その二 二人三脚
「大丈夫、大丈夫だから・・・ね?」
大きな腕、大きな体、ふくよかな胸。
ゆっくりゆっくりと、抱きしめられた。
何故だろう?
自分の方が、大きいのに
自分の方が、力があるのに。
何でここまで、大きくて。
何でここまで、優しくて。
何でここまで、・・・・。
ここまで、愛おしいのだろう・・・。
今年の梅雨はあまりムシムシもせず、かと言って無駄に暑くもない、
比較的すごしやすい陽気だ。
さしあたって、何をやっていても清々しく作業が出来るはずなのだが・・・。
「やばい、死ねる・・・・。」
そう呟く、農家の若旦那、神田 周平はぼやいた。
Tシャツ短パン、そして麦藁帽子と言う、
どこかの海賊王に類似している出で立ちで、籠のようなものを片手にビニールハウスの中で、うねの管理をしているようだが・・・。
「・・・・誰だよ、今日は過ごしやすい陽気って言ったの・・・・?」
お日様が予想の範疇を軽く超えて、ぎんぎらぎんに光っていらっしゃるせいで、ハウスの中がサウナのような暑さのため、軽く死にそうになっている。
どうしてこうなった・・・。
確かさっき、PFメーター(土の中の水分の値をはかる装置)が24(普通は21を超えたら、イチゴは枯れる)とか、ありえない数値をたたき出したがため
仕方なく、灌水したのだが・・・。
その時出した水がこの暑さで、蒸発したのだろう・・・・。
そのため、ハウスの中は暑さと湿度で、脳みそまで溶解しそうだった。
(やばい・・・そろそろ水分とらないと・・・)
流石に体力のある、彼でも、きつい事は目に見えていた。
(・・・でもなぁ・・・)
ざっと見回す。そこには、赤々と実のつけたイチゴたちが、太陽の光を全身で浴びて、艶めいていた。
これを、ある程度収穫して、そのあとに農協に出荷に行かねばならないのだ
が・・・。
(・・・いかんせん、この暑さでは作業に支障をきしてるわけだから、ぜんぜん進んでない・・・。)
さらに、このハウスだけならまだしも、他のハウスもやらなければならんから・・・。
(・・・おっ・・・終わらねぇ・・・)
ちょっと絶望を感じていた・・・。
右頬に冷たい物があたった。
「うぉおう!!!」
勢いあまって、振り返ると。美しい姿した女性が、お揃いの麦藁帽子をかぶって、これまた、Tシャツ短パンとと言う格好で、缶コーヒーを両手にもっていにながら、立っていた。
「なっなんだよ、土代かぁ・・・脅かすなよ!!」
「脅かしてない・・・気付くのが、遅いだけ・・・」
仏頂面を崩さず、淡々と話す彼女は、土色の肌をして、頭や胸に草を模した、飾りがついている。
彼女は、ノームと呼ばれる、魔精霊の一種である。
もともと精霊に実態は、無いが。魔力と結びつくとこの魔精霊になるのだそうだ。
まあ、今の時代、魔精霊の力を借りて、農家は回っているので、特に珍しいことではない。
ノームがいる農家では、かなりの確率でいい野菜が取るので、かなりの数の農家が、ノームを雇ったり、はたまた、嫁に迎え入れたりしている。
うちの場合は後者なので、いつも尻にしかれているが・・・。
「・・・まだ・・・作業が・・・終わってない・・・」
「いや、その、暑かったんで・・・」
そういって、汗でびっしょりになったTシャツを見せて、抗議する。
それをいつも道理の無表情で一瞥すると。
「・・・へたれ・・・」
と一言。なんか、グサッときた。
「いやいや、土代さん!!!、無理だよ!!!、こんな状態じゃ!!!
まず暑いし!!!」
「・・・このぐらいの暑さ、農家なら我慢する・・・」
「水分補給は!!!」
「・・・勇気で乗り切る・・・」
どこぞの勇者王かおまえは・・・。
ああ、なんか騒いだら、余計暑くなった・・・。
「しょうがないから、水分補給してきて・・・終わったら出荷お願い」
「・・・あの・・・休憩は・・・」
「もちろん・・・なし。」
鬼嫁め・・・。だが逆らえないので、渋々とビニールハウスを出て、水道にむかった。
「あ、コーヒーは・・・」
「ははは!!、相変わらずの鬼嫁ぶりだな土代ちゃん!!!」
「ですよね・・・」
出荷に向かった農協の予冷庫(冷蔵庫のことだが、農家の場合、農作物を貯蔵するのでそう呼ぶ)の前でばったりであった市村 幸太に、さっきあったことを喋ると、あたりまえの反応をされた。
「でもさ、精霊がいっしょに、それもお嫁さんとして農業やってくれるんだからさ、同じ農家とするとうらやましいかぎりだよ」
「まぁ・・・、それはそうですが・・・。」
いくら、精霊でもあんな鬼嫁じゃなぁ・・・。
「あとさっ!!、土の力を使えば、作物の管理ぐらい容易いんじゃ・・・・」
「あぁ・・・、えっと、まぁそうなんですけど・・・・。」
魔精霊を嫁にしたものは、交わることで、その精霊のつかさどる元素の力を使うことができる。
魔精霊は、交わることで対象者と契約し、己が力を分け与える。
変わりに男性の精を摂取することができる。
ノームの土の力を使えば、確かに今よりも格段に違うイチゴが作れる。
が・・・。
「すいません、家ではそれをやらないんです・・・」
「へ?・・・またなんで?」
そう、幸太が問うと、周平は遠い目をして・・・
「いやなんていうか、使うことが出来ないんですよ・・・」
いや、厳密に言うと、使っても力が発動しないのだ。
普通の人間なら、必然的に出来るはずだが・・・。
「あーーー、なるほどね・・・。」
「おかげで、嫁はあんなのになるし・・・。」
もう散々だ。
「でもさ、大丈夫だと思うよ。」
「はい?」
そう言って笑う幸太。
「だって、本当に酷かったりしたら、別れてるだろうし、それに、ちゃんと面倒は見てくれるんだよね?」
「まっ・・・まぁ・・・」
たしかに、自分がヘタレなことについて怒りはするが、ちゃんとフォローしてくれるし、別れ話を切り出されたことは無い。
(もう少し、前向きに考えようかな・・・)
そう、考えたくなった。
「それに、夜は仲良しさんでしょ?」
「ゑ?」
なぜそれを・・・
「あれ、あたりだった?」
「・・・ええもう、ばっちりと・・・」
お布団のなかで、にゃんにゃんしてますよ・・・。
てか、ニヤニヤしながら聞くなよと・・・。
「あ、そうだった!」
幸太は、何かを思い出したようだった。
そのまま、近くにあった軽トラに駆け寄り、荷台から苗らしきものを、取出した。
それは、イチゴの親株だった。しかし、イチゴの苗にしては、全体的に黒い。
「はい、これ」
「・・・?、えっと、これって・・・。」
「ん?これは、虜ノ姫って言う品種らしいけれど・・・?」
