対極の双子竜
ひたすら階段を上る、階段は時に螺旋階段になり、今はもう雲が触れるほどの高さにまで来ている
セラ「アインさん」
アイン「ん?」
セラ「竜腐病について、教えてくれる?」
アイン「ああ…」
まず、最初に自分が見つけた竜疫癘について話す
アイン「まず、竜疫癘というのは竜がかかる致死率の高い感染症の総称だ」
セラ「…」
上りながら話し、セラは聞く
アイン「そして、私が調べたところセラの感染した竜疫癘は呼吸器や循環器に感染するものだと思っていた」
セラ「??」
アイン「守護竜が、疫癘の詳細を教えてくれた」
セラ「それが、竜腐病…」
アイン「ああ、竜腐病というのはその病原体が感染した箇所の機能を下げていき最終的に腐らせてしまう病のことだ、そして竜疫癘のひとつでもある」
セラ「つまり、竜疫癘というくくりの竜腐病?」
アイン「ああ、ひどいのはこれが身体の表面ならそこを含めた少しひろめの箇所を切除することで助かる可能性が出てくるが…」
セラ「私のは、呼吸器だから…」
アイン「ああ…そういうことだ…」
とりあえず分かっていることや病気の詳細を分かる範囲で伝える
セラ「…」
アイン「お、見えてきたな」
セラ「うん…」
アイン「私を恨まないのか?」
セラ「うん、少なくともあの時聞いてたら危なかったかもしれないし…」
アイン「そうか…」
セラ「可能性があるなら、行かないと」
アイン「そうだな…」
そのまま上がった階段の頂上は、ちゃんとした地面らしい
アイン「今日はもう遅いな、ここで野営して明日行ってみよう」
セラ「うん」
持ち物を点検し、水の守護竜のところにある魔力の宿る水ははまだ余裕があることを確認した。
アイン「ふうー、星が少し近く見えるな」
セラ「うん、綺麗…」
アイン「なら、食事だな」
とりあえず、前に買ってきていた食料で煮込み料理を作る
セラ「アインさん」
アイン「ん?」
セラ「一人で暮らしてたから料理も出来るの?」
アイン「まあ、な」
セラ「なるほど…」
アイン「そろそろ食べられるな」
セラ「うん♪」
彼女はヘコんで居るだろうに気丈だ…
アイン「なら、寝るか…」
セラ「うん」
大きめのテントなのでセラも入ることが出来る
アイン「…」
セラ「アインさん…」
アイン「ん?」
セラ「このままだと、私は、死んじゃうの?」
アイン「ああ、今の医療技術ならな…」
セラ「怖い…怖いよ…」
アイン「…」
そのままセラの頭を抱き抱える
セラ「…」
セラはそのまま眠ってしまった、私もそのまま壁に寄りかかって眠る…
アイン「朝、か」
セラ「なら、行こ…」
アイン「だな、もし可能性があるならやるしかない」
そのまま奥に進んでいくと門らしきものがあり、その前の床に紋章らしきものが刻まれていた
アイン「これは…」
セラとともに立つと、紋章が光り門が開いた
アイン「…」
そのまま門の奥に進む…
アイン「…」
???「ここに来る人間は、数百年振りか…」
???「ということは守護竜のお墨付きというわけか」
セラ「もしかして、天空竜…?」
???「ご名答」
???「覚悟があるなら進んでくるがいい」
アイン「ああ…」
そのまま進んでいくと、光り輝く純白の鱗に包まれた竜と黒曜石を彷彿とさせる色合いと艶の鱗に包まれた竜が居た
アイン「私たちは…」
天空竜「分かっている、彼女の病を治すためにここに来たのだろう?」
セラ「はい!」
天空竜「なら、我らの試練を受けてもらう」
アイン「二つともセラに?」
天空竜「いや、人間と竜で来たなら彼女には一つでも良い」
アイン「??」
天空竜「その場合、人間。お前が受けることになるがな」
アイン「受けて良いのか…」
天空竜「もちろん」
アイン「なら…」
どちらを受けようか…
おわり
セラ「アインさん」
