俺達の卒業式と最終活動(Finalmission)
リベリオンの忘年会も終わって俺達は卒業までの試験も無事に通って学校は休み、そして今日は卒業式の前日朝になった。
「駄目だな…」
『何が?』
「卒業前にみんなで記念写真を撮ろうと思ったけど、どう撮っても俺が3人を侍らせてるようにしか映らない。」
『意外と細かいこと気にするんだな。』
「どう撮っても俺が嫌な奴か3人が馬鹿にしか映らない。」
『まあ傍から人間の目で見たらそうかもしれないわね〜。』
「だろ?」
『大丈夫よ、魔界ならよくあることだから。』
「卒業後は魔界直行からの直交なんですねわかります。」
『正確には卒業記念パーティーの翌日ね。』
「その前に1つやることがあるな。」
『?』
「モンハンの最終クエスト、クリアしないと。」
『師匠からの試練?』
「それは俺は何とかクリアした、残り時間25秒で。」
『クリアしてたの!?』
「何とか。」
『モンスターハンター?』
「そう、今回のモンスターハンターはティガ、ジンオウガ、ブラキ、ゴア、レギオスが出て来る。」
『属性の弱点がバラバラね〜。』
「雷はティガ、ゴア、レギオスに有効だけど残りの2体には全く効かないし、かといって他の属性でも有効なのは毒か麻痺くらいだ。」
『強敵だな…』
「体力が少ないから毒が有効、動きを止めるのに麻痺が有効なくらいだ。」
『毒ハンマーで強いの、ないわ〜。』
「かといって発掘に頼るのも考えものだしな…。」
『発掘はそれこそ気の遠くなるような話よね…。』
「とりあえず、各自で装備を考えてみよう。」
俺達はとりあえず装備を考えてみることにした。
「こんなもんか…。」
『ジュンは出来たの?』
「とりあえずナヅチとクシャの混合防具にカオスofロウにした。」
『火力重視か。』
「確か狂竜化した奴も出てくるはずだ。」
『私はこれにした。』
「発掘シロナガス麻痺に発掘防具とナヅチ防具の組み合わせか。」
『特殊攻撃を上げて麻痺を狙う。』
「なるほど。」
『私はこれになったわ。』
「黒ミラブレイドの極限攻撃に大剣テンプレの金剛体をプラスしたのか」
『防御スキル無いとやられてしまうわ。』
「金剛体を防御スキルと考えるかはまた別の話だけどな。」
『確かに隙に攻撃出来るスキルは攻撃スキルとも考えられるわね。』
「後は龍耐性は、食事か。」
『そうしてみるつもりよ♪』
「ミーアは?」
『こんな感じになったわ〜。』
「聴覚保護、匠、集中、挑戦者で武器はミラガルズイーラか。」
『守りは聴覚保護だけで十分よ。』
「なら行ってみるか。」
『えぇ♪』
全員装備の準備が整ったところで次は食事の準備をした。
「よし、防御術に医療術も来た。」
『スキルが発動しない…。』
「素材ツアーか納品クエストを回すかリタイアしたらいいんじゃないか?」
『リタイアしてくる。』
「行ってら。」
それから3分くらい経って、全員の準備が出来たようだ。
「なら行こうか。」
『えぇ♪』
『頑張りましょう〜。』
『…勝つ!』
俺達がクエストを開始した直後に誰かが大老殿に入って来たが、すぐに出ていった。
「よし、まずは二人で1体のモンスターを倒して行こう。」
『わかったわ。』
「撃龍槍や巨龍砲は各自タイミングを見計らってやって行こう。」
『えぇ!』
それから何とかゴア以外をブランが一回力尽きたものの倒したので、一度全員ベースキャンプに戻って作戦を考えた。
「とりあえず回復アイテムっ罠はどのくらい残ってる?」
『私はあと秘薬1つとグレート3つ、調合して粉塵3つの罠はシビレ罠2つ調合前の状態で残っている。』
『私はグレート2つといにしえの秘薬、後は大粉塵1つで罠は落とし穴1つね〜。』
『私は粉塵調合して5つと回復薬2つで罠は無くなったわ。』
「俺はあと調合前の秘薬3つと粉塵2つが調合したものがあって罠はシビレ罠1つだ、とりあえず採取ポイントで回復アイテムを集めてからゴアに挑もう。」
『そうね。』
それから回復を済ませて再びゴアとの戦闘を始めた。
