出来上がった夫婦 |
黒に覆われた金の相貌がねっとりと男を見つめている
「凄いわね貴方、こんな状態になったら大半は怯えるか絶望するかなのに……カッコいい💛 私の名前はメネクナよ」 アポピスのくすぐる声にも動じず、アルテッドは声を張り上げた。 「皆をどうした!」 魔法で拘束されてもなお、アルテッドはギラギラした目で楽しそうにしている総大将を睨んだ。 相変わらず魔物は素晴らしい肉体を持っており、彼女も例外ではない。アルテッドも気を抜けば不意に見惚れてしまう美貌に反してきゃっきゃっと動く彼女に合わせてぷるぷる揺れる乳房は、乳輪を隠す銀の装飾をつけているだけである。 下着のない彼女の双乳は先につけている装飾の重さも相まって俯いている。だが、形が崩れている事はなく、たっぷりと中身の詰まったそれは、新鮮な張りをもちながらも彼女の仕草でふるふるゆさゆさと実に細かく揺れて、綺麗な形を持ちながらも自由に形を変える柔らかさがある事を知らせている。 きゅっとしまったくびれは目線だけでも撫でたくなり、視線はその下にある愛液で濡れて伸縮しているアソコに自然とたどり着くだろう。しかし、そこは教団の教えを絶対としていたアルテッド。そんな不純な部分には目もくれず、ただただこの蛇の呪縛から逃れ、どう殺るかを模索していた。 その下から先は真っ黒なうろこに覆われた蛇の胴体がずるりと続いている。彼女が動く度に気持ち悪く尾をならし、アルテッドは嫌悪感を抱いて顔をしかめる。 表情の変化が答えずに辺りをうろちょろしているからだと勘違いしたアポピスは口を開いた。 「大丈夫💛 皆もう末永く結ばれたのだから」 優しい口調にも眉ひとつ変えず、アルテッドは殺気を強めて答えた。 「もう、相変わらずね……でも」 ずるずると近づきながら、極上のごちそうが出されたように唇をぺろりと舐めあげて妖艶な笑みを浮かべる。アルテッドの耳元に唇を置いてくすぐるように囁いた。 「だから堕ちる時の落差がいいのだけど、ね💛」 「俺は堕ちん……!!」 「ちん?」 声量はないが、気迫のこもった声をぶち壊す一言がアポピスから放たれた。端麗な容姿に合わない悪戯小僧のような笑みを物理的にぐちゃぐちゃにしたい衝動に駆られた。 「もうそんな怖い顔しないで、さっそく犯りましょうか」 「なぁ――――っ!?」 アルテッドの首にメネクナの牙が刺さった。その瞬間、心臓がドクンと跳ねた。 深々と牙が肉に食い込んでいるの血がこぼれる様子はなく、まるでコリをほぐされるようにじんわりと気持ちがいい。それと平行に何かを流し込まれているのが分かる。それが淫猥なことだと分かるのに、抵抗する気力が湧かなかった。 牙が抜かれ、メネクナはとろんとした目で浅い呼吸をしていた。 「何を……した」 「わかるでしょ? エッチになるお呪い♪」 ああそうかと心の中で納得する。徐々に呼吸が荒くなり、瞳孔が開いて、ムスコをガチガチに固くする。拘束ごと上昇され、ちょうど股間とメネクナが同位置の所で止まった。服の上からも立派な得物を持っているのが分かり、生を楽しみにして服を魔法でぽいと飛ばした。ぶんぶん肉棒が揺れ、メネクナの目を釘付けにする。 「わっ💛 さすが鍛えてるだけはあるわね……インキュバスに変わるのが楽しみ……💛」 じゅるりと涎がこぼれる。 「や、やめろぉ……」 下をむいているアルテッドの声は覇気がなく、本心の言葉でないことが丸分かりだった。 「はいはい、すぐに昇天させてあげるから……」 そう言いながら彼女は自分の十本の爪を玉の入った袋に向けて、硬い勃起棒には自分の牙を覗かせて、片方それぞれに爪五本を突き刺し、赤い亀頭には自分の牙をズブズブと差し込んだ。 「おっぐううぅぅ……💛」 普通なら痛いはずなのに内側から性感帯をめちゃくちゃにされているような快感と焼けるような灼熱がアルテッドの全身を襲う。首に刺された時と同じように何かを流れているのは変わらない。 目で追って分かるほどに彼の精器がみるみる肥大化していく。