アイン「ん?」
セラ「竜腐病について、教えてくれる?」
アイン「ああ…」
まず、最初に自分が見つけた竜疫癘について話す
アイン「まず、竜疫癘というのは竜がかかる致死率の高い感染症の総称だ」
セラ「…」
上りながら話し、セラは聞く
アイン「そして、私が調べたところセラの感染した竜疫癘は呼吸器や循環器に感染するものだと思っていた」
セラ「??」
アイン「守護竜が、疫癘の詳細を教えてくれた」
セラ「それが、竜腐病…」
アイン「ああ、竜腐病というのはその病原体が感染した箇所の機能を下げていき最終的に腐らせてしまう病のことだ、そして竜疫癘のひとつでもある」
セラ「つまり、竜疫癘というくくりの竜腐病?」
アイン「ああ、ひどいのはこれが身体の表面ならそこを含めた少しひろめの箇所を切除することで助かる可能性が出てくるが…」
セラ「私のは、呼吸器だから…」
アイン「ああ…そういうことだ…」
とりあえず分かっていることや病気の詳細を分かる範囲で伝える
セラ「…」
アイン「お、見えてきたな」
セラ「うん…」
アイン「私を恨まないのか?」
セラ「うん、少なくともあの時聞いてたら危なかったかもしれないし…」
アイン「そうか…」
セラ「可能性があるなら、行かないと」
アイン「そうだな…」
そのまま上がった階段の頂上は、ちゃんとした地面らしい
アイン「今日はもう遅いな、ここで野営して明日行ってみよう」
セラ「うん」
持ち物を点検し、水の守護竜のところにある魔力の宿る水ははまだ余裕があることを確認した。
アイン「ふうー、星が少し近く見えるな」
セラ「うん、綺麗…」
アイン「なら、食事だな」
とりあえず、前に買ってきていた食料で煮込み料理を作る
セラ「アインさん」
アイン「ん?」
セラ「一人で暮らしてたから料理も出来るの?」
アイン「まあ、な」
セラ「なるほど…」
アイン「そろそろ食べられるな」
セラ「うん♪」
彼女はヘコんで居るだろうに気丈だ…
アイン「なら、寝るか…」
セラ「うん」
大きめのテントなのでセラも入ることが出来る
アイン「…」
セラ「アインさん…」
アイン「ん?」
セラ「このままだと、私は、死んじゃうの?」
アイン「ああ、今の医療技術ならな…」
セラ「怖い…怖いよ…」
アイン「…」
そのままセラの頭を抱き抱える
セラ「…」
セラはそのまま眠ってしまった、私もそのまま壁に寄りかかって眠る…
アイン「朝、か」
セラ「なら、行こ…」
アイン「だな、もし可能性があるならやるしかない」
そのまま奥に進んでいくと門らしきものがあり、その前の床に紋章らしきものが刻まれていた
アイン「これは…」
セラとともに立つと、紋章が光り門が開いた
アイン「…」
そのまま門の奥に進む…
アイン「…」
???「ここに来る人間は、数百年振りか…」
???「ということは守護竜のお墨付きというわけか」
セラ「もしかして、天空竜…?」
???「ご名答」
???「覚悟があるなら進んでくるがいい」
アイン「ああ…」
そのまま進んでいくと、光り輝く純白の鱗に包まれた竜と黒曜石を彷彿とさせる色合いと艶の鱗に包まれた竜が居た
アイン「私たちは…」
天空竜「分かっている、彼女の病を治すためにここに来たのだろう?」
セラ「はい!」
天空竜「なら、我らの試練を受けてもらう」
アイン「二つともセラに?」
天空竜「いや、人間と竜で来たなら彼女には一つでも良い」
アイン「??」
天空竜「その場合、人間。お前が受けることになるがな」
アイン「受けて良いのか…」
天空竜「もちろん」
アイン「なら…」
どちらを受けようか…
おわり
20/09/15 23:39更新 / サボテン
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