後編
大百足の毒腺は顔と背と胸と腹の上部を除き、人型の上半身全域に存在している。
特に下腹部から男を受け入れる秘所にかけては一際太い毒腺があり、濃い毒を分泌することが出来る。
交わりの際、男の肉棒に強力な淫毒を塗り付けるための機能。
亘理は女唇から愛液を、下腹部の毒腺から淫毒を滴らせながら成忠の一物を呑み込んでいく……。
―ず、ぬぬぬぬぬぅ……
「おお、おおおぉぉぉ………」
「んっ! ……熱い、ぃぃ……♥」
射精直後の一物は亘理の淫毒によって、射精前以上の硬度を保っている。
その赤熱化した肉棒に毒を塗しながら、自身も奉仕によって解れた女唇に呑み込む。
蕩けた膣に肉棒を沈める快感、灼熱の肉棒に膣肉を灼かれる快感に二人して声を漏らす。
成忠に巻きついた百足の脚をわきわきと動かしながら上半身を沈め……最奥にまで一物を受け入れる。
―こつん…っ
「んんぅぅ……っ♥」
根元まで呑み込むと丁度、先端が子宮の入り口に当たる。
膣肉を押し広げ、その灼熱の体温で焼く肉棒の感触……子袋を押し上げられる感触に亘理は息を漏らす。
ぞくりぞくりと……膣に納めた愛しい肉棒の存在と温かさが至福の悦びとして全身に伝播する。
「おおおぉぉぉっぉぉぉぉ…………」
成忠にはその快楽を楽しむ余裕はなく、肉棒に伝わる亘理の膣の感触にただ呻くしかできない。
口淫奉仕で射精に追い込まれ、その余韻が引かないうちに膣に呑み込まれたのだ。
しかも一物には、股間の毒腺から分泌された淫毒が纏わり付いて塗されていく。
毒に触れた一物は、まず弱い痺れを感じ、その痺れが虫刺されで腫れたような熱さへと変わり、そして更に膨張させる。
海綿体は膨張して猛り、鉄のように熱を放ち、威容と硬度とそして感度を一際増す。
敏感になった一物を襲う強烈なくすぐったさに、成忠は苦悶の声を漏らす。
己の捧げる快楽に悶える成忠の姿に、亘理は深い満足感を覚える。
彼女たち大百足は、妖の中でも特に夫への執着心が強い者に分類される種族である。
夫が己の快楽に為す術もなく喘ぐ様は、彼女の本能を刺激し、欲望を満たされる喜びを与えてくれた。
もっと、彼を悶えさせたい……。
粘ついた欲望が燃え上がる。
「うふふふ…… とおっっても、素敵なお顔です……♥
このまま、わたくしのナカにお子種を注いでくださいね、ぇ……♥♥」
亘理は、肉棒の体温で己の膣を焼くことよりも、成忠に精液を吐き出させることを選択した。
肉棒と膣肉を擦り合わせる快楽は勿論大好きだが、それよりも夫が快楽に喘ぐ姿が見たかった。
上半身をしなだれ抱きつき、成忠の首に両腕を回して固定。
百足の胴をゆっくりと動かして、抽挿を開始する。
―ぐじゅっ……じゅぢゅぅぅぅぅ………
「うおお………っ!?」
肉棒に押し広げられ、そして肉棒を包んで喰らい付く膣肉。
空気をはらみ、まるで熟れた桃を潰すような音を立てて呑み込んだ肉棒を擦り立てる。
先端に付いた子宮の口がちゅっちゅと鈴口に口付ける。
上半身はぴたりと成忠の身体に合わせたまま、百足の胴を器用にくねらせて腰を揺らす。
子宮と先端が離れぬよう、上下にではなく横に前後に、そして円を描くように。
咥え込んだ肉棒を膣肉と、絡みつかせて捏ねて、揉み解して擦り付けて、愛液を塗りつけてしゃぶり付く。
「くお、くぅおおぉぉぉぉ………!!!」
亘理のねちっこい抽挿に、堪らず成忠は奇怪な喘ぎ声をあげる。
目を見開き、口からは涎を流しながら為す術もなく亘理の奉仕に身悶えする。
「んっ! うふふふふ…… うふ、ふふふふふぅ………っ♥」
膣に肉棒が擦れ子宮を押し上げられる感触は、亘理にとっても凄まじい快感を齎す。
快楽に声を漏らしながらも、じっくりと成忠を追い詰めて愉しむ。
自分の行為に喘ぐ成忠の顔……快楽に意識が朦朧として何も考えられなくなっている。
己に夫が夢中になっているその表情は亘理の執着心をひどく満足させ、嗜虐心を煽る。
愛しさ余って、夫の首筋に、そして顔に、ちゅっちゅと口付ける。
成忠の口の端から零れ出る唾液を舐め採りたかったが、それをすると夫の喘ぐ様を眺めて愉しむ余裕がなくなることを知っているので我慢。
そのかわり、子宮に精液を注いでもらうことにする。
「さぁ…… 成忠の熱ぅいお子種……わたくしにご馳走してくださいな……♥」
百足の足で成忠の身体を掴んだまま、百足の胴全体をうねうねと蠕動させて身を捩る。
身を捩ると肉棒を咥え込んだ膣が右回り左回りに捻れて、螺旋を描くように肉棒を絞る。
根元から最奥で精を待つ子宮に向けて捩じ上げる膣。追い詰められる剛直。
限界は、すぐに訪れた。
「亘理……ッ! 出る…出す、ぞ……!!