最終的に太さは子供の腕まで太くなり長さは軽い成長を遂げてし、傘も食べごろだと主張するように開いている。玉袋も膨れ上がり、インキュバス化以外の精能力が底上げされていた。 とんでもない快楽を浴びせられていたはずなのにアルテッドは一度もイけず、指が余裕で入りそうなほどに鈴口をぱくぱくさせて我慢汁を流している。 「ほら見える? 指が入っちゃいそう……💛」 物は試しと言わんばかりに恍惚な笑みのままメネクナは細いその指を一本穴に沈ませた。 「あっあひぃぃぃ!!💛」 先ほどの様子は塵すら吹き飛び、情けない声をだしている。 「うーんやっぱり違う穴だから一本で限界ね、それにしてもすごい熱💛」 一回引くごとに隙間から我慢汁が溢れ出てあっという間に下半身をてかてかに濡らしてしまう。 「あっ! だめっ!!」 ガッチリ拘束されて身を震わせる事しかできないアルテッドの大きな動きと同時に大量の液体が墳出されメネクナの指をはじいた。天高く飛んでメネクナの頭上に降り注ぐシャワーで濡れるように彼女の黒髪がスムーズに白くなっても射精は止まらず、一発で彼女を真っ白に染め汚した。 まったく衰える様子がなく、早くしてほしいと懇願するように穴をパクパクとさせているそれにメネクナはうっとりとする。 ちらりと上目で彼を見ると、懇願の瞳で見られていた。 「……っ♪」 彼を下に降ろし、顔を合わせる。 「あ……」 気まずそうに顔をそらすアルテッドが微笑ましくて頭を撫でる。 「気にしなくていいのよ、どんなに皆に責められて耐えていた人だって私の毒にはたえきれなかったんだから」 逞しい胸板に手を添え、頼れる筋肉にある可愛らしい突起を手のひらで撫でてあげる。やすがにここの感度は鈍いようでたいした反応はない。はやく陰茎をいじってほしそうに苦しそうにしている。 「あらあら、あんなに罵声を浴びせてた人とは思えないわね」 「……っそ、それは」 「怒ってるわけじゃないの、でも」 彼女の蛇体がずるりと動き、アルテッドの巨大なそれに巻き付いた。ずるずると這いずりまわる感触に耐えれず再び濃いものを噴射し、びしゃびしゃとメネクナの身体に突撃しては落ちていき、潤滑剤の役割となる。 闇のとぐろは胴の途中が下から巻き付き、わざと先端を余らせる。綺麗に巻き付いてはいたが、いかんせん太い蛇体では隙間が所々にできていたが、今まで自慰行為の経験もろくになく、初めてでさらにここまで肥大化させられたアルテッドには、巻き付いているだけで相当のようで動かし始めると少しも持たず絶頂を迎える。脈打つ男根から白い液が吐き出される。 「うっうぅ……ッッ💛」 「今は足で我慢してね、さて」 たまらない快楽に思わず天井を仰いでいたアルテッドは、メネクナが左右それぞれ一指し指一本を彼の乳首に狙いをつけている事に気付いていなかった。 「乳首もエッチにしてあげる💛」 ぶすっと間違いなく刺されたのに痛みではなく快楽が働く感触をアルテッドはついさっき知ったばかりである。両方のてっぺんに刺されながら彼女の尾がずるずると動き始める。 「な、そこぉ……!!」 ジンジンと熱が広がり冷却のように快楽が広がっていく。また新たな性感に狂ってしまうような気がしたが、もうインキュバスである彼には十分楽しめる範囲である。そんな気がしたのは、まだこの急な速度に本人がついていけてないのだ。 スッと爪を抜くと、そこには弄って吸わなければできない可愛らしい勃起が出来ていた。 「あ、あ……」 続けて変わった自分の身体に持つべき感情と持ってはいけない感情が混ざり合う。そんなアルテッドを尻目にメネクナは容赦なく弾く。電流のような快感が突き抜けた。 本来乳首というのは女性の身体同様優しく弄るのが普通である。初めてでこんなことされても苦痛しかない。しかし、アルテッドのそれは一指しでビンタされてもとんでもなく喜ぶのだ。メネクナの下半身でしごかれているそれとはまた違う快楽に脳が蕩け顔が蕩ける。 ちなみに、射精のない部分でイっても男根から出ることはない。