瞬間、凍りついた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・夢じゃないですよね・・・」
虜ノ姫
イチゴ農家なら知る人ぞ知る珍味である。
魔界にしか生息しない「虜の果実」
美容効果や媚薬効果のあるその実と
とち○おとめを交配して誕生した果実。
ほんのりとしたピンク色になったそのイチゴは、もともと「虜の果実」にある甘さに、程よく酸味がマッチし、市場の値でかなりの高値で取引される。
が、生育方法が本当に難しく、ちょっと生育環境揃わなかっただけで、すぐ枯れてしまう。
「本物ですか・・・これ?・・・」
最近では、偽物が多く出回っているそうなので、もはや都市伝説だろうと言われて来たものだ。
そう簡単に本物が・・・
「手に入っちゃったんだなこれが♪」
そういって、幸太は周平にそれを渡す。
「じいちゃんがさ、旅行の土産にって買ったらしくてな、始めは、偽物だって警戒したんだけれど、どうやらそうでもないみたいなんだ」
渡された苗を持つ、確かに微量だけれども魔力を感じる。
偽物ならならば、魔力は感じないはず・・・。
「でさ、相談なんだけれどさ・・・」
「はい?」
育ててみない?その苗。
土代とあったのは数年前。
どこにも職がなくて、就農という形で、家の手伝いを始めた頃だった。
丁度農協からの出荷から帰ってきたときだった。
お見合いしないかと親父が出してきた写真。
その写真に写っていたのが、土代だった。
当時は、お見合いなんか古臭いと思っていたし、だいいちまだまだ遊びたい年頃だったためもあって、まだまだ身をかためるのは早いと思っていた。
それでも、何故か親父が進めてくるのだ。
会うだけでもいいからと進めてきた。
何故そんなに、進めてくるのか?
いつも、何か企んでる親父だ、また何かあるのだろうと思いつつ会うだけあってみた。
度肝を抜かれた。
確かに美しかったし、寡黙でおっとりしていて、自分が今まであった中で、一番の女性だった。
炊事洗濯から、夜伽まで本当に何でも出来る子だった。
思えば、一目惚れだったのだろう。
そのままトントン拍子で婚約までいき、見事結婚したわけだ。
今も思えば、あの時つっぱねとけば、鬼嫁モードを見なくてすんだと思う。
でも・・・。
本当の意味で彼女を知ったのは、そのあとだった。
親父が死んだ。
二人の結婚を見届けたその二ヶ月後に、眠るように亡くなった。
確かにかなり歳は食っていたが、まだまだ働き盛りだというのに早いお迎えだった。
母が、早くに他界し、ゴーストにならず天に召されてから、男手ひとつで育てられた。
父と言うより、人生の師匠として色々と教えられた。
人としての考え方、生きてゆく上で必要なことは全て、親父から教わった。
葬儀後、ただただ虚無感の漂う我が家を後にする親族たちに、正気の抜けた
顔で会釈をする。
そして、リビングで位牌と向き合っていた時だった。
「周平さん・・・」
それまで黙っていた彼女が、口を開いた。
「もう、遅いよ・・・寝よう・・・」
ありきたりだが、優しい言葉。
それでも反応しない自分。全てが受け入れられなかったのだろう。
さしあたり人形のようだった。言葉も発さず、何も考えない。
心の何かが壊れたようだった。
そんな、自分を彼女は何も言わず、ずっと支えてくれていた。
「ね?、寝ようよ?」
そういう彼女の言葉も入らないくらい、今起きていることが、信じられなかった。
不意に、目の前が真っ暗になった。
それが、土代の乳房だとわかるのに、時間を要した。
「・・・こんな時、どうしていいか・・・、わからない・・・でも・・・
聞いて・・・」
その時になって自分が抱きしめられているのが分かった。
ノームらしい優しい抱擁だった。
「私は・・・ずっとあなたの隣に居ます」
どんどんと抱きしめる力が強くなる、そして泣いているのだろう。
ちょっと鼻声だ。
「いつでも・・・あなたを助けて・・・あなたを愛している・・・
だから・・・もう・・・」
そう言われて、涙が出た。
初めてだった、こんなに暖かい感覚になることは。
そして同時に、親父がなぜ彼女をめとれと言ったのか、分かったような気がした。
どんな作物も、育てることが簡単なものは無い。
そう親父に教わっていたため、下調べは可能な限りおこなった。
一通り全ての仕事が終わった後、インターネットで検索をかけてみた。
流石に都市伝説と呼ばれる代物だけはあり、生育のための情報は限りなくあった。
しかし、どの情報も似たり寄ったりで、どれがデマで、どれが真実だかまったく見当がつかない。
「んぁ〜〜〜〜〜う〜〜〜〜〜んんんんんんん・・・?」
思わず首をかしげて、変なうめき声を上げてしまう。
「そう簡単に・・・調べられないと思う」
台所で、晩飯の支度をしていたのだろう。
エプロン姿の土代が、隣の座ってきた。
「やっぱそうだよなぁ・・・」
簡単には、栽培は難しいと思う。
なんたって、都市伝説とまで呼ばれた代物だ。そう簡単に栽培できたら、
苦労しない。
「やっぱり・・・、魔界の水と土、買ったほうがいいかな?」
「それだと・・・コストがかさむ・・・、別の方法を探った方がいい・・・」
そう言って、他のサイトに飛ばす土代。初めは、ダメだと言うかと思ったが。
言ってみるものだ、快く承認してくれた。
そんなわけで、嫁も一緒に情報収集中。
「う〜〜〜〜ん、いいものが無いな・・・。」
「だね・・・、あ・・・」
「あ・・・」
そこで、飛んだサイトが、妙に妖しいアダルトサイトだった。
そこのサイトの見出しにでかでかと書かれていたのは、
闇精霊と野菜栽培についての考察。
「闇精霊って・・・。」
たしか魔精霊が、魔力に支配されて、より強力に変化したものだと聞いたこたがある。
より淫らに、より卑猥に、その性質を変えた精霊たちは、
愛する旦那と共に、ずっとずっと、交わり続けるそうだが。
(・・・要するに、魔界と同じ環境がそれえばいいんだろう?、そんなの誰でも思いつくわ・・・)
そう思ってしまう。
「まったく、こんなデマ・・・もうちっとましなの無いのかなぁ?ねぇ、土代さん?」
そういって、あきれるそぶりを見せてみると・・・。
「・・・」
土代は、食い入るようにして、その考察を読んでいた。
「あ、あれ・・・土代さん?」
じーーーーっと画面と睨めっこする土代。
しかし、くるりとこちらを見て一言。
「・・・これ・・・やってみましょう・・・」
「・・・は?」
ちょっと薄暗い寝室。光源はスタンドの明かりぐらいだ。
ほんのりと暖かい光が布団を包む
