連載小説
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冬時雨の来訪者たち
俺は風間 天翔。読みにくいかもしれないがこれでつばさと言う。

俺には弟がいて大地と言う名前で一緒に暮らしている、俺達は祖父が遺してくれたマンションの管理人兄弟だ。

そんなある冬の寒い雨の日に俺たちの部屋のチャイムをならすものがいた。覗き穴から見るとどうやら女性二人らしい、入居したいから来た感じか?しかしそんな話は入っていないなと思いつつドアを開けると、彼女たちは最近来た魔物娘という種族らしいことがわかった。というのも魔物娘には独特の雰囲気があると感じるからでそれは大地も同じものを感じたと言っている。

とりあえず話を聞くことにして彼女たちに「どうされました?」と聞くとどうやら彼女たちは自分の主を探していたらしく魔物娘としての感覚でここにその主になる男が居ると言うことらしい。幸い魔物娘は数人マンションにいるので扱いはある程度わかっている。俺達は「隣に空き部屋があるので相手が見付かるまでそこを使うと良いでしょう。」と言った。もちろん善意だけではなく魔物娘をある程度受け入れることで受けられる補助金が増えるからというのもある。







少しして、彼女達は『部屋の前を移動してみてわかりました、この部屋と使って良いと言われた部屋の近くには今のところ誰も住んでいない、違いますか?』と聞いてきた。

なので大地は「そうだよ、ここは魔物娘が相手を探すための一時的な部屋とか倉庫に近い扱いの部屋だから」と返す。
すると彼女達は『主になるひとが見付かりました』と嬉しそうに言う。

俺は「それは何より」と言うと彼女たちは『それは、貴方たち兄弟です。』と嬉しそうに言う。


言葉の意味をのみ込むのに数分かかり、大地は「…ぇ?」と間抜けな声が漏れた、とはいえ俺も同じような声を漏らすところだったので人のことはいえない…。

それから彼女たちと話し合いをして俺たちの部屋で働いてもらうことにした。

どうやら二人も姉妹らしく、クラシックな見た目のメイドな姉のほうはアニスと名乗り、妹のほうはと言うと小麦色の肌に金髪、胸元もハート型の切れ込みがはいっていてスカートも膝より上な見た目をしていてキャシーと名乗った。

俺たちも自己紹介をして大家としての仕事を確認すると昨日そとの掃除とかも終わっていたのでやることはないと彼女達に伝えると『タイミングが悪かったみたいですね…』と少し残念そうにしている…どうしたものかと考えていると大地は「なら、そろそろ昼にしたいからご飯頼んで良いか?」と言うとアニスは『お任せください』と頷きキャシーは『かしこまり〜』と軽いノリで引き受けた、まあ見た目よりやることしてくれるかどうかと俺達は結論付けているので彼女たちのお手並み拝見としよう…





三十分ほどして、彼女達はポトフとパン、魚のムニエルを作ってくれた。早速四人で食べるも「…いやうっまいな!!」と大地は嬉しそうに食べ、俺も「早速雇って良かったと言えるな…」と食べ進むと彼女たちは嬉しそうにしている。これからはよりよい生活が送れるな。と食事を終え洗い物をしてくれている彼女達を横目に俺達は頷く…

続く
24/12/07 00:43更新 / サボテン
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次回に続きます

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