女性が迎える絶頂を迎えるのだ。 「うおおおぉぉ……!!?」 今彼の身体は両乳首と立派なイチモツの三点の快楽をその身で味わっているのだ。だが、両乳首の快感は体をより敏感にさせてさらに射精のペースを上げてゆく。射精の快感は骨髄から胸板に向かっていき乳首をより感じやすくさせる。 インキュバスにならなければ壊れていただろうし、かりに壊れなくてももうどれがどの性感化も混乱していまよりもずっと快感は低いだろう。 絶えず獣のような声を捻りあげる幸せそうなアリテッドをうっそうと見つめる。 「ふふ💛 すごい声💛 だ、か、ら」 恐怖で叫ぶのは、少しでも気を落ち着かせるためだ。なら気持ちよくて出す声はどうだろうか。まったく同じとは言わなくとも原理はほぼ同じ事である。 だったら塞いだらどうなるか。白濁液を浴びるメネクナの全身がぶるりと震えた。 「ぐぐううああむっぐぅぅぅぅぅ!!♥♥」 彼の口を塞ぎ、ラミア独自の長い舌でアルテッドの口を侵略していく。 ピラミッド全体に響きそうな声はなくなり代わりに二人の空間にくぐもった声が広がる。それと同時に、暇を持て余していたメネクナの尾が動き出した。 ペースが速くてほぼ開きっぱなしの鈴口に入り込んだのだ。 「んぐっん?!」 指と違い太いので先端が少し入る程度だが、蛇体の力は生半可ではなくどぴゅどぴゅでていた精液が腺をされて隙間から出るしかなかった。それでも絶頂は絶えず訪れる。せきどめられた男根はどんどん耐えきれなくなりメネクナの尻尾を弾いて出れなかったそれをどんどん放出する。 「ッッ!!」 止められた分、来るそれはより強烈で拘束されているにも関わらず体をくねらせる。ふたたび威力が落ちると再び鈴口責めを始め、より強い絶頂を迎えるいたちごっこになる。 どんどん興奮が高まるメネクナの行動は止まらず、彼の舌に自分の舌を巻きつけて、こちらに連れてくると牙を刺したのだ。量は少なめ、肥大化して呼吸困難の配慮くらいの理性はあった。だが、それだけで十分だった。それだけでイく事はないが、三つの性感帯のアクセントとしては非常に強烈な波を送り始めたのだ。 ふと気づけば数時間が経過していた。その間、ずっと犯されていたアルテッドは彼女の身体に興味を持つ程度には余裕が戻っていた。それをメネクナはとっくに気付いていた。意地悪ではなく、ぼんやりと浮かんでいたそれをはっきりと自覚するまで待っていたのだ。 「んっぅ……ぷはぁ💛」 「ぐむぅっ……あぁ……💛」 いったん全ての責めを中止するとすぐに切なそうな目を感じる。 彼を近くにあったなにも汚れていないベッドに飛ばして拘束魔法を外した。 メネクナが来るまでの時間も耐えられないようで口をつぐんで舌を口壁に擦り付けて両乳首をコリコリとこねはじめる。肉棒だけは彼女に犯されたいようで天にむかって起っていた。 「ね、アリテッド」 「は、はい……何でしょうか……メネクナ様」 もう完全に堕ちた雄の顔だった。彼女としては様でも呼び捨ても捨てがたく、とりあえず保留にした。 「今度は貴方が私を弄って?」 「で、でも俺は」 「私を喜ばせるんじゃなくて、貴方がしたい事をして?」 そう言いながら彼女は身をくねらせ、自分の手を身体に滑らした。その姿がいやらしく、喉をゴクリと鳴らす。 「ち……乳房を」 先ほどの声量はどこへやら、しぼりだしたような声にもメネクナは優しく微笑んだ。 「それじゃあ、外してくれる?」 ベッドに腰掛ける彼の横に座り、揺れるそれを間近で見せつける。この部分だけでもう並の女性の合計点よりも勝る事だろう。涎があふれる。堪能したという欲求は止まる所を知らないどころか、さらに加速して事故をも起こしかねない状態にまで進んでいた。 「ん……ッ💛」 まるで危険な魔術解除をするような手つきで、片方の装飾に触れた。振動が内部に伝わり彼女に甘い刺激をもたらす。 ビクリと手が震え、動きが止まるが、メネクナが優しく頭を撫でて感じただけと伝えると再び手を動かす。 「ん?」 初めは力をほとんど入れてないからだと考えた。