これからは、妻と夫(後編)
勢い良く身を起こし、再び対面座位の体勢になる。
「あン……っ!?」
突然の行動に驚くサーシャ。
彼女が何かを言う前に、唇を唇で塞ぐ。
舌は絡めはせず、唇を強く合わせてのキス。
「ん……♥」
キスをしたまま彼女の細い身体を抱き締め、ゆっくり腰を揺らす。
豊満な乳房が胸板に押し付けられて心地良い。
ペニスとの結合部で愛液と精液が混ざり、にちゃ、にちゃっ、と水音を立てた。
膣内にはまだ、たっぷりと吐き出した精液が吸収されきれずに残っている。
ペニスを膣壁に押し付けるように意識して、精液を肉ヒダに塗り付ける。
「あぁ……っ
いい、です……♥」
唇から快感を漏らし、再び口付ける。
絶頂で停止していたヒダ達が、ペニスに擦られて蠢く。
だが、まだ俺の精液を食べ終わっていなかったせいか、執拗な愛撫はされなかった。
膣内に出した精液を吸収しきるまでは、主導権を奪われる快楽は与えられないのかもしれない。
これなら、俺の好きに動けるかもしれない。
腰を突き出すと同時にサーシャを抱く腕に力を込めて、彼女の腰を俺の下半身に押し付けさせる。
ペニスでぐりぐりと、サーシャの深奥を抉るように。
「んあっ……!?
きゃ、う……っ♥」
亀頭で強く押し上げられた子宮がビクリと震えたのが、返ってきた感触で分かった。
どうやら膣壁だけでなく、子宮も精液を食べて弛緩している最中だったようだ。
達した絶頂から降りようとしているときに刺激を与えられて、再び絶頂へと達する。
痙攣するように小刻みに震えるサーシャの身体を抱き締めて、腰を突き入れる。
十割どころか十二割の硬度を保ち続けるペニスで、サーシャの子宮を押し上げる。
「あぁぁ……あぁぁぁぁぁぁ……♥♥」
子宮を亀頭で持ち上げられて、長く甘い吐息を漏らすサーシャ。
美しいコーラスを歌うような嬌声は、耳に心地良く響いて頭が蕩けていくようだ……。
なにもせずに繋がったままで聴いていたくもあったが、そうもいかない。
いつまでもサーシャに与えて貰う快感に酔っていてはダメだ。
俺が、サーシャに悦びを与えなくては。
サーシャを抱き寄せる腕はそのままに、腰を押し付ける。
胡坐をかいて上に彼女を座らせた状態ではピストン運動はできないが、子宮を亀頭で擦るグラインドはできる。
溢れる精液でぬめる亀頭で、精液を噴射されてぬめる子宮を擦る。
軟骨か、表面の硬いゴムボールみたいな感触のする子宮は精液でぬめって、亀頭の上に収まらずに逃げる。
だが、子宮の自重とペニスの押し上げによって、逃げながらも亀頭に押し付けられ、ぬめってすべる。
「ぁあぁぁっ……♥ んぁぁ……♥♥♥」
激しいピストンでノックしているわけではない。
それでも、子宮を執拗に擦られる快感に、サーシャはキスを続けられずに喘ぐ。
背筋を伸ばして天井を仰ぎ、抱いた俺の頭を自分の胸に押し付ける。
視界が、彼女の乳房で塞がれる。
丁度、口に充血して硬くなったサーシャの乳首が触れた。
迷わず口を開けて、唇を被せるようにして大振りな乳房と対称的に小さな乳首を口に含む。
ほんのりとピンクに染まる乳房にキスをしながら、口に含んだ乳首を舌で舐める。
サーシャのフェラチオを真似て、硬い乳首に舌を巻き付け、しゃぶる。
キスほどではないが、不思議と甘味を感じた。
「あっ……!
