スーパーラッキーなあるサキュバスの話
俺はギリアム、城塞都市アティリアの騎士団に所属していて先日起きた地震によってたくさんの避難民やこの都市にある転移魔方陣を使いに来るものたち、そしてこの街の治安を維持するために奔走している。
今日も避難民や転移魔方陣を使うために移動してきたものたちがいて恐らくだが魔物も紛れている、この都市は反魔物都市だが我々の考えとしては被災していて戦う気のないものを斬る程腐ってはいない。向こうが危害を加えてこない限りはこちらからも攻撃をしないのが避難民が来て二時間後に決まった。
パトロールをしているとフードを被った女の子が目に入り、近づくとどうやら魔物らしいことがわかる。と言うのも赤上に赤と水色のオッドアイの人間より魔物の方が可能性が高いだろうと思うからだ。
俺は「どうしたんだ?」と声をかける、すると彼女は『おとうさんとおかあさんがいないの…』と言う。
俺は「そうか…確か娘を探している夫婦らしき男女が連絡場に居たな」と返すと『連れてってくれませんか?』と彼女は言う。
俺が了解すると風が吹き、彼女のフードが外れ、彼女の顔が見えた、予想通り彼女は魔物であることが頭から生えた小さな角からわかる。
彼女はしまったと言う顔をしているが俺は「被災していて戦う気のないもの、ましてや子供を手に掛けるような真似はしない。」と言い連絡場まで向かう。
娘を探している夫婦らしき男女は予想通り彼女の両親で彼らは『魔物であるのがばれても助けてもらえたとは、なんとお礼を言えば良いのか…』と言うので俺は「敵とはいえ被災していて戦う意思のない、ましてや子供を手に掛けるような真似をしては騎士団の名折れだ。」と返す。
彼女は『わたし、エリカ。お兄さんは?』と柔らかな笑みを浮かべて聞いてくる。俺は「ギリアムだ。君は本当に運が良いな、ここに来たから魔物であるのがばれても無事で済み親元へ戻れた。」と返し「次に会うことはない方が言いかもしれないな、一応助けたものと敵対するのは忍びない。」と言い彼女たちを見送った。
願わくば争いのないところで敵対せずに過ごせるようにと願いながら…
それから数年の月日が流れ、俺は団長からも王からも周りからも認められ副団長になっていてなおさら熱心に仕事をしていた。
半年前からの変化で平和にこそなったが何が起きるかわからないので警備と鍛練の日々を送っていたある日、俺を訪ねてきた人が居る。と連絡が来て待っているところに行くと赤髪に赤と水色のオッドアイのサキュバスがいた。
俺は「…エリカ、か?」と聞く。すると彼女は『ギリアムさん、久しぶり…♪』と嬉しそうに言う。数年で身長は20cmは伸び体つきも大人になっていて驚いていた。
俺は「来るなと言ったはずだが、お前は本当に運が良いな。」と言うと彼女は『なにが?』と言うので「ここは半年ほど前から中立国家になった。つまり魔物娘と戦う必要性がなくなったんだ」と説明すると『それなら…』と俺の腕に抱きつく、彼女は本当に運の良い魔物娘だ。
「って感じだ」と俺は説明する。
それを聞いている青い髪のオレンジと緑色のオッドアイの魔物娘の少女に説明する。彼女は俺たちの娘で名前をアイラと言う。
『おかあさん、三回もラッキーだったんだね』と言う。確かにそうかもしれない、一度目はアティリアに来たことで攻撃されずに済み、二度目は再会したときには戦う必要がない事になっていて三度目は俺が独り身であったことだろうか…
そんなことを考えるとエリカが『ご飯できたよー』と呼んでいる。
彼女の幸運は俺に平穏な幸せと言う分け前を与えてくれた。これからも続いていきますように…
おわり
今日も避難民や転移魔方陣を使うために移動してきたものたちがいて恐らくだが魔物も紛れている、この都市は反魔物都市だが我々の考えとしては被災していて戦う気のないものを斬る程腐ってはいない。向こうが危害を加えてこない限りはこちらからも攻撃をしないのが避難民が来て二時間後に決まった。
パトロールをしているとフードを被った女の子が目に入り、近づくとどうやら魔物らしいことがわかる。と言うのも赤上に赤と水色のオッドアイの人間より魔物の方が可能性が高いだろうと思うからだ。
俺は「どうしたんだ?」と声をかける、すると彼女は『おとうさんとおかあさんがいないの…』と言う。
俺は「そうか…確か娘を探している夫婦らしき男女が連絡場に居たな」と返すと『連れてってくれませんか?』と彼女は言う。
俺が了解すると風が吹き、彼女のフードが外れ、彼女の顔が見えた、予想通り彼女は魔物であることが頭から生えた小さな角からわかる。
彼女はしまったと言う顔をしているが俺は「被災していて戦う気のないもの、ましてや子供を手に掛けるような真似はしない。」と言い連絡場まで向かう。
娘を探している夫婦らしき男女は予想通り彼女の両親で彼らは『魔物であるのがばれても助けてもらえたとは、なんとお礼を言えば良いのか…』と言うので俺は「敵とはいえ被災していて戦う意思のない、ましてや子供を手に掛けるような真似をしては騎士団の名折れだ。」と返す。
彼女は『わたし、エリカ。お兄さんは?』と柔らかな笑みを浮かべて聞いてくる。俺は「ギリアムだ。君は本当に運が良いな、ここに来たから魔物であるのがばれても無事で済み親元へ戻れた。」と返し「次に会うことはない方が言いかもしれないな、一応助けたものと敵対するのは忍びない。」と言い彼女たちを見送った。
願わくば争いのないところで敵対せずに過ごせるようにと願いながら…
それから数年の月日が流れ、俺は団長からも王からも周りからも認められ副団長になっていてなおさら熱心に仕事をしていた。
半年前からの変化で平和にこそなったが何が起きるかわからないので警備と鍛練の日々を送っていたある日、俺を訪ねてきた人が居る。と連絡が来て待っているところに行くと赤髪に赤と水色のオッドアイのサキュバスがいた。
俺は「…エリカ、か?」と聞く。すると彼女は『ギリアムさん、久しぶり…♪』と嬉しそうに言う。数年で身長は20cmは伸び体つきも大人になっていて驚いていた。
俺は「来るなと言ったはずだが、お前は本当に運が良いな。」と言うと彼女は『なにが?』と言うので「ここは半年ほど前から中立国家になった。つまり魔物娘と戦う必要性がなくなったんだ」と説明すると『それなら…』と俺の腕に抱きつく、彼女は本当に運の良い魔物娘だ。
「って感じだ」と俺は説明する。
それを聞いている青い髪のオレンジと緑色のオッドアイの魔物娘の少女に説明する。彼女は俺たちの娘で名前をアイラと言う。
『おかあさん、三回もラッキーだったんだね』と言う。確かにそうかもしれない、一度目はアティリアに来たことで攻撃されずに済み、二度目は再会したときには戦う必要がない事になっていて三度目は俺が独り身であったことだろうか…
そんなことを考えるとエリカが『ご飯できたよー』と呼んでいる。
彼女の幸運は俺に平穏な幸せと言う分け前を与えてくれた。これからも続いていきますように…
おわり
24/08/10 21:06更新 / サボテン