連載小説
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リリムの恋人の大切なこと



――――――――――《Side Jung》――――――――――



気が付けば僕の身体はこの場にあった。

どの方向を見渡しても遮るものが何一つない、だだっ広い空間。
地面も天もすべて白一色…海と空の色が白だったらこんな感じになるのかもしれない。
不気味なまでに白一色だけど、不思議と居心地がいい。
まるで、自分の家に帰って来たような懐かしい感じがする…

そういえばもう十年も…帰るところを持ってなかったな。
行くあてもなく、ただ音楽を奏でて各地を放浪する。
ずっとこんな生活を続けていれば、そりゃあいつか故郷が恋しくなる。
でも僕の場合はそんな感情すら今まで湧いてこなかった。
だから、懐かしいって思うことが新鮮なことに思える。


それにしても…この空間にいるのは僕だけじゃないみたいだ。

所々に人がいる。性別や年齢はまちまちで一定しない。
それに、どの人も顔がよく分からない。輪郭以外はぼやけて見える。
でも、なんとなくわかるのは、どの人も一度会ったことがある。
話したこともあるかもしれないし、ただすれ違っただけかもしれない。
とにかくここにいる人たちは今まで出会ったことがある人たちなんだ。
顔がよく分からないのはきっと……


足が自然に前に進む。

自分でもどこに向かっているか分からないけど、
何も考えずに歩いていけば、きっと目的の場所にたどりつける…そんな気がする。

ここでは全てが曖昧だ。
だから考えるだけ無駄。
それに頭も半分眠っているようなうとうととした感じがある。
果たして僕は起きているのか寝ているのか。
それすらも曖昧なまま、ただまっすぐに歩き続ける。


あれ?


気が付けば周りの風景は一変して、どこかの街の風景になった。
広くも狭くもない通りの両側に二階層の住宅が並んでいて、
何人もの人がその場で日常生活を送っている。
談笑する大人の女性達、荷物を担ぐ大男、走り回る子供たち…
どこにでもある平和な街の光景だ。人々の顔がぼやけて分からないことを除けば…

僕はこの時点でようやく自分がどこに向かっているかを確信した。

やがて、僕は一見の何の変哲もない家の前で歩みを止める。
家の前には一人の男性と一人の女性が並んで立っていた。
男性はやや背が高く、くすんだ黒い髪にインクで汚れた作業着を着ている。
女性は小柄で線が細い体つきで、青い長髪を後ろでまとめている。
やはり二人とも、顔がぼやけててどんな顔かよく分からない



(おかえり、ユング。待ってたわよ)

ただいま…ママ

(はっはっは、ずいぶん帰ってくるのが遅かったな)

遅くなってごめん…パパ


…二人は僕の両親だ。ずっと帰ってくるのを待っててくれたんだろうか?
十数年も待たせちゃうなんてなんて、親不孝もいいところだよ。


(どうしたの?早くお家に入りましょ)
(パパとママにずっと会えなくてさみしかっただろう)

うん…でもね、僕は家には入らないよ。いや、入れないんだ。

(あら?ユング、どうして?)

僕にはね、これから会わなきゃならない人がいるの。
その人に僕は助けられて、ずっと一緒にいるって約束したんだ。
ちょっとバカでお調子者だけど、僕のことを一番理解してくれる…そんな人。

(…………)

分かってる…ここで家に戻らなかったら、パパとママにはもう二度と会えないって。
それでも僕は、今度こそ前を向いて生きて行こうと思うんだ。
今までずっと何も見ないで、何も感じずに生きてきたから…
今まで出会った人の顔を全然覚えてないんだ。悲しいことだよね。

(そう……大人になったのね、ユング)

大人に…なった?