あぁぁ……い、いで……すぅ……」
サーシャが驚いたのは一瞬だけ。
もっと貪れといわんばかりに、俺の頭を抱き寄せて乳房を押し付ける。
押し付けられてひしゃげた乳房からサーシャの香りが立ち昇り、密着した俺の鼻を突き抜ける。
甘い体香は鼻腔を通って脳に届き、茹だった頭の温度を上げる……。
口の中に含んだ彼女の乳首を何も考えずにしゃぶりたくなったが、あえてその願望を抑える。
俺の欲望よりも、彼女の悦びを優先しなければならない。
―にちゃ、ちゅる……ちゅる……っ
舌にたっぷりと唾液を載せて、乳首を舐めて塗りたくる。
大きな乳房に不釣合いな小さな乳輪と、こりこりに硬くなった乳頭を舌の腹を押し付けて舐め上げる。
サーシャのフェラを真似て、繰り返し舐め続ける。
「あぁぁ……♥ 気持ち、いいです……」
俺の後ろ髪を撫でながら、サーシャはうっとりとした呻きを漏らす。
サーシャが悦んでくれるのが嬉しくて、俺は何度も何度も乳首に奉仕する。
乳飲み子のように吸い付くのでも、飢えた犬のようにしゃぶり付くのでもなく、サーシャが気持ち良くなってくれるように。
腰を揺らしてサーシャを突き上げることも忘れない。
俺が乳首を舐める度、弛緩した子宮がビクリと震える。
その振動は密着している亀頭に伝わり、射精のエネルギーとして下腹部の奥に溜め込まれていく。
すぐさま腰を激しく振って、溜まった精液を吐き出したくもなったが、これも抑える。
俺ばかりじゃなくて、サーシャにも達して欲しかった。
「いい……いい、です……
私、また……達してしまいそうです……」
俺を撫でる彼女の手に力が入る。
掻き抱くように俺の頭を乳房に押し付けて、咽喉を反らして天を仰ぐ。
絶頂が近いのかもしれない。
乳首を舐める舌を止めて唇を窄め……強く吸った。
―ちゅうぅぅぅぅぅぅぅ………っ
「あ、ああぁぁ――
あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
長く伸びた嬌声を挙げ、サーシャの身体が小刻みに震える。
俺の顔を胸に抱いたまま背筋をピンと伸ばして、湧き上がってきた快感に身を委ねた。
押し付けられる乳房の齎す幸せな息苦しさを味わいながら、絶頂を迎えたサーシャを抱き締める。
「あぁぁぁぁ……♥ はあぁぁぁぁぁ………♥」
弱く穏やかな絶頂なのだろう。
恍惚とした嬌声と熱い吐息を吐き出しながら身を震わせるサーシャ。
与えられた快楽の感謝とばかりに、胸に抱いた俺の頭を愛おしそうに何度も撫でる。
天を仰いで快感に震えるサーシャが堪らなく愛おしい。
俺のしたことが彼女を悦ばせたことが堪らなく嬉しい。
もっと、もっと……彼女に喜んで欲しい。
サーシャの胸に顔を埋めたまま、ベッドに自分の身体ごとやんわりと彼女を押し倒した。
対面座位から正上位に変わり、ペニスが抜けてしまわないように腰を押し込む。
未だ絶頂の中にあって、膣壁は再起動していないようだ。
ペニスを押し込んでも膣圧で圧迫しながら受け入れるだけで、ヒダは肉幹にピタリと張り付いて蠢かない。
攻め立てられずにただ包み込まれる快感は穏やかで、このままずっと浸っていたい欲望が湧いてくる。
…その欲望を振り払って、もう一つの欲望を優先することにした。
咥えたままの乳首を唇で甘噛みしつつ舌先で転がす。
口に含んでいないもう片方の乳房を、掌でさするようにしてじっくりと捏ねる。
サーシャが絶頂から復帰する間を与ないように、刺激を与え続ける。
「は、あぁぁぁ………♥♥」
絶頂の快感を引き延ばされて、甘い吐息を漏らすサーシャ。
俺の後頭部から背中辺りを愛おしそうに手で擦り、尻尾が腰から下をなぞる。
彼女が与えてくれる心地良いくすぐったさを動かずに甘受したい欲望が湧いてくるが、これも振り払う。
いつまでもサーシャに甘えていては駄目だ。
サーシャを、喜ばせなければ。俺の手で。
サーシャに、甘えてもらえるようにならなければ。
シーツに手をついて、少しだけ身を起こす。
離れる俺の身体を引き止めるようにサーシャの手が俺の背を抱くが、脱力しているせいかその抵抗は弱い。
蕩けながらも、僅かに不安な色を浮かべるサーシャの瞳。
―大丈夫、離れたりはしないよ。
微笑みかけると、言葉にしなくても意図は伝わったのだろう。
サーシャの表情がふにゃりとした安堵の笑みに変わる。
脱力したままのサーシャの太腿を両腕で抱いて固定、Vの字型に足を開かせる。
……後になってジパングの指南書で知ったが、『ミヤマ』とかいう体位だったそうだ。
女性は動きにくいが、男性は腰を振りやすく女性に快感を与えやすい。
ストッキングに包まれた触り心地の良いサーシャの太腿を抱きながら、膝立ちの体勢になる。
サーシャのお尻を少し持ち上げて、腿の内側に載せる。
持ち上がって、二人の繋がっている部位が見下ろす位置に来て扇情的だ。
サーシャも……蕩けた表情はそのままに、俺との結合部を潤んだ瞳でじっと見つめていた。
体勢は整った。
膣壁が再起動して彼女に主導権を奪われない内に、俺から彼女へ奉仕する。
サーシャの太腿を抱いたまま…ペニスを突き上げた。
―ず、りゅっ!