布団と言っても、簡単なマットレスが敷いてあるため、煎餅布団というわけじゃない。
そこに、風呂上りの格好で正座した周平がいた。
「・・・」
ぶっちゃけ、何が何だか・・・。
ちょっと準備があるから、と彼女はどこかにそそくさと消えてしまったわけで、何がしたいのかまったく検討がつかない。
要は、土代が闇精霊になればいいわけなので、セックスしまくればいいわけだ、そんなわけなので。
とりあえず、風呂に入り布団を敷き、こうして待っているわけだが・・・。
「う〜ん?」
ぼふっと、仰向けに寝転んでみた。
土代の匂いがする。やさしくて、あたたくて。
いつもそばにいる土代。
仏頂面で無表情だけれども、可愛らしいところもいっぱいある。
例えば、初夜の時。
自分が処女だというのに、一生懸命リードしてくれた。
親父が死んだときは、その体で何度も何度も受け止めてくれた。
(やばい、勃起してきた・・・)
思い出しただけで愛おしい。
思えば、何だかあいつに頼りっぱなしだなぁ。
だから、鬼嫁なのかもな。
「・・・今度は、俺があいつを支えてやんねぇと」
そう思う。
「・・・しゅ、周平さん・・・」
「!!!」
扉越しにそう呟かれ、心底びっくりする。
いたんかいな!!。
「どっどうした?」
「入って、いい・・・?」
「あ、う、うん」
そう答えると、ゆっくりと引き戸が開けられる。
瞬間、息を呑んだ。
そこには、すけすけのネグリジェに身を包んだ土代が、チョコンとすわっていた。
「・・・その、たくさんすれば、闇精霊になれるって書いてあったから・・・
その・・・」
真っ赤な顔をしてこちらを見る土代、いつもは見れない表情に、こちらの理性が崩壊寸前だった。
「・・・」
もう何も言うまい、そのまま布団から飛び起きて、思いっきり抱きついた。
「え?え?」
そして、ちょっと混乱ぎみな土代の唇を、強引に塞いだ。
フレンチなんかキスなんかしたくない。
いきなり舌をつっこんで、口内をかき回す。
「んんっ!?んっっっっっ!!!」
そして、唇をじゅるじゅると絡めあい、ねぶり回す。
「んんんっっっっっ・・・ちゅうっっっっっ、ちゅっちゅちゅっちゅっっっっぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「んんふうううううううううううっっっっっ・・・だ、だめっ、・・・ちゅううううう・・・いき、でき・・・」
ねぶりまわし、舐め回し、吸い上げる。
呼吸さえ忘れるほどの長いキス。
気がつけば、二人して、ベッドの上にいた。
「はぁっはぁっ・・・」
お互い見つめあい、強く抱きしめあう。
「・・・ばか・・・」
「ごめん、我慢できなかった。」
そういって、土代の顔を覗き込んだ。
いつもの仏頂面じゃなくて、ちょっと蕩けた表情。
この顔が、もっと蕩けた表情になるのだと思うと、愛しくてたまらない。
同時に息子も元気になりだした。
「・・・もう、したいの?・・・」
あたっているのが分かるのだろう、彼女は優しく問いかけてくる。
「うん・・・」
素直に答えてみる。
「・・・じゃ、じゃあ・・・。ぱ、パイずりしてあげる♪」
今日は本当にどうしたことだろう、珍しい単語が飛び交う日だ。
真っ赤になって、そう言うもんだから。
「それも、ネットの知識?」
そういいつつ、仰向けに寝る。
「そ、そう・・・」
するすると、ネグリジェの胸の部分を露にしながら、恥ずかしそうに下半身に覆いかぶさる。
「わぁ・・・」
しゅるりと露出した、ペニスにごくりと生唾を飲みこむ土代。
「そんな、まじまじ見なくても・・・」
「だって・・・大きいから・・・」
黒光りするそれは、薄明かりの中でもはっきりと、シルエットが見える。
「こ、こうかな・・・?」
それを豊潤な胸で挟み込む。
瞬間柔らかな感触が、ペニスを包み込んだ。
心臓の鼓動が、とくんとくんと聞こえてくる。
「あったかい・・・」
蕩けるような表情で、そう呟く土代。
それだけで、達してしまいそうな、そんな感覚になる。
「うごく・・・ね・・・?」
「うん・・・。」
しゅるっしゅるっと、胸を上下させる、
亀頭の下の出っ張りが刺激され、えも言われない快感が押し寄せてくる。
「うぁっっっ・・・土代・・・」
「んふふ♪、気持ちいですか?」
「あっ、ああ」
そう言うと、今度は口に亀頭を含み始めた。
「ちょっ!!おまえ!!」
そのまま、さっきのお返しだといわんばかりに、ぐじゅぐじょと貪る。
「あっっっっっ、やっ、やばい!!」
口の中がさしあたり膣のように蠢き、彼のペニスをしぼリ取るように舌が縦横無尽に動く。
「んじゅぼっ、じゅっっっっぼ・・・・、んぁ、これがペニスの味・・・
おいしい♪・・・、じゅぼっ」
「だからっやめろってっっ、くぅっ、でるっ・・・」
びゅるるるるるるるるるっっっ
もてあそばれた、ペニスが噴火するかのごとく、精を吐き出し、彼女の口の中をどろどろにする。
「ふううううんんんんんんっっっっ・・・・じゅるっじゅるるるるるるる」
そのまま、残りの精液も貪るかのようにペニスをすする。
そしてのどを鳴らし名がら嚥下して行った。
「ん・・・・ご馳走様♪」
一生分吸われた気がした。
「ん、今回は・・・こっちがいい」
そういって、四つんばいで尻を向けてくる土代は、周平に肛門を見せた。
「こっちって、おまえ・・・そこ、排泄こうだぞ?」
やってるときに、何回か指でほじくることはあっても、決して挿入したことの穴
今日の土代は、あのサイトを見てから、何かがおかしかった。
「おまえ?・・・なんかあったか?」
「!!、な、なにもないよ・・・」
言葉ではそう言うが、明らかに態度がおかしい。
「本当か?」
「う・・・それは・・・。」
そう言いながら、もじもじする。
が意を決したかのように、彼に抱きつく。
「うおっ!?どうした???」
「・・・っぇ・・・」
「ん?」
がばっと顔上げる土代、その顔は真っ赤でそして泣きそうだった顔だった。
「だって!、だって!、最近周平さんにきつく当たってたし!!それに、それにさ、周平さん、あたしのこと避けてから・・・」
押し殺していた感情が爆発したかのように、まくし立てる土代。
普段の言葉使いが嘘のようにしゃべる彼女は、まるで別人だった。
「だから・・・いっぱいしてほしくて・・・離れたくなくて・・・」
「そうか・・・」
そのまま彼女をゆっくりと、押し倒して顔を見る。
「大丈夫、大丈夫だから・・・な?」
そう言って、髪をすくようにして撫でる。
「俺もさ・・・、いつお前に捨てられるのかって、冷や冷やしてたんだぜ?
