#2
あー気分わリィ
目の前の親父は禿げている
『聞いとるかね?ウルフ君?』
『聞いてますよ。知りませんよそんな奴』
『君が知っとるか知らないかは問題じゃない』『奴が持っていた手帳に君の名前があった』
そいつの名前はバーク・バークレー
馬鹿みたいな名前のこの男はレスカティエで第3機鎧師団でヒラの整備士をしていたらしい
皇国では機鎧は時代遅れで廃棄されてたせいかその辺で小作人をしていた
『まぁ俺は悪い意味で有名ですからね』
『ふざけてないで、真面目に聞け!!』
あーかったるい
『奴の小屋に写真機が置いてあった』
『写真機ねぇ…おおかたレスカティエ時代で羽振りの良かった時期に買ったんでしょ』
『さらに捜索したところ、裏手の庭に写真が埋めてあった』
『写真?』
糞蛸禿げがソーセージみたいな指を突きだす
三枚の写真が握られていた
証拠物件:記録写真(復元)
物件番号: R-0922-P1 発見場所: 教皇暗殺犯(機鎧技師)の遺体胸ポケット 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム)
■ 視覚的記録の解析
1. 背景と環境 背景には、崩落した石材と錆びた鉄骨が入り混じる「廃墟」が写り込んでいる。日光の差し込み方と影の伸びから、時刻は正午頃と推測される。建物の構造はレスカティエ特有の「魔導蒸気機関」の配管が露出した中層区のものであり、事変直後の撮影である可能性が高い。
2. 被写体A(画面中央):暗殺犯の男
容姿: 後の教皇暗殺犯本人。中世の一般的な職人、あるいは機鎧技師が用いる煤汚れた作業着を纏っている。
表情: カメラを直視できず、視線をやや逸らしながら「卑屈な笑み」を浮かべている。指先は機械油で黒ずんでおり、何かを恐れているような強張った立ち姿。
3. 被写体B(画面左):仮面の男
容姿: 被写体Aの左隣に直立する、規格外の体躯を持つ大男。重厚な外套を羽織っているが、その下の体躯は不自然なまでに分厚い。
仮面: 顔面には、白磁のような質感の「笑顔(スマイル)」を象った仮面が固定されている。一切の生気を感じさせない、静止した歓喜。
特記: 犯人の男がこの大男に寄り添うように立っているのか、あるいは背後から「抑え込まれている」のかは、写真のコントラストが低いため判然としない。
証拠物件:記録写真(解析不能)
物件番号: R-0922-P2 発見場所: 暗殺犯の遺品(一枚目の写真の裏側に張り付いていたもの) 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム・激しい物理的損傷あり)
■ 視覚的記録の解析
1. 撮影環境と状態 写真全体に激しい手ぶれと露光過多が見られ、撮影者が極度の混乱状態にあったか、あるいは移動中の馬上や機鎧の上から撮影したことを示唆している。四隅には経年劣化とは異なる「腐食」のような黒い斑点(瘴気による感光ムラか)が広がっており、画像の約4割が消失している。
2. 被写体:異形の巨塔 画面中央に、中世の街並みを押し潰すようにそびえ立つ「巨大な塔」が写り込んでいる。
外壁: 石造りの基礎に、不自然なほど緻密な「パイプ」と「巨大な歯車」が血管のように這い回っている。レスカティエの建築様式に酷似しているが、その規模は既知の記録を遥かに凌駕する。
状態: 塔は垂直を保てず、今にも崩落しそうな角度で傾いているが、外壁の歯車群が互いを噛み合わせることで無理やりその構造を維持しているように見える。
3. 日時と光源 長く伸びた影と、空のコントラストから「夕刻」と推測されるが、空の色が異常に暗く、不自然な発光体が雲間に写り込んでいる。
証拠物件:記録写真(異端解析・要厳重封印)
物件番号: R-0922-P3 発見場所: 暗殺犯の遺品(隠しポケットより) 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム・異質な劣化あり)
■ 視覚的記録の解析
1. 撮影環境と状態 写真全体に、これまでとは異なる「空間の歪み」のようなノイズが確認される。画像下部には、無数の「光の筋」が地面を走り、空には人工的な光が不規則に点滅している。中世世界のいかなる建築様式、あるいは自然現象にも合致しない。レンズには「視覚の乱れ」を誘発するような未知の干渉を受けており、解析員の多くが軽い吐き気と目眩を訴えている。
2. 被写体A:群衆(フードの人物達) 画面の大部分を占めるのは、無数の「フードを被った人物」の群れ。
行動: 彼らは一様に中央の「何か」を凝視し、両手を広げ、あるいはひざまずく姿勢で「崇拝」にも似た行動を取っている。その動きは極めて機械的で、生気が感じられない。
場所: 彼らが立っているのは、石畳とは異なる「黒い平滑な地面」であり、等間隔に配置された奇妙な模様が認められる。
3. 被写体B:崇拝対象(ヤギとタコの混合体) 群衆の中央には、視覚を強く刺激する「異形の存在」が立っている。
頭部: ヤギの角を持つ獣の頭部が、タコのような無数の触手に覆われている。触手は不規則にうごめき、その先端からは淡い光を放つ小さな眼が無数に確認される。
姿勢: その異形は、写真を見る者に対し、まるで「何かを指し示す」かのように、その触手の先端をこちらに向けている。
4. 日時 周囲の光源から、夜間と推測されるが、空は深い闇に包まれ、星々も確認できない。
目の前の親父は禿げている