(ユングはもう自分の生き方を自分で決められるんだ。立派な大人だ)
(ええ、それに素敵な人もできたみたいだしね)

うん、僕はもう一人じゃない。もう寂しくなんてないよ。
だから……僕はもう行くね。

(ふふっ、じゃあもうママとパパとはお別れね)
(やっぱり寂しくなったとか言って泣くなよ)

ありがとう…ママ、パパ。
そして、行ってきます。



僕はその場で身体を反転すると、来た道を戻っていく。




――――――――――《Side Viorate》――――――――――




サンダリヨン中央教会を後にした私は、ノワちゃんの力を借りて自分の部屋に戻ってきた。
ずいぶん久しぶりな気もしたけど、考えてみればまだ一週間程度しか経ってなかった。
それくらい一日一日が長く感じたんでしょうね。

ユング君はまだ目が覚めないみたい。
私のベットに寝かせて、布団で覆ってあげる。
覚醒魔法で起こしてあげることもできるんだけど、そんな興ざめなことはしない。
起きるまでずっと添い寝してあげるから、可愛い寝顔を拝見させてもらおう。
例え女の子でも男の子でも、子供でも大人でも寝顔は可愛いものね。
ましてやそれがユング君だからなおさら。

ユング君のおかげで私もやっと大人になれた気がするの。
今までの私は何も知らないわがままな子供だった。
もちろん、子供のままでいることは別に悪いことじゃない。
自分の本能よりも、常識だとか体裁だとかの方を優先するのが大人だというのなら、
私は一生大人になんてならなくてもいいと思っていたわ。
でもね、こうして自分の気持ちだけじゃなくて相手の気持ちも
ちゃんと分かってあげるのが大人なら、私は大人になってよかったと思う。
私よりもずっと背の低いフェルリが私以上に威厳があるのも、
最近になって私よりお姉さんらしくなったノワちゃんも…

私も自身をベットの上に横たえて、ユング君の顔がよく見えるように寄り添う。
このまま目を閉じて一緒に寝てしまうのも悪くないかもしれない。


「う……ん…?」
「おっと、ユング君はようやくお目覚めのようね。」

ユング君の目がうっすらと開く。

「あ…ヴィオラ。」
「おはよ、ユング君♪」
「…おはよう、ヴィオラ。結局僕はどうなったの?」
「もちろん術は成功したわ。これでユング君は成長できるようになったの。
まあただしちょっとした条件付きだけど。」
「えっと、成長するのに条件がいるの?」
「そう……ずっと私のそばにいること。これが成長の条件よ。」
「そっか……」

ユング君、ちょっと素直になった気がする。
寝ている間に何かあったのかな?

「あれ?ユング君、もしかして…泣いてる?」
「え?別に泣いてなんか…」
「だってほら涙が。」
「あ…本当だ」

わずかに、だけどユング君の目尻に涙が浮かんでいる。
本人は泣いている自覚は無いみたいだけど、
この涙は欠伸とかで出た涙じゃない。

「怖い夢でも見たの?」
「子供じゃあるまいし、僕は怖い夢くらいじゃ泣かないよ。
でも…なんか夢を見ていたような気がしたんだけど、よく思い出せないんだ。」
「ちょっとでも思い出せないの?」
「うん。これっぽっちも思い出せやしないんだ。
もしかしたら、夢の内容を忘れたから…涙が出たのかもしれない。
きっと…忘れたくない何かだったから。」
「そう……」

それだけ聞くと、私はゆっくりと顔を近付けてユング君の唇に重ね合わせた。

「んっ、ちゅっ……んっ」
「ふっ…んんっ、んふっ」
「泣かないでユング君……私がずっとそばにいるから。」
「うん……んむ、んちゅっ」

舌を口の中にねじこんでみる。
ユング君は一瞬ビクッとなったけど、拒むことはなかった。
まず舌をユング君の舌に絡めて愛撫…ゆっくりと、やさしく。

「ぷはっ…どう、きもちよかった?」
「まだ…良く分からないや。でも……改めて見ると
ヴィオラって…結構綺麗だなって思うよ。」
「っ!!嬉しい!ユング君!」
「うわあぁっ!?ヴィ…ヴィオラ!?」

ユング君が初めて私のことを綺麗だって言ってくれた!
どうしよう!どうしよう!思わず抱きしめて頬ずりしちゃう!