う、おおおおおおッッ!!!」
―ぶ、ぴゅっ……!!
――びゅしゅぅぅぅぅぅ………!!!
「ヒィ――――――――ッッッッ♥♥♥」
鈴口から、水袋が決壊したように射出される愛しい夫の精液。
淫毒と快楽で煮詰められ、たっぷりと精と子種が詰まった熱い練り飴。
膣に満ち、子宮に零距離で勢い良く叩き付けられる灼熱に歓喜の悲鳴を挙げる。
胃で精を飲み干してお預けを喰らい飢えた子宮が、その小さな口で懸命に精液を吸い上げる。
粘度の高く、そしておびただしい量の精は膣壁にへばり付いて亘理を内側から燃やす。
「ンーーーーーッッッッ♥♥♥」
射精はまだ続く。
成忠の首筋に、百足の顎肢ではなく人の唇で甘噛みして内臓を灼かれる快楽にひたすら耐える。
保護の妖力がなければ背骨を砕いてしまうような剛力で成忠を抱き締め――否、しがみ付く。
「はぁ――っ!! はぁぁぁ………っ」
「んん……♥ は、ああぁぁぁぁ………♥♥」
射精が終わり、余韻が訪れる。
絶頂の衝撃に二人して痙攣し、重い呼吸で調息する。
「あ、ぁぁぁ……
なり…ただぁぁぁ……♥♥」
吸収されるまでの間、膣壁と子宮を甘く灼き続ける精液に快感は引き延ばされる。
蕩けた脳で愛する夫の名前を囁いて、首筋に何度も何度も口付ける。
ちゅっちゅと唇を這わせていると、成忠の手が亘理の頭を撫で、そのまま正面に引き寄せる。
引き寄せられるように……唇を重ね、どちらともなく舌を突き合わせた。
「―――――ンンンーーーーーッッッッッ!?!?!?」
途端、亘理の内側で快感が爆発する。
舌を絡め成忠の唾液を舐めると同時、火花が内側で弾け、神経を焼きながら全身に伝播。
膣内射精の時の絶頂が、弛緩した身体に再び襲い掛かる。
「カ、ハ……ッ!!
イ、ィイッィィィィィィッッッッ♥♥♥」
金切り声のように嬌声を挙げ、愛する夫の身体に思いっっっ切りにしがみ付く。
無我夢中の行動で、つい……ついうっかりに、首筋の顎肢で成忠の首筋に噛み付いてしまった。
「がっ……!!
お、おぉぉぉおおおおおぉおぉぉおぉおおっっっっ!!!!」
衝撃に苦悶の声を挙げたのは一瞬だけ。
首筋に突然打ち込まれた淫毒に成忠もまた、絶叫する。
叩き込まれた淫毒は即座に一物を復活…否、暴走させ一回りその体積を膨張させる。
深々と女唇を貫いていた一物がドグンッと膨らみ、子宮を叩き上げる。
「ヒィィッッッ♥♥♥♥♥♥」
絶頂を極めている最中に新たな絶頂を叩きこまれ、亘理の意識は粉々に砕ける。
この危険な快楽から逃れるための正常な思考は全く働かない。
成忠から顎肢を引き抜いて、淫毒の注入を止めねばならない。
成忠を拘束する足を離して、身を離さねばならない。
敏感な膣を占拠している肉棒を引き抜かねばならない。
接吻など、以ての外。
なのだが……
「んんんんぅぅぅ………♥♥」
「は、ぷっ……ちゅうっ、ちゅぅぅぅっ」
蕩けた頭は悉く、その真逆の行動を彼女にとらせる。
砕けていく意識を繋ぎ止めようと、抱き締めてくれる夫の唇にしゃぶり付く。
貪欲な女唇はもっと快感を得ようと、熱量を増した一物に腰を押し付けて自ら貫かれる。
百足の足と上半身の両腕は、愛する半身を力いっぱいに抱き締めて離れようとしない。
当然、突き立てたままの顎肢からは、淫毒が注ぎ込まれ続けた。
「ぷふぁっ!!