「あうっ……♥♥」
ぼんやりと結合部を見つめていたサーシャが嬌声を挙げる。
刺激を与えられた膣壁がきゅうっ、と締まって、ペニスに喰らいついてくる。
みっちりと纏わりついていた無数の粘膜突起が、まるで手のように圧搾して追い詰める。
「く、ぅ……」
快感に苦悶の声を漏らす。
今までずっとサーシャのナカに収まっていたペニスは精液のチャージを終えていた。
意識の外に置いて今まで気付かなかったが、既に暴発寸前にまで膨張し何かの拍子で爆発してしまいそうだ。
サーシャへの奉仕を優先する以上、ここで発射していては話しにならない。
括約筋に力を入れて堪える。
虚勢を張って、サーシャに微笑みかけて宣言。
「いくよ……っ」
サーシャの返答を待たずに奉仕を開始する。
両腕にある彼女の太腿をしっかりと抱きかかえて、腰を突き上げた。
若干の勢いをつけての抽挿で、秘肉を掻き分けながらペニスがサーシャの最奥へ突き進む。
膣の天井……お腹側のヒダを亀頭のカリでゴリゴリと削る。
「ああっ… ふあぁぁ……っ♥」
「う、くぅぅ……っ」
無数の突起で敷き詰められた天井はぬめりながらもざらついていて、亀頭に刺すような快感が奔る。
小指すらも入りそうにないほどみっちりと詰まった砕いたゼリーの中、熱い愛液で満たされた肉の筒の中をペニスで突く。
こんな凄まじい器官にペニスを容れるのは、快楽による極楽の責め苦でもある。
苦悶の声を漏らす俺とは対称的に、サーシャは余裕綽々で甘い嬌声を挙げている。
一度、腰を引く。
サーシャが「あっ…」と小さく拒否の声を挙げるが、応えない。
抜けていくペニスを引き留めるようにヒダが絡み付いてきて、カリに引っ掛かって刺激になる。
歯を食いしばって耐えて……再び腰を突き出した。
押し込む力に、ヒダのペニスを引き留める力が加わって、勢い良く膣内に呑み込まれた。
―ずじゅっ……!
結合部から愛液の飛沫を飛ばして、根元までペニスが呑み込まれる。
「ぐう……っ!」
「ひああ……っ♥♥」
快感の衝撃に、二人して声を漏らした。
勢い良く突かれた膣壁が衝撃で再起動し、ぞわぞわと蠢いてペニスを拘束しようと絡み付いてくる。
捕まったら為す術もなく射精させられてしまうだろう。
このまま発射したい欲望を意識の外に置いて、抽挿してヒダの拘束から逃れる。
ーじゅぅ…… ずじゅっ!
