人間の原価は基本的に0円、なら価値を決めるのは…
俺は、牧田 照彦。親に捨てられ施設で育ち親無しであること、そして施設の職員が不正をしていたことで捕まったので世間からの逆風にやっていられなくなりどこかへ消えようと今、ある山の中に来た
照彦「…？」
山道を歩いているとなにか建物らしきものが見える
照彦「なんだ？」
幾ばくかの興味が出たので建物らしきものに近づく
照彦「なんだこれは」
そこにあったのは祠らしきものだった、が
照彦「何か封印されてるのか？」
たくさんの札が貼られている…その札に書かれている字は少なくとも俺には意味がわからない
照彦「？？？」
中からなにか声が聞こえる…
照彦「？？」
???『誰かそこに、居るのか？』
聞こえてきたのは、やや低い女性の声だった
照彦「空耳ではなさそうだ」
???『居るようだな…ならこの札を剥がしてもらえぬだろうか』
照彦「…いいよ」
???『即答！？』
照彦「どうせ俺の命に価値はない。なら開けてやろうじゃないか、パンドラの箱をな…！！」
なぜかテンションが上がり祠らしきものに貼られている札を剥がしていく
照彦「お、開いた」
そのまま祠の戸を開ける
???『…』
そこに居たのは、身体に札が貼られた黒髪の美女だった…しかし…
照彦「動いてる…ほんもの…？」
彼女の頭の上からは三角形の耳らしきものが、彼女の腰には尻尾が出ている…
照彦「…魔物？」
???『どうやら、妾も変化したらしいな…』
照彦「？？？」
???『とりあえず、この札を何枚か剥がしてもらえぬか？』
照彦「最後までやらせてもらいますかね…」
彼女の腕、足首にある札を何枚か剥がすと…
???『はっ！』
残った札は彼女の力で弾けとんだ
照彦「！！」
そして改めて彼女の尻尾を見る…本数は…
照彦「まさか、九尾の狐…？」
???『その通り』
照彦「わーお…」
???『お主には、感謝せねばならんな』
照彦「貴方は自由だ、好きにしたら良い。俺は行く」
そのまま立ち去ろうとするが…
???『待て』
有無を言わさぬ威圧感に俺の足は止まる
???『どこへ行くつもりだ？』
照彦「貴方には関係のないことでしょう」
???『確かに、それはそうだな…なら質問を変えよう。先ほど言ったことはどう言うことだ？』
照彦「？？」
???『どうせ自分の命に価値はない。と言い切ったところだ』
照彦「そのままの意味だ、俺一人がどうなろうと世界は変わらん。そもそも一人で世界が変化するほどの存在はどれだけいる？」
???『なるほど…確かにそれはそうかもしれぬな、なら次の質問だ』
照彦「質問攻め…まあ良いや」
???『なぜ妾を解放した？札が読めぬのか？』
照彦「読めなかった、多分だけどこの祠だけ異質な感じがした。ここからは推論だが…」
???『一度大きな揺れがあった、地震かなにかだろうと思ったが…』
照彦「あ、なら俺の推論はあってる可能性高い」
???『して、それは？』
照彦「まず、貴方は魔物が変化したのは知っているか？」
???『うむ、お陰で化けた姿が基本型になった』
照彦「よしよし、それなら大丈夫だ」
???『前提条件？』
照彦「そういうことだ、この祠の様式からしてこの地の物ではない。だとしたら俺が今いる世界へ送られるなり飛ばされるなりしたんではないかと」
???『確かに、祠が開いてわかる。空気がちがう…』
照彦「つまり、貴方から見たらここは異世界だ。異世界の言語を読み書き出来る可能性の方が低いとは思わないか？」
???『確かに…だから妾が何者かもわからぬのに開けたわけか』
照彦「そういうことだ。質問は終わりか？」
???『なるほど…』
照彦「？？？」
???『なら、最後の質問だ』
照彦「…」
???『なぜお主は理性を保てる？』
照彦「はい？」
???『妾は妖力を抑えなかったから封印された』
照彦「何か感じる力はそれか…」
???『そして、その妖力は精神修行をしているものでも肉欲に染めてしまうほどのものなのだが…』
照彦「わからん」
