうそう心に決めました。
こうして清潔なゴブリンさんは少年といつまでも仲良く暮らしましたとさ。
おしまい。
「ただいま」
「あっ! お父さん帰ってきた!」
「ただいま! ゴブタ! リーナ!」
「もう! あなた今はゴブタンでしょ!」
「そうだったね! いつもの癖で……」
「ねえ! お父さん! 美味しいお塩はいっぱい売れた?」
「ああいっぱい売れたぞ! そのお金で買ったおみあげの甘ーいキイチゴのタルトだ!」
「やった! すぐ食べようよ!」
「これは夕飯後にみんなで食べましょう。美味しいサンドイッチが食べられなくなるわよ!」
「うん! わかった!」
「それって」
リークが私の手の絵本を見て声を出した。
「ふふ。私の一番大好きなお話よ。私の後はリーナが聖剣の担い手としてこの村を守るんですから」
そういって部屋の片隅にある可愛らしい装飾の施された鞘に収められた聖剣に視線を飛ばす。
「それにしてもリーナの胸凄いな。まだ八歳なのにスイカくらいの大きさだし」
「なんでねホブゴブリンとかいうゴブリンの上位種らしてですよ。私とあなたの娘なんだからすごいのは当たり前だけど」
「それゃそうだな! お腹へったし美味しいゴブタンの手料理食べたい!」
「ふふ昔から甘えん坊ですね。何歳になっても」
「そりゃこんなできた可愛くて料理のうまいお嫁さんがいればね」
「お上手なこと。さあ夕飯にしましょう」
「あっ! そうだ! さっきのお話の清潔なゴブリンさん今はどうしているの?」
「「今とーーーても幸せだよ!」」
その言葉に家族全員笑顔があふれ出す。
私という清潔なゴブリンさんと少年の物語は家族そろって幸せのまま終わりを迎えるのでした。
めでたしめでたし。
23/12/27 18:49更新 / 師失人
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