「セレナ、間に合えよ…!」
『死んだと思った。』
「何とか粉塵が間に合ったな。」
『ゴアがスタンしたわよ〜。』
「なら今のうちに叩く!」
『どこ行くの!?』
「スタンが終わったら地面の色が違う場所にゴアを誘導してくれ。」
『!わかったわ。』
俺は高密度滅龍炭をセットして準備をした。
「これで、終わりだ!」
『当たったわよ!』
その直後に、クエストクリアを告げる音楽が流れた。
「…勝ったな、俺達は勝ったんだ。」
『何とか最終クエストもクリア出来たわね。』
「俺達を結び付けたモンハンもこれで完全クリアだ。」
『そうね〜、楽しかったわ〜。』
『だが私達の繋がりは終わらない。』
「だな、俺達の繋がりはこれからだ。」
これからもずっと一緒にいることを再確認して、俺達は報酬もそこそこに3DSを閉じた。
「風呂入って午後から写真を撮りに行こう。」
『そうね〜。』
それから風呂で3人に襲われて昼食を済ませた後に写真を撮りに行った。
「どうやったらいいかな…。」
『こんなのはどうかしら?』
「なるほど、横幅が少し広く背もたれの低い椅子に俺が座って二人が手すりに座って一人が後ろに居る感じか。」
『私は後ろ固定だけど、これはいい感じだと思ったわ〜。』
「ならそれにしようか。」
『私に異論はない。』
「ならお願いします。」
俺はカメラマン写真を撮る為の椅子を頼んだ。
「なら撮りますよ。」
「はい。」
『準備OKよ〜。』
『いつでもいいわ♪』
『こちらも大丈夫だ。』
カシャッ!
「しばらくお待ち下さい、現像しますので。」
「分かりました。」
それから15分くらい経って、写真が出来た。
「俺、顔真っ赤だな。」
『あれだけ毎日してるのに、不思議ね。』
「誰かに見られてたからかな…」
『とりあえず帰らない〜?』
「だな。」
『帰ろう。』
俺達はブランの別荘に帰り、夕食を済ませて翌朝を迎えた。
「卒業式だな。」
『そうね〜。』
『朝ご飯食べたら行きましょう?』
「だな。」
卒業式が終わり、学校での記念撮影が始まった。
「卒業式、終わったな。」
『ジュンほとんどうたた寝してたけどね。』
「社会人の心得とか俺の未来に必要か?」
『いらないわね、うん。』
「だから寝てた。」
『写真を撮ったら夕方に卒業記念パーティーらしい。』
「らしいな。」
そう話してすぐに写真撮影が終わり、また自由な時間になった。
『ならどこかでお昼にして、帰って時間を潰してパーティーに行きましょうか。』
「だな。」
それから昼食を食べて帰宅した。
「さて、これからどうする?」
『時間はどのくらいあるかしら〜?』
「やや少なく見積もって五時間だな。」
『ならやってる時間は無いわね…。』
「それしか頭にないのか?」
『そうじゃないけど。』
「まあいいや、とりあえずテレビでも見て時間を潰そう」
『それがいいな。』
結局、テレビを見たり雑談したりして卒業記念パーティーに行く準備の時間になった。
「なら着替えよう。」
『そうね〜。』
3人はドレス、俺はスーツを着ることにした。
「黒カッターシャツに銀ネクタイって、ホストかよ…。」
『似合ってるわよ?』
「なんか苦手だ。」
『とにかく着替えたし出発しよう』
「だな。」
卒業記念パーティーには、ほとんどの生徒達が来ていた。
「そういやジュンは卒業後の進路どうすんの?」
「察してくれ。」
「魔界直行コースですねわかります。」
「そういう事だ。」
「まあ、幸せにな。」
「あ、あぁ…。」
同性のクラスメイトとの会話もそこそこに、俺は3人のもとに向かった。
「戻った。」
『あ、ならご飯にしない?』
「だな。」
『魔界産の素材を使った料理もあるな。』
「なら食べてみるかな、これからの為にも。」
『そうしたらいいわ♪』
魔界の料理は極端な味付けかと思っていたが、絶妙な味に俺は心配が無くなった。
「思った以上にうまいな。」
『魔界料理、気に入ったかしら?』
「好き嫌いが極端な味か甘いのばっかりだと思ってたけどそうでもなかった。」