「ね、ねぇヴィオラ…なんかさっきから下半身がむずむずするんだけど?」
「むずむずする?おしっこしたいとか?」
「何かそれとは違うみたいで…ちょっと熱くなって…」
「っ!!!!まさか!!!!」


キュピーン!



「うふ、うふふふふふ…どうやら早速効果が表れたみたいね♪」
「えっと…なんか嫌な予感がするんだけど。」
「大丈夫だって。痛いことはしないから。ふふふふふふふふっ」
「ひっ!?」

視線をユング君の股間に向ける。
案の定『ソコ』だけポッコリと盛り上がっているのが見える。

――むんずっ!


「ユング君のチ○ポゲットぉ!!」
「ちょっとお!いきなり僕のおちんちん掴まないでよ!
それもいつの間にか着せられたパジャマの上からわしっと!」
「はぁはぁはぁ…ユング君のチ○ポが今まさに私の手の中に!!」
「こ、怖い!本気で怖いんだけど!」
「うふ…うふふ♪なにも怖がる必要はないのよ。
これからぁ、このショタチ○ポで……私がうんと気持ちよくなる……じゃなくて、
私がユング君のおチ○ポを気持ちよくしてあげるから♪」


ふふっ、ユング君ったら顔を真っ赤にして震えちゃって♪
可愛いったらありゃしない!襲って下さいって言ってるようなものだわ♪

「さぁ〜て……じっくりたっぷりいただいちゃおっかな。」
「わ……ちょっ…」

手をパジャマの中に滑り込ませて、下着ごと一気に下げる。

「ユング君のおチ○ポ、久しぶりね♪」
「うわああああぁぁぁぁぁっ!?」

あの宿屋で見たとき以来の再開ね。

「うわぁ、前見たときよりもおっきくなってる♪感心感心♪」
「あ……あ……あ……」

ユング君は恥ずかしさのあまり身動きが取れないみたいね。
まるで蛇に睨まれた蛙ってところかしら。

「あらあら…うふふ、よく見るとユング君なかなか良いチ○ポ持ってるじゃない♪
ふふふふふふふふう……おいしそう、じゅるり…」
「た、食べちゃやだよ?」

おびえるユング君をよそに、私はユング君の男性器を右手でしっかりと掴む。
ユング君の肉棒は凄く硬くて、すっごく熱い。
掴まれた瞬間、ユング君の身体が大きく跳ねたところを見ると、
ユング君もしっかり感じているみたいね。

私のサキュバスの本能が止まらない。
ユング君の肉棒を片手でゆっくりしごいていく。
こうしてスライドさせることで徐々に硬度を上げていく。

「う…ぐっ、あああっ……やっ、やめて…ああぁぁっ!」
「んふふ〜可愛い反応するのね♪それじゃ、ちょっと味見するわね。」

ペロリ

「!?」
「んっ…レロッ、ペロペロ……んはぁ、美味しい…久々のおチ○ポの味♪
あぁ……ぴちゅっ、ちゅっ、レロレロレロ〜〜♪もの凄く新鮮な味がするぅ…」
「あっ…ああっ、ひゅうぅん!?ヴィオラに……舐められてる…す、すごいぃ……」


舌を丹念に亀頭の先端を這わせ、割れ目から溢れる先走りを
表のザラザラした方と裏のスベスベした方と交互に舐めまわしていく。

「はぁ〜、可愛いわよユング君。ぢゅるっ…レロレロ〜…レロンっ
もっと…気持ちよくなって、ギンギンになっていいんだからね♪」
「うあっ、ああぁっ!?ヴィオラ……っ、くはっ…気持ち、いぃ…」

あらあらユング君、そんなに腰を震わせて声まで上ずっちゃって。
もう完全に受けショタモード全開のようね♪

「はぁっはぁっ…もう、……がまんできないっ!
いただきま〜す♪あむっ♪」
「んううぅぅぅっ!」
「んっ……んぅっ……じゅぼっ、じゅぼっ…んっ…んっ…んっ!
「ああぁっ!」