で、出る……!! また出るぞ、亘理ぃぃぃぃっ!!!」
唇を離し、成忠は咆哮する。
淫毒の効果で既に精液は充填済みだ。
ぶくぅっと一物が膨らみ、一気に爆ぜた。
―びゅるるるるるるっっっっっ!!!!!
「ヒィィッッ♥♥♥♥
ああああはぁぁぁぁあああっぁあっぁぁあぁぁぁ♥♥♥♥♥♥」
三たび、絶頂を被せられる亘理。
上半身を海老のように仰け反らせて、がくがく震えながら精液を受け取る。
膣がきゅうぅっと絞り上げられ、流し込まれた精液を子宮へと送り出す。
射精の最中、成忠の頭も快楽に茹だり、思考が蕩けていく。
ほとんど無我の境地で、亘理の首筋にある毒腺を舐める。
「ひゃっ!? あぁぁぁああぁぁっっっ♥♥」
目の前に、真っ赤に充血した乳首がある。
ささやかな膨らみ、その中心でピンと尖っているそれは美味しそうな果物にも見えた。
度重なる快感で朦朧としていた成忠は何を思ったか、淫毒の載った舌でペチャリと乳首を舐めた。
「くひぃぃぃんっっ♥♥♥♥」
人間の唾液が混ざり、大百足の耐性が意味を成さなくなった淫毒。
毒に染まった舌で、成忠は赤子のように亘理の乳首を吸う。
亘理はそんな成忠の頭を掻き抱き、引き離そうともせず逆に自らの胸に押し付ける。
咽喉を反らし、胸に、膣に、子宮に愛する夫を感じながら、引かない絶頂の波に身を晒し続けた。
成忠が目を覚ますと、戸から見える空は明るんでいた。
昼の明るさというよりこれは明け方……陽が昇る直前の明るさ。
夜明け前に交わり始めて、翌日の夜明けに目が覚めたということらしい。
またやってしまった。
自制がまるで効かず、時間も忘れて只管交わり続けてしまった。
妖との交わりはそういうものだと分かっているが、してしまったあとはいつもやるせない。
婿入りするまえは己を律し、家督を継ぐために研鑽の日々を送っていた身としては、こうして自堕落な日々を送ることにやるせない気分になってしまうのだ。
「ん…… なり、ただぁ……」
成忠を胸に抱き締めたまま、寝息を立てる亘理。
寝顔は安らかでとても幸せそう。
その顔を見ていると、まぁ、これでもいいかとも思ってしまう。
身を起こそうとして……全身が動かないことを思い出す。
一度繋がってしまうと、亘理は成忠を全身で抱き締めたまま離してくれない。
当然、下半身は繋がったままだ。
女唇と繋がったままの一物は朝勃ちもあって屹立したままだ。
僅かに身震いしただけで甘い快感が走る。
「んっ……!