「ぐっ……!!」
「ひゃ、ふあっ♥♥」
引いて、押し込む。
技巧も何も無い、単調で規則正しい機械的な抽挿。
限界を振り切れた射精欲動を気合と根性だけで堪え、ひたすら腰を振る。
―ずりゅっ…ずりゅっ…ずりゅっ…ずりゅっ………
「あっ♥ あああっ♥♥ あああっ♥♥」
重い結合音を立てながらペニスが膣内を往復する。
窮屈で複雑な膣内はいくら滑っても、押し込むたびにカリにヒダが絡み付いて凄まじくきつい。
ペニスが擦れる度に摩擦熱が蓄えられていき、射精のエネルギーが蓄えられて膨張する。
「ひあっ♥ イイっ……気持ち…イイですぅ……!!」
視線の下には、俺の奉仕に歓声を挙げる愛しい女性。
潤んだ瞳で俺を見上げ、顔を真っ赤に紅潮させ、唇の端から唾液が零れ、シーツを両手で握り締めて快楽に耐えている。
歓喜に満ちた表情、抽挿の度にゆさゆさ震える美巨乳、ほんのりと朱に染まる白い肌、泡立つ結合部……。
俺が捧げる快感を享受し、童女のように甘えた嬌声を挙げるサーシャ。
視界に映る愛する彼女の姿全てが、俺の視覚さえも快楽で犯す。
俺を見上げるサーシャと視線が絡む。何かしらの魔力を宿したワインレッドの瞳。
歓喜の涙で潤んだその瞳に込められた感情が、俺を射抜く。
歓喜、感謝、快楽、欲望、渇望、期待、恋慕、情愛……あらゆる好意が、親愛が混ざり合った熱い視線。
その視線は、俺にさらなる奉仕の欲望を促した。
「く、おぉぉぉ……!!」
「あぁ!! あああぁぁ……っ♥♥♥」
―ずりゅっ…!ずりゅっ…!ずりゅっ…!ずりゅっ………!
既に限界が近い身体を、意志と欲望の力で動かす。
ペニスが壊れるかもしれない恐怖さえも無視して、激しく腰を振った。
打ち付ける音とペニスで秘肉を捏ねる音が、部屋にやかましく響く。
視線はサーシャと見つめあったまま。
彼女を悦ばせることだけが俺の使命であるかのように、夢中で腰を振る。
最早ペニスは限界を超えて過熱され、睾丸さえ破裂しそうなほどに膨張している。
愛するサーシャに献上する精液たちが放出させろと脳に叫んでいる。
脳が、灼ける。
視界に火花が散る……彼女の太腿を抱いていた腕に力が抜ける。
がしりっ。
「くあっ…!?」
俺の腕の拘束を逃れたサーシャの足が、俺の腰に絡みついて凄まじい力で抱き締める。
巻きついてきた尻尾も一緒になって俺を締め上げ、二人の結合部をぴったりと密着させた。
抽挿が止まり、絡み付こうと蠢いていたヒダが動きを止めたペニスに襲い掛かる。
ヒダの群体が一つの生物として吸盤のように肉竿に張り付き拘束し
ペニスを拘束したヒダの一つ一つが突起のように突いて揉みしだき愛撫し
根元からカリの少し上までを、ほぐして揉んでしゃぶって責め立てて……
もう逃がさないぞとばかりに複雑に、緻密に、執拗に。
そして強烈に
俺を求めて、重力に逆らって独りでに登ってきた子宮が針穴のように小さな口で、鈴口にキス。
「うお、ぁ、ぁぁぁぁぁぁ……………!」
断末魔の嬌声を挙げる。
サーシャの脚と尻尾で拘束され、身動きの取れなくなった俺は背筋を伸ばして天を仰ぐ。
背を伸ばせば腰は突き出され、サーシャに精を捧げる体勢となる、
コツン、と亀頭が子宮を押し上げた。
決壊が始まる。
―ぶ、ぶびゅぅぅぅっっ!!
「おぁ―――っ!!」
「ひっ―――♥♥」
―ぶびゅびゅびゅっっっ!!!
びゅるるるぅるるるるるるるるるるるるるぅぅぅっっっっっ!!!!!!!
