読切小説
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堕落天使との日々
「ふぁ……ぁぁ……」
「おはようアナタ」

大きく伸びながら迎えた気持ちの良い朝。
目を開けると、真っ先に愛しの妻の小柄で可愛い顔が瞳に映った。

「おはよう。という事は今日は君のほうが先に起きたのか」
「ええそうよ」

少し意地悪な笑顔を浮かべながら朝の挨拶をしてきた妻。
顔色は青白く、仄かに頬は赤らめているが、別に体調が悪いわけではない。
妻は人間ではなくエンジェル、しかも堕落して完全に魔物化したダークエンジェルだ。だから肌色は元々青白いし、頬を染めているのはこれからを思い浮かべて興奮しているからだろう。あざとく舌なめずりをしているので間違ってはないはずだ。

「ところで、何をしているんだい?」
「見てわからない? アナタに抱き付いているのよ」

僕ら夫婦の間には一つ決め事がある。
それは、朝先に起きたほうがもう片方を一日中好きにできるという物だ。勿論性的な意味で。
このルールのため、僕らはパンデモニウムに篭らず普通の魔界の集合住宅の1室に篭っている。最終的に疲れて寝てしまうという事以外はどちらに居ようがヤる事やるだけなので問題ない。

「いや、わかるけど……ただ抱き着いているだけだなんて珍しいね」
「まあ、たまにはこういうのもいいかなと思ってね」

彼女が先に起きていた場合、基本的に彼女の顔は目の前にはなく股間の上にある。
そうではなく目の前に顔があった場合も、大抵股間は熱く熟れた膣襞に揉まれている。
しかし、今僕の股間は大気に触れている。着衣プレイでもない限り最近は服を着ないので、いうなれば今は普通の状態だった。
つまり、本当にただ僕の背に腕を回して抱き着いているだけという彼女にしては珍しい状態だ。

「それに、これはこれで興奮するしね……♪」

そう言いながら腕に力を入れ、空気の溝すら作らない程密着する。
言葉通り興奮しているのだろう。彼女の胸についている2つの硬い突起が僕の胸に強く押し付けられる。それと同時に、とくん、とくんと、彼女の少し速い鼓動を感じた。
彼女の胸は柔らかさこそあれど決して大きくはない。だが、その分密着した彼女の肌や熱、鼓動を強く感じられるのだ。

「んふっ。アナタも興奮してくれてるのね……あん♪」

そんな彼女の鼓動に合わせるかのように、僕も興奮してきた。
彼女の胸や肌の触感、そして漂う女の香りに身体が蝕まれ、股間に熱が集中する。
硬くいきり勃ち始めた肉棒が彼女の足をペチッと叩く度、身体に刻まれた快楽のルーンの影響もあってか短く声を漏らす。

「んっ」

彼女に体が触れているだけで膨らんだペニスに新しい刺激が走った。

「ふふ。どう、気持ちいい?」

柔らかく温かな肉に挿入されたペニス。
しかし、感覚からして膣内ではなく、おそらく彼女の両足の股で挟まれたのだろう。それなのに滑りを感じるのは、彼女自身の魔力かもしくは彼女の秘所から滲み出た愛液だ。
抱き合った状態のまま、腰だけをゆっくり動かしてペニスを刺激される。じんわりとした快感が僕の身体に広がっていく。

「んっ、ふっ、んんっ」

竿や雁首が彼女の割れ目で摩擦される度にくちゅくちゅと小さな水音が立つ。
少し角度がずれたら挿入されそうだが、彼女にその気はないようで、ペニスに合わせてスライドさせるだけだ。
自ら腰を振ればそういった事もできるが、寝起き1発目からルール破りになってしまうのは流石に良くないため、大人しく彼女の攻めを受ける。

「ねえ、射精しそう?」

ただスライドさせるだけでなく、軽く歩くように左右で緩急をつけてくる動きに、素股をされてから数分しか経っていないのにもかかわらず早くも臨戦態勢に陥ったペニス。我慢汁は垂れ流れ、彼女の太腿を濡らしている。
人によっては早漏と馬鹿にするかもしれないが、エンジェルの姿をしたサキュバスである彼女が相手なので、我慢なんてそう続かない。

