物欲(?)との戦い
さらに2日後の6月も半ばに入った放課後、サークルの教室に俺は向かった。
「少し遅れた。」
『2分ほど遅かったが、何かあったのか?』
「レポート仕上げたから出して来た。」
『早っ!?』
「俺のレポートでのコンセプトは、「それなりの出来を最速で」だからな。」
『時間かけたらもっと良いのができるんじゃ…。』
「まあ気にするな、始めよう。」
『そうね。』
「まずはティガレックス亜種だな、ブランの防具の下準備だ。」
『ティガレックス亜種には何が効くんだ?』
「水か毒もよく効く。」
『なら私はデッドリィタバルジンだな。』
「セレナの装備なら理想的だ。」
『私はフルスロットルメイスね。』
「強化素材のためだしな。」
『えぇ。』
「私は蒼刃剣ガノトトスね。」
『だな。』
「俺はまた業物・九十九牙丸だな。」
『安心と安定ね。』
早速ティガレックス亜種と戦っていると、ブランが弾き飛ばされた。
『さっきのは一体!?』
「大咆哮、ティガレックス亜種の最強の技。」
『何とか生きてるわね、回復するわ…。』
「閃光玉投げてっと。」
『罠は私が仕掛ける。』
「爪を破壊しよう。」
『頭をかち割るように叩くべし!』
「スタンしたなら一斉攻撃だ。」
『溜め斬りよ〜♪』
「気刃斬りからの斬り下がりっと。」
『ムロフシ〜。』
「麻痺れ麻痺れ麻痺れ…。」
それから3分くらい経って、ティガレックス亜種は捕獲された。
『後一個足りないわ…。』
「妖怪いちたりないだ。」
『足りないわね…。』
「キー済ませたらまた行こう。」
『ありがとう…。』
次にリオレウス亜種を狩りに行ったが、特に見せ場もなく終わった。
「もう1回ティガレックス亜種だな。」
『えぇ、ありがとう。』
「サブターゲットで帰ろう、そうした方が楽だ。」
『そうだな。』
サブターゲットを達成して報酬を見ると、ミーアの報酬欄には必要な素材が出たようだ。
『これで足りるわ。』
「なら作ってきたらいい。」
『そうするわね。』
「次はキークエストでブランの防具素材でもあるブラキディオスからだな。」
『ブラキディオスには何が効くんだ?』
「リーチが長いなら水、短いなら状態異常がいい。」
『なら私はアジダル・ハーカスだな。』
「麻痺要員は1人いるかいないかで変わるからな。」
『私は穿槌オーバークロックね。』
「お、作って来たか。」
『行きましょう?』
「だな。」
早速ブラキディオスを狩りに行き、ブランが尻尾を切った。
『尻尾尻尾〜。』
「危ないぞ。」
『当たったけどこれ何!?』
「急いで転がって。」
『わかったわ。』
転がり続けて、ブランの爆破やられは治ったようだ。
『さっきの何?』
「爆破やられだ、一定時間経つか強い攻撃を受けると爆破して追加ダメージを受ける。防御によってはそのままキャンプ行きだ。」
『危ないわね…。』
「装飾品で防げるけどな。」
『まさかそれって。』
「ブラキディオスの素材から作られる。」
『やっぱり…。』
そうしているうちに、ブラキディオスは足を引きずっていた。
「捕獲しよう。」
『わかったわ。』
ブラキディオスが眠ったところに罠を仕掛けて捕獲し、クエストをクリアした。
「ブラン。」
『なに?』
「剛拳2つあるか?」
『一応、あるみたいね。』
「なら多分ブラキの脚防具を作れる、作って来たらいい。」
『わかったわ。』
ブランも無事に脚防具を作ることが出来たようだ。
『本当にスキルポイントに互換性があるわね。』
「防御も少し上がる。」
『相性は抜群なのね♪』
「使いやすさならこれ、って感じだ。」
『次は何に行けばいいかしら?』
「最後のキークエストは、ジンオウガ亜種だ。」
『何属性で行けばいいかしら?』
「基本的には雷、ただし龍耐性が低いならウチケシの実は忘れずにな、属性を消して来るから。」
『属性を消す?』
「龍属性やられは、武器の属性を無効にしてしまう。」