あ…… お早う、成忠……」
刺激を受けた亘理が目を覚ます。
百足の胴がうねり、二人の顔が正面に向き合う。
見る者によっては陰気な印象を受けることもある亘理の顔。だが……。
「すまん、起こしてしまったか」
「ふふ……いいえ」
幸せそうに微笑むその顔は抜群に色っぽい。
膣に納まったままの一物がビクリと震えた。
ちょっと気恥ずかしい。
「んぅ……♥
ふふ、また、睦みましょうね……」
一物の反応に嬉しそうに微笑んで、百足の胴をうねらせる。
また、二人の日常の始まりだ。
やるせなさは彼方に追いやって、成忠は愛する妻と唇を重ねた……。
「―――――ンヒィィィィィィッッッッッッッ♥♥♥♥♥♥」
その後、交わって気絶してうっかり接吻して交わってを何日も繰り返し………
成忠が解放されたのは実家の人間が挨拶に神社を訪れた一ヶ月後のことであったという。
特に下腹部から男を受け入れる秘所にかけては一際太い毒腺があり、濃い毒を分泌することが出来る。
交わりの際、男の肉棒に強力な淫毒を塗り付けるための機能。
亘理は女唇から愛液を、下腹部の毒腺から淫毒を滴らせながら成忠の一物を呑み込んでいく……。
―ず、ぬぬぬぬぬぅ……
「おお、おおおぉぉぉ………」
「んっ! ……熱い、ぃぃ……♥」
射精直後の一物は亘理の淫毒によって、射精前以上の硬度を保っている。
その赤熱化した肉棒に毒を塗しながら、自身も奉仕によって解れた女唇に呑み込む。
蕩けた膣に肉棒を沈める快感、灼熱の肉棒に膣肉を灼かれる快感に二人して声を漏らす。
成忠に巻きついた百足の脚をわきわきと動かしながら上半身を沈め……最奥にまで一物を受け入れる。
―こつん…っ
「んんぅぅ……っ♥」
根元まで呑み込むと丁度、先端が子宮の入り口に当たる。
膣肉を押し広げ、その灼熱の体温で焼く肉棒の感触……子袋を押し上げられる感触に亘理は息を漏らす。
ぞくりぞくりと……膣に納めた愛しい肉棒の存在と温かさが至福の悦びとして全身に伝播する。
「おおおぉぉぉっぉぉぉぉ…………」
成忠にはその快楽を楽しむ余裕はなく、肉棒に伝わる亘理の膣の感触にただ呻くしかできない。
口淫奉仕で射精に追い込まれ、その余韻が引かないうちに膣に呑み込まれたのだ。
しかも一物には、股間の毒腺から分泌された淫毒が纏わり付いて塗されていく。
毒に触れた一物は、まず弱い痺れを感じ、その痺れが虫刺されで腫れたような熱さへと変わり、そして更に膨張させる。
海綿体は膨張して猛り、鉄のように熱を放ち、威容と硬度とそして感度を一際増す。
敏感になった一物を襲う強烈なくすぐったさに、成忠は苦悶の声を漏らす。
己の捧げる快楽に悶える成忠の姿に、亘理は深い満足感を覚える。
彼女たち大百足は、妖の中でも特に夫への執着心が強い者に分類される種族である。
夫が己の快楽に為す術もなく喘ぐ様は、彼女の本能を刺激し、欲望を満たされる喜びを与えてくれた。
もっと、彼を悶えさせたい……。
粘ついた欲望が燃え上がる。
「うふふふ…… とおっっても、素敵なお顔です……♥
このまま、わたくしのナカにお子種を注いでくださいね、ぇ……♥♥」
亘理は、肉棒の体温で己の膣を焼くことよりも、成忠に精液を吐き出させることを選択した。
肉棒と膣肉を擦り合わせる快楽は勿論大好きだが、それよりも夫が快楽に喘ぐ姿が見たかった。
上半身をしなだれ抱きつき、成忠の首に両腕を回して固定。
百足の胴をゆっくりと動かして、抽挿を開始する。
―ぐじゅっ……じゅぢゅぅぅぅぅ………
「うおお………っ!?」
肉棒に押し広げられ、そして肉棒を包んで喰らい付く膣肉。
空気をはらみ、まるで熟れた桃を潰すような音を立てて呑み込んだ肉棒を擦り立てる。
先端に付いた子宮の口がちゅっちゅと鈴口に口付ける。
上半身はぴたりと成忠の身体に合わせたまま、百足の胴を器用にくねらせて腰を揺らす。
子宮と先端が離れぬよう、上下にではなく横に前後に、そして円を描くように。
咥え込んだ肉棒を膣肉と、絡みつかせて捏ねて、揉み解して擦り付けて、愛液を塗りつけてしゃぶり付く。
「くお、くぅおおぉぉぉぉ………!!!」
亘理のねちっこい抽挿に、堪らず成忠は奇怪な喘ぎ声をあげる。
目を見開き、口からは涎を流しながら為す術もなく亘理の奉仕に身悶えする。
「んっ! うふふふふ…… うふ、ふふふふふぅ………っ♥」
膣に肉棒が擦れ子宮を押し上げられる感触は、亘理にとっても凄まじい快感を齎す。
快楽に声を漏らしながらも、じっくりと成忠を追い詰めて愉しむ。
自分の行為に喘ぐ成忠の顔……快楽に意識が朦朧として何も考えられなくなっている。
己に夫が夢中になっているその表情は亘理の執着心をひどく満足させ、嗜虐心を煽る。
愛しさ余って、夫の首筋に、そして顔に、ちゅっちゅと口付ける。
成忠の口の端から零れ出る唾液を舐め採りたかったが、それをすると夫の喘ぐ様を眺めて愉しむ余裕がなくなることを知っているので我慢。
そのかわり、子宮に精液を注いでもらうことにする。
「さぁ…… 成忠の熱ぅいお子種……わたくしにご馳走してくださいな……♥」
百足の足で成忠の身体を掴んだまま、百足の胴全体をうねうねと蠕動させて身を捩る。
身を捩ると肉棒を咥え込んだ膣が右回り左回りに捻れて、螺旋を描くように肉棒を絞る。
根元から最奥で精を待つ子宮に向けて捩じ上げる膣。追い詰められる剛直。
限界は、すぐに訪れた。
「亘理……ッ! 出る…出す、ぞ……!!