「あはっ♪ 足にいっぱい……♪」

彼女が足をキュッと窄め、腰を打ち付けたところで限界が訪れ、僕は彼女の股の中に射精した。
本日一発目なだけありその勢いは強く、彼女の太腿から飛び出している。

「ん……足がべとべとね」

しばらく精を吐き続けていたペニスも止まり、彼女の足から引き抜かれる。
愛液と精液で濡れたそれは、少し落ち着きはあるもののまだまだ硬い。
勿論、インキュバスなので1発2発で打ち止めなんかにはならない。打ち止めになるとすれは、それは彼女が満足した時だ。素股だけで満足するなんてありえない。

「さて、朝ご飯にしましょうか」

そう言って彼女はベッドの淵に手を伸ばし、フルーツバスケットの中にある青く涙の形をした果物を取った。

「あむっ、もぐもぐ……」

手に取った堕天使の涙……堕落の果実を皮ごと齧り咀嚼する。
口の端から垂れてくる白くどろっとした果肉。色が色なので、なんだかとても厭らしく感じる。

「むぐむぐ……んっ」

何度か咀嚼を繰り返した後、ゆっくりと顔が近付いてきて……僕の唇に、彼女の柔らかい唇が押し付けられた。
そして、どろっとした甘い果肉と共に舌が割り入り、僕の舌と絡まる。

「んん、れる……じゅる……」

彼女の唾液がブレンドされた堕落の果実を、ねっとりとした口移しで食べさせられる。それと同時に、口の中の唾液を取られていく。
どろっとした甘い果肉がゆっくり喉を嚥下し胃に溜まっていく。
全て飲み込んだ後は少し口を離し、また齧っては口付けを交わす。

「ちゅぽ……ごちそうさま」

堕落の果実がなくなるまでそれを繰り返し、最後はわざと大きな音を立てながら口を離した。
少し白く濁った唾液の橋が互いの唇を繋いでいたが、重力に沿って落ちる。

「あん……足に掛けられたアナタの精にうっとりしちゃう……♪」

そう言いながら彼女は起き上がり、僕の目の前に立った。透明な液が溢れ出ている割れ目が眼前に現れた。
瑞々しい青白い足と小さなお尻には、先程僕が射精した精液がたっぷりと付着している。堕落の果実の効果でそれをいつも以上に感じ取っているからか、見上げたら顔が綻んでいた。

「さあアナタ、起き上がって」

彼女に言われ、寝転がった姿勢から上半身だけ起こし、枕を腰当てにしてベッドの上に座る。
堕落の果実や深い口移しのために再び硬く反り勃ったペニスが天井を指す。

「次は何をするんだい?」
「次は……これよ」

そう言いながら、彼女は僕の股間の上に膝を付いて少し小さい手を僕の股間に伸ばし、優しく握りしめた。
熱い肉棒に少し冷たい手が触れ、ビクンッと大きく痙攣する。

「ああんっ先走りで手がベタベタになっちゃう♪」

陰茎に沿って手を前後に、始めはゆっくりと、そして漏れ出す先走り液を潤滑油にしながら段々速く擦り始めた。指で作られた輪が雁首に引っ掛かる。
もう一方の手は陰嚢を優しく、時々握ったりしながら撫でる。少し間違えればとてつもない痛みを発生させるその行為で、一切痛みを感じさせず気持ちよくさせられるのは流石堕天使と言ったところか。

「ぴくぴくしてる……もう射精したい? 良いわよ射精して。私の身体にいーっぱいぶっかけてね♪」

鈴口や根本などより快感が生じるところを余す事無く指で刺激しつつ、暴力的なまでに手首を素早く振る彼女。
自慰とは違い自分で調整できない手コキ。今までも幾度となく彼女からされた事はあるが、慣れるなんて事は無くあっという間に達しそうになる。

「ほらシコシコ……わっ♪」

そして幾分もしないうちに、愉しそうにチンコを扱く彼女の身体へ叩きつけるように精液を発射した。

「あつぅい……んんんっ❤」

びゅっびゅと勢い良く発射された白濁液は彼女の小さく膨らんだ胸に掛けられ、快楽のルーンが刻まれたお腹に垂れ、魅惑的なお臍に溜まっていく。
身体の前面が精液塗れになっていく彼女は、ぶっ掛けられているその状況や漂う男の臭いにうっとりし、軽くイッたのか身体を小刻みに震わせている。

「ふわぁ……気持ちいい……♪」

射精が終わった後、お腹や胸に掛かった精液を、両手で上半身に塗り込むように伸ばしていく。小さく膨らむおっぱいも形を変え、頂点の突起がピンと張っている。
自分ではわからないが、彼女にとって精液塗れになるのは至福なのだろう。股間から滴る愛液が止まらず、足を伝って垂れていき足元に小さなシミが広がっていく。
そんな彼女の痴態に、やはり股間はまた大きく膨らんでいく。まだまだ彼女に自分の精をささげ、悦んでもらいたい。