『厄介ね。』
「だからウチケシは忘れずにな。」
『わかったわ。』
とアドバイスをして、準備も整ったようなのでクエストに出発した。
「…。」
『どうしたの?』
「乱入モンスターがいた。」
『え!?』
「上位以降ではモンスターが乱入することがある。」
『どうするの?』
「乱入モンスターは俺に任せろ、出来るだけジンオウガ亜種を3人で早く倒して欲しい。」
『わかったわ…。』
『そもそも何が、ってイビルジョーか…。』
「しかも怒り喰らう方だ。」
『間違いなく今の私達には荷が重い相手だな、なら任せた。』
「挟み撃ちにならないように出来るだけ早くジンオウガ亜種を倒してくれよ…。」
『分かった。』
俺はイビルジョーの脚を重点的に攻撃して、怯ませては頭を攻撃することを繰り返した。
『よし、尻尾が切れたわ。』
『頭も終わってるわよ。』
『背中も終わった。』
『足を引きずってるわね。』
「捕獲して欲しい、こっちもそろそろなんとかなりそうだ。」
ブラン達が捕獲を成功させた直後、隣のエリアに居たイビルジョーの尻尾が切れた。
「もう大丈夫だ、尻尾を剥ぎ取りに来たらいい。」
『足止めありがとう♪』
「本当は倒すつもりだったんだがな…。」
『おかげで私達も集中出来た。』
「クリアだな。」
何とか乱入はあったものの、クエストは成功した。
『次の緊急クエストは、シャガルマガラなのね…。』
「マガラ武器を作るなら避けては通れないからな。」
『なら始めましょう。』
「だな。」
『シャガルマガラには何が効くんだ?』
「火と龍、雷は弱点ってほどには効かない。」
『なら私はマガラ大剣ね。』
「なら私は怨絶一門だな。」
『お、作ったのか。』
『作った、属性が強いからな。』
『私はラヴァ・コアね。』
「いい感じだ。」
全員装備を整えたところで、俺はまた言った。
「飲み物買って来る、順番決めておいてくれ。」
『分かったわ。』
俺は少し迷い、スポーツドリンクを買って教室の前まで行くと、また何かを言い争っているようだった。
『だから私のって言っているでしょう?』
『まだ誰も手を付けてないんでしょう?だから貴方のじゃないわ。』
『絶対に私が手に入れる。』
俺はまたかと思いながらドアを開けた。
「何の騒ぎだよ…。」
『ク、クエストの順番よ…。』
「言いたくないなら無理には聞かないけど、順番決まったのか?」
『もう私からでいい?』
『まぁいい。』
『そうね。』
まずはブランの緊急クエストからになったようだ。
「結構強いから気を抜かないで。」
『分かったわ。』
『転べ、転べ、転べ…。』
とセレナが後ろ脚わひたすら攻撃していると、シャガルマガラの尻尾が切れた。
「後ろ脚と一緒に尻尾まで攻撃したのか。」
『そういう事だ。』
『スタンしたわよ〜。』
「俺は翼を狙うか。」
『私は翼腕ね〜♪』
攻撃を繰り返し、時には回復をしてシャガルマガラは力尽きたようだ。
『勝ったみたいね。』
「次は?」
『私だ。』
「一回アイテムを補充して続行だ。」
『分かったわ。』
次はセレナの番だったが、あまり何も起こらずに終わった。
「最後はミーアだ。」
『行きましょう?』
「だな。」
最後にミーアの緊急クエストで、ブランがつぶやいた。
『これ、威力半端じゃないわね…。』
「翼腕叩きつけはシャガルマガラの強力な技の1つだから気をつけて。G級になると振動までつくから。」
『耐震までいるのか。』
「いる。」
アクシデントはあったが、何とかミーアの緊急クエストもクリア出来た。
「今回はこれで解散だな。」
『そうね。』
『次は7月入ってからかしらね、期末試験あるし。』
「だな。」
『じゃあね♪』
「んじゃ。」
最近彼女達が言い争っている理由は何なのかは分からないが、無事にクリアできるなら気にしないことにしようと思いながら俺は家に帰った。
「少し遅れた。」
