紅の賞金首
周りは2色の赤が拡がっていた。 一つは燃え盛る炎の赤。 もう一つは、、、青年の目の前に倒れている人間の血の赤。 その血は青年の身体中にこびり付いて、床にも散らばっていた。 「・・・すまない」 青年は動かなくなってしまった人に謝罪の言葉を述べる。 頬に暖かい雫が流れる。 「貴様っ、そこでなにを・・・きょ、教皇様っ! だ、誰か来てくれっ教皇様が!!!」 背中越しに多くの人の気配を感じ、青年は炎の中に消えていく。 赤い色はそこにあるモノすべてを残さぬように多い尽くしていく。 まるでこの世界に赤以外の色の存在を許さぬように、、、。 |
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