「さて、次はどうしたいんだい?」
「ん……そうね。前に掛けてもらったから、次は背中かな?」

しばらく精液を塗りたくっている彼女を楽しんだ後、我慢できずについ次はどうするのかと彼女に尋ねた。
少しだけ落ち着いた様子の彼女は、今度は背中に掛けて欲しいと言いながら、四つん這いになって背を向けた。

「ほら、ここを使って……ね♪」

そう言いながら、腰から生えた漆黒の翼を羽ばたかせる彼女。
ふわふわの羽が少しだけ抜け落ち、部屋の中を妖しく舞う。

「じゃあ……挿入れるぞ」
「いいわよぉ……んっ♪」

彼女の願いを叶えるために後ろに立ち、勃起しきったペニスを骨格に沿って彼女の右側の羽根の中に挿入した。
そして、彼女の腰を支えながらゆっくりと自分の腰を前後に動かす。

「あふぅ……翼で扱かれちゃってるっ♪」

骨格部分の滑らかさと柔らかな羽毛で亀頭が刺激され、手や膣とはまた違ったくすぐったさとも取れる気持ち良さが伝わる。

「ふぁ、んっ、やっぱりなんだか、不思議な感覚……♪」

人間には勿論不可能で、魔物の中でも一部しか体験できない羽コキ。してる側もされてる側も不思議な感覚だ。
だが別に嫌なものではない。むしろふわふわとした羽毛が陰茎全体を柔らかく包み込みながらも、強く感じてしまうツボをちくちくと刺激してくるのが気持ち良すぎて、透明な液体が止め処なく溢れ出てしまう。
滲み出る先走りにより、少しずつベタベタになっていく彼女の翼。だが不快感はなさそうで、蕩けそうな笑顔をこちらに向ける。

「ああ、いいわぁ……ひゃんっ♪」

妻がもっと快感を得ようと身体を動かすたびに、ゆさゆさと揺れ動く羽がこちらの意識から離れたところを撫で、予想外な快感を産む。
そして、その快感が溜まっていき……僕は彼女の漆黒の翼の中に、三度目となる精液を吐き出した。

「ふあぁ……気持ちいい……♪」

勢いが良いため翼を飛びだし、綺麗な背中にも降り注ぐ精液。
艶やかな青い肌を自身の汚い白で汚すように広がっていくのを見て、サディスティックな興奮を覚える。
プレイによって被虐的にも加虐的にもなる彼女も、嫌がる事はおろか股間から透明な汁を垂れ流して喜んでいる様子だ。

「ほらぁ、こっち側もお願い……♪」

精液で白く濡れた右翼。しかし、左翼はまだ何にも濡れてはいない。
彼女を満足させるため、出したばかりのペニスを右翼から引き抜き、そのまま左翼に挿入した。

「ひあぁ……翼が犯されるの、イイッ!」

先程と同じように彼女の翼の中を犯す。挿入感は同じような感じだが、より強く擦れる部位は違う。
一見左右対称に思う彼女の翼だが、こうして敏感な部分を挿入してみると全然違う事がわかる。

「あっ、んんっ、ふわぁっ♪」

翼で陰茎を摩擦し続ける事で、程無くして左翼にも右と同じぐらいの量と勢いで中出しした。
じんわりと漆黒が白濁で汚されていく様に、どこか倒錯的な興奮を覚える。

「うふふ……翼が白くてエンジェルにでもなったみたいね」
「そうだとしたら、なんて淫らなエンジェルだろうね」
「確かにそうね♪」

左右1発ずつ出しただけなので真っ白とまではいかないが、嬉しそうにはためかせた所々白く染まった翼は、彼女の言う通りエンジェルと言えるのかもしれない。それにしては随分と穢れた白だが。

「ん……さてと、身体にはいっぱいかけてもらったし、次は……」
「口に欲しいのかい?」
「ええそうよ。私の考えがわかるなんて、流石アナタね❤」

しかし、翼や背中にぶっかけたぐらいではまだまだ彼女も僕自身も性欲は収まらない。
という事で次は口で、しかも自分からしたいという事で、僕は再びベッドの上に座りこんだ。そして彼女も四つん這いのまま顔をこちらに向け、股間に近付いた。