だから、ちょっと安心した」
「捨てたりなんかしない・・・だって好きだから」
「改めて、言われると照れるな・・・」
そしてどちらともなく、唇を重ねる。そして近くにあったローションを手に取り、肛門に塗ったくっていく。
「本当に・・・いいんだな・・・」
「うん・・・」
ローションの塗りたくられた肛門にガチガチのペニスをあてがう。
「うん・・・わたしのケツマンコの処女・・・奪って下さい。旦那様・・・」
そういった瞬間、ゆっくりとペニスを滑り込ませた。
「あっ・・・あうあっっ、はいって・・・くるうっ」
「ん・・・熱いな」
熱くて、すべすべする土代の肛門の中、圧迫感はあるが、それでもスムーズに入って行く。
「お前、もしかして・・・」
「ん、そうですよ・・・自分でいじったりしたから、ちょっと開発されてるの・・・」
そういう彼女の顔は、快楽に蕩け始めていた。
「道理で、スムーズなわけだっっ・・・くっ・・・」
そのタイミングで、ペニスが全て入った。
それと同時に、膣では味わえない快楽が彼を襲う。
「くあっっ!!、これきついっっ!!!」
「おほおおっ!!」
ゆっくりと出し入れするたびに、彼女が艶やかな声で鳴く。
「おほっおほほおおおおおおおお♪っっっ、あっ、いいのおおお♪っ、きもちいいいいいいいっっっっ!」
もはや、焦点の合わない目で喘ぎ、舌をだらりと出す彼女はいつもの鬼嫁ではなく、唯の雌だった。
「何処だ!!、何処が気持ちいいんだ!?」
「んほっんほおおおおっっっ、だっ、でるときっ!!、だしゅときがいいのおおおおおおおおおっっっ♪」
もはや、呂律の回らない舌で、一生懸命に気持ちのいいところを訴える土代。
そんなところも、健気に思い、周平は自然と腰が早くなった。
ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅっ!!!
「ふぁぁぁぁぁぁぁんんんんんんんん♪、りゃめっ♪、りゃめなのっ♪
そんなにゃにしたらっ♪、しちゃったらあっ♪」
「うおっ締め付けがっ!!」
もはや、オナホールのようにぐにゃぐにゃになった肛門は、ただただ男の精が
欲しい欲しいと蠢き、彼のペニスを煽り立てる。
もう限界が近かった。
周平は、自然と土代を抱きしめ、スパートをかけるように腰を振るった。
「んあああああっっ!、もう、でるの?わたしのにゃかに、だしちゃうのおぉぉぉっ♪」
「ああっ、もうでるよっ!!くっ!!」
びゅるるるるうるるるうるるるるるるるる!!!
「ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!」
本日二度目の艶やかな咆哮は放ちながら、彼女はがくがくと震えだした。
どうやら彼女も、イったのだろう。
と言うか、大なり小なり、絶頂が彼女を襲っていたのだろう。
そのため、膣のほうから、どろりとした粘液が溢れるほど出てきた。
「ああぁ・・・いっちゃったぁ♪・・・お尻の穴で、いっぱいっ♪いっぱい♪
」
うわごとのように呟く彼女の唇を塞ぎ、ぎゅっと抱きしめる。
それだけで、とても満たされた気持ちになった。
「しゅきっ♪っ、しゅうへいさん♪、しゅきぃぃぃぃ♪」
「あーーーーー、・・・空が青いよなぁ・・・」
「んーーー?、そうなのぉ?」
ほらっと言って、空を指差す周平
そんな周平にぴったりとくっ付いているのは、ところどころ黒くなった土代だ。
ふたりは、ここ最近ずっと一緒だ。
と言うのも、あの夜以来、ふたりは、隙あら繋がっていたため、晴れて土代が闇精霊になったのだった。
そして、土壌が魔界に近くなったため、虜ノ姫を植えたところ、栽培に大成功
今では、ふたハウスほどがそのイチゴで埋め尽くされている。
それに、少しながらも土の力を使えるようになっため。
より高い品質のイチゴが出来るようになった。
しかし、不思議なこともあった。
土代が闇精霊になっても、この町が魔界に飲まれることがなく。
ずっと、風景が変わらないのだ。
話を聞いてみると、過去にも同じく闇精霊が現れたらしいが、魔界に飲まれることは、いっさいなかったそうだ。
(なんでだろうなぁ・・・)
不思議なものだが、この平凡な田舎町なら、そうなっても不思議じゃないのだろう。
そんなことをぼんやり考えてると、下半身がびくびくと震えだした。
「あぁっ♪、でたぁぁぁっ♪」
さっきから、ずっと繋がっていた土代が、歓喜の声を上げる。
これで、54回目の射精だ。
あの夜から、土代の性格は徐々に変わり、今では完璧な好色な人格になってしまっていた。
献身的な性格はそのままだったが、仏頂面の無表情ではなく、常に淫らで柔らかい表情が、目立つようになった。
常に主人である周平と一緒にいたいため、休憩時間になると必ず犯される。
「んにゃぁぁぁ♪、周平さんのちんぽぉっ♪」
そういいながら抱きつく彼女優しく撫でながら、そろそろ作業に取り掛からないと不味いんじゃないかと思うのだった。
だが、いつものように与えられる気持ちのよい感覚に、ついついそのことを忘れてしまうのだった。
「旦那さまぁっ♪、もっとぉ♪」
大きな腕、大きな体、ふくよかな胸。
ゆっくりゆっくりと、抱きしめられた。
何故だろう?