私のいやらしいお口でユング君のモノを徐々に呑み込んで、
口の中の粘膜でユング君んのモノ全体に快感を伝えていく。

「んっ……んっ……んむうぅぅっ!」
「うっあっ!?」

肉棒が喉に当たる。苦しいけどこの苦しさも今はとても心地いい。
いいわこのおちんちん…ますます気に入ったわ♪
肉棒を頬張って妖艶な笑みを浮かべたまま、さらに口でしごく。

「んぶっ…んっ!ふじゅっ……んっ、じゅぼぼおぉっ!」
「いやぁ……ヴィオラ、だめだよ…そこはっ!」

一番奥まで迎え入れた剛直を唇で締めあげながらゆっくりと顔を起こす。
そうするとゾクゾクした感じがして気持ちいいし、妖艶に見えるのよね。
そして次に…ギリギリのところまで顔を持ち上げて…
亀頭に添える程度に歯を立てて、唇でカリをめくるように動いていく。

「ちょっ!そ、そんなこと……は、歯を……たて、ないで……」
「どう?すごいでしょう…ふ、んっ!……じゅるるるぅ…
じゅるるっ、じゅっ…じゅぽっ……かぽっ♪んぅんぅぅ〜〜んんっ!」

そこから強烈なディープストローク。
ユング君のおちんちんにたっぷりと唾液をまぶして、舌も絡めてあげる。
私は奉仕する側だけど、一緒に気持ち良くなっていくのが分かる。

「ふじゅっ……じゅぽっ、んぷあっ…ユング君のおチ○ポ、たまらないのぉ♪
あんっ、かぽっ……じゅっ、じゅるるるぅ!ぢゅっ、ぢゅるっ!」
「ヴィ、ヴィオラ…僕、なんかきちゃう……、ダメッ!
そろそろ口を放して!なんかきちゃうから!ああっ!」

ユング君ってばシーツに爪なんか立てちゃって、可愛い♪
もうそろそろ限界も近いみたいだし、一気にスパートかけちゃおっと♪
顔を上下させる速さと、口で吸い上げる力をさらに高める。

「んうっ♪じゅっ……じゅぼっ、んんっ!
じゅっ、じゅっ、じゅっ、じゅっ!!」
「ひっ…ひゃあああぁぁっ!!??」

亀頭の先端を再び喉奥まで迎え入れて、一気に吸い上げる。

「くっ…あっ、あっ……あぁ…」
「んッ…んじゅっ!ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅるるるるるぅっ!」


これでトドメ♪


「ああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

限界を迎えたユング君のモノが暴発して、濃い液体を勢いよく吐き出した。
ユング君は生まれて初めて精を出した……つまり精通の瞬間だった。

「んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♪」

喉を直撃する濃くて新鮮な精の奔流。口に広がる甘苦い味。
先端の割れ目から何度も何度も噴射される。

「こくっ!んっ…こくっ、こくっ、こくんっ…!」
「はぁ……ぁっ………いったい、今…なにが……?」
「ちゅううぅぅっ…んっ。うふふ、今のはね…ユング君が大人になり始めた証拠よ♪」

尿道に残った精も一滴残らず吸い上げたあと、改めてユング君に向かう。

「この白い液体はね…ユング君の精子なの♪」
「これが……?聞いたことはあったけど、見るのは初めてだ……」
「それにね、これはユング君がもう子供を作れる証拠なのよ♪」
「子供を…作る……」

どうやらユング君はまだ実感がわいてないようね。

「わたしにおちんちん吸われて気持ちよかったでしょ♪」
「え……あ、うん…」
「素直でよろしい♪じゃあ、これからもっと気持ちいこと教えてあげる♪
それに、おいしい精をくれたユング君にはお礼をしなきゃね。」
「ヴィオラ?……まだ何か、するの?僕、もう…腰が……」
「大丈夫♪ユング君はじーっとしてればいいのよ。
それにユング君のこれ……まだこんなに硬いじゃない♪」

今度はユング君の腰の上に跨って、あれだけの量を放ったにもかかわらず
衰える気配のないユング君の男性器を再び握りしめ、
ユング君にシテあげたときからびしょびしょに濡れている私の蜜壺にあてがう。

