克己side

克己「で、手伝いって何をやってくれるんだ？」

ローズ『そうですね…』

克己「そういや、リハビリの時間だな。行くか。」

ローズ『いけません！』

克己「？」

ローズ『まだ火傷も治って居ないのに無理をしてはいけません、切ってしまった傷口が開きますよ！？』

克己「一応、人間の医者はそろそろリハビリ始めてもいいって言ってたんだがな」

ローズ『でも…』

克己「なにもすぐに歩こうとする訳じゃない、まずはこれだ。」

俺は部屋にある鉄アレイを出す

ローズ『？』

克己「っ、と。」

残った右手で鉄アレイを持ち、持ち上げては下ろす

ローズ『…』

克己「ふう、動いてないとやっぱり筋力落ちるな…」

ローズ『…』

克己「次は…」

右足に重りを着けて足を上げたり下げたりする

ローズ『危ないです！』

ローズはものすごい剣幕で俺の足から重りを取り上げてしまった

克己「…」

ローズ『バランスを崩したらさらに怪我をしますよ！？』

克己「…」

ローズ『どうしてリハビリをするんですか？』

克己「当然だろ、生活に復帰しないといけない」

ローズ『…』

その日は、そのあとに食事をしてシャワーをして終わった。










克己「…」

最近の食事は、普通の療養所なら変化しないはずなのに俺好みの味付けやメニューになっている

克己「ここは随分患者を分析するんだな」

ローズ『？』

克己「普通の療養所なら飯の内容が個人の好みに会わせて変わることなんて無いぞ？」

ローズ『口に合いませんでしたか？』

克己「いや、逆。元々旨かったがより旨い。」

ローズ『実はそれ、私が作ったんです…』

克己「お手伝いさんみたいな見た目してるが、見た目に違わず家事もできるわけか。なるほど…」

ローズ『はい、一通りのことはできます…』

克己「退院するまで、飯は頼んでいいか？」

ローズ『！はい…！』

さらに数日が経ち、彼女の様子が少しづつおかしくなったような気がするが俺の勘違いかもしれないと思っていたその日の昼…

克己「なるほど…繋がった…」

ローズ『なにか調べものですか？』

克己「いや、友人からのメールを整理していた」

ローズ『メール？』

克己「そう言えば、俺が何故家事に巻き込まれたのか話してなかったな」

ローズ『…知ってます』

克己「なら確認のために言うが、俺の地元は魔物が来てから反魔物寄りの中立勢力だった。」

ローズ『らしいですね…』

克己「俺は魔物を、他の親魔物や親魔物寄りの中立的な勢力の場所に逃がしていたんだ」

ローズ『そこを強硬派の放火で貴方は残りの娘たちを逃がしたは良いものの、自分は左腕と左足を炎に奪われた…』

克己「ローズ、君のことも…」

ローズ『知られたならもう遠慮はしません…』

克己「キキーモラって魔物らしいな、お手伝いさんや従者にたいしての適性が魔物のなかでもトップクラスな」

ローズ『はい、私はキキーモラです。』

克己「そして、君の服にある紋章、それも調べた」

ローズ『…』

克己「君たち過激派の一派が居なければ今頃俺は灰になっていただろう、本当にありがとう。」

ローズ『…』

克己「だが、キキーモラで過激派って珍しいよな、普通ならデーモンやデビルみたいな魔物が多いらしいが」

ローズ『私が過激派に所属したのは、母に勧められたからです』

克己「というと？」

ローズ『私もメイドとしての仕事を覚える学校に行っていたのですがその時そこの先生にも『主を甘やかして心をとろけさせるのはメイドとして満点とは言えない答えですよ？』とよく言われていました』