「ん……いい匂い……❤」

手で肉棒を支え、鼻を動かして股間の匂いを嗅ぎ、ウットリする彼女。
自分ではイカ臭いとしか思えないが、彼女にとっては思わず涎が垂れてしまう良い匂いらしい。実際、匂いを嗅いだだけで上も下も口から一筋の涎が垂れている。

「はむっ、ぺろ……んんっ♪」

そのまま大きく口を開け、赤黒い亀頭をパクリと口に含んでしまった。
そして、間髪入れずに尿道口に沿って舌で舐めあげた。
たった一舐めなのに、彼女のもたらす舌技に思わず腰が抜けそうになる。

「じゅぷ、じゅる、れろ、んる……」

勿論、先端を一舐めなんかでは終わらず、陰茎全体を器用に舐めしゃぶる。
柔らかく自由自在な彼女の紅く小さい舌が、まるでアイスキャンディでも舐めているように僕の肉棒を執拗に舐める。
舌攻めだけではない。亀頭だけではなく竿のほうまで飲み込んでいき、またギリギリ亀頭にキスしてるように見えるぐらいまで顔を引く。その途中で唇が雁首を引っ掛けたり、痛くならないように甘噛みして攻め立ててきたりする。
また裏筋に舌を這わせ、顔を窄めながらゆっくりと揺さぶるなど、併せ技も行ってくる。口内の粘膜が性器の粘膜とくっつき、絡みつく。
また口だけではなく、手で竿部分を支えながらも扱いている。最初の手コキ程の激しさはないものの、着実に感度を上げている。

「ちゅぷ、じゅ、じゅずずず……♪」

股間の膨らみが一段と大きくなるにつれて、少しずつ彼女のストロークが速くなってきた。
ただ舌で舐めたり顔を動かすだけでなく、時々不意打ちのように尿道内を吸ってくる。そんな攻め方をされたら、射精感が込み上げてこないわけがない。
小柄な分口も少し小さい彼女にとっては大きくやり辛いと思うが、そんな様子もなく夢中になってしゃぶっている。それがまた興奮材料となる。

「れる、んあっ、じゅっ、じゅる……んぶっ!?」

じっくりねっとりと舐られ続け、とうとう僕は彼女の口の中に欲望の塊を吐き出した。

「ぷあっ、ふぁ……っ❤」

じっくりと攻められた分射精の勢いが強すぎたのか、それともわざとか、彼女は口から射精中のペニスを離した。
空中に放たれても射精は止まらず、彼女の顔に、髪に、そして原理はよくわからないが頭上の紫の輪にザーメンが降り注ぐ。
僕に見せつけるかのように開いた口の中には、最初に出された精液が溜まっていた。
身体と同じように、彼女の可愛い顔もすっかり精液塗れになってしまったようだ。

「んんっ、いいっ……ごくんっ♪」

口の中に溜めた精液を、何の躊躇いもなく一飲みした。
それだけではなく、頭上からドロッと垂れてくる精液を舌で舐め取り、味わうように舌の上で転がしてから飲み込んでいる。

「ふぅ……やっぱり、アナタの精はどんな美酒よりも美味しいわぁ……❤」

酔ったように顔を赤らめ、とろんとした表情でそう僕に告げる。
彼女のそんな仕草に、言葉に僕のモノは収まる事を知らない。

「さてと……ん……じゃあそろそろこっちにも注いでもらっちゃおうかな」

まだまだ硬さを保ち続ける僕のペニスをもの欲しそうに見ながら、彼女は自分の手を股間にあてがい、ゆっくりと割れ目を開いた。
くぱぁ……と糸を引きながら開いたその奥には、綺麗なピンク色の淫肉が蠢いている。
度重なるぶっかけに何度も軽くイッていた彼女のその穴は既に肉棒を受け入れる準備が整っているようだ。

「あんっ! もう前戯は必要ないのにぃ♪」

彼女の言うとおり、既にこれ以上の前戯はいらないだろう。
だが、彼女の性器を見た僕は、頭の中の枷が少し外れ、変態じみた行動に出た。

「あはぁ……すごいわぁ……」

思わず身体を起こし、彼女の身体を押し倒した後、割れ目に飛びついて舌を挿入した。
ほんのりと甘みを感じる溢れ出る愛液を飲みこみ、膣襞をなぞる様にむしゃぶる。
細く短い舌を、彼女の身体は男性器と勘違いしているのかきゅうっと締め付けてくる。