徐々に恐る恐ると力を加えてもそれが外れる気配はない。その間も手の動きは装飾の下にあるそれに伝わり、敏感な性感帯となっており、愛撫で留まる刺激ではない。 「あ、えと……メネクナ様?」 まるで体の一部であるように離れないそれに困ったアルテッドはおずおずと声をかけ、快楽にぼぅっとしていたメネクナははっと気づいた。 「まだ外せないの?」 少し苛立ちを乗せた声でそう言って、両手をそれぞれの乳丘に当てる。 元々、これは彼女の魔力を通さなければ外せない仕様である。それを踏まえた上でアルテッドに外させたのだ。結果、可愛らしい反応が見れて満足であったようだ。 何の抵抗もなく外したそれを脇に置いてアルテッドと向き合う。 メネクナが手に掛けた時、流していた魔力をアルテッドは感じ取り、からかわれていたのを理解していた。しかし、それに何を思うよりも先に目の前に宝に思考が覆われた。 乳房本来の役割を真っ当する為の吸いやすい形だった突起は硬く大きくさせてより卑猥な形になりアルテッドを誘っていた。 「……」 何も言わず下から大きな乳房を持ち上げる。ずっしりと重く柔らかいそれは、弾力がありながらも彼の手に沈み両手に素晴らしい感動を与えた。 「やわらけぇ……」 感嘆と無意識に呟いたアルテッドはメネクナの言いつけ通り、自分の欲望のまま、左乳首に吸い付いた。ビクリと分かりやすい反応が乳首から口に伝わる。 「あっはぁぁぁ💛」 一心不乱にこのふくらみの感触を顔で受け止めて固いそれをちゅうちゅうと味わう。口に充満する雌の味は吸うごとに血液が沸騰するように熱くなり、体中を駆け巡る。 暖かい内部で吸われながら彼の顔で乳房を抑えつけられ、ビクビクと身を震わせる。大きな乳にも性感は張り廻られており、左乳房全体に熱が生まれる。 空いた両手は片手では収まらない右をしたいがままに揉み砕いていた。ぷるぷると振動を起こしながら彼の手で形をどんどん変えるそれはまるで快楽に身を悶えるメネクナのようだった。 「あっうんっ💛 んん―――――ッッ!!」 大きな性感帯をめちゃくちゃにされてメネクナはあっさりと絶頂をむかえた。大好きな快感に身をくねらせるがアルテッドはあの銀装飾のようにピタリと張り付き、メネクナに刺激を送り続ける。 甘えるようにちゅうちゅうと吸っては舌で卑猥な形を舐めあげ歯で優しく感触を楽しむ、両腕にかかる甘い衝撃もまったく飽きる気がしなかった。 最初の数分こそされるがままのメネクナだったが、そこは魔物。両手をアルテッドの胸板に伸ばして、彼に反撃にでた。 「あうっ!💛」 わかりやすく彼の身体が跳ね、思わず彼女の乳首を噛んでしまう。 痛覚は働くがもっぱら快感として反応し、顔をしかめる事なく恍惚に顔をゆがませている。 むしろもっと容赦なく噛んでほしいくらいのようで、乳首から離れ辺りの乳輪で円を描き始めた。その余韻が乳首に走り、弱い快楽でじらしてはきゅっと乳首を摘まむ。再び乳首を噛まれて思わずイってしまう。 お互い乳部をまさぐり昇天しあっていると、放置されてなお縮小しない肉棒がアルテッドの意識を振り向かせる。 淫猥な果実の感触と自分の陰茎を想像するだけで白濁液が放射され向かい合うメネクナをコーティングする。 「……ッ💛」 何もしていない状態で射精するアルテッドが数時間前の姿とあまりにもかけ離れており、メネクナの心がぞくぞくと震える。 「メネクナ様……今度はおっぱいで挟んで……欲しいです」 膝で立ち上がって挟んでほしい棒を乳部に差し出す。口調は敬語だが開いた谷間にすりすりと擦り付けている。 「あっ💛 すっげえぇぇ……💛」 メネクナが柔らかいそれを両側から力を加え、すでに存在する肉棒を優しく包み込んだ。上半身に残る乳肉の感触と寸分違わないそれに谷間の中でビクビクと打ち震えた。軽く挟まれているだけで腰が震えだす。 横から挿入しているので彼女が上下に動かすと簡単に乳内から出てしまうのでアルテッド本人に腰を動かしてもらう。 「うっはあぁ……ッ💛」 少し動かすだけで息を吐き出してしまう。