『聞いとるかね?ウルフ君?』
『聞いてますよ。知りませんよそんな奴』
『君が知っとるか知らないかは問題じゃない』『奴が持っていた手帳に君の名前があった』
そいつの名前はバーク・バークレー
馬鹿みたいな名前のこの男はレスカティエで第3機鎧師団でヒラの整備士をしていたらしい
皇国では機鎧は時代遅れで廃棄されてたせいかその辺で小作人をしていた
『まぁ俺は悪い意味で有名ですからね』
『ふざけてないで、真面目に聞け!!』
あーかったるい
『奴の小屋に写真機が置いてあった』
『写真機ねぇ…おおかたレスカティエ時代で羽振りの良かった時期に買ったんでしょ』
『さらに捜索したところ、裏手の庭に写真が埋めてあった』
『写真?』
糞蛸禿げがソーセージみたいな指を突きだす
三枚の写真が握られていた
証拠物件:記録写真(復元)
物件番号: R-0922-P1 発見場所: 教皇暗殺犯(機鎧技師)の遺体胸ポケット 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム)
■ 視覚的記録の解析
1. 背景と環境 背景には、崩落した石材と錆びた鉄骨が入り混じる「廃墟」が写り込んでいる。日光の差し込み方と影の伸びから、時刻は正午頃と推測される。建物の構造はレスカティエ特有の「魔導蒸気機関」の配管が露出した中層区のものであり、事変直後の撮影である可能性が高い。
2. 被写体A(画面中央):暗殺犯の男
容姿: 後の教皇暗殺犯本人。中世の一般的な職人、あるいは機鎧技師が用いる煤汚れた作業着を纏っている。
表情: カメラを直視できず、視線をやや逸らしながら「卑屈な笑み」を浮かべている。指先は機械油で黒ずんでおり、何かを恐れているような強張った立ち姿。
3. 被写体B(画面左):仮面の男
容姿: 被写体Aの左隣に直立する、規格外の体躯を持つ大男。重厚な外套を羽織っているが、その下の体躯は不自然なまでに分厚い。
仮面: 顔面には、白磁のような質感の「笑顔(スマイル)」を象った仮面が固定されている。一切の生気を感じさせない、静止した歓喜。
特記: 犯人の男がこの大男に寄り添うように立っているのか、あるいは背後から「抑え込まれている」のかは、写真のコントラストが低いため判然としない。
証拠物件:記録写真(解析不能)
物件番号: R-0922-P2 発見場所: 暗殺犯の遺品(一枚目の写真の裏側に張り付いていたもの) 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム・激しい物理的損傷あり)
■ 視覚的記録の解析
1. 撮影環境と状態 写真全体に激しい手ぶれと露光過多が見られ、撮影者が極度の混乱状態にあったか、あるいは移動中の馬上や機鎧の上から撮影したことを示唆している。四隅には経年劣化とは異なる「腐食」のような黒い斑点(瘴気による感光ムラか)が広がっており、画像の約4割が消失している。
2. 被写体:異形の巨塔 画面中央に、中世の街並みを押し潰すようにそびえ立つ「巨大な塔」が写り込んでいる。
外壁: 石造りの基礎に、不自然なほど緻密な「パイプ」と「巨大な歯車」が血管のように這い回っている。レスカティエの建築様式に酷似しているが、その規模は既知の記録を遥かに凌駕する。
状態: 塔は垂直を保てず、今にも崩落しそうな角度で傾いているが、外壁の歯車群が互いを噛み合わせることで無理やりその構造を維持しているように見える。
3. 日時と光源 長く伸びた影と、空のコントラストから「夕刻」と推測されるが、空の色が異常に暗く、不自然な発光体が雲間に写り込んでいる。
証拠物件:記録写真(異端解析・要厳重封印)
物件番号: R-0922-P3 発見場所: 暗殺犯の遺品(隠しポケットより) 種別: 銀塩感光式 乾板写真(モノクローム・異質な劣化あり)
■ 視覚的記録の解析
1. 撮影環境と状態 写真全体に、これまでとは異なる「空間の歪み」のようなノイズが確認される。画像下部には、無数の「光の筋」が地面を走り、空には人工的な光が不規則に点滅している。中世世界のいかなる建築様式、あるいは自然現象にも合致しない。レンズには「視覚の乱れ」を誘発するような未知の干渉を受けており、解析員の多くが軽い吐き気と目眩を訴えている。
2. 被写体A:群衆(フードの人物達) 画面の大部分を占めるのは、無数の「フードを被った人物」の群れ。
行動: 彼らは一様に中央の「何か」を凝視し、両手を広げ、あるいはひざまずく姿勢で「崇拝」にも似た行動を取っている。その動きは極めて機械的で、生気が感じられない。
場所: 彼らが立っているのは、石畳とは異なる「黒い平滑な地面」であり、等間隔に配置された奇妙な模様が認められる。
3. 被写体B:崇拝対象(ヤギとタコの混合体) 群衆の中央には、視覚を強く刺激する「異形の存在」が立っている。
頭部: ヤギの角を持つ獣の頭部が、タコのような無数の触手に覆われている。触手は不規則にうごめき、その先端からは淡い光を放つ小さな眼が無数に確認される。
姿勢: その異形は、写真を見る者に対し、まるで「何かを指し示す」かのように、その触手の先端をこちらに向けている。
4. 日時 周囲の光源から、夜間と推測されるが、空は深い闇に包まれ、星々も確認できない。
26/02/02 15:40更新 / YELLOWMAN2
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