克己「なら俺がしてたことは相当やり方に反していた訳だよな…」

ローズ『はい、でも貴方の考えを尊重していました』

克己「…」

ローズ『本当のところを、教えてください』

克己「？」

ローズ『無理に痛くて苦しいリハビリをやるわけを』

克己「お見通しか、なら何故だと思う？」

ローズ『候補は二つあります、できれば前者であってほしいですが…』

克己「というと？」

ローズ『まだ完全に親魔物勢力になっていない以上、他の娘を逃がすため…』

克己「俺がそこまで聖人に見えるか？」

ローズ『まさか…』

克己「放火した奴らを法なり私刑なりで裁きたい、これだけやられて何も負の感情持ってないと思うか？」

ローズ『…』

彼女の眼が据わっていると言えばいいのか？強い意思を宿し始める

ローズ『貴方を、間違った方向に行かせはしません…』

言葉とは裏腹に俺は頭を抱き抱えられた

克己「？」

ローズ『今でさえ深く傷ついているのに、それ以上傷つかせに行かせはしません…！』

克己「…でも」

ローズ『？』

克己「よく考えれば俺が手を下す前に君たち魔物がなにかしてそうだよな」

ローズ『！今すぐ連絡して聞いてみます』

克己「あ、あぁ…」

数分後、彼女は悲しそうに戻ってきた

克己「その顔を見ると裁きを受けてたか」

ローズ『はい、私たちが止める前に貴方の友人達に惨殺されていました…』

克己「！あいつらがいってた「心配ない、あとは何とかする」ってのは…」

ローズ『正確に言えば揉み消されていましたが、調べた結果そうなっていたそうです…』

克己「あいつらはしょっぴかれるのか？」

ローズ『はい、でも貴方の件もあるので魔界の法にさばかれると思います…』

克己「もしもあいつらが苦しんだりしてたら、俺はあんたらを一生かけて恨む…」

ローズ『大丈夫ですよ、にたような件が前にありましたがそのときは監視と言う名目で私たちがついただけでしたから…』

彼女は自信なさげに言う

克己「なら、結果を見てからだな…」

それから彼女は結果を聞きに行ったが、表情は穏やかだった。

克己「その顔を見るに、あいつらは大丈夫だったか」

ローズ『はい、骨抜きにこそなっていますが不幸にはなっていません』

克己「なるほど…」

彼女の連絡端末から彼らの声は聞けたがどれも幸せそう、というより喘ぎ声しか聞こえてこなかった…

克己「もはやタコじゃないか…」

ローズ『ふふ』

克己「？」

ローズ『安心した顔をしています』

克己「全く、無茶苦茶やるもんだ…」

ほとんど聞こえない声で「俺かやりたかったのに」と付け加えて

ローズ『悪いご主人さまですね…♪』

克己「口は災いのもと、か…」

ローズ『とりあえず、シャワー行きましょう。』

克己「あ、ああ…」

シャワー膝に連れていかれる

克己「お、左手足の傷は塞がったな」

ローズ『痛々しいのは変わりませんけどね…』

克己「…」

彼女の服は確かにメイドの服だが、先ほどとはうってかわって露出度が高い…精神衛生上非常によくない…

ローズ『…♪』

克己「傷が塞がったばかりなのに、我ながら…」

ローズ『それが良いんじゃないですか、ふふ…♪』

克己「着痩せ、してたんだな…」

ローズ『動きにくかったのでサラシを巻いていました、今、全貌をお見せしますね…♪』

克己「！」

前掛けを外し、すべてをさらした彼女に、見惚れた…

ローズ『もう少し、御待ちください♪』

なすがままに体を洗われて流される

克己「手早いのに見事なもんだな…」

それから部屋に戻ったが、左手足に激痛がはしる…

克己「っ！」

ローズ『幻肢痛…！早く…』

彼女からなにかが流れてくる、少しして痛みも和らぎ始める…

克己「助かった…」

ローズ『でも、応急措置でしかありません…』

克己「…」

ローズ『わたしの、主になってくれませんか…？』

克己「わかった、でも理由が…」

ローズ『それはあとからききます、今はとにかく…』

彼女はベッドに寝ている俺にゆっくり抱きつき、じっくり貪るようにキスをして来た

克己「！」

ローズ『…♪』

克己「…！！」

ローズ『ご主人の種は、一滴たりとも無駄にはしませんよ…♪』

そのまま俺の男性器をもち、ゆっくりあてがうと腰を沈めていく…

克己「！！！！！」

一番奥まで達すると同時に、彼女の中に弾けてしまった

ローズ『ぁ…♪』

克己「…」

余韻で少し放心状態になっていた

ローズ『大丈夫ですか？』

克己「あ、ああ…」

ローズ『でも、まだ悪い想いは消えていませんね…♪』

克己「一生これは消えんかもな…」

ローズ『悪いご主人さまは、食べちゃいます…♪』

彼女にこのまま性的に喰われる、それは恐怖と歓喜、両方の混ざった感情を俺に与えた…

ローズ『限界が来たら言ってくださいね…♪』

そのまま彼女は俺に跨がり踊るように俺を責め立てる、いろいろな思考がくずぐずになっていく…











克己「もう、無理かも…」

ローズ『そろそろ、これの出番ですね…♪』

彼女の乳首からは白いものが出ているのに今気づいた…

克己「赤ん坊いないのに出るのかよ…」

ローズ『ふふ、いっぱい飲んでくださいね…♪』

そのまま俺の口にそれを押し付けてくる、あっさりしているが濃厚でしつこくない甘さが俺の味覚を支配する…

ローズ『んんっ♥️こんなことだけすごく良いご主人さまですね…♥️寝ちゃうまでおっぱい飲んでいっぱい私にも飲ませてくださいね…♥️』


克己「！」

不思議と疲れが抜けてもっと彼女が欲しい、全部が欲しいと言う衝動が俺に沸き上がってくる…

ローズ『んぁぁ…♥️美味しいですか？』

克己「！！！」

そのまま何回目かもわからないが彼女のなかで弾けると同時に突き上げる

ローズ『ほんとに♥️ほんとに悪いご主人さまです…♥️』


















あれから何日たったかもわからない、だが彼女はいつもずっと俺に跨がり眠るまで踊るように跳ねている…

克己「…」

ローズ『おやすみなさい、次に起きてもまだ悪いご主人さまなら、食べちゃいますからね…♥️』

そんな声が俺に聞こえてきたが、既にそれを望んでいる自分に塗りつぶされていることに気づきさえしないのだった…

■作者メッセージ
どうも、サボテンです

克己はこのあともずっとこのままだったようです。それが幸せなのかは本人達にしかわからないのでしょう。

ごご意見、ご感想お待ちしております