自分の方が、大きいのに
自分の方が、力があるのに。
何でここまで、大きくて。
何でここまで、優しくて。
何でここまで、・・・・。
ここまで、愛おしいのだろう・・・。
今年の梅雨はあまりムシムシもせず、かと言って無駄に暑くもない、
比較的すごしやすい陽気だ。
さしあたって、何をやっていても清々しく作業が出来るはずなのだが・・・。
「やばい、死ねる・・・・。」
そう呟く、農家の若旦那、神田 周平はぼやいた。
Tシャツ短パン、そして麦藁帽子と言う、
どこかの海賊王に類似している出で立ちで、籠のようなものを片手にビニールハウスの中で、うねの管理をしているようだが・・・。
「・・・・誰だよ、今日は過ごしやすい陽気って言ったの・・・・?」
お日様が予想の範疇を軽く超えて、ぎんぎらぎんに光っていらっしゃるせいで、ハウスの中がサウナのような暑さのため、軽く死にそうになっている。
どうしてこうなった・・・。
確かさっき、PFメーター(土の中の水分の値をはかる装置)が24(普通は21を超えたら、イチゴは枯れる)とか、ありえない数値をたたき出したがため
仕方なく、灌水したのだが・・・。
その時出した水がこの暑さで、蒸発したのだろう・・・・。
そのため、ハウスの中は暑さと湿度で、脳みそまで溶解しそうだった。
(やばい・・・そろそろ水分とらないと・・・)
流石に体力のある、彼でも、きつい事は目に見えていた。
(・・・でもなぁ・・・)
ざっと見回す。そこには、赤々と実のつけたイチゴたちが、太陽の光を全身で浴びて、艶めいていた。
これを、ある程度収穫して、そのあとに農協に出荷に行かねばならないのだ
が・・・。
(・・・いかんせん、この暑さでは作業に支障をきしてるわけだから、ぜんぜん進んでない・・・。)
さらに、このハウスだけならまだしも、他のハウスもやらなければならんから・・・。
(・・・おっ・・・終わらねぇ・・・)
ちょっと絶望を感じていた・・・。
右頬に冷たい物があたった。
「うぉおう!!!」
勢いあまって、振り返ると。美しい姿した女性が、お揃いの麦藁帽子をかぶって、これまた、Tシャツ短パンとと言う格好で、缶コーヒーを両手にもっていにながら、立っていた。
「なっなんだよ、土代かぁ・・・脅かすなよ!!」
「脅かしてない・・・気付くのが、遅いだけ・・・」
仏頂面を崩さず、淡々と話す彼女は、土色の肌をして、頭や胸に草を模した、飾りがついている。
彼女は、ノームと呼ばれる、魔精霊の一種である。
もともと精霊に実態は、無いが。魔力と結びつくとこの魔精霊になるのだそうだ。
まあ、今の時代、魔精霊の力を借りて、農家は回っているので、特に珍しいことではない。
ノームがいる農家では、かなりの確率でいい野菜が取るので、かなりの数の農家が、ノームを雇ったり、はたまた、嫁に迎え入れたりしている。
うちの場合は後者なので、いつも尻にしかれているが・・・。
「・・・まだ・・・作業が・・・終わってない・・・」
「いや、その、暑かったんで・・・」
そういって、汗でびっしょりになったTシャツを見せて、抗議する。
それをいつも道理の無表情で一瞥すると。
「・・・へたれ・・・」
と一言。なんか、グサッときた。
「いやいや、土代さん!!!、無理だよ!!!、こんな状態じゃ!!!
まず暑いし!!!」
「・・・このぐらいの暑さ、農家なら我慢する・・・」
「水分補給は!!!」
「・・・勇気で乗り切る・・・」
どこぞの勇者王かおまえは・・・。
ああ、なんか騒いだら、余計暑くなった・・・。
「しょうがないから、水分補給してきて・・・終わったら出荷お願い」
「・・・あの・・・休憩は・・・」
「もちろん・・・なし。」
鬼嫁め・・・。だが逆らえないので、渋々とビニールハウスを出て、水道にむかった。
「あ、コーヒーは・・・」
「ははは!!、相変わらずの鬼嫁ぶりだな土代ちゃん!!!」
「ですよね・・・」
出荷に向かった農協の予冷庫(冷蔵庫のことだが、農家の場合、農作物を貯蔵するのでそう呼ぶ)の前でばったりであった市村 幸太に、さっきあったことを喋ると、あたりまえの反応をされた。
「でもさ、精霊がいっしょに、それもお嫁さんとして農業やってくれるんだからさ、同じ農家とするとうらやましいかぎりだよ」
「まぁ・・・、それはそうですが・・・。」
いくら、精霊でもあんな鬼嫁じゃなぁ・・・。
「あとさっ!!、土の力を使えば、作物の管理ぐらい容易いんじゃ・・・・」
「あぁ・・・、えっと、まぁそうなんですけど・・・・。」
魔精霊を嫁にしたものは、交わることで、その精霊のつかさどる元素の力を使うことができる。
魔精霊は、交わることで対象者と契約し、己が力を分け与える。
変わりに男性の精を摂取することができる。
ノームの土の力を使えば、確かに今よりも格段に違うイチゴが作れる。
が・・・。
「すいません、家ではそれをやらないんです・・・」
「へ?・・・またなんで?」
そう、幸太が問うと、周平は遠い目をして・・・
「いやなんていうか、使うことが出来ないんですよ・・・」
いや、厳密に言うと、使っても力が発動しないのだ。
普通の人間なら、必然的に出来るはずだが・・・。
「あーーー、なるほどね・・・。」
「おかげで、嫁はあんなのになるし・・・。」
もう散々だ。
「でもさ、大丈夫だと思うよ。」
「はい?」
そう言って笑う幸太。
「だって、本当に酷かったりしたら、別れてるだろうし、それに、ちゃんと面倒は見てくれるんだよね?」
「まっ・・・まぁ・・・」
たしかに、自分がヘタレなことについて怒りはするが、ちゃんとフォローしてくれるし、別れ話を切り出されたことは無い。
(もう少し、前向きに考えようかな・・・)
そう、考えたくなった。
「それに、夜は仲良しさんでしょ?」
「ゑ?」
なぜそれを・・・
「あれ、あたりだった?」
「・・・ええもう、ばっちりと・・・」
お布団のなかで、にゃんにゃんしてますよ・・・。
てか、ニヤニヤしながら聞くなよと・・・。
「あ、そうだった!」
幸太は、何かを思い出したようだった。
そのまま、近くにあった軽トラに駆け寄り、荷台から苗らしきものを、取出した。
それは、イチゴの親株だった。しかし、イチゴの苗にしては、全体的に黒い。
「はい、これ」
「・・・?、えっと、これって・・・。」
「ん?これは、虜ノ姫って言う品種らしいけれど・・・?」
瞬間、凍りついた。
「どうしたの?」
「いや、その・・・夢じゃないですよね・・・」