う、おおおおおおッッ!!!」
―ぶ、ぴゅっ……!!
――びゅしゅぅぅぅぅぅ………!!!
「ヒィ――――――――ッッッッ♥♥♥」
鈴口から、水袋が決壊したように射出される愛しい夫の精液。
淫毒と快楽で煮詰められ、たっぷりと精と子種が詰まった熱い練り飴。
膣に満ち、子宮に零距離で勢い良く叩き付けられる灼熱に歓喜の悲鳴を挙げる。
胃で精を飲み干してお預けを喰らい飢えた子宮が、その小さな口で懸命に精液を吸い上げる。
粘度の高く、そしておびただしい量の精は膣壁にへばり付いて亘理を内側から燃やす。
「ンーーーーーッッッッ♥♥♥」
射精はまだ続く。
成忠の首筋に、百足の顎肢ではなく人の唇で甘噛みして内臓を灼かれる快楽にひたすら耐える。
保護の妖力がなければ背骨を砕いてしまうような剛力で成忠を抱き締め――否、しがみ付く。
「はぁ――っ!! はぁぁぁ………っ」
「んん……♥ は、ああぁぁぁぁ………♥♥」
射精が終わり、余韻が訪れる。
絶頂の衝撃に二人して痙攣し、重い呼吸で調息する。
「あ、ぁぁぁ……
なり…ただぁぁぁ……♥♥」
吸収されるまでの間、膣壁と子宮を甘く灼き続ける精液に快感は引き延ばされる。
蕩けた脳で愛する夫の名前を囁いて、首筋に何度も何度も口付ける。
ちゅっちゅと唇を這わせていると、成忠の手が亘理の頭を撫で、そのまま正面に引き寄せる。
引き寄せられるように……唇を重ね、どちらともなく舌を突き合わせた。
「―――――ンンンーーーーーッッッッッ!?!?!?」
途端、亘理の内側で快感が爆発する。
舌を絡め成忠の唾液を舐めると同時、火花が内側で弾け、神経を焼きながら全身に伝播。
膣内射精の時の絶頂が、弛緩した身体に再び襲い掛かる。
「カ、ハ……ッ!!
イ、ィイッィィィィィィッッッッ♥♥♥」
金切り声のように嬌声を挙げ、愛する夫の身体に思いっっっ切りにしがみ付く。
無我夢中の行動で、つい……ついうっかりに、首筋の顎肢で成忠の首筋に噛み付いてしまった。
「がっ……!!
お、おぉぉぉおおおおおぉおぉぉおぉおおっっっっ!!!!」
衝撃に苦悶の声を挙げたのは一瞬だけ。
首筋に突然打ち込まれた淫毒に成忠もまた、絶叫する。
叩き込まれた淫毒は即座に一物を復活…否、暴走させ一回りその体積を膨張させる。
深々と女唇を貫いていた一物がドグンッと膨らみ、子宮を叩き上げる。
「ヒィィッッッ♥♥♥♥♥♥」
絶頂を極めている最中に新たな絶頂を叩きこまれ、亘理の意識は粉々に砕ける。
この危険な快楽から逃れるための正常な思考は全く働かない。
成忠から顎肢を引き抜いて、淫毒の注入を止めねばならない。
成忠を拘束する足を離して、身を離さねばならない。
敏感な膣を占拠している肉棒を引き抜かねばならない。
接吻など、以ての外。
なのだが……
「んんんんぅぅぅ………♥♥」
「は、ぷっ……ちゅうっ、ちゅぅぅぅっ」
蕩けた頭は悉く、その真逆の行動を彼女にとらせる。
砕けていく意識を繋ぎ止めようと、抱き締めてくれる夫の唇にしゃぶり付く。
貪欲な女唇はもっと快感を得ようと、熱量を増した一物に腰を押し付けて自ら貫かれる。
百足の足と上半身の両腕は、愛する半身を力いっぱいに抱き締めて離れようとしない。
当然、突き立てたままの顎肢からは、淫毒が注ぎ込まれ続けた。
「ぷふぁっ!!