「ぁ――――――!!!」
「はあぁぁぁぁっっ♥♥♥♥
ああぁぁああぁぁぁぁああああぁあああっぁぁぁぁぁっっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥!!!!!」
射精する。断続的に射精し続ける。
睾丸をパンパンに膨らませるまでに溜め込んだ大量の、煉られて砕いたゼリー状にまでなった灼熱の精液を、サーシャの子宮に。
あまりの勢いに、密着して吸い付いている子宮口に注ぎ込めきれず、膣内で逆流する。
逆流した精液をヒダが蠢きながら捉えて貪るが、全てのヒダを溺れさせても有り余るほど大量に射精。
―ぶぴっ……
どろぉ……っ
騎乗位での最後の射精からずっと溜め込まれ、快楽で煮込まれ煉られた特濃の精液。
今までで最高の濃度を誇り、子宮に触れるだけでもサーシャを絶頂へと導く。
二人の結合部から膣内に収まりきらなかった精液が零れ出る。
白い溶岩のように結合部から流れ、重力に従ってサーシャのお腹へと流れ落ちる。
「ぁ、ぁ、ぁ――――」
「はあああ………ぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
二人とも、身体を支配する快楽に一切の行動を起こせない。
射精は未だに続き、サーシャの膣内を水没させ、溢れてサーシャのお腹を穢す。
陶磁のように白く綺麗なお腹を、俺の白濁した精液が染めていく。
俺の意識はかろうじて途切れていないが、細い糸一本でどうにか繋がっているようなもの。
サーシャは脚と尻尾で俺にしがみ付き、小刻みに肢体を痙攣させながら貢精を受け入れている。
焦点の合わない蕩けた瞳で、ただ俺だけを見つめていた。
思考は完全に停止。脳が焼き切れて損傷しているのかもしれない。
壊れた脳細胞は、射精と入れ替わりに流し込まれたサーシャの魔力に修復、修繕されていく。
但し、元通りにではない。
俺の中に元々あったサーシャへの愛しさを建材にして、新たに作り直す。
よりサーシャに仕え、よりサーシャに尽くし、よりサーシャを愛するように。
身体が、サーシャの所有物へと作り変えられていく。
もっともっとサーシャの愛を受け止め、貪って味わい、そして倍にして返せるように。
でも、心と魂は作り変えられない。
とうの昔に俺の心魂はサーシャのモノになっているのだから。
射精はまだ続く。
尿道に残っている分も一滴残さず全部よこせと、鈴口にキスした子宮口が吸い続ける。
射精の快感に粉々にされ、膣肉で融けて融着してしまったような錯覚を覚えるペニス。
意識を刈り取る快感でぼやけた意識の中、尿道を押し上げて射精し続ける鮮烈な快楽だけを感じた。
尿道を通る精液中の精子一匹一匹……
サーシャの子宮に吸い上げられ、そしてサーシャの子宮目掛けて自ら泳いで突き進む。
どうぞ、お好きなだけ召し上がってください。
そう言わんばかりに、俺と精子達が一丸となって愛するサーシャに己を献上する。
「ふぁぁぁぁ………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………♥♥♥」
脱力した両腕をシーツに投げ出し、ビクンビクンと痙攣しながらサーシャは精液を受け取る。
俺と同じく快感に意識を粉砕されトロっトロに蕩けた表情でハミングみたいな嬌声を歌う。
上体は弛緩しているのに、両脚と尻尾と膣壁と子宮口は俺を拘束して決して離さない。
言葉など無くとも全身で悦びを表現してくれるサーシャが堪らなく愛おしい。
限界を超えているはずの肉体を、サーシャへの愛おしさが凌駕する。
沸々と湧き上がる愛おしさに推されて、脊髄反射のように思考を無視して行動を開始する。
まだだ……もっと、もっともっともっと……サーシャに悦びを捧げろ。
捧げ続けろ。
自由な両腕でサーシャの細い腰を掴む。
「ふあ……?」
惚けた声でサーシャが声を挙げる。
もっと、良くしてあげるよ……。
そう思って、掴んだ彼女の腰を抱き寄せて深くペニスを突き立てた。
―ぐぶぷぷっ………!
膣から精液を零しながらペニスを奥へと押し進める。
「ひぃあ……っ!?」
驚いて素っ頓狂な嬌声を漏らすサーシャ。
まだ、これからだよ。
痛いくらいに鈴口を吸引する子宮口に、あえてペニスを押し込む。
射精しながら。
―くぷ……っ
無理矢理に押し広げた子宮口に鈴口をめり込ませ、直接射精する。
空になったはずの精液が、サーシャから注がれた魔力と俺の想いとを材料にして即座に増産。
今度は一滴も零さないように、サーシャに貢精する。
―ぷしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………っ
「ひあっ!?!?
ああああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁーーーーッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
絶頂の中、更なる絶頂へと押し上げられて悲鳴を挙げる。
未知の快楽に対する驚愕と、それを味わう歓喜に彩られた美しい悲鳴。
耳に入ってくる嬌声はサーシャが俺で悦んでくれていることを知らせ、深い満足感を覚える。
俺は、俺を愛してくれるサーシャの役に立てる。
俺は、俺が愛するサーシャの求める、それ以上の悦びを与えることができる。
俺は、サーシャを全身全霊を以って愛することができている。
なんという、至福。
堪らない―――最高だ・・・!
堕ちる。
愛するサーシャに堕ちていく。
サーシャに快楽を捧げられる快楽に溺れて、サーシャだけで満たされて堕ちていく。
虜になる。
愛するサーシャで全てが支配される。
心に残っていた引っ掛かりはサーシャで塗りつぶされて、俺の中から消えてしまった。
尽きることもなければ衰えることすらない。
精を捧げれば、引き換えに流し込まれた魔力と俺自身の想いを材料にして即座に生産される。
愛を捧げれば、捧げ返された愛と混ざり合って登り詰めて、更に激しく燃え上がる。
無尽蔵の愛しさが、体力が尽きている俺を突き動かす。
再生産された精液が尽きて射精が終わるまで、感覚が擦り切れたペニスを突き上げ続けた。
「はぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
子宮への直接射精を受け取ったサーシャは、長い長い絶頂からようやく帰還した。
焦点のぼやけた瞳で俺だけを見つめ、甘い吐息で調息している。
うっすらと浮かぶ笑みが満足気でとても素敵だ。
―にちゃ……にちゃ……ぁ
力の抜けた両手で、愛おしそうにお腹と、お腹に溜まった精液をゆっくりと擦っている。
結合部から零れ落ち、お腹を穢し胸まで濡らした俺の精液を両手で肌に塗りつけるように。
「はぁ……っ はぁ……っ はぁ……っ」
射精を終えて、俺は肩で呼吸し小刻みに調息する。
空になった精液は再び生産され、失った体力も時間を置けば戻るだろう。
ペニスがオーバーヒートを起こして疼くが、じきにこの痛みも快感に変わる。
真っ白に染まったサーシャのお腹だが、サーシャの手で精液を塗りこまれる度に、厚みが薄くなっていく。
乳房奉仕で顔を汚してしまったときのように、肌で精液を吸収しているらしかった。
……瞬く間に大量の精液が肌に吸い込まれて消えた。
精液を吸い込んだサーシャの白い肌は、心なしか艶やかに輝いているようにも見える。
まるで上質な薬油を塗りこんだように、薄暗い部屋の中でも独りでにうっすらと艶やかに光っている。
お腹を擦っていた手に残った、最後の一滴。
おもむろに口へと運び、俺を見つめながら紅い舌でぺろりと舐め採った。
「美味しい……♥」
焦点が戻った瞳が、俺を見上げる。
“栄養”を得て、その紅い瞳に宿る妖しい光は輝きを増す。
魔王か、もしくはその眷属かの……人間の男を屈服させるような魔力に満ちた紅い光。
ただ見つめられるだけで、彼女に奉仕したい欲望が上乗せされて募る……。
だが……。
「こんなに、いっぱい愛してもらえて……私、幸せです……♥
大好き、ですよ………♥♥」
男を隷属させるような魔性の光を宿しながらも、その視線に載せられた感情は歓喜に感謝に恋慕……。
心から欲していたものを手に入れて、心の奥底からにじみ出る喜びに彩られた素敵な笑顔。
それはサーシャを喜ばせたい俺の心を奮い立たせる。
ずっと力になりたいと想っていた彼女に、望まれ、求められ、応えられるという魂の震えるような至福。
――疲労が消し飛び、もっとサーシャに俺を捧げたくなる。
俺を見上げるサーシャの唇が小さく突き出される。
キスを求めているのだと直ぐに分かった。
サーシャと繋がったまま身を屈めて、唇を重ねる軽いキス。
キスをしながら、俺をの体を抱き締めてサーシャは零距離で俺を見つめる。