『2分ほど遅かったが、何かあったのか?』
「レポート仕上げたから出して来た。」
『早っ!?』
「俺のレポートでのコンセプトは、「それなりの出来を最速で」だからな。」
『時間かけたらもっと良いのができるんじゃ…。』
「まあ気にするな、始めよう。」
『そうね。』
「まずはティガレックス亜種だな、ブランの防具の下準備だ。」
『ティガレックス亜種には何が効くんだ?』
「水か毒もよく効く。」
『なら私はデッドリィタバルジンだな。』
「セレナの装備なら理想的だ。」
『私はフルスロットルメイスね。』
「強化素材のためだしな。」
『えぇ。』
「私は蒼刃剣ガノトトスね。」
『だな。』
「俺はまた業物・九十九牙丸だな。」
『安心と安定ね。』
早速ティガレックス亜種と戦っていると、ブランが弾き飛ばされた。
『さっきのは一体!?』
「大咆哮、ティガレックス亜種の最強の技。」
『何とか生きてるわね、回復するわ…。』
「閃光玉投げてっと。」
『罠は私が仕掛ける。』
「爪を破壊しよう。」
『頭をかち割るように叩くべし!』
「スタンしたなら一斉攻撃だ。」
『溜め斬りよ〜♪』
「気刃斬りからの斬り下がりっと。」
『ムロフシ〜。』
「麻痺れ麻痺れ麻痺れ…。」
それから3分くらい経って、ティガレックス亜種は捕獲された。
『後一個足りないわ…。』
「妖怪いちたりないだ。」
『足りないわね…。』
「キー済ませたらまた行こう。」
『ありがとう…。』
次にリオレウス亜種を狩りに行ったが、特に見せ場もなく終わった。
「もう1回ティガレックス亜種だな。」
『えぇ、ありがとう。』
「サブターゲットで帰ろう、そうした方が楽だ。」
『そうだな。』
サブターゲットを達成して報酬を見ると、ミーアの報酬欄には必要な素材が出たようだ。
『これで足りるわ。』
「なら作ってきたらいい。」
『そうするわね。』
「次はキークエストでブランの防具素材でもあるブラキディオスからだな。」
『ブラキディオスには何が効くんだ?』
「リーチが長いなら水、短いなら状態異常がいい。」
『なら私はアジダル・ハーカスだな。』
「麻痺要員は1人いるかいないかで変わるからな。」
『私は穿槌オーバークロックね。』
「お、作って来たか。」
『行きましょう?』
「だな。」
早速ブラキディオスを狩りに行き、ブランが尻尾を切った。
『尻尾尻尾〜。』
「危ないぞ。」
『当たったけどこれ何!?』
「急いで転がって。」
『わかったわ。』
転がり続けて、ブランの爆破やられは治ったようだ。
『さっきの何?』
「爆破やられだ、一定時間経つか強い攻撃を受けると爆破して追加ダメージを受ける。防御によってはそのままキャンプ行きだ。」
『危ないわね…。』
「装飾品で防げるけどな。」
『まさかそれって。』
「ブラキディオスの素材から作られる。」
『やっぱり…。』
そうしているうちに、ブラキディオスは足を引きずっていた。
「捕獲しよう。」
『わかったわ。』
ブラキディオスが眠ったところに罠を仕掛けて捕獲し、クエストをクリアした。
「ブラン。」
『なに?』
「剛拳2つあるか?」
『一応、あるみたいね。』
「なら多分ブラキの脚防具を作れる、作って来たらいい。」
『わかったわ。』
ブランも無事に脚防具を作ることが出来たようだ。
『本当にスキルポイントに互換性があるわね。』
「防御も少し上がる。」
『相性は抜群なのね♪』
「使いやすさならこれ、って感じだ。」
『次は何に行けばいいかしら?』
「最後のキークエストは、ジンオウガ亜種だ。」
『何属性で行けばいいかしら?』
「基本的には雷、ただし龍耐性が低いならウチケシの実は忘れずにな、属性を消して来るから。」
『属性を消す?』
「龍属性やられは、武器の属性を無効にしてしまう。」
『厄介ね。』
「だからウチケシは忘れずにな。」
『わかったわ。』
とアドバイスをして、準備も整ったようなのでクエストに出発した。