「はぁ、ひぅ、んあんっ! もっと奥まで、クリもぉ……♪」

妻の望み通り膣内だけではなく、割れ目の上部にある突起物……陰核も舌で突く。
硬く勃起した豆を舌で弄る度、彼女の身体が小刻みに震えだし、膣から溢れる分泌液の量が増える。
舌に絡みつくその愛液こそ、どんな美酒よりも僕の身体を熱くさせる。

「はあ、あっ、ふあっ、あんっ、いっ、イクぅぅ……っ!」

陰核の包皮を剥き、なおも舌先で突いたり、軽くしゃぶったりしていたら、彼女が太腿で僕の頭をがっしりと抑え込んできた。
これはそろそろ絶頂する合図だ。そう思って僕は剥き出しになったクリトリスに歯を立てた……瞬間、彼女は大きく全身を震わせ、僕の顔に潮を噴きかけながら盛大にイッた。
潮に押されるように顔を股間から離したついでに、絶頂中の妻の顔を見たら、少し白目を向き、恍惚の笑みを浮かべながら涎を垂らしていた。それほど気持ち良かったのだろう。

「ふひぃ……はぁ……はぁ……んっ❤」

朝から小さな絶頂は迎えていたが、大きなものは本日初めてだった。
その分潮を噴くほど盛大に乱れた彼女は、荒い呼吸を繰り返しながらくたっと力なくベッドの上に寝転がっている。

「はぁ……ふぅ……もお、酷いじゃない。今日は私が好きにしていいんでしょ?」
「ごめんごめん。あんなに厭らしいおまんこを見たらつい、ね。嫌だった?」
「そんなわけないじゃない❤ アナタのクンニ、最高だったわよ。思わず潮噴いてアナタをベタベタにしちゃった❤」

優しい笑顔を浮かべながら文句を言われても、本当に不満があるわけではない事はまるわかりだ。
とはいえ、たしかに彼女の言うとおり、今日は彼女が僕を好きにできる日だ。
なんだかんだ毎度僕も彼女も一度はこうして自分の好きなように動いてしまう事もあるが、あまりやりすぎてもルールの意味がなくなるのでほどほどにしておく。

「じゃあ今度は素直に言う事を聞くよ。どうしてほしいんだい?」
「そうねえ。じゃあこのまま、あなたのほうから挿入れて頂戴」
「お安い御用さ」

そう言った彼女は寝転んだ体勢のまま膝を曲げ、足を広げて僕を誘う。
お望み通り、僕はそんな彼女の足の間に膝立ちになり、彼女の愛液を体内に取り入れた事により限界まで膨らんだ自分の性器を手に持って、あそこに照準を合わせ……

「ひあっ、あああああ……っ♪」

くにっと性器同士をつけ、そのままゆっくりと腰を前進させ、彼女の膣に挿入した。
ようやく待ち望んでいた男性器が自身の体内に入ってきた彼女は艶めかしい声を上げ、まだ亀頭しか入っていないのに貪るように膣が吸い付いてくる。

「んっ、あ、気持ちいいっ……」

彼女の肩に手を掛け、根本まで入るように彼女の膣内を突き進む。
彼女自身も待ちきれぬ様子で、広げた足を僕の腰に掛け、押し入れるように力を入れる。
そして、幾分もしないうちに二人の下腹部が触れ合う。がっちりと根本まで入ってしまった。

「ああ、ひぃぃ……んんん、ふあぁ……♪」

彼女は小柄が故にその蜜壺は狭く、挿入しているだけでも膣襞や肉壁がしゃぶりつくすように絡みついてくるので、このままじっとしているだけでも割とすぐに射精してしまうだろう。
だが、それでは自分は気持ち良くても、妻を満足させる事はできない。決して挿入感だけでは気持ち良くないという事はないらしいが、それでも動いた方が気持ちいいだろう。
だから、僕はゆっくりと腰を引き、抜ける寸前になったらまた腰を押し出す。抽挿運動を繰り返し、膣内を肉棒で掻き乱して彼女を感じさせる。

「イイ、良いのぉ……もっと、もっとぉ……ふあああっ♪」

最初はゆっくりと動かしていたが、もっと快感を貪るために腰の動きを段々と速くする。
度重なる前戯によって滑りが良くなっているので、特に痛みを伴う引っ掛かりなどはない。むしろぬめぬめとした膣壁が雁首を引っ掛けて快感を伴う。