―もっとして、もっと。もっと、愛して。
いつもの、俺を見守る視線ではなく、俺に甘えるような色が混じった瞳。
愛おしくて、そして愛らしい。
貪りたい衝動と共に、抱き締めたい欲動が湧き上がる……。
魔物になる前から、美人だとは常々思っていた。
俺の人生のなかで最も近くにいた女性だ。彼女が良い女であることは知っている。
優しく、そして強い彼女を美しいと、いつも思っていた。
だが……敬愛する彼女を『可愛い』と思ったのは今が初めてだ。
両脚と、新たに生えた尻尾と、両腕とキスで俺を何かから独占するように拘束するサーシャ。
全身で俺を求める彼女は、俺を見守ってくれていた優しい姉ではなく、俺を欲する一人の女の子であり、恋人。
年上のはずの彼女が、庇護欲を煽る可憐な少女のようにすら思えた。
サーシャへの愛しさと、新たに芽生えた歪な庇護欲が混ざり合って反応を起こす。
新たに生まれた情愛は、彼女を貪りたい欲望すら飲み込んで急速に膨れ上がる。
……欲望混じりの愛おしさが、愛おしさ混じりの欲望を上回った。
心を支配した新生の情愛が命ずるまま、行動を起こす。
「ふっ………んん……?」
キスをしたまま、サーシャが戸惑いの声を漏らす。
俺を誰よりも知っている彼女だ。俺の心に起きた変化を即座に感知したらしい。
流石にどんな変化を起こしたかまでは看破できていないだろうが。
自由な両腕でサーシャを抱き返す。
ただし、力を入れて抱き締めるのではなく、子をあやすように優しく、包むように。
「んっ!………ふ……?」
強い刺激を与えたわけではないのにサーシャはビクリと身を震わせた。
俺の行動が予測していたものと違って、意表を突かれたのかもしれない。
構わずに彼女を抱き、腰を突き出す。
これも勢いをつけてではなく、より深く押し込むように。
「んんっ!!ぷあ……っ!!
ど……、どうしたの、ですか……?」
逃れるようにキスを離し、戸惑いながら問うサーシャ。
瞳は蕩けているが、今まで感じたことの無い未知の快感に戸惑ってもいる。
自分も快感に耐えながら、務めて優しい表情を作ってサーシャに答える。
「優しくしたい…大事にしたいんだ、サーシャのこと。
俺でたくさん良くなって。愛してる……俺の、サーシャ」
サーシャのほんのりと紅潮していた顔が、かあっ、と真っ赤に染まる。
予想だにしていなかった言葉にうろたえて俺を凝視する。
今までたくさん愛を囁き合ったのに、一方的に愛を囁かれるのには弱いらしい。
サーシャが新たに見せた可愛らしい一面に、益々愛おしさが募る。
「行くよ……」
「ま、待ってくださ…… ふああっ……♥♥♥!?」
戸惑って弛緩したサーシャを、容赦なく抱き締める。
激しい抽挿もなければ卓越した技巧も無い。
女を蕩かせるような甘く気障な台詞も知らなければ、快楽を与える類の魔法も俺には使えない。
ただ、サーシャが愛おしいという想いだけを胸に、彼女を抱き締める。
愛しくて、可愛らしくて、大切で、大事で、大好きなサーシャ。
想いよ伝われと、堕落神でも魔王にでもなく、サーシャに祈る。
一心に祈り捧げて、抱き締める。
「ひっ♥♥ だ、ダメ、ですぅ……!!
そんな、優しい気持ち……そそが…れ、た、らぁぁぁ……っ♥♥♥♥」
激しく腰を振ったときよりも大きく喘ぎ、ガクガクと痙攣するサーシャ。
膣が今までに無いほどきゅうっと締まり、ヒダ達が全方位からペニスにしゃぶり付く。
亀頭の先端に噛み付いた子宮口が窄められ、尿道を凄まじい勢いで吸引する。
ペニスに掛かるあまりの快楽の圧力に、反射的に腰を引きそうになるが、意志力で肉体の悲鳴を噛み殺す。
根元までぴっちりと、ペニスをサーシャの中に納めて、俺を捧げる。
―どくっ……どくんっ……どくんっ……
「ひぃあっ……♥ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………♥♥」
激しくもなく勢いも無く、だが間断なく続く大量で特濃の子宮内射精。
俺はサーシャを愛し生かすための存在であり、サーシャの一部、臓器でもある。
まるで己の心臓に血液を送り出すように、彼女の子宮に精液を注ぎ込