「…。」
『どうしたの?』
「乱入モンスターがいた。」
『え!?』
「上位以降ではモンスターが乱入することがある。」
『どうするの?』
「乱入モンスターは俺に任せろ、出来るだけジンオウガ亜種を3人で早く倒して欲しい。」
『わかったわ…。』
『そもそも何が、ってイビルジョーか…。』
「しかも怒り喰らう方だ。」
『間違いなく今の私達には荷が重い相手だな、なら任せた。』
「挟み撃ちにならないように出来るだけ早くジンオウガ亜種を倒してくれよ…。」
『分かった。』
俺はイビルジョーの脚を重点的に攻撃して、怯ませては頭を攻撃することを繰り返した。
『よし、尻尾が切れたわ。』
『頭も終わってるわよ。』
『背中も終わった。』
『足を引きずってるわね。』
「捕獲して欲しい、こっちもそろそろなんとかなりそうだ。」
ブラン達が捕獲を成功させた直後、隣のエリアに居たイビルジョーの尻尾が切れた。
「もう大丈夫だ、尻尾を剥ぎ取りに来たらいい。」
『足止めありがとう♪』
「本当は倒すつもりだったんだがな…。」
『おかげで私達も集中出来た。』
「クリアだな。」
何とか乱入はあったものの、クエストは成功した。
『次の緊急クエストは、シャガルマガラなのね…。』
「マガラ武器を作るなら避けては通れないからな。」
『なら始めましょう。』
「だな。」
『シャガルマガラには何が効くんだ?』
「火と龍、雷は弱点ってほどには効かない。」
『なら私はマガラ大剣ね。』
「なら私は怨絶一門だな。」
『お、作ったのか。』
『作った、属性が強いからな。』
『私はラヴァ・コアね。』
「いい感じだ。」
全員装備を整えたところで、俺はまた言った。
「飲み物買って来る、順番決めておいてくれ。」
『分かったわ。』
俺は少し迷い、スポーツドリンクを買って教室の前まで行くと、また何かを言い争っているようだった。
『だから私のって言っているでしょう?』
『まだ誰も手を付けてないんでしょう?だから貴方のじゃないわ。』
『絶対に私が手に入れる。』
俺はまたかと思いながらドアを開けた。
「何の騒ぎだよ…。」
『ク、クエストの順番よ…。』
「言いたくないなら無理には聞かないけど、順番決まったのか?」
『もう私からでいい?』
『まぁいい。』
『そうね。』
まずはブランの緊急クエストからになったようだ。
「結構強いから気を抜かないで。」
『分かったわ。』
『転べ、転べ、転べ…。』
とセレナが後ろ脚わひたすら攻撃していると、シャガルマガラの尻尾が切れた。
「後ろ脚と一緒に尻尾まで攻撃したのか。」
『そういう事だ。』
『スタンしたわよ〜。』
「俺は翼を狙うか。」
『私は翼腕ね〜♪』
攻撃を繰り返し、時には回復をしてシャガルマガラは力尽きたようだ。
『勝ったみたいね。』
「次は?」
『私だ。』
「一回アイテムを補充して続行だ。」
『分かったわ。』
次はセレナの番だったが、あまり何も起こらずに終わった。
「最後はミーアだ。」
『行きましょう?』
「だな。」
最後にミーアの緊急クエストで、ブランがつぶやいた。
『これ、威力半端じゃないわね…。』
「翼腕叩きつけはシャガルマガラの強力な技の1つだから気をつけて。G級になると振動までつくから。」
『耐震までいるのか。』
「いる。」
アクシデントはあったが、何とかミーアの緊急クエストもクリア出来た。
「今回はこれで解散だな。」
『そうね。』
『次は7月入ってからかしらね、期末試験あるし。』
「だな。」
『じゃあね♪』
「んじゃ。」
最近彼女達が言い争っている理由は何なのかは分からないが、無事にクリアできるなら気にしないことにしようと思いながら俺は家に帰った。
15/04/19 03:25更新 / サボテン
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