「筆おろしって言葉………知ってる?」
「し、知らないよ…」
「うふふ、フレッシュなお汁をくれたお礼よ…
ユング君のお初……奪って あ げ る ♪」
「や……ちょっ…!」

一度やってみたかったのよね…童貞喰い♪

ぴとっ

「はああぁぁ…♪ユング君の熱ぃ……ジンジン伝わってくるわ。
ユング君はどう?私のココはどんな感じかしら?」
「くっ……ヴィオラのアソコって、こんなにプニプニしてるんだ……」
「触っただけでも気持ちいいでしょ。でも…まだまだこんなものじゃないわ……
ふふふ……焦らすのはここまでにして、オトナの男にしてあげる♪」


そして…亀頭と淫裂を密着させたまま、ゆっくりと腰を下ろす。

「は……うっ、くうぅっ………膣内に……っ!入って…来る……っ!」
「あ、ああっ!ヴィオラ…っ!」

男性器が私の内臓をかき分ける……たまらない♪
もっともっと全身でユング君を感じたい!もっと奥に…!

「う、あ……んっ、これで……全部……はいったっ!」
「な…なにこれ………凄い締め付けが…っ!うわっ…!?」

ついにユング君の勃起が先端から根元まで全部私の中に埋まった。

「あはぁっ♪ユング君のおチ○ポ、すごくいい感じよ♪」
「僕も…なんだか……きもち…っ!あ…締まるっ!」
「感じてくれて嬉しいわ♪……はぁっ、それじゃあ、動くわよ?んっ…」

ぬちゅっ

「うぐうぅぅっ!?」
「んっ…この感覚、久し…ぶり♪」

少し粘膜を擦るだけでもとんでもない刺激がもたらされる。
ユング君はもっと感じているのか、全身を大きく震わせている。

腰をゆっくり持ち上げてユング君の一物を逆撫でして…

「はあぁっ…ぞくぞくするぅ♪」
「うぅぅ〜〜〜〜っ…」

再び、ゆっくり粘膜を馴染ませるように腰を下ろす。

「は、あぁっ……!ああっ…感じる…っ!感じちゃうわぁ〜…っ!
ユング君の、精気が………っ、流れ込んできてるっ!」
「んっあっ!ヴィオラ…!」
「おく……当たってる!ふあぁっ!もっと欲しくなる……っ!とまらないのぉ!」

私はグラインドを徐々に早め、ユング君の肉棒を膣内に擦りつける。
たったそれだけの行為なのに、この世のどんな感覚よりも快感が得られ、
同時にユング君とのつながりがしっかりと感じられる。

上下運動だけではなく、さらに回転運動も加えてより感覚を鋭利にしていく。
この動きにたまらなくなっているユング君の腰も自然に跳ねてしまっているようね。

「はあっ……はあっ……ユング君…っ!可愛いわ…っ!私の…可愛いユング君っ!
気持ちよくて……っ、アソコが…燃えちゃいそう……っ!
んっ……あっ…あっ!いっ……いいっ……いいっ!!」
「ひっ……んああぁっ!!すごいぃっ!おかしくなっちゃうよっ!!」

あ、…まずい。何も考えないで必死に腰振ってたけど、もうイキそうかも…
いくらなんでも初めてのユング君より先に絶頂するってリリム的にはどうなのよ?

「やっ…!ヴィオラ……っ!また…、アレが………来るっ!
もう出ちゃうかもしれない………ヴィオラぁっ!!」

よかった…ユング君も限界が近いみたい♪

「んっ……はあっ!い…いいのよ………私の膣内でいっぱい射精して……っ♪」
「だ、出してって……そんなっ、うっ…あぐぅっ!」

そろそろラストスパート…蜜壺を搾り取るように動かして……

「くっ……うっ…ああっ!やあああぁぁぁっ!!
で、出ちゃうっ……ヴィオラっ!出ちゃうよぉ……っ!!」
「んんっ…あっ!こ……これは…っ!くっ……くるっ!!」


――どくんっ!!