『あくまでもジュンが持っている魔界料理のイメージは正しい、少なくともデザートはその考えで合ってる。』
「なるほどなぁ…。」
『普通の食事には甘いのはあまり使わないわよ〜。』
「なら安心した、飯に甘いのはあまり好きじゃない。」
『なら今度作る時には甘いのはデザートだけにするからね〜。』
「頼んだ。」
魔界料理の予想以上の味に舌鼓を打ったりクラスの友人達と会話したりしているうちに卒業記念パーティーは終わった。
「さて、帰ろうか。」
『帰ったらお風呂ね。』
「その後は、大体予想が付く。」
『魔界料理は滋養強壮や精力増強の効果があるものが多い。』
「あ、なるほど。」
『お風呂終わったら魔界直行でそこから楽しみましょう?』
「え、あ、はい。」
それから全員風呂から上がり、魔界に行く準備が出来た。
『ジュン、恐らくもうこっちの世界にはほとんど帰って来ないわ、覚悟はできてる?』
「自由に行き来できるんだろ?」
『実は魔王様からの指示があるんだ。』
「?」
『貴方みたいな男はずっと魔界で愛に満ちた幸せな生活を送るべきなのよ。』
「要するに争いや俺がキレたりして暴れることがないように俺を魔界に軟禁する訳か。」
『身も蓋もない言い方をしたらそうなるわね。』
「ブランもセレナもミーアもずっと一緒に居てくれるのか?」
『もちろんよ♪』
『当たり前だ。』
『当然よ〜。』
「なら軟禁されるのも悪くはないかもしれないな、俺を愛してくれる存在が居るなら。」
『なら行きましょう。』
「たまに親の顔が見たくなったら戻っていいのか?」
『それは大丈夫よ♪』
「ならもう心残りはないな。」
俺達は魔界に向かった。
『さぁ、思う存分愛し合いましょう?』
「あ、あぁ…。」
『もう貴方が戦う必要は無いわ、ずっと末永く一緒よ〜。』
『魔界では争いはほとんどと言って良いほど起こらない、これからは私達を愛することだけ考えればいい。』
「思えば、長かったなぁ…。」
『?』
「最初は一人で周りのいじめられてた奴らを守る為に戦って、途中からはこれ以上いじめられてた奴らを増やさない為に戦ってそこから死んだリーダーの無念を晴らす為に戦って最後には全員の報復が終わるまでかれこれ10年以上戦ってきたんだなぁ…。」
『もう十分貴方は弱い者を守る為に戦ったわ、これからは自分の、そして私達との幸せの為に生きましょう?』
「そう…、だな。」
『貴方の仲間達も、ここの近くに住んでるから安心してね♪』
「…よかった。」
1つのゲームがきっかけになり生まれた繋がりは、例えそのゲームが終わっても途切れずにこれからも続いて行く。
俺はなんだかんだで幸せな未来を手にしたようだ。
HAPPY END
「駄目だな…」
『何が?』
「卒業前にみんなで記念写真を撮ろうと思ったけど、どう撮っても俺が3人を侍らせてるようにしか映らない。」
『意外と細かいこと気にするんだな。』
「どう撮っても俺が嫌な奴か3人が馬鹿にしか映らない。」
『まあ傍から人間の目で見たらそうかもしれないわね〜。』
「だろ?」
『大丈夫よ、魔界ならよくあることだから。』
「卒業後は魔界直行からの直交なんですねわかります。」
『正確には卒業記念パーティーの翌日ね。』
「その前に1つやることがあるな。」
『?』
「モンハンの最終クエスト、クリアしないと。」
『師匠からの試練?』
「それは俺は何とかクリアした、残り時間25秒で。」
『クリアしてたの!?』
「何とか。」
『モンスターハンター?』
「そう、今回のモンスターハンターはティガ、ジンオウガ、ブラキ、ゴア、レギオスが出て来る。」
『属性の弱点がバラバラね〜。』
「雷はティガ、ゴア、レギオスに有効だけど残りの2体には全く効かないし、かといって他の属性でも有効なのは毒か麻痺くらいだ。」
『強敵だな…』
「体力が少ないから毒が有効、動きを止めるのに麻痺が有効なくらいだ。」
『毒ハンマーで強いの、ないわ〜。』
「かといって発掘に頼るのも考えものだしな…。」
『発掘はそれこそ気の遠くなるような話よね…。』