???『力が落ちているようには感じぬ…ならば…』
照彦「？？？」
???『はっ！』
なにかが俺に向けて放たれる、しかしそれは俺を避けて流れていく…
照彦「何となくわかった」
???『妾もだ』
照彦「俺の見解は、多分貴女の妖力を雷に例えたら俺はガラスだ…」
???『妾の見解としては、お主の体は単純に妖力を空気より通しにくい、だから避けて流れた』
照彦「一緒か…」
???『そのようだ…』
照彦「多分、無理に一気に流そうとすると俺の方が壊れる。科学的に考えるなら」
???『どう言うことだ？』
照彦「ガラスやゴムに無理に電気を流すと破裂することもあるんだ」
???『なるほど…』
照彦「謎は解けたか？」
???『うむ』
照彦「なら、俺は行く」
???『もう夜だ、下手をすれば獣に食われるぞ？』
照彦「…」
話していたら夜になってしまった
???『ここなら、少なくとも獣は近づかぬ』
照彦「…まあ、そうだろうな」
???『…』
とりあえず祠のなかに入ることにした
照彦「あら、なかは埃とかないのか」
???『外に流していた』
照彦「なるほど…」
???『お主からは、暗いものを感じる…』
照彦「だろう、な…」
???『ほう』
照彦「…」
???『言いたくないわけか…』
照彦「そもそも聞く価値さえないだろうからな」
???『？？？』
照彦「…」
そのまま目を閉じる、なぜかここは暖かい感覚がある…彼女は離れているのに
照彦「…」
目を開けると、どうやら朝らしい
???『何度か起こそうとしたが、よく寝ていたようだな』
照彦「らしい」
???『昨日聞きそびれた、聞く価値さえないとはどう言うことだ？』
照彦「原価０円の精子と卵子から生まれた人間の基本的な価値は0だろう？」
???『生々しい例えだが…確かに原価だけで考えるならそうではあるな…』
照彦「つまり、人間の価値はそこから加減算方式なはずだ」
???『…』
照彦「俺の人生にそこまで価値はないと判断したまでのこと」
???『自分から見た自分の価値か…』
照彦「なら、俺は行く。」
???『しかし、その価値の決め方の式は、まだ完全ではない』
照彦「？？？」
???『個人の価値と言うものは、当人だけで決まりはしない。他者から見た価値、それも計算のうちに入れねば』
照彦「いや、俺の場合それはマイナスになるから入れん」
???『？？？』
照彦「もう良いや、俺がなぜ無価値にこだわるか話すわ」
???『ほう、聞かせてもらおう』
照彦「俺は生まれてすぐに親に捨てられた、そして誰からも愛されずに育ち、悟った。」
???『何を…？』
照彦「人間は万物の霊長という声があるがそれは思い上がりだ。人間は自身のためなら簡単になんでも切り捨てる。そして知性があるからこそ獣とかよりたちが悪い」
???『そこは、妾のいた時代と変わらんか』
照彦「自分の尊厳を守るには、自分で戦うしかない。戦う力の無いものは早く死んだ方が結果的にはましだったことが多い」
???『まだ変化せず争い続けているのか…』
照彦「大なり小なり、ね」
???『なるほど…』
照彦「話すこと話したから俺は行く」
???『死にたいと言うなら、お主の人生を寄越せ』
照彦「俺から最後の尊厳まで奪う気か？」
???『先程言った個人の価値、それをお主に当てはめると妾から見ればお主には相当の価値がある』
照彦「！確かに普通なら壊れるか性的に阿鼻叫喚になるわけか…」
???『そうだ、お主のその特異性は妾にとっては唯一性の塊のようなものだ』
照彦「なるほど…」
???『少なくとも今より悪くなることはないと思うが…』
照彦「…意外だ」
???『？？』
照彦「いや、九尾の狐って神獣相当の力があるから人間一人がどうなろうとどうでも良いんだろうなと思っていた」
???『昔は、そうであったな…膨れ上がった我欲を持つ人間たちを破滅させることが楽しくて仕方なかった』
照彦「おぉう…国傾けたやべーやつかい…」