今までメネクナにされてきた身としては快楽を受けながら腰を動かす動作が出来ないようで、その速度はのろのろと鈍足で彼にとっては愛撫のようなむず痒い快感しか生まれなかった。 メネクナにとっては初々しい動きがとても可愛らしく、うっとりと注目してしまう。自ら掛けている乳房への刺激と乳部を掘られる刺激はアルテッドと違い、絶頂をもたらす快楽となりメネクナの脳に送られる。 メネクナが三度目の絶頂をむかえた頃にようやくアルテッドの精液が果実に注がれた。まるで激しい戦闘があったように整わない呼吸を繰り返すアルテッドは何か言おうとしても声にならない。 「もう、仕方ないわね、私にしごいてほしいの?」 内心頭を撫でたいが失望したように呆れた様子をだす。その時のアルテッドは、どれだけ時間が経ってもメネクナの記憶から消えない程かわいかったようだ。 メネクナに言われる通りに大人しく腰をつけて座って股を大きく自ら広げる。それをメネクナにまじまじと見られて血が飛び出そうなほどに出るように顔を赤くして、興奮は底から湧いてくる。 「じゃあ、指でしごくから、ね」 「え……くううぅぅぅっ!!💛」 指がずぽぽと尿道に突き刺さり、違っても気持ちいい快楽にアルテッドが悶えた。 「ほら、アルテッド? 何でしごいてほしいの?」 「あ…おっ…うぁ……💛」 アルテッドは必死にこらえて口を開こうとすると、メネクナは単調に動かしていた指の動きを変え速度を上げて声を嗚咽に変える。 「気持ちよさそうにしちゃって……これがしてほしかったの?」 嗚咽しかだせず、首をゆのろのろと横にふる。そして、どうして欲しいのか、聞いても声を出せない状況にする。 表面上は苛立っているように見えるが内心はいじめて興奮して非常に楽しく、それは表面にもかすかに浮き出ていた。何とか伝えようとずっとメネクナを見ていたアルテッドはそれに気づき玩具にされている事に興奮してしまう。 思い切って言おうとした瞬間に耐えられない快感を与えられる事に期待して、期待通りの行動に心が喜ぶ。 「メネ……んっク、ナさまぁ……💛」 「んー? 何?」 また尿道を搔き回されて中断させられる。期待で頭がいっぱいな彼の口は。 「おっぱいでしごいて……」 要望を言い切った。彼女の指はピタッと止まっていた。 「わかったわ💛」 優しい声が返ってきて指が引き抜かれる。もう要望を叶えてほしいのではなく、何度も要望を言いかけるたびにほじられて止められる事を愉しんでいた彼が浮かべた顔は、メネクナの心を踊り狂わせた。 身を乗り出して乳房を彼の股間に乗せても彼の赤い亀頭は顔を覗かせている。 「……💛」 彼女の舌がそっと伸びて谷間の下に下っていく。それにアルテッドが気付いたのは彼女がむにゅっと強く挟んで上体を動かし始めた時だった。 「あっぐおおおおっ!!!」 メネクナが両腕で抑えても揺れの収まらないそれにむっちりと男根を包む柔らかさなのに反発する弾力も存在する。それに無理矢理挟まれてたまらない速度で擦れあい甘美に浸る声を上げた。 今までとは違う快楽にイきそうになった瞬間、棒の根元で生暖かい何か巻き付いた。獲物を捕らえた蛇のようにしめつけたそれによってアルテッドは絶頂の快楽に浸れない。 「ろう? きもひいい?」 口を閉じれず、呂律の回っていない言葉と乳房の下からアルテッドをからかうように上に伸びている舌に彼はようやく気付いた。 だが気付いてもどうしようもない。イきたくてもイけない地獄のような責めを全身で悶えて悲鳴を上げて受けるしかなかった。 それから本来なら二発目の射精だろうというときにようやく彼女の拘束が緩んだ。滝が逆行するようにメネクナの口にぶちまけられた。喉にあたる精液にもむせることなく口に来た全てを飲み干した。 舌先で尿道をなぞって谷間に残りの白濁液を流し、次の潤滑剤にする。 再び地獄が始まり、瞬く間に絶頂寸前のその時、彼女の舌先はアルテッドの鈴口をなぞり始めた。指などよりも細いそれがチロチロと先走る汁を舐めあげる。