で、出る……!! また出るぞ、亘理ぃぃぃぃっ!!!」
唇を離し、成忠は咆哮する。
淫毒の効果で既に精液は充填済みだ。
ぶくぅっと一物が膨らみ、一気に爆ぜた。
―びゅるるるるるるっっっっっ!!!!!
「ヒィィッッ♥♥♥♥
ああああはぁぁぁぁあああっぁあっぁぁあぁぁぁ♥♥♥♥♥♥」
三たび、絶頂を被せられる亘理。
上半身を海老のように仰け反らせて、がくがく震えながら精液を受け取る。
膣がきゅうぅっと絞り上げられ、流し込まれた精液を子宮へと送り出す。
射精の最中、成忠の頭も快楽に茹だり、思考が蕩けていく。
ほとんど無我の境地で、亘理の首筋にある毒腺を舐める。
「ひゃっ!? あぁぁぁああぁぁっっっ♥♥」
目の前に、真っ赤に充血した乳首がある。
ささやかな膨らみ、その中心でピンと尖っているそれは美味しそうな果物にも見えた。
度重なる快感で朦朧としていた成忠は何を思ったか、淫毒の載った舌でペチャリと乳首を舐めた。
「くひぃぃぃんっっ♥♥♥♥」
人間の唾液が混ざり、大百足の耐性が意味を成さなくなった淫毒。
毒に染まった舌で、成忠は赤子のように亘理の乳首を吸う。
亘理はそんな成忠の頭を掻き抱き、引き離そうともせず逆に自らの胸に押し付ける。
咽喉を反らし、胸に、膣に、子宮に愛する夫を感じながら、引かない絶頂の波に身を晒し続けた。
成忠が目を覚ますと、戸から見える空は明るんでいた。
昼の明るさというよりこれは明け方……陽が昇る直前の明るさ。
夜明け前に交わり始めて、翌日の夜明けに目が覚めたということらしい。
またやってしまった。
自制がまるで効かず、時間も忘れて只管交わり続けてしまった。
妖との交わりはそういうものだと分かっているが、してしまったあとはいつもやるせない。
婿入りするまえは己を律し、家督を継ぐために研鑽の日々を送っていた身としては、こうして自堕落な日々を送ることにやるせない気分になってしまうのだ。
「ん…… なり、ただぁ……」
成忠を胸に抱き締めたまま、寝息を立てる亘理。
寝顔は安らかでとても幸せそう。
その顔を見ていると、まぁ、これでもいいかとも思ってしまう。
身を起こそうとして……全身が動かないことを思い出す。
一度繋がってしまうと、亘理は成忠を全身で抱き締めたまま離してくれない。
当然、下半身は繋がったままだ。
女唇と繋がったままの一物は朝勃ちもあって屹立したままだ。
僅かに身震いしただけで甘い快感が走る。
「んっ……!
あ…… お早う、成忠……」
刺激を受けた亘理が目を覚ます。
百足の胴がうねり、二人の顔が正面に向き合う。
見る者によっては陰気な印象を受けることもある亘理の顔。だが……。
「すまん、起こしてしまったか」
「ふふ……いいえ」
幸せそうに微笑むその顔は抜群に色っぽい。
膣に納まったままの一物がビクリと震えた。
ちょっと気恥ずかしい。
「んぅ……♥
ふふ、また、睦みましょうね……」
一物の反応に嬉しそうに微笑んで、百足の胴をうねらせる。
また、二人の日常の始まりだ。
やるせなさは彼方に追いやって、成忠は愛する妻と唇を重ねた……。
「―――――ンヒィィィィィィッッッッッッッ♥♥♥♥♥♥」
その後、交わって気絶してうっかり接吻して交わってを何日も繰り返し………
成忠が解放されたのは実家の人間が挨拶に神社を訪れた一ヶ月後のことであったという。
12/11/11 20:00更新 / ドラコン田中に激似
戻る
次へ