???『なんと言うか、方や飢えて死にかけている人間がいるのに方や「満たされて当たり前に、さらに満たされてなお当たり前に」という連中が多いのなんの…』
照彦「人間ってそんなもんだ」
???『お主は違う、別の危険性を持っているが満たされたなら満足はしそうだ』
照彦「別の危険性？」
???『被害者は、より危険性の高い加害者に化ける』
照彦「戦争なんてそうだろうな」
???『わかっているか』
照彦「だからこそ死にたかったわけだ。いつか自分もその渦中に放り込まれて尊厳をこれ以上奪われるかもしれない、それなら今死んでおけばこれ以後の苦しみや悲しみは味わうことはないから」
???『それならば、人間を捨てればよい』
照彦「…！？」
???『魔物娘と呼ばれる存在になった妾なら、それが出来る』
照彦「特異性あるとはいえ随分な厚待遇…」
???『当たり前だ、ましてやお主は心身共に疲れている』
照彦「心はともかく体も？」
???『妾の妖力をあれだけ受けても破壊されぬということは、恐らくだが吸収して回復に当てているのではないかとな』
照彦「あ、通しにくいだけで染み込まないわけではないと」
???『うむ、蝋塗りの和紙も水を弾くが水に浸ければ濡れるであろう？』
照彦「納得」
???『妾もお主の放つ精気を食すことで調子がよくなりつつある』
照彦「あ、意味あるのね…」
???『もちろん』
照彦「で、味は？」
???『まだ薄味だ、もう少し回復せぬと本格的にわからぬ』
照彦「なるほど…」
そのまま、何日かをここで過ごす…
照彦「驚くほど身体が軽い」
???『それは何よりだ』
照彦「！！」
そのまま抱き抱えられた、もともと彼女は着物一枚しか着ていない…寒くなかったのだろうか？
照彦「寒くなかったのか？」
???『ここでそれを言えるか、本当に理性を保てるかまだ回復に使われているのか…』
照彦「わからん」
さらに3日ほどすると、漸く彼女の格好は精神衛生的によくないと思うようになってきた
照彦「どっかで服を買うべきか…？これは」
???『ほう、漸くか…』
照彦「回復してきたようで」
???『なら、そろそろか』
照彦「？？？」
???『お主の精を、やっと食える程まで調理できた』
照彦「…良いよ」
???『即答！？』
照彦「俺が捨てようとした命を貴女は拾った、それなら貴女に対して出来ることがそれなら迷いはしない」
???『驚きこそしたが良い返事だ…♪』
照彦「でもその前に」
???『？？』
照彦「貴女の名前を聞かないと…名前を知らないといろいろと…」
???『確かにそうだな、妾は椿という』
照彦「俺は…思えば俺の名前に意味はあるのか？」
椿『確かに、自分の名を嫌うのも必然か…』
照彦「ですね…」
椿『ならば』
照彦「？？」
椿『妾の者となるゆえ妾が名を新しく与えよう』
照彦「え、あ、はい」
椿『なら、光というのはどうだ？』
照彦「なにか由来が？」
椿『妾に光をもたらした男だからだ』
照彦「分かりやすい…ならそうしようかな」
俺は新しく名前が光となった
光「何かいろいろ楽になった」
椿『なら、行くぞ？』
光「…」
そのまま俺も服を脱ぐ
椿『ほう…♪』
俺の身体は既に臨戦態勢だ…
椿『祠の裏に温泉があってよかった』
光「本当にそうだと思う」
椿「ついでに服の予備を持ってきていたのが良かったのかもしれぬな」
光「確かに」
椿『ふふふ…♪本当に美味そうだ…♪♪』
光「それなら良かった…」
椿『では…♪』
彼女も着物を落として生まれたままの姿になる
光「綺麗だ…」
彼女の肢体を改めて見る、妖しくも母性を象徴する俺の頭を容易に覆える大きさの胸、対照的に細くも病的ではない腰、長く綺麗なラインの手足、最高位の狐であることを示す黒い9本の尻尾と頭の上にある耳…俺が手出しをしていいものとは思えない。
椿『ふふふ…♥光、喰らい尽くしてくれよう♥』
光「召し上がれ」
彼女の頬に朱がさす…
椿『ではまず…♥』
俺は仰向けに寝かされた
椿『どうして欲しい？』
光「口出して良いのかな…」
椿『やっと手に入れた適材だ、多少のことは呑む』