「んひっ、あっ、んあっ、あんっ、ああっ!」

パンッ、パンッと、互いの肉と肉がリズミカルにぶつかる音が部屋中に響く。
抽挿を繰り返すたびに、結合部からは泡立って白く濁った愛液が漏れだし、じゅぷじゅぷと卑猥な水音を立てながら互いの腰を濡らす。
だが、それらの音以上に彼女の喘ぎ声が耳に入って来る。快楽に濡れた彼女の声が、まるで僕の耳や脳を犯すかの如く響く。その証拠に、彼女の喘ぎを聞いた僕の頭は、彼女に種付けしようとより一層激しく腰を動かさせる。

「ふあああ、き、きちゃう! イクうううううぅっ!!」

熱く熟れた膣内の蜜に肉棒を突き入れぐちゃぐちゃに掻き混ぜ、彼女を悦ばせ続ける。
甘い甘い快楽がそのうちに限界に達し、彼女は絶頂と共に嬌声を上げながら、身体を震わせ膣をぎゅっと窄めた。
精を搾りだそうとする膣の動きに僕も限界が訪れ、彼女の膣内で爆ぜた。

「ふぁあああっ、射精てるううぅぅっ! イイのおおおおっ♪」

ドクドクと彼女の膣内に射精する。
もう既に片手の指の本数以上の射精をしているが、インキュバスであるが故に勢いや量は全く衰えていない。彼女に吸われているのではないかというほどの勢いで精を注ぐ。
胎内には本日初めて注がれた精液に彼女も顔が綻び、悦びの悲鳴を叫びながら全身を震わせている。

「ふぁ……あっ、はぁ……んっ」

長くしていた気がする射精の勢いもなくなり、少しだけ落ち着いた様子を見せる。
だが、彼女の膣はまだまだ精が欲しいとねだるように収縮し、僕のペニスに刺激を送り続ける。
なので僕は……

「ん……ひあっ!? ま、待ってぇ、まだイッてるからああああっ!」

まだ震わせていた彼女の腰をがっちり掴んで、射精を終えたばかりの少し柔らかくなったペニスを引き抜かず、激しく抽挿し始めた。
まだイッてる途中だからと制止する彼女の言う事を聞かずに腰を振る。そもそも本気で止めて欲しかったら僕よりも力のある彼女が無理やり抑え込むはずなので、その蕩けきった笑顔が示すようにやってほしいのだろう。

「あはああっ、あっ、んああっ、あっ、ああっ!」

先程射精した精液混じりの愛液が飛び散るのを気にせず、ひたすら快感を貪るように腰を振る。
一発出したので少し余裕があるので、今度はただ腰を振るだけではなく、手で彼女のおっぱいを愛撫する。
大きくはないものの、まな板というよりは膨らんでいる胸はしっとりとした柔らかさを持ち、指を這わせるとそれに沿って沈む。
自己主張している乳首も指で刺激する。コリコリと勃起したそれを指で弾く度に声を荒げる。

「んああっ、あっあっ、あひぃぃ、ふわああああああっ!!」

常にイッている様子で、目元に涙を浮かべて顔を赤らめ、口からはずっと涎を垂らし続けている。
ビクッ、ビクッと大きく身体を震わせながら、股間や胸から与えられる快感を楽しんでいる。
その分魔性の膣は男から精を搾ろうと貪欲に蠢く。

「ふぁぁあああっ、またきたあああぁ……❤」

勿論そんな動きに我慢などできず、搾られるように子宮目掛けて精液を発射した。さっきと変わらない勢いで、彼女の中を白く染めていく。
一度も抜かれる事なく再び子宮へと注がれる精液に彼女の快感は頂点を軽く超えたようで、白目をむいて気絶しているようだ。
まだまだ頑張れるが、流石に気絶している相手に性交を求めるのは趣味の範囲外だ。
という事で、僕は彼女の膣からペニスを引き抜き、彼女が落ち着くまでしばらく様子を見る事にした。

「あ……ぅぁ……んあ……っ❤」

うわ言のように喘ぐ彼女の秘所からは、とろりと精液が零れ落ちる。
沢山射精したので溢れたのだろう。お尻を伝い、互いの体液で既に染みだらけのベッドに新たな染みを形成する。

「あふ……ぅ……はぁ……ぁ、はぁ……」

数分間の気絶もようやく回復したみたいで、息はまだ荒いものの意識は戻ってきたようだ。
手を胸に持って行き、呼吸を落ち着かせようとしている。

「ん、ふぅ……気持ち良かったぁ♪」

なんとか呼吸を落ち着かせた後、身体を起こして気持ち良かったと言う。激しくイッていたので、嘘ではないだろう。
しかし、まだ満足まではしていない様子だ。潤んだ瞳を未だ元気な股間に向け、もの欲しそうに見つめてくる。