「…………っああああああぁぁぁぁーーーーーーっ!!!
ぃく!イクイクイクイクイク!!いくぅーーーーーっ!!!」
「うあああぁぁぁぁぁぁぁっーーーーーーー!!!」

ユング君の屹立から熱い欲望の塊が一気に流れ込み私の子宮と蜜壺を灼いていく…
あまりの快感に二人して意味不明な叫び声をあげながら絶頂を迎えた。
私の膣は無意識に最後の一滴まで搾り取ろうとユング君に絡みつき、
ユング君の一物もまた私の子宮を孕まさんとばかりに精を放ってくる。

「はっ、ひっ……あ、あぁっ…さ、さい…こう………っ♪
ああぁっ…はぁっ……す……すごっ…あはぁあっ…♪」
「も……もうっ、わけ…わからない……っ」

私とユング君はしばらくの間、愛し合った余韻を受けて
ただただ抱き合いながら身体を震わせるしかなかった。





………
 
 
 
 
――――――――――《Side Jung》――――――――――



「あ〜あ…やるだけやって寝ちゃったよこの変態ヴィオラは……」

今まで何回ヴィオラの中で果てただろうか?
僕は今まで性行為についてあまり知らなかったけど…
普通こんなに何回も連続でやるものなのかな?
一回一回…その、だ…出すごとにすごく気持ちいいのと同時に
すごい虚脱感も感じるんだよね……。
でもヴィオラに…い、いろいろされるたびにすぐに元通りなんて。

「ずっと寝てたから眠くないなぁ。どうしよう?」

かといって動こうとしてもヴィオラにがっちりホールドされてるから、
これじゃあ何もできずにヴィオラに包まれるだけ。

「ま……悪くないかも。」

そう思ってしまう自分がいる。
何で今まで感じなかったのか分からないけど、
改めて見てヴィオラは凄い美人だ…それに体型も凄い。
あぁ…僕の心がどんどん汚れていく………


コンコンッ


あれ?だれだろう?

「ヴィオラ様〜失礼するのです。」
「あ、おはようユング君。」
「ノワール…。それと……」

部屋に入ってきたのはドジっ子吸血姫ノワールと…
一回だけ会ったことがある気がする…ヤギみたいな角が生えたちっちゃい子。

「私はバフォメットのフェルリなのです!」
「ごめんよ。前会った時名前聞いてなかったからさ。
で、何しに来たの?その…裸で恥ずかしいから要件は早めにお願いしたいんだけど。」
「別に裸なことくらい私達は気にしないよ。しょっちゅう見慣れてるしね♪」
「お前もじきに慣れるのです。」
「それもそれでなんかやだなぁ……」

「あ、そうそう。私達はユング君のその後の経過を見に来たんだけどね。」
「その後の経過?」

ノワールから聞いた話によると、僕は相当斜め上の手段で術解除されたらしい。
確かに十年間の記憶を全部失うのより遥かにましだけど、
やっぱりなんかこう……ヴィオラらしい強引な手段っていうか…

「ヴィオラ様に感謝するのです。ヴィオラ様のおかげで、
お前はようやく念願の正常な肉体を取り戻したのです。」
「まあ半分人間やめちゃってるけど、この際あまり違いはないわ。」
「僕は別に今までどおり生活できれば問題ないけど……
正常な肉体?今ヴィオラとやったのは……」
「あのね、ユング君。何で魔物は性交を最も重視するか知ってる?
なぜならね、人と魔物派交わることでお互いの魔力を交換したり、
高め合ったりすることができるの。で、今ユング君の身体は
ヴィオラちゃんの魔力でヴィオラちゃんとユング君の都合のいい身体になってるの。」
「……つまり、僕の身体は成長するってこと?」
「その通りなのです。あと数年もたてばお前は立派な成人男性の仲間入りなのです。
ついでに……お前の両親の名前、思い出せるのですか?」
「パパとママの名前……パパはルキス、印刷屋の仕事をしてる…
ママはマゼンタ、結婚するまでは歌手で…………あれ?」