光「なら…」
一度起き上がり、彼女を抱き締めた
光「どこにも、いかないでくれ…」
自分の価値を見つけてくれた存在が消えることに凄まじい恐怖を覚えた
椿『光、お主こそ妾から逃げられると思うなよ？』
光「なんで逃げるんだよ…」
椿『ふふ…♥』
そのまま彼女の胸の谷間に頭を抱えられ、抱き締め返される
光「…」
椿『本当に、素晴らしい掘り出し物だ…♥♥』
彼女は確かに危険な妖狐なのかもしれない、だが俺にとっては…
光「もう、大丈夫」
椿『では…♥』
再び仰向けで寝かされ、俺の男性器は彼女の胸に挟まれた
椿『どうだ？妾の胸は…？』
光「沈むように柔らかいのに、弾力性もあって…すごい…」
椿『搾り尽くしてくれよう…♥♥』
ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ、と強く挟みながら擦るかと思えば次は左右交互に動かし、今度は不規則に動かされ、持つわけもなく…
光「ぁが！！」
椿『もったいない…♥♥♥』
さらに男性器の先端を吸われ、舌でねぶり回されたことで失神と覚醒を繰り返しながら何度も精を吐き出す…
光「やっと止まった…」
椿『素晴らしい…♥♥♥味といい量といい妾の予想以上だ…♥♥』
光「それは、何より…」
椿『次は、こっちで喰らい尽くしてくれよう…♥♥♥』
そのまま彼女は俺に跨がると一気に腰を落とした
光「ひぁが！？！？」
方向性の違う凄まじい快楽に頭のなかでバヂバヂバヂバヂバヂバヂ！！！！！！！！という音がしてまた何度も精を吐き出しながら失神と覚醒を繰り返す
椿『ふふふ…♥♥♥妾の味を知れば、もう戻ることはできぬぞ…♥♥♥♥♥』
光「…」
椿『飛ばしすぎたか…』
凄まじい快楽により俺は放心状態になってしまった
椿『む、幸いこれなら…♥♥♥』
彼女が俺の方に倒れ込んできた
椿『さぁ、とくとあじわえ…♥♥♥』
そのまま彼女は俺の口に胸を押し付けてきた、優しい甘さが広がる
光「！！！！！！」
その状態に一気に理性が戻る
光「ま、まさか、もう…？」
椿『いや、あまりに美味い精に妾の身体も喜びを隠せぬようだ…♥♥♥そんなに妾を孕ませたいのか？』
光「え、あ…」
椿『望むなら産んでやろう…♥♥』
光「んん…！！」
そのまま彼女の乳を堪能する
椿『ふふ…♥♥妾の乳は美味いか？』
光「んん…」
ゆっくりと抱き締めた
椿『…♥♥♥』
光「…！！」
貰ってばかりでは悪いので自分から突き上げる
椿『そうだ…♥♥光、お主は求めても良いのだ…♥♥』
光「…！！」
そのまま彼女のすべすべでまんまるなお尻を鷲掴みにする
椿『妾は逃げぬ…♥♥思う存分味わえ…♥♥♥』
光「んん…！！」
椿『おおおお、子宮も降りてきたわ…♥♥♥♥』
光「なら…！！」
彼女に拾われたこの命、それならば彼女を満たさないと…その一心で彼女を突き上げていく
椿『んん…♥♥』
光「！！！！！！！！！！」
先程とは比べ物にならないほどの精を吐き出しながら何度も何度も突き上げていく
椿『あ♥あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』
締め付けが元々素晴らしいのにさらに強まり俺も命を全て溶かさんばかりに精を吐き出す…
光「ん…」
意識を失っていたらしい
椿『最後は妾の想像以上だった、これならば妾の娘が出来る日もそう遠くはないかもしれぬな…♥♥』
光「良かった…」
椿『お主の価値も、意味も、理解できたか？』
光「俺は椿、貴女と生きるために生を受けた可能性がある」
椿『かもしれぬな…♥』
光「これからどうするかな…」
椿『そうだな…』
光「まあ、どこにでも行けはするか…」
椿『む…』
光「？？？」
椿『感じる…どうやら…』
光「？？？」
椿『妾には、きょうだいが居るのだ。尤も妾とは行く道が違ったが…』
光「そうなんだ…」
椿『どうやら、封印されたのは同じらしく後に解放されていて相手もいるようだ…良かった…』
光「なら、まずはそこ行ってみるか？」