虜ノ姫
イチゴ農家なら知る人ぞ知る珍味である。
魔界にしか生息しない「虜の果実」
美容効果や媚薬効果のあるその実と
とち○おとめを交配して誕生した果実。
ほんのりとしたピンク色になったそのイチゴは、もともと「虜の果実」にある甘さに、程よく酸味がマッチし、市場の値でかなりの高値で取引される。
が、生育方法が本当に難しく、ちょっと生育環境揃わなかっただけで、すぐ枯れてしまう。
「本物ですか・・・これ?・・・」
最近では、偽物が多く出回っているそうなので、もはや都市伝説だろうと言われて来たものだ。
そう簡単に本物が・・・
「手に入っちゃったんだなこれが♪」
そういって、幸太は周平にそれを渡す。
「じいちゃんがさ、旅行の土産にって買ったらしくてな、始めは、偽物だって警戒したんだけれど、どうやらそうでもないみたいなんだ」
渡された苗を持つ、確かに微量だけれども魔力を感じる。
偽物ならならば、魔力は感じないはず・・・。
「でさ、相談なんだけれどさ・・・」
「はい?」
育ててみない?その苗。
土代とあったのは数年前。
どこにも職がなくて、就農という形で、家の手伝いを始めた頃だった。
丁度農協からの出荷から帰ってきたときだった。
お見合いしないかと親父が出してきた写真。
その写真に写っていたのが、土代だった。
当時は、お見合いなんか古臭いと思っていたし、だいいちまだまだ遊びたい年頃だったためもあって、まだまだ身をかためるのは早いと思っていた。
それでも、何故か親父が進めてくるのだ。
会うだけでもいいからと進めてきた。
何故そんなに、進めてくるのか?
いつも、何か企んでる親父だ、また何かあるのだろうと思いつつ会うだけあってみた。
度肝を抜かれた。
確かに美しかったし、寡黙でおっとりしていて、自分が今まであった中で、一番の女性だった。
炊事洗濯から、夜伽まで本当に何でも出来る子だった。
思えば、一目惚れだったのだろう。
そのままトントン拍子で婚約までいき、見事結婚したわけだ。
今も思えば、あの時つっぱねとけば、鬼嫁モードを見なくてすんだと思う。
でも・・・。
本当の意味で彼女を知ったのは、そのあとだった。
親父が死んだ。
二人の結婚を見届けたその二ヶ月後に、眠るように亡くなった。
確かにかなり歳は食っていたが、まだまだ働き盛りだというのに早いお迎えだった。
母が、早くに他界し、ゴーストにならず天に召されてから、男手ひとつで育てられた。
父と言うより、人生の師匠として色々と教えられた。
人としての考え方、生きてゆく上で必要なことは全て、親父から教わった。
葬儀後、ただただ虚無感の漂う我が家を後にする親族たちに、正気の抜けた
顔で会釈をする。
そして、リビングで位牌と向き合っていた時だった。
「周平さん・・・」
それまで黙っていた彼女が、口を開いた。
「もう、遅いよ・・・寝よう・・・」
ありきたりだが、優しい言葉。
それでも反応しない自分。全てが受け入れられなかったのだろう。
さしあたり人形のようだった。言葉も発さず、何も考えない。
心の何かが壊れたようだった。
そんな、自分を彼女は何も言わず、ずっと支えてくれていた。
「ね?、寝ようよ?」
そういう彼女の言葉も入らないくらい、今起きていることが、信じられなかった。
不意に、目の前が真っ暗になった。
それが、土代の乳房だとわかるのに、時間を要した。
「・・・こんな時、どうしていいか・・・、わからない・・・でも・・・
聞いて・・・」
その時になって自分が抱きしめられているのが分かった。
ノームらしい優しい抱擁だった。
「私は・・・ずっとあなたの隣に居ます」
どんどんと抱きしめる力が強くなる、そして泣いているのだろう。
ちょっと鼻声だ。
「いつでも・・・あなたを助けて・・・あなたを愛している・・・
だから・・・もう・・・」
そう言われて、涙が出た。
初めてだった、こんなに暖かい感覚になることは。
そして同時に、親父がなぜ彼女をめとれと言ったのか、分かったような気がした。
どんな作物も、育てることが簡単なものは無い。
そう親父に教わっていたため、下調べは可能な限りおこなった。
一通り全ての仕事が終わった後、インターネットで検索をかけてみた。
流石に都市伝説と呼ばれる代物だけはあり、生育のための情報は限りなくあった。
しかし、どの情報も似たり寄ったりで、どれがデマで、どれが真実だかまったく見当がつかない。
「んぁ〜〜〜〜〜う〜〜〜〜〜んんんんんんん・・・?」
思わず首をかしげて、変なうめき声を上げてしまう。
「そう簡単に・・・調べられないと思う」
台所で、晩飯の支度をしていたのだろう。
エプロン姿の土代が、隣の座ってきた。
「やっぱそうだよなぁ・・・」
簡単には、栽培は難しいと思う。
なんたって、都市伝説とまで呼ばれた代物だ。そう簡単に栽培できたら、
苦労しない。
「やっぱり・・・、魔界の水と土、買ったほうがいいかな?」
「それだと・・・コストがかさむ・・・、別の方法を探った方がいい・・・」
そう言って、他のサイトに飛ばす土代。初めは、ダメだと言うかと思ったが。
言ってみるものだ、快く承認してくれた。
そんなわけで、嫁も一緒に情報収集中。
「う〜〜〜〜ん、いいものが無いな・・・。」
「だね・・・、あ・・・」
「あ・・・」
そこで、飛んだサイトが、妙に妖しいアダルトサイトだった。
そこのサイトの見出しにでかでかと書かれていたのは、
闇精霊と野菜栽培についての考察。
「闇精霊って・・・。」
たしか魔精霊が、魔力に支配されて、より強力に変化したものだと聞いたこたがある。
より淫らに、より卑猥に、その性質を変えた精霊たちは、
愛する旦那と共に、ずっとずっと、交わり続けるそうだが。
(・・・要するに、魔界と同じ環境がそれえばいいんだろう?、そんなの誰でも思いつくわ・・・)
そう思ってしまう。
「まったく、こんなデマ・・・もうちっとましなの無いのかなぁ?ねぇ、土代さん?」
そういって、あきれるそぶりを見せてみると・・・。
「・・・」
土代は、食い入るようにして、その考察を読んでいた。
「あ、あれ・・・土代さん?」
じーーーーっと画面と睨めっこする土代。
しかし、くるりとこちらを見て一言。
「・・・これ・・・やってみましょう・・・」
「・・・は?」
ちょっと薄暗い寝室。光源はスタンドの明かりぐらいだ。
ほんのりと暖かい光が布団を包む
布団と言っても、簡単なマットレスが敷いてあるため、煎餅布団というわけじゃない。
