連載小説
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更なる高みへ
この流れだと、次に向かうのは風と雷の守護竜の元だろう

アイン「今日は大丈夫か?」

セラ「うん」

アイン「なら、次は風と雷の守護竜のところに行こう」

セラ「うん」

彼女のやる気は十分だ

アイン「無理はするなよ?」

セラ「うん」

そのまま飛ばして行くことで昼前には天の柱に着いた

アイン「行けるか?」

セラ「うん」

彼女の眼には強い決意と信念が宿る

アイン「なら、少し休んでから行こう」

セラ「うん」

少し昼飯もかねた休みを取り、塔に再び入る

アイン「…」

塔の飛竜たちは居ない、出掛けているか、或いは…

アイン「とりあえず、着いたな」

セラ「うん」

風と雷の守護竜のもとに着いた

守護竜「来たか。まあ習得の順番からして来るのはなんとなくわかっていたが…」

アイン「…」

守護竜「話は水の守護竜から聞いている。覚悟はできているか?」

セラ「はい!よろしくお願いします!」

セラは次に風や雷の扱い方の応用や空中戦のスパーリングを受けている

アイン「…」

叩きのめされ、何度もぶっ飛ばされながらも彼女はすごい勢いで食らいついている…

セラ「はぁ…はぁ…」

守護竜「その調子だ、その力は使いこなせば大嵐をも巻き起こせる。」

セラ「やぁぁぁぁぁ!!!!」

その瞬間、巨大な竜巻が起こる

守護竜「開花しつつあるな、これなら大丈夫だろう。後は自分なりに鍛えていけば良い」

セラ「ありがとうございました!」

とりあえずそのまま帰宅する、と…

セラ「また…」

彼女はまた踞る、更なる進化だろう…

セラ「これは…」

セラの身体にある緑や黄緑の箇所も、透明感と深みを増した色になっていた。が…

アイン「こりゃ、不味いな…」

彼女に定期的に飲ませていた水の守護竜の居る地にある水が切れた

アイン「何かあるといけない、私一人で行ってこよう」

セラ「うん…」

彼女は相当疲労している、なら…

アイン「これでよし。」

罠を張ってから出かける

アイン「…!」

とりあえず急いで何本かのボトルに水を詰めてすぐに戻る

アイン「セラ、無事か?」

セラ「うん…」

罠も作動していないところを見ると、少なくとも罠を察して来なかったと見るか

アイン「ほら…」

早速ボトルを一本渡す

セラ「ん…ん…ん…」

水を飲むと、疲労は少し消えたように見える

アイン「なら、今日はもう休むと良い」

セラ「うん…」

そのまま彼女は眠ったが、なにかに怯えるようなうごきと寝言を発している…

アイン「…」

彼女の片手を握り、頭を撫でてやると安心したように寝息をたてていく…

アイン「…必ず、治してやるからな…」

私は改めて決意を固めるのだった

おわり
20/09/13 02:13更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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