椿『うむ、そうだな…』
それからすぐに、椿のきょうだいとその旦那たちが経営する所に行き、彼らの紹介で家を得るのは後の話…
おわり
照彦「…？」
山道を歩いているとなにか建物らしきものが見える
照彦「なんだ？」
幾ばくかの興味が出たので建物らしきものに近づく
照彦「なんだこれは」
そこにあったのは祠らしきものだった、が
照彦「何か封印されてるのか？」
たくさんの札が貼られている…その札に書かれている字は少なくとも俺には意味がわからない
照彦「？？？」
中からなにか声が聞こえる…
照彦「？？」
???『誰かそこに、居るのか？』
聞こえてきたのは、やや低い女性の声だった
照彦「空耳ではなさそうだ」
???『居るようだな…ならこの札を剥がしてもらえぬだろうか』
照彦「…いいよ」
???『即答！？』
照彦「どうせ俺の命に価値はない。なら開けてやろうじゃないか、パンドラの箱をな…！！」
なぜかテンションが上がり祠らしきものに貼られている札を剥がしていく
照彦「お、開いた」
そのまま祠の戸を開ける
???『…』
そこに居たのは、身体に札が貼られた黒髪の美女だった…しかし…
照彦「動いてる…ほんもの…？」
彼女の頭の上からは三角形の耳らしきものが、彼女の腰には尻尾が出ている…
照彦「…魔物？」
???『どうやら、妾も変化したらしいな…』
照彦「？？？」
???『とりあえず、この札を何枚か剥がしてもらえぬか？』
照彦「最後までやらせてもらいますかね…」
彼女の腕、足首にある札を何枚か剥がすと…
???『はっ！』
残った札は彼女の力で弾けとんだ
照彦「！！」
そして改めて彼女の尻尾を見る…本数は…
照彦「まさか、九尾の狐…？」
???『その通り』
照彦「わーお…」
???『お主には、感謝せねばならんな』
照彦「貴方は自由だ、好きにしたら良い。俺は行く」
そのまま立ち去ろうとするが…
???『待て』
有無を言わさぬ威圧感に俺の足は止まる
???『どこへ行くつもりだ？』
照彦「貴方には関係のないことでしょう」
???『確かに、それはそうだな…なら質問を変えよう。先ほど言ったことはどう言うことだ？』
照彦「？？」
???『どうせ自分の命に価値はない。と言い切ったところだ』
照彦「そのままの意味だ、俺一人がどうなろうと世界は変わらん。そもそも一人で世界が変化するほどの存在はどれだけいる？」
???『なるほど…確かにそれはそうかもしれぬな、なら次の質問だ』
照彦「質問攻め…まあ良いや」
???『なぜ妾を解放した？札が読めぬのか？』
照彦「読めなかった、多分だけどこの祠だけ異質な感じがした。ここからは推論だが…」
???『一度大きな揺れがあった、地震かなにかだろうと思ったが…』
照彦「あ、なら俺の推論はあってる可能性高い」
???『して、それは？』
照彦「まず、貴方は魔物が変化したのは知っているか？」
???『うむ、お陰で化けた姿が基本型になった』
照彦「よしよし、それなら大丈夫だ」
???『前提条件？』
照彦「そういうことだ、この祠の様式からしてこの地の物ではない。だとしたら俺が今いる世界へ送られるなり飛ばされるなりしたんではないかと」
???『確かに、祠が開いてわかる。空気がちがう…』
照彦「つまり、貴方から見たらここは異世界だ。異世界の言語を読み書き出来る可能性の方が低いとは思わないか？」
???『確かに…だから妾が何者かもわからぬのに開けたわけか』
照彦「そういうことだ。質問は終わりか？」
???『なるほど…』
照彦「？？？」
???『なら、最後の質問だ』
照彦「…」
???『なぜお主は理性を保てる？』
照彦「はい？」
???『妾は妖力を抑えなかったから封印された』
照彦「何か感じる力はそれか…」
???『そして、その妖力は精神修行をしているものでも肉欲に染めてしまうほどのものなのだが…』
照彦「わからん」
???『力が落ちているようには感じぬ…ならば…』
照彦「？？？」
???『はっ！』