そこに、風呂上りの格好で正座した周平がいた。
「・・・」
ぶっちゃけ、何が何だか・・・。
ちょっと準備があるから、と彼女はどこかにそそくさと消えてしまったわけで、何がしたいのかまったく検討がつかない。
要は、土代が闇精霊になればいいわけなので、セックスしまくればいいわけだ、そんなわけなので。
とりあえず、風呂に入り布団を敷き、こうして待っているわけだが・・・。
「う〜ん?」
ぼふっと、仰向けに寝転んでみた。
土代の匂いがする。やさしくて、あたたくて。
いつもそばにいる土代。
仏頂面で無表情だけれども、可愛らしいところもいっぱいある。
例えば、初夜の時。
自分が処女だというのに、一生懸命リードしてくれた。
親父が死んだときは、その体で何度も何度も受け止めてくれた。
(やばい、勃起してきた・・・)
思い出しただけで愛おしい。
思えば、何だかあいつに頼りっぱなしだなぁ。
だから、鬼嫁なのかもな。
「・・・今度は、俺があいつを支えてやんねぇと」
そう思う。
「・・・しゅ、周平さん・・・」
「!!!」
扉越しにそう呟かれ、心底びっくりする。
いたんかいな!!。
「どっどうした?」
「入って、いい・・・?」
「あ、う、うん」
そう答えると、ゆっくりと引き戸が開けられる。
瞬間、息を呑んだ。
そこには、すけすけのネグリジェに身を包んだ土代が、チョコンとすわっていた。
「・・・その、たくさんすれば、闇精霊になれるって書いてあったから・・・
その・・・」
真っ赤な顔をしてこちらを見る土代、いつもは見れない表情に、こちらの理性が崩壊寸前だった。
「・・・」
もう何も言うまい、そのまま布団から飛び起きて、思いっきり抱きついた。
「え?え?」
そして、ちょっと混乱ぎみな土代の唇を、強引に塞いだ。
フレンチなんかキスなんかしたくない。
いきなり舌をつっこんで、口内をかき回す。
「んんっ!?んっっっっっ!!!」
そして、唇をじゅるじゅると絡めあい、ねぶり回す。
「んんんっっっっっ・・・ちゅうっっっっっ、ちゅっちゅちゅっちゅっっっっぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「んんふうううううううううううっっっっっ・・・だ、だめっ、・・・ちゅううううう・・・いき、でき・・・」
ねぶりまわし、舐め回し、吸い上げる。
呼吸さえ忘れるほどの長いキス。
気がつけば、二人して、ベッドの上にいた。
「はぁっはぁっ・・・」
お互い見つめあい、強く抱きしめあう。
「・・・ばか・・・」
「ごめん、我慢できなかった。」
そういって、土代の顔を覗き込んだ。
いつもの仏頂面じゃなくて、ちょっと蕩けた表情。
この顔が、もっと蕩けた表情になるのだと思うと、愛しくてたまらない。
同時に息子も元気になりだした。
「・・・もう、したいの?・・・」
あたっているのが分かるのだろう、彼女は優しく問いかけてくる。
「うん・・・」
素直に答えてみる。
「・・・じゃ、じゃあ・・・。ぱ、パイずりしてあげる♪」
今日は本当にどうしたことだろう、珍しい単語が飛び交う日だ。
真っ赤になって、そう言うもんだから。
「それも、ネットの知識?」
そういいつつ、仰向けに寝る。
「そ、そう・・・」
するすると、ネグリジェの胸の部分を露にしながら、恥ずかしそうに下半身に覆いかぶさる。
「わぁ・・・」
しゅるりと露出した、ペニスにごくりと生唾を飲みこむ土代。
「そんな、まじまじ見なくても・・・」
「だって・・・大きいから・・・」
黒光りするそれは、薄明かりの中でもはっきりと、シルエットが見える。
「こ、こうかな・・・?」
それを豊潤な胸で挟み込む。
瞬間柔らかな感触が、ペニスを包み込んだ。
心臓の鼓動が、とくんとくんと聞こえてくる。
「あったかい・・・」
蕩けるような表情で、そう呟く土代。
それだけで、達してしまいそうな、そんな感覚になる。
「うごく・・・ね・・・?」
「うん・・・。」
しゅるっしゅるっと、胸を上下させる、
亀頭の下の出っ張りが刺激され、えも言われない快感が押し寄せてくる。
「うぁっっっ・・・土代・・・」
「んふふ♪、気持ちいですか?」
「あっ、ああ」
そう言うと、今度は口に亀頭を含み始めた。
「ちょっ!!おまえ!!」
そのまま、さっきのお返しだといわんばかりに、ぐじゅぐじょと貪る。
「あっっっっっ、やっ、やばい!!」
口の中がさしあたり膣のように蠢き、彼のペニスをしぼリ取るように舌が縦横無尽に動く。
「んじゅぼっ、じゅっっっっぼ・・・・、んぁ、これがペニスの味・・・
おいしい♪・・・、じゅぼっ」
「だからっやめろってっっ、くぅっ、でるっ・・・」
びゅるるるるるるるるるっっっ
もてあそばれた、ペニスが噴火するかのごとく、精を吐き出し、彼女の口の中をどろどろにする。
「ふううううんんんんんんっっっっ・・・・じゅるっじゅるるるるるるる」
そのまま、残りの精液も貪るかのようにペニスをすする。
そしてのどを鳴らし名がら嚥下して行った。
「ん・・・・ご馳走様♪」
一生分吸われた気がした。
「ん、今回は・・・こっちがいい」
そういって、四つんばいで尻を向けてくる土代は、周平に肛門を見せた。
「こっちって、おまえ・・・そこ、排泄こうだぞ?」
やってるときに、何回か指でほじくることはあっても、決して挿入したことの穴
今日の土代は、あのサイトを見てから、何かがおかしかった。
「おまえ?・・・なんかあったか?」
「!!、な、なにもないよ・・・」
言葉ではそう言うが、明らかに態度がおかしい。
「本当か?」
「う・・・それは・・・。」
そう言いながら、もじもじする。
が意を決したかのように、彼に抱きつく。
「うおっ!?どうした???」
「・・・っぇ・・・」
「ん?」
がばっと顔上げる土代、その顔は真っ赤でそして泣きそうだった顔だった。
「だって!、だって!、最近周平さんにきつく当たってたし!!それに、それにさ、周平さん、あたしのこと避けてから・・・」
押し殺していた感情が爆発したかのように、まくし立てる土代。
普段の言葉使いが嘘のようにしゃべる彼女は、まるで別人だった。
「だから・・・いっぱいしてほしくて・・・離れたくなくて・・・」
「そうか・・・」
そのまま彼女をゆっくりと、押し倒して顔を見る。
「大丈夫、大丈夫だから・・・な?」
そう言って、髪をすくようにして撫でる。
「俺もさ・・・、いつお前に捨てられるのかって、冷や冷やしてたんだぜ?