「とりあえず、各自で装備を考えてみよう。」
俺達はとりあえず装備を考えてみることにした。
「こんなもんか…。」
『ジュンは出来たの?』
「とりあえずナヅチとクシャの混合防具にカオスofロウにした。」
『火力重視か。』
「確か狂竜化した奴も出てくるはずだ。」
『私はこれにした。』
「発掘シロナガス麻痺に発掘防具とナヅチ防具の組み合わせか。」
『特殊攻撃を上げて麻痺を狙う。』
「なるほど。」
『私はこれになったわ。』
「黒ミラブレイドの極限攻撃に大剣テンプレの金剛体をプラスしたのか」
『防御スキル無いとやられてしまうわ。』
「金剛体を防御スキルと考えるかはまた別の話だけどな。」
『確かに隙に攻撃出来るスキルは攻撃スキルとも考えられるわね。』
「後は龍耐性は、食事か。」
『そうしてみるつもりよ♪』
「ミーアは?」
『こんな感じになったわ〜。』
「聴覚保護、匠、集中、挑戦者で武器はミラガルズイーラか。」
『守りは聴覚保護だけで十分よ。』
「なら行ってみるか。」
『えぇ♪』
全員装備の準備が整ったところで次は食事の準備をした。
「よし、防御術に医療術も来た。」
『スキルが発動しない…。』
「素材ツアーか納品クエストを回すかリタイアしたらいいんじゃないか?」
『リタイアしてくる。』
「行ってら。」
それから3分くらい経って、全員の準備が出来たようだ。
「なら行こうか。」
『えぇ♪』
『頑張りましょう〜。』
『…勝つ!』
俺達がクエストを開始した直後に誰かが大老殿に入って来たが、すぐに出ていった。
「よし、まずは二人で1体のモンスターを倒して行こう。」
『わかったわ。』
「撃龍槍や巨龍砲は各自タイミングを見計らってやって行こう。」
『えぇ!』
それから何とかゴア以外をブランが一回力尽きたものの倒したので、一度全員ベースキャンプに戻って作戦を考えた。
「とりあえず回復アイテムっ罠はどのくらい残ってる?」
『私はあと秘薬1つとグレート3つ、調合して粉塵3つの罠はシビレ罠2つ調合前の状態で残っている。』
『私はグレート2つといにしえの秘薬、後は大粉塵1つで罠は落とし穴1つね〜。』
『私は粉塵調合して5つと回復薬2つで罠は無くなったわ。』
「俺はあと調合前の秘薬3つと粉塵2つが調合したものがあって罠はシビレ罠1つだ、とりあえず採取ポイントで回復アイテムを集めてからゴアに挑もう。」
『そうね。』
それから回復を済ませて再びゴアとの戦闘を始めた。
「セレナ、間に合えよ…!」
『死んだと思った。』
「何とか粉塵が間に合ったな。」
『ゴアがスタンしたわよ〜。』
「なら今のうちに叩く!」
『どこ行くの!?』
「スタンが終わったら地面の色が違う場所にゴアを誘導してくれ。」
『!わかったわ。』
俺は高密度滅龍炭をセットして準備をした。
「これで、終わりだ!」
『当たったわよ!』
その直後に、クエストクリアを告げる音楽が流れた。
「…勝ったな、俺達は勝ったんだ。」
『何とか最終クエストもクリア出来たわね。』
「俺達を結び付けたモンハンもこれで完全クリアだ。」
『そうね〜、楽しかったわ〜。』
『だが私達の繋がりは終わらない。』
「だな、俺達の繋がりはこれからだ。」
これからもずっと一緒にいることを再確認して、俺達は報酬もそこそこに3DSを閉じた。
「風呂入って午後から写真を撮りに行こう。」
『そうね〜。』
それから風呂で3人に襲われて昼食を済ませた後に写真を撮りに行った。
「どうやったらいいかな…。」
『こんなのはどうかしら?』
「なるほど、横幅が少し広く背もたれの低い椅子に俺が座って二人が手すりに座って一人が後ろに居る感じか。」
『私は後ろ固定だけど、これはいい感じだと思ったわ〜。』
「ならそれにしようか。」
『私に異論はない。』
「ならお願いします。」
俺はカメラマン写真を撮る為の椅子を頼んだ。
「なら撮りますよ。」
「はい。」
『準備OKよ〜。』
『いつでもいいわ♪』
『こちらも大丈夫だ。』
カシャッ!