なにかが俺に向けて放たれる、しかしそれは俺を避けて流れていく…
照彦「何となくわかった」
???『妾もだ』
照彦「俺の見解は、多分貴女の妖力を雷に例えたら俺はガラスだ…」
???『妾の見解としては、お主の体は単純に妖力を空気より通しにくい、だから避けて流れた』
照彦「一緒か…」
???『そのようだ…』
照彦「多分、無理に一気に流そうとすると俺の方が壊れる。科学的に考えるなら」
???『どう言うことだ？』
照彦「ガラスやゴムに無理に電気を流すと破裂することもあるんだ」
???『なるほど…』
照彦「謎は解けたか？」
???『うむ』
照彦「なら、俺は行く」
???『もう夜だ、下手をすれば獣に食われるぞ？』
照彦「…」
話していたら夜になってしまった
???『ここなら、少なくとも獣は近づかぬ』
照彦「…まあ、そうだろうな」
???『…』
とりあえず祠のなかに入ることにした
照彦「あら、なかは埃とかないのか」
???『外に流していた』
照彦「なるほど…」
???『お主からは、暗いものを感じる…』
照彦「だろう、な…」
???『ほう』
照彦「…」
???『言いたくないわけか…』
照彦「そもそも聞く価値さえないだろうからな」
???『？？？』
照彦「…」
そのまま目を閉じる、なぜかここは暖かい感覚がある…彼女は離れているのに
照彦「…」
目を開けると、どうやら朝らしい
???『何度か起こそうとしたが、よく寝ていたようだな』
照彦「らしい」
???『昨日聞きそびれた、聞く価値さえないとはどう言うことだ？』
照彦「原価０円の精子と卵子から生まれた人間の基本的な価値は0だろう？」
???『生々しい例えだが…確かに原価だけで考えるならそうではあるな…』
照彦「つまり、人間の価値はそこから加減算方式なはずだ」
???『…』
照彦「俺の人生にそこまで価値はないと判断したまでのこと」
???『自分から見た自分の価値か…』
照彦「なら、俺は行く。」
???『しかし、その価値の決め方の式は、まだ完全ではない』
照彦「？？？」
???『個人の価値と言うものは、当人だけで決まりはしない。他者から見た価値、それも計算のうちに入れねば』
照彦「いや、俺の場合それはマイナスになるから入れん」
???『？？？』
照彦「もう良いや、俺がなぜ無価値にこだわるか話すわ」
???『ほう、聞かせてもらおう』
照彦「俺は生まれてすぐに親に捨てられた、そして誰からも愛されずに育ち、悟った。」
???『何を…？』
照彦「人間は万物の霊長という声があるがそれは思い上がりだ。人間は自身のためなら簡単になんでも切り捨てる。そして知性があるからこそ獣とかよりたちが悪い」
???『そこは、妾のいた時代と変わらんか』
照彦「自分の尊厳を守るには、自分で戦うしかない。戦う力の無いものは早く死んだ方が結果的にはましだったことが多い」
???『まだ変化せず争い続けているのか…』
照彦「大なり小なり、ね」
???『なるほど…』
照彦「話すこと話したから俺は行く」
???『死にたいと言うなら、お主の人生を寄越せ』
照彦「俺から最後の尊厳まで奪う気か？」
???『先程言った個人の価値、それをお主に当てはめると妾から見ればお主には相当の価値がある』
照彦「！確かに普通なら壊れるか性的に阿鼻叫喚になるわけか…」
???『そうだ、お主のその特異性は妾にとっては唯一性の塊のようなものだ』
照彦「なるほど…」
???『少なくとも今より悪くなることはないと思うが…』
照彦「…意外だ」
???『？？』
照彦「いや、九尾の狐って神獣相当の力があるから人間一人がどうなろうとどうでも良いんだろうなと思っていた」
???『昔は、そうであったな…膨れ上がった我欲を持つ人間たちを破滅させることが楽しくて仕方なかった』
照彦「おぉう…国傾けたやべーやつかい…」
???『なんと言うか、方や飢えて死にかけている人間がいるのに方や「満たされて当たり前に、さらに満たされてなお当たり前に」という連中が多いのなんの…』