だから、ちょっと安心した」
「捨てたりなんかしない・・・だって好きだから」
「改めて、言われると照れるな・・・」
そしてどちらともなく、唇を重ねる。そして近くにあったローションを手に取り、肛門に塗ったくっていく。
「本当に・・・いいんだな・・・」
「うん・・・」
ローションの塗りたくられた肛門にガチガチのペニスをあてがう。
「うん・・・わたしのケツマンコの処女・・・奪って下さい。旦那様・・・」
そういった瞬間、ゆっくりとペニスを滑り込ませた。
「あっ・・・あうあっっ、はいって・・・くるうっ」
「ん・・・熱いな」
熱くて、すべすべする土代の肛門の中、圧迫感はあるが、それでもスムーズに入って行く。
「お前、もしかして・・・」
「ん、そうですよ・・・自分でいじったりしたから、ちょっと開発されてるの・・・」
そういう彼女の顔は、快楽に蕩け始めていた。
「道理で、スムーズなわけだっっ・・・くっ・・・」
そのタイミングで、ペニスが全て入った。
それと同時に、膣では味わえない快楽が彼を襲う。
「くあっっ!!、これきついっっ!!!」
「おほおおっ!!」
ゆっくりと出し入れするたびに、彼女が艶やかな声で鳴く。
「おほっおほほおおおおおおおお♪っっっ、あっ、いいのおおお♪っ、きもちいいいいいいいっっっっ!」
もはや、焦点の合わない目で喘ぎ、舌をだらりと出す彼女はいつもの鬼嫁ではなく、唯の雌だった。
「何処だ!!、何処が気持ちいいんだ!?」
「んほっんほおおおおっっっ、だっ、でるときっ!!、だしゅときがいいのおおおおおおおおおっっっ♪」
もはや、呂律の回らない舌で、一生懸命に気持ちのいいところを訴える土代。
そんなところも、健気に思い、周平は自然と腰が早くなった。
ぐじゅぐじゅぐじゅぐじゅっ!!!
「ふぁぁぁぁぁぁぁんんんんんんんん♪、りゃめっ♪、りゃめなのっ♪
そんなにゃにしたらっ♪、しちゃったらあっ♪」
「うおっ締め付けがっ!!」
もはや、オナホールのようにぐにゃぐにゃになった肛門は、ただただ男の精が
欲しい欲しいと蠢き、彼のペニスを煽り立てる。
もう限界が近かった。
周平は、自然と土代を抱きしめ、スパートをかけるように腰を振るった。
「んあああああっっ!、もう、でるの?わたしのにゃかに、だしちゃうのおぉぉぉっ♪」
「ああっ、もうでるよっ!!くっ!!」
びゅるるるるうるるるうるるるるるるるる!!!
「ほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっ!!!!」
本日二度目の艶やかな咆哮は放ちながら、彼女はがくがくと震えだした。
どうやら彼女も、イったのだろう。
と言うか、大なり小なり、絶頂が彼女を襲っていたのだろう。
そのため、膣のほうから、どろりとした粘液が溢れるほど出てきた。
「ああぁ・・・いっちゃったぁ♪・・・お尻の穴で、いっぱいっ♪いっぱい♪
」
うわごとのように呟く彼女の唇を塞ぎ、ぎゅっと抱きしめる。
それだけで、とても満たされた気持ちになった。
「しゅきっ♪っ、しゅうへいさん♪、しゅきぃぃぃぃ♪」
「あーーーーー、・・・空が青いよなぁ・・・」
「んーーー?、そうなのぉ?」
ほらっと言って、空を指差す周平
そんな周平にぴったりとくっ付いているのは、ところどころ黒くなった土代だ。
ふたりは、ここ最近ずっと一緒だ。
と言うのも、あの夜以来、ふたりは、隙あら繋がっていたため、晴れて土代が闇精霊になったのだった。
そして、土壌が魔界に近くなったため、虜ノ姫を植えたところ、栽培に大成功
今では、ふたハウスほどがそのイチゴで埋め尽くされている。
それに、少しながらも土の力を使えるようになっため。
より高い品質のイチゴが出来るようになった。
しかし、不思議なこともあった。
土代が闇精霊になっても、この町が魔界に飲まれることがなく。
ずっと、風景が変わらないのだ。
話を聞いてみると、過去にも同じく闇精霊が現れたらしいが、魔界に飲まれることは、いっさいなかったそうだ。
(なんでだろうなぁ・・・)
不思議なものだが、この平凡な田舎町なら、そうなっても不思議じゃないのだろう。
そんなことをぼんやり考えてると、下半身がびくびくと震えだした。
「あぁっ♪、でたぁぁぁっ♪」
さっきから、ずっと繋がっていた土代が、歓喜の声を上げる。
これで、54回目の射精だ。
あの夜から、土代の性格は徐々に変わり、今では完璧な好色な人格になってしまっていた。
献身的な性格はそのままだったが、仏頂面の無表情ではなく、常に淫らで柔らかい表情が、目立つようになった。
常に主人である周平と一緒にいたいため、休憩時間になると必ず犯される。
「んにゃぁぁぁ♪、周平さんのちんぽぉっ♪」
そういいながら抱きつく彼女優しく撫でながら、そろそろ作業に取り掛からないと不味いんじゃないかと思うのだった。
だが、いつものように与えられる気持ちのよい感覚に、ついついそのことを忘れてしまうのだった。
「旦那さまぁっ♪、もっとぉ♪」
11/12/21 20:40更新 / 漢凪丸
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