「しばらくお待ち下さい、現像しますので。」
「分かりました。」
それから15分くらい経って、写真が出来た。
「俺、顔真っ赤だな。」
『あれだけ毎日してるのに、不思議ね。』
「誰かに見られてたからかな…」
『とりあえず帰らない〜?』
「だな。」
『帰ろう。』
俺達はブランの別荘に帰り、夕食を済ませて翌朝を迎えた。
「卒業式だな。」
『そうね〜。』
『朝ご飯食べたら行きましょう?』
「だな。」
卒業式が終わり、学校での記念撮影が始まった。
「卒業式、終わったな。」
『ジュンほとんどうたた寝してたけどね。』
「社会人の心得とか俺の未来に必要か?」
『いらないわね、うん。』
「だから寝てた。」
『写真を撮ったら夕方に卒業記念パーティーらしい。』
「らしいな。」
そう話してすぐに写真撮影が終わり、また自由な時間になった。
『ならどこかでお昼にして、帰って時間を潰してパーティーに行きましょうか。』
「だな。」
それから昼食を食べて帰宅した。
「さて、これからどうする?」
『時間はどのくらいあるかしら〜?』
「やや少なく見積もって五時間だな。」
『ならやってる時間は無いわね…。』
「それしか頭にないのか?」
『そうじゃないけど。』
「まあいいや、とりあえずテレビでも見て時間を潰そう」
『それがいいな。』
結局、テレビを見たり雑談したりして卒業記念パーティーに行く準備の時間になった。
「なら着替えよう。」
『そうね〜。』
3人はドレス、俺はスーツを着ることにした。
「黒カッターシャツに銀ネクタイって、ホストかよ…。」
『似合ってるわよ?』
「なんか苦手だ。」
『とにかく着替えたし出発しよう』
「だな。」
卒業記念パーティーには、ほとんどの生徒達が来ていた。
「そういやジュンは卒業後の進路どうすんの?」
「察してくれ。」
「魔界直行コースですねわかります。」
「そういう事だ。」
「まあ、幸せにな。」
「あ、あぁ…。」
同性のクラスメイトとの会話もそこそこに、俺は3人のもとに向かった。
「戻った。」
『あ、ならご飯にしない?』
「だな。」
『魔界産の素材を使った料理もあるな。』
「なら食べてみるかな、これからの為にも。」
『そうしたらいいわ♪』
魔界の料理は極端な味付けかと思っていたが、絶妙な味に俺は心配が無くなった。
「思った以上にうまいな。」
『魔界料理、気に入ったかしら?』
「好き嫌いが極端な味か甘いのばっかりだと思ってたけどそうでもなかった。」
『あくまでもジュンが持っている魔界料理のイメージは正しい、少なくともデザートはその考えで合ってる。』
「なるほどなぁ…。」
『普通の食事には甘いのはあまり使わないわよ〜。』
「なら安心した、飯に甘いのはあまり好きじゃない。」
『なら今度作る時には甘いのはデザートだけにするからね〜。』
「頼んだ。」
魔界料理の予想以上の味に舌鼓を打ったりクラスの友人達と会話したりしているうちに卒業記念パーティーは終わった。
「さて、帰ろうか。」
『帰ったらお風呂ね。』
「その後は、大体予想が付く。」
『魔界料理は滋養強壮や精力増強の効果があるものが多い。』
「あ、なるほど。」
『お風呂終わったら魔界直行でそこから楽しみましょう?』
「え、あ、はい。」
それから全員風呂から上がり、魔界に行く準備が出来た。
『ジュン、恐らくもうこっちの世界にはほとんど帰って来ないわ、覚悟はできてる?』
「自由に行き来できるんだろ?」
『実は魔王様からの指示があるんだ。』
「?」
『貴方みたいな男はずっと魔界で愛に満ちた幸せな生活を送るべきなのよ。』
「要するに争いや俺がキレたりして暴れることがないように俺を魔界に軟禁する訳か。」
『身も蓋もない言い方をしたらそうなるわね。』
「ブランもセレナもミーアもずっと一緒に居てくれるのか?」
『もちろんよ♪』
『当たり前だ。』
『当然よ〜。』
「なら軟禁されるのも悪くはないかもしれないな、俺を愛してくれる存在が居るなら。」
『なら行きましょう。』
「たまに親の顔が見たくなったら戻っていいのか?」
『それは大丈夫よ♪』
「ならもう心残りはないな。」
俺達は魔界に向かった。
『さぁ、思う存分愛し合いましょう?』
「あ、あぁ…。」
『もう貴方が戦う必要は無いわ、ずっと末永く一緒よ〜。』
『魔界では争いはほとんどと言って良いほど起こらない、これからは私達を愛することだけ考えればいい。』
「思えば、長かったなぁ…。」
『?』
「最初は一人で周りのいじめられてた奴らを守る為に戦って、途中からはこれ以上いじめられてた奴らを増やさない為に戦ってそこから死んだリーダーの無念を晴らす為に戦って最後には全員の報復が終わるまでかれこれ10年以上戦ってきたんだなぁ…。」
『もう十分貴方は弱い者を守る為に戦ったわ、これからは自分の、そして私達との幸せの為に生きましょう?』
「そう…、だな。」
『貴方の仲間達も、ここの近くに住んでるから安心してね♪』
「…よかった。」
1つのゲームがきっかけになり生まれた繋がりは、例えそのゲームが終わっても途切れずにこれからも続いて行く。
俺はなんだかんだで幸せな未来を手にしたようだ。
HAPPY END
16/01/28 22:31更新 / サボテン
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