照彦「人間ってそんなもんだ」
???『お主は違う、別の危険性を持っているが満たされたなら満足はしそうだ』
照彦「別の危険性？」
???『被害者は、より危険性の高い加害者に化ける』
照彦「戦争なんてそうだろうな」
???『わかっているか』
照彦「だからこそ死にたかったわけだ。いつか自分もその渦中に放り込まれて尊厳をこれ以上奪われるかもしれない、それなら今死んでおけばこれ以後の苦しみや悲しみは味わうことはないから」
???『それならば、人間を捨てればよい』
照彦「…！？」
???『魔物娘と呼ばれる存在になった妾なら、それが出来る』
照彦「特異性あるとはいえ随分な厚待遇…」
???『当たり前だ、ましてやお主は心身共に疲れている』
照彦「心はともかく体も？」
???『妾の妖力をあれだけ受けても破壊されぬということは、恐らくだが吸収して回復に当てているのではないかとな』
照彦「あ、通しにくいだけで染み込まないわけではないと」
???『うむ、蝋塗りの和紙も水を弾くが水に浸ければ濡れるであろう？』
照彦「納得」
???『妾もお主の放つ精気を食すことで調子がよくなりつつある』
照彦「あ、意味あるのね…」
???『もちろん』
照彦「で、味は？」
???『まだ薄味だ、もう少し回復せぬと本格的にわからぬ』
照彦「なるほど…」
そのまま、何日かをここで過ごす…
照彦「驚くほど身体が軽い」
???『それは何よりだ』
照彦「！！」
そのまま抱き抱えられた、もともと彼女は着物一枚しか着ていない…寒くなかったのだろうか？
照彦「寒くなかったのか？」
???『ここでそれを言えるか、本当に理性を保てるかまだ回復に使われているのか…』
照彦「わからん」
さらに3日ほどすると、漸く彼女の格好は精神衛生的によくないと思うようになってきた
照彦「どっかで服を買うべきか…？これは」
???『ほう、漸くか…』
照彦「回復してきたようで」
???『なら、そろそろか』
照彦「？？？」
???『お主の精を、やっと食える程まで調理できた』
照彦「…良いよ」
???『即答！？』
照彦「俺が捨てようとした命を貴女は拾った、それなら貴女に対して出来ることがそれなら迷いはしない」
???『驚きこそしたが良い返事だ…♪』
照彦「でもその前に」
???『？？』
照彦「貴女の名前を聞かないと…名前を知らないといろいろと…」
???『確かにそうだな、妾は椿という』
照彦「俺は…思えば俺の名前に意味はあるのか？」
椿『確かに、自分の名を嫌うのも必然か…』
照彦「ですね…」
椿『ならば』
照彦「？？」
椿『妾の者となるゆえ妾が名を新しく与えよう』
照彦「え、あ、はい」
椿『なら、光というのはどうだ？』
照彦「なにか由来が？」
椿『妾に光をもたらした男だからだ』
照彦「分かりやすい…ならそうしようかな」
俺は新しく名前が光となった
光「何かいろいろ楽になった」
椿『なら、行くぞ？』
光「…」
そのまま俺も服を脱ぐ
椿『ほう…♪』
俺の身体は既に臨戦態勢だ…
椿『祠の裏に温泉があってよかった』
光「本当にそうだと思う」
椿「ついでに服の予備を持ってきていたのが良かったのかもしれぬな」
光「確かに」
椿『ふふふ…♪本当に美味そうだ…♪♪』
光「それなら良かった…」
椿『では…♪』
彼女も着物を落として生まれたままの姿になる
光「綺麗だ…」
彼女の肢体を改めて見る、妖しくも母性を象徴する俺の頭を容易に覆える大きさの胸、対照的に細くも病的ではない腰、長く綺麗なラインの手足、最高位の狐であることを示す黒い9本の尻尾と頭の上にある耳…俺が手出しをしていいものとは思えない。
椿『ふふふ…♥光、喰らい尽くしてくれよう♥』
光「召し上がれ」
彼女の頬に朱がさす…
椿『ではまず…♥』
俺は仰向けに寝かされた
椿『どうして欲しい？』
光「口出して良いのかな…」
椿『やっと手に入れた適材だ、多少のことは呑む』
光「なら…」
一度起き上がり、彼女を抱き締めた
光「どこにも、いかないでくれ…」