「やぁん、アナタの精が零れちゃう」
「大丈夫。零れた分以上にまた注いであげるからさ」
「勿論、そうさせてもらうつもりよ。ほら、今度はアナタが下になって」

足腰に力が戻ったようで、ベッドの上に立ち上がり……おまんこから精液が零れないように手で押さえながらそう言った。
今度はまた僕がベッドの上に寝転び、その上に彼女が移動する。どうやら今度は騎乗位でシたいみたいだ。

「ほぅら、挿入れちゃうわよ」

妻はこちらに背中を向けたまま、ゆっくりと腰を下ろしてくる。どうやら背面で行うみたいだ。
彼女の感じている顔が見れないが、その代わり艶のある彼女のお尻が見えたり、性器が見にくい分触感が強くなったりするので背面騎乗位も嫌いではない。
実際、いつ挿入れられるのかわからず、今か今かと期待を胸にペニスが震えている。

「ん、う……はあぁぁ……♪」

そして、彼女のお尻が僕のお腹に付くか付かないかの辺りまで降りてきたところで、亀頭の先端にピトッと熱く滑るものが触れた。
そのままミチミチと柔らかいものがペニスを包み始めた。蕩けるような熱からして、どうやら挿入されたようだ。

「んっ、あっ、どうかしら? 気持ちいい?」

僕の太腿に手を置きながら、扇情的に腰を振り始めた彼女。ただ上下に動くわけではなく、前後左右不規則に腰を動かす。
膣襞でペニス全体を捏ねられるような動きに、思わず声を漏らしてしまうほど気持ちいい。

「んっ、んっ、どうかしら、あっ、私の腰使いは、あんっ!」

落ち着きを取り戻したとはいえ、少し前まで絶頂し続けていた彼女。
まだまだ感度は高いままのようで、僕の上で跳ねるだけで歓喜の声を漏らしている。

「んんっ、あっ、ああっ! ほ、ほら、アナタも……ひああっ!?」

妻が何かを言い切る前に、僕も下から突き上げる。ざらざらとした部分をまるで抉るかのように亀頭で擦ると、彼女は一際高く鳴く。
乾き始めた精液がこびり付いている彼女の翼も激しく揺れ、数枚の羽根が宙に舞い落ちる。
毎度羽根が抜け落ちる事に少し心配になるが、彼女曰く生え変わって余計なものが落ちているだけとの事。なので、どこか幻想的なこの景色を性交の副次的なものとして楽しむ事にしている。

「んあああっ、そ、そんないきなりぃ……あひぃっ!」

女性上位のこの体位で、もはや僕に好き勝手されている彼女。
ガンガンと下から突き上げる度、身体を善がらせ喘ぐ。
どうやら気持ち良すぎて身体に力が入らないみたいだ。腰を持ってあげないと崩れてしまいそうになっている。

「ふぁああっ、あっ、あっ、ひああああぁぁあっ♪」

持っていないと吹き飛ばされてしまうんじゃないかという程激しく腰を振り続けていると、やられっぱなしの彼女が高まり切ったようで、背を弓なりに反らして身体を痙攣し始めた。
それと同時に精を求めるかのように一層締まる膣。身体は男にイかされてても、膣は貪欲に精を取ろうとするのは流石魔物娘と言ったところか。
執拗に絞るその動きに、僕は耐えられるはずもなく彼女の中に射精した。
もうかなり射精しているにもかかわらず、精液を吸引されているんじゃないかと思う程激しい射精に、思わず声を上げてしまう。

「あぁぁ……ぁ……ぅっ……❤」

彼女の子宮が精液でパンパンになっているんじゃないかと思う程の射精も勢いがなくなる。
そして力が抜けて、僕の身体にもたれ掛る。彼女の翼が身体をくすぐり少しこそばゆい。
力と違いもちろんアソコは抜けずに繋がったままだ。結合部の隙間から出したものが流れ出てくる。

「ふぅ……もう、酷いじゃない!」

しばらく頭が真っ白で身体を震わせていた妻も、一息ついて落ち着いたみたいだ。
こちらを向いた顔は、頬を赤らめて涙を浮かべた状態のままむぅっとしかめっ面を浮かべていた。

「私が主導でアナタを気持ちよくしようとしたのに……むうっ」

どうやら勝手に動かれた事に少し機嫌を悪くしてしまったらしい。頬を膨らませて怒っている。
これはこれで可愛いので好きだが、ご機嫌な彼女のほうが好きなので機嫌を取る事にする。

