歌はどこから
俺は五階建ての学校で休み時間は四階にいつも居る、何でかって?地面にも近くない、屋上にも近くない、そんな中途半端な距離感が自分に似ていて好きだから。 ボクは五階建ての学校で休み時間は四階にいつも居る、理由?地面に近くないし、空を飛べないボクでもそれなりの高さに居られるから。 そこで俺は彼女に出会ったんだ…… そこでボクは彼に出会ったんだ…… 初めて見たとき、彼女は窓から空を羨ましげに見つめていた。でもそんな姿が俺の目に、いつからか白黒にしか映らなかった俺の目にハッキリと色鮮やかに写ったんだ。 初めて見たとき、彼は寂しそうな目をしていた。何かを諦めているような、誰にも近づいて欲しくないような……そんな目をしていた。 気づいたら俺は自分から声をかけていた「どうしたの?」って。 彼に「どうしたの?」って声をかけられていた、ちょっとビクッてなったけどその声に何故かどこかボクは安心した。 このお話は、そんな彼と彼女、それから周りの人たちのお話。 |
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