思い出した、なにもかもを

僕のこの顔はパパゆずり…歌声はママゆずり…


止まっていた僕の中の時計が動いているのが分かる


「パパもママももうこの世にはいない。でも、お墓参りくらいはできるよね。」
「そうね…きっとヴィオラちゃんも一緒に来てくれるはずよ。」
「それに、ヴィオラ様と結婚すれば新しい両親が出来るのです。」
「もう結婚の話なんて気が早すぎるよ。でもヴィオラの両親か…。どんな人なの。」
「魔王陛下なのです。」
「えっえええええええゑぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!?????」


今までヴィオラに驚かされたことは山ほどあったけど…
断言できる。今の一言は一生で一番驚いた。間違いない。


「えええええって、ヴィオラちゃんはリリムだから当たり前でしょ?」
「いやいやいや、そもそも僕は魔物についてあまり詳しく知らないし!
ヴィオラもサキュバスの一種なのかと思ってたんだけど。」
「ま、こんなこと言うのもアレですが、スペック以外は本質は同じなのです。
ただ、普通のサキュバスと違ってヴィオラ様は一目見ただけで鼻血を出すくらい強力なのです。」

それであの二度の流血沙汰が起きたわけか…

「そんなヴィオラ様の求愛をお前は一回拒んだのです。ある意味快挙なのです。」
「なんか嬉しいのか嬉しくないのか微妙だよ。」
「そんなわけで、気が向いたときにでも魔王陛下にご挨拶しにいったらどうかな?
もっとも一週間のうち6日は交わってる方だからあまり会えないかもだけどね。」
「魔王陛下も忙しいのです。」
「ある意味人間常識が通用しないね、ここは。」
「そんな常識はグールにでも喰わせておけばいいのです。」

色々と大丈夫かなこの世界?

「ま、そんなわけで、お前はもう身体のことで悩む必要はないのです。」
「その気になれば今すぐ一瞬でユング君を大人にすることもできるんだけど、
普通に成長した方が楽しそうだし、ヴィオラちゃんもそれを望んでるみたいだからね。」
「まあ…さすがにいきなり大人になったら困惑するしかないよ。」

そんなんじゃ今までの二の舞だしね。

「お前はもう大人になるのです。だから……今のうちに
目一杯ヴィオラ様に甘えておくといいのです。」
「甘えるって…言われても、どうすればいいの?」
「好きな時にヴィオラちゃんの身体をギュッとしたりとか、
欲しい者があったらヴィオラちゃんに買ってもらったりとか…」
「うわ…そこまで露骨に子供っぽくなれないかもしれない…」
「ユング君って本当に素直じゃないよね(汗)
まあとにかく遠慮しなくていいの。寧ろヴィオラちゃんも、
ユング君が色々頼ってくれた方が嬉しいと思うからね。」
「ヴィオラ様の母性本能に火を付けるのです。」
「まあ、努力してみるよ。」
「自然にできるようになったらもっといいけどね。
じゃ、私達はもう戻るけど、起きたらヴィオラちゃんにもよろしく伝えといてね♪」


言うだけ言った後、二人はまたどこかに行ってしまった。
そして再び広くてちょっと豪華な部屋に僕とヴィオラで二人きり。


「甘える……」

なんとなくヴィオラの身体をぎゅっとしてみる。すると…

「んぅ……ユング君、好き……」
「あ……」

ヴィオラも僕の身体をギュッと抱きしめてくる。


とても温かい気持ちになった。


12/03/31 02:09更新 / バーソロミュ
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■作者メッセージ
普段濡れ場を書く際にはあまり直球な表現をしない…というか
直球な表現はこっぱずかしくてあまり好きになれません///
でもヴィオラはそんなこと気にしない子なので淫語だろうが
放送禁止用語だろうがバンバン言ってのけます。だってリリムだもの。

ところで、仮にヴィオラが人間風に『挙式』するとなれば、
当然のことながら両家の親族が出席するわけでして、
そうなれば世界各国からリリムの姉妹が何人も集まるうえに、
普通は長く険しいダンジョンをこえて初めて挑める魔王陛下が、
さも当然のように新郎新婦に祝福の言葉を下さるわけです。

ええ、なんか色々な意味で修羅場になりそうです。頑張れユング君。

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