「ごめんごめん。つい腰を動かしたくなるほど気持ち良かったし、何よりも喘ぐ君が可愛くて……本当についね」
「むむむ……仕方ないわね。でも次こそ私が主導だからね!」

頭を撫でながらエロ可愛いと囁く事によってすぐ機嫌を直した彼女。
今度こそ自分が主導だと言いながら、繋がったままの性器を軸に回転し、今度は身体の正面をこちらに向けた。

「ほぉら、どう? 気持ちいいでしょ」

調子を取り戻したようで、妖絶な笑顔を浮かべてそのまま身体を前後にゆっくりと揺さぶる。
激しく動いているわけではないが、優しく包み込む膣肉が蕩けるようにペニスを揉んでくるのでガチガチになるまでそう時間はかからなかった。

「んっ、ふっ、アナタは動かないでね」

今度は動くなと念を押しながら腰を揺らす彼女。今日は嵌めてからずっとリードされっぱなしだったのがそれほどまでに気になっているのだろう。
妻にそう言われては動くわけにはいかない。マグロにならない程度に動きつつ、リードすることなく彼女に搾り取られる事にする。

「んあっ、あっ、お、奥まで当たってるわね♪」

手を指と指を絡ませる形でがっしりと握り合い、それを支えに腰を前後左右に揺らすだけではなく上下にピストン運動を始めた。
彼女の膣肉で扱かれるペニスの先端に、ぷにっと何かの壁に当たった感触がした。どうやら子宮口のようだ。
敏感な亀頭が肉壁に当たり、痺れるような快感が走る。彼女に種付けしようと、精巣内の精子がせり上がって来る。

「んひ、あ、ふぁっ、おちんちんビクビクってぇ♪」

そう言う彼女の身体も少しビクビクと震えているので、やはり気持ちが良いのだろう。
貪欲に快楽を貪り、また相手にも同じように快楽をもたらすその動きは流石の腰付きである。

「ああんっ、んっ、ちゅ、じゅる……」

パンッパンッとリズミカルに腰を振り続けながら顔を近付け、今朝ぶりの接吻を交わす。
互いの舌を絡み合わせ、下半身に負けない程の気持ち良さを貪る。
口の中には互いの精液や愛液の味や臭いもあるが、そんなものが全然気にならない程、彼女の舌は蕩け唾液は甘く感じる。

「ん……んんっ! ふぁぁぁ……❤」

口を離し、絡んだ舌もその結合を解く。そして、ほぼ同時に脈動した膣。
上からの刺激が無くなり下からの刺激に集中したからか、それとほぼ同時に彼女の子宮内に、自身の陰茎から精液が迸った。

「ああっ、いいのぉ……❤」

絶頂に達した彼女を孕ませるために彼女の奥へと精液を噴出す勢いで射精する。
既に何発か射精した後な事もあって、子宮や膣内に入りきらなかった精液が泡を立てながら結合部から漏れ出す。

「ふぁぁ……ふぅ……」

絶頂が過ぎ去り、力が抜けた妻は僕の身体の上に倒れこむ。
その表情は蕩けきっており、満足している様子だ。

「ちょっと疲れてきたわね」
「それじゃあ休憩と行くかい?」
「そうね」

少し疲れてきたと言う彼女。魔物とはいえ、激しい交わりで体力を消耗したのだろう。
僕も度重なる射精で少し疲労感が出てきたので、休憩を取る事にした。

「それじゃあ一眠りして……また先に起きたほうが好きにするという事で」
「ええ、それでいいわ。それじゃあおやすみなさいアナタ」
「ああ、おやすみ……」

繋がったまま、僕の身体の上でゆっくりと瞼を閉じていく愛しの妻。
そんな彼女に微笑みながら、僕もゆっくりと目を閉じて一眠りに付いたのであった。
15/05/16 21:56更新 / マイクロミー

■作者メッセージ
ストーリー? 体調不良でおやすみだってさ。
という事で全編エロSSでした。時代はフーリーちゃんかもしれませんがあえてのダークエンジェルさんとの妄想全開ですw

ここでSS書き始めてもうそろそろ3年半になりますが何気にストーリー性度外視なものは初めてな気がします。
こういうのはお前の役割じゃない? しかたないね溢れ出るエロ妄想が止まらなかったのですからw

誤字、脱字、その他全然エロくねえんだよ等ありましたら感想etc.にてお願いします。

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