連載小説
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写本での調査、そして…
とりあえずセラが眠っているうちに、竜疫癘の調査を写本弟行う。暇なときに書物整理と一緒に写本を作っておいてよかった

アイン「なるほど…」

とりあえず、竜疫癘にはいくつかのタイプがあることがわかった

アイン「なら…」

採取したサンプルに居た病原体と写本の挿し絵を見比べる

アイン「なるほど…近いのは…」

セラの感染してしまった竜疫癘は、どうやら呼吸器を蝕むらしい

アイン「最終的には、循環器が機能しなくなるのか…早くなんとかしないと…」

結局、その日に読んだ写本の中にはこれ以上有益なものはなかった…

アイン「…」

セラ「ごめんなさい…」

アイン「??」

セラ「無茶しすぎて、迷惑かけて…」

アイン「いや、気にするな…」

その日も食事と寝るとき以外は写本から調べものをした

セラ「何を調べてるの?」

アイン「前に起きた発作に関係のありそうな病気とか異常に当てはまりそうなものを調べているんだ」

セラ「なるほど…」

アイン「…」

怖がらせないためにも、まだ真相は隠しておこう…

アイン「なるほど…」

調べた結果、とりあえず清められた水の魔力には進行を遅らせる効果があることがわかった

アイン「これなら…」

明日、水の守護竜のもとに向かおう。そして命がないかも知れないが真相を守護竜たちには話しておこう…

アイン「明日、調子がよくなってたらとりあえず水の守護竜のところに行こう」

セラ「何か訳があるね、良いよ。」

結局、発作は起きていなかったので向かうことにした

アイン「少し、守護竜と話してくる」

セラ「うん」

そのまま彼女は水を飲み、水の魔力を安定させているので私は守護竜のもとに向かう

守護竜「どうかされましたか?」

アイン「実は…」

守護竜にはセラの掛かってしまった病気のことを素直に話す

守護竜「なるほど…」

アイン「本当に、本当に申し訳ない…」

守護竜「貴方の接し方等に問題があるとは思えません…そうですね…」

アイン「??」

守護竜「単刀直入に聞きます、彼女の病を治したいですか?」

アイン「!もちろん…」

守護竜「なら、彼女を連れてきなさい」

アイン「…」

彼女のもとに行き、そのまま連れてくる

セラ「???」

守護竜「貴方の得た水の力は、まだ完全なものではありません」

セラ「なるほど…」

守護竜「その先に、行きたいですか?」

セラ「…はい!」

守護竜「なら、仕掛けてきなさい。」

どうやら実技でレクチャーするらしい

アイン「…」

守護竜「なら、貴方は見ていてください。彼女の執念と想いに期待して」

アイン「そうします」

そうしていると、確かにセラは攻撃を受け続けながらもちゃんと習得はしているようだ

セラ「これ、なら…!!」

セラが地面から氷柱を出すと、守護竜は嬉しそうに目を細めた

守護竜「合格です…」

セラ「良かった…」

守護竜「少し見ないうちに、腕を上げて更に属性のバランスをとれるようになっています」

セラ「アインさんが居たからです」

守護竜「なら、その絆を大切にして生きなさい。」

セラ「!はい…」

今日はそのまま帰ろう…

アイン「大丈夫か?」

セラ「うん」

恐らくだが、守護竜に認められる力を示せば竜疫癘を食い止められると言うことだろう…

アイン「…」

そうしていると、セラは踞る

セラ「これ、は…」

彼女の青や水色染まっていた箇所が更に深みを増し、透明感が上がる

アイン「より強く水や氷の力が出たらしいな」

セラ「うん♪」

彼女の身体が大丈夫なうちに、無理をせずに属性の力を高めなければ…

おわり
20/09/13 02:15更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

次回に続きます

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