自分の価値を見つけてくれた存在が消えることに凄まじい恐怖を覚えた
椿『光、お主こそ妾から逃げられると思うなよ？』
光「なんで逃げるんだよ…」
椿『ふふ…♥』
そのまま彼女の胸の谷間に頭を抱えられ、抱き締め返される
光「…」
椿『本当に、素晴らしい掘り出し物だ…♥♥』
彼女は確かに危険な妖狐なのかもしれない、だが俺にとっては…
光「もう、大丈夫」
椿『では…♥』
再び仰向けで寝かされ、俺の男性器は彼女の胸に挟まれた
椿『どうだ？妾の胸は…？』
光「沈むように柔らかいのに、弾力性もあって…すごい…」
椿『搾り尽くしてくれよう…♥♥』
ずりゅ、ずりゅ、ずりゅ、と強く挟みながら擦るかと思えば次は左右交互に動かし、今度は不規則に動かされ、持つわけもなく…
光「ぁが！！」
椿『もったいない…♥♥♥』
さらに男性器の先端を吸われ、舌でねぶり回されたことで失神と覚醒を繰り返しながら何度も精を吐き出す…
光「やっと止まった…」
椿『素晴らしい…♥♥♥味といい量といい妾の予想以上だ…♥♥』
光「それは、何より…」
椿『次は、こっちで喰らい尽くしてくれよう…♥♥♥』
そのまま彼女は俺に跨がると一気に腰を落とした
光「ひぁが！？！？」
方向性の違う凄まじい快楽に頭のなかでバヂバヂバヂバヂバヂバヂ！！！！！！！！という音がしてまた何度も精を吐き出しながら失神と覚醒を繰り返す
椿『ふふふ…♥♥♥妾の味を知れば、もう戻ることはできぬぞ…♥♥♥♥♥』
光「…」
椿『飛ばしすぎたか…』
凄まじい快楽により俺は放心状態になってしまった
椿『む、幸いこれなら…♥♥♥』
彼女が俺の方に倒れ込んできた
椿『さぁ、とくとあじわえ…♥♥♥』
そのまま彼女は俺の口に胸を押し付けてきた、優しい甘さが広がる
光「！！！！！！」
その状態に一気に理性が戻る
光「ま、まさか、もう…？」
椿『いや、あまりに美味い精に妾の身体も喜びを隠せぬようだ…♥♥♥そんなに妾を孕ませたいのか？』
光「え、あ…」
椿『望むなら産んでやろう…♥♥』
光「んん…！！」
そのまま彼女の乳を堪能する
椿『ふふ…♥♥妾の乳は美味いか？』
光「んん…」
ゆっくりと抱き締めた
椿『…♥♥♥』
光「…！！」
貰ってばかりでは悪いので自分から突き上げる
椿『そうだ…♥♥光、お主は求めても良いのだ…♥♥』
光「…！！」
そのまま彼女のすべすべでまんまるなお尻を鷲掴みにする
椿『妾は逃げぬ…♥♥思う存分味わえ…♥♥♥』
光「んん…！！」
椿『おおおお、子宮も降りてきたわ…♥♥♥♥』
光「なら…！！」
彼女に拾われたこの命、それならば彼女を満たさないと…その一心で彼女を突き上げていく
椿『んん…♥♥』
光「！！！！！！！！！！」
先程とは比べ物にならないほどの精を吐き出しながら何度も何度も突き上げていく
椿『あ♥あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』
締め付けが元々素晴らしいのにさらに強まり俺も命を全て溶かさんばかりに精を吐き出す…
光「ん…」
意識を失っていたらしい
椿『最後は妾の想像以上だった、これならば妾の娘が出来る日もそう遠くはないかもしれぬな…♥♥』
光「良かった…」
椿『お主の価値も、意味も、理解できたか？』
光「俺は椿、貴女と生きるために生を受けた可能性がある」
椿『かもしれぬな…♥』
光「これからどうするかな…」
椿『そうだな…』
光「まあ、どこにでも行けはするか…」
椿『む…』
光「？？？」
椿『感じる…どうやら…』
光「？？？」
椿『妾には、きょうだいが居るのだ。尤も妾とは行く道が違ったが…』
光「そうなんだ…」
椿『どうやら、封印されたのは同じらしく後に解放されていて相手もいるようだ…良かった…』
光「なら、まずはそこ行ってみるか？」
椿『うむ、そうだな…』
それからすぐに、椿のきょうだいとその旦那たちが経営する所に行き、彼らの紹介で家を得るのは後の話…
おわり
21/11/09 00:43更新 / サボテン