挟むそれとは違う刺激が背筋を掛け上がって、違う刺激がアルテッドの背筋を駆け上がった。 男女が交わるような卑猥な音がメネクナの乳内から響き渡った。柔乳の谷間には彼女の細い舌がはするすると進み、自分で塞いだ行き止まりまでみっちりと尿道に詰まる。 内側から圧迫されながらも乳肉は表面とずりずり擦れ合い、苦しんでもがくように肉棒が跳ね暴れる。 「あっああぁぁぁぁああああっ!!💛」 はき出したくて金玉が疼いても彼女の許しがなくては好きにできない。内部に詰まっているだけでも辛い状況でも、メネクナの舌はじゅぽじゅぽと動き出した。 あまりに暴れるので、メネクナの魔力で拘束され、生殺しの状況で身動き一つとれなくなる。 「うっああああぁぁ💛 だめっ! 出してくださいぃぃ💛」 「はいはい💛」 我慢できず涙をぼろぼろ零して懇願するメネクナはあっさりと応じたが、舌をゆっくりとずるずると引き抜いてから締め付けを緩めた。 「うっおおおおおぉぉぉぉッ!!💛」 再び滝のように彼女の口に注がれる中、アルテッドは下半身がはじけてなくなったような錯覚に陥ってしまう。 出し切ったそれをメネクナが味わっている時間、アルテッドの脳をチリチリさせるのは強烈な余韻だけだった。浅く整わない呼吸を繰り返しながら茫然とその余韻を堪能する。それだけでもう一発出てしまいそうだった。 「ねえ……💛」 ゆっくりとメネクナの身体が伸びる。肉棒を包む感触が離れ切なそうな顔はすぐに獣のそれに変わる。人体と蛇体の部分にある割れ目に目線が釘付けになる。 ぱっくりと開いた唇はとろとろの蜜を溢れ出している。人の性器とは少し違い、熟した青い果実の中身のようなそれに空いている穴は一つだけで、ちょこんとついているはずの恥豆もついていないが、彼にはどうでもいい事だろう。 「どうかしら?」 中の穴は彼の棒で広げられたそうにひくつかせ、扇情的に誘っている。初めてみる本来男根が射精するべき恥部をみて、アルテッドの本能はこれまでの高揚に加え、雄の役割を果たそうとこれ以上ないほどに荒ぶろうとする。 たまらず自分から挿入しようと腰を動かそうと動き始めると、メネクナが自分の胴体でアルテッドと自分自身を巻き始めた。向かい合う形で密着する。 ふとアルテッドはある事に気付いた。こうやって真正面から見合うのはこれが初めてなのだ。彼女の美しい容姿と、浮かべる表情を見た瞬間、先ほどまで沸騰しそうになっていた全身が落ち着き始める。脳も冷静になり始めていた。 メネクナは、欲におぼれて本能に赴くままに欲しいモノを貪る獣の顔を浮かべてなどいない。ただ好きな男が出来て、彼と一緒にいられて嬉しい恋する女性の顔だった。 もちろん、彼女は魔物だ。欲に解放的で淫乱だが、アルテッドの事をただの性欲の捌け口などと思っていない。 人間で性の虜になってしまった者で一人だけを愛せる存在をアルテッドは見たことがなかった。男女共にやれるのなら誰でもいいというスタンスの者ばかりだったのだ。だから、悪ではないが性を好む魔物を嫌い、禁欲である教団の教えを受け入れていた。 なのに、目の前の彼女はどうだろうか、仲睦まじい教団の夫婦と何一つ変わらない。メネクナの瞳に映った自分の顔を思い出して、アルテッドは吐き気を覚えた。メネクナの事をただの牝としか見ていなかったからだ。 「どうしたの?」 アルテッドの様子にメネクナが不心配そうに声をかけた。思わず涙がこぼれそうになる。立場が逆転していたなら自分はメネクナがどんな状態だろうと気にせず犯そうとしていただろう。 ついと顔を上げる。そこには自分を愛してくれる魔物がいる。 「メネクナ様、すみませんでした……俺は」 「気にしなくていいのよ、むしろ堕ちたばかりのエッチでそんな顔出来るなんて……やっぱりアルテッドは凄いわね」 褒められて名前を呼ばれて文字通り嬉しく思う。 「ねぇ、アルテッド? 早く答えて」 「さっき……あっ」 艶めかしい声に思案を巡らせるとはっと思い出す。同時に静観していた自分の本能が立ち上がり始める。 「すごく……いやらしいです」 「いれたい?」 こくりと頷く。 それを見てメネクナは嬉しそうな声を上げて体を動かす。彼女の身体に巻かれているのでアルテッドは待つしかできない。 ぴとりとお互いの性器が触れた。どちらも汁であふれて準備は万端である。 「じゃあ……💛 いくわよ」 ぐちゅりと、卑猥な音が耳朶を打つ。 「うっあああぁぁぁあ……!!💛」 本来男根が味わうべき性器の中に、今までとは一線を超える快感が背筋を駆け上がる。閉じた膣肉は、肉棒が入ると抵抗がありながらも開き、内部に進んでもぎゅっと締めてくるのだ。 本番と呼ばれるのに納得の快楽に全身に力が入らない。 根元までずっぷりと入った肉壺は大きく咥えこみ、あそこまで広がる事にアルテッドは軽く驚く。そのまま、メネクナは動かなくなる。 一応知識はあったアルテッドは怪訝そうにする。そんなアルテッドが可愛くてメネクナは悪戯げに微笑む。その時。 「あっひうううぅぅっ!?」 腰を動かしていないのに、複雑な構造の内部と擦れ合い始めた。蛇である彼女の性器は筋肉で自由に動かせるので、腰を動かす必要がないのだ。二人ともじっとしているのにぐっちゅぐっちゅと卑猥な水音が接合部分から生まれる。 「あっ💛 でるぅっ!!」 「んっひいいいぃぃぃっ!!💛」 アルテッドが大きく跳ねて彼女の内部に種子を注ぐ。大量の精液が膣内がさらに広がり暴れまくり、メネクナもビクッビクッと痙攣をおこす。快楽に顔を歪ませながらも純粋に顔を綻ばせ、そのすべてを体内に吸収して一滴もこぼれない。 絶頂の快楽の中でも動き続ける肉穴に、アルテッドはメネクナの事すらも考えられなくなる。 彼女の膣は細かい動きが可能で、執拗に一定箇所を責める事も容易いようで、アルテッドの射精は途絶えることがない。怖がっている子供のようにメネクナに抱き着いて、悲鳴のような声を上げる。 一方のメネクナも、膣内を彼の男根で押し広げられて、理性が保てずにいた。本能が自分も、相手も気持ちよくなるように膣の筋肉を伸縮させる。 「あっああああああぁぁぁぁぁッッ!!」 「んっぐぅうううぅぅッッ!💛」 理性が保てない中、相手に自分の存在を知らせるように喘ぎ声を腹から叫ぶ。 巻き付く蛇体もあって、二人はまるで、振動する一つのオブジェのように存在していた。 「わぁ……💛 メネクナ様もいい相手が出来てよかったですね……」 もともとこの国を治めていたファラオは、夫と二人で彼女たちの交わりをそっと見守っていた。涙ぐんでいる彼女の声は少し高くなっている。 「それで、オレ達はいつまでみている?」 そういいながら、夫の手は彼女の身体を撫でまわしている。発情寸前だが、自力で踏みとどまっているのだ。 妻の意志を尊重してくれるのは嬉しいが、たまには問答無用で犯されたいとファラオは思うのだが、そういうと凄く困った顔を浮かべられるので言わないようにしている。 「うん、じゃあ……いこう💛 あなた……」 幸せで一杯の夫婦はこれからも幸せにやっていく彼女達を優しく見守って立ち去った。 君臨する女王に伴侶が出来て、この暗黒魔界はより勢力を拡大していくことだろう。彼が育った国が魔物に制圧されるのも、時間の問題である。 |
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はい、というわけで二作目です。今作もオカズにしてくれれば嬉しい限りです。
そして前作を読んで、票も感想も入れてくださった方ありがとうございます。もう嬉しくてチラチラとサイトを見てしまう始末です。 前作もそうですが、一文書くごとにどう書こうかとうんうん頭を悩ませてしまうので、スラスラと文章が思いつく人がうらやましいですね、やっぱり小説は難しい。 ちなみに蛇の性器は昔何かでそう聞いただけで、ネットとかで確かめもしていませんので間違っていても生暖かい目で見てください……では胡瓜でした 14/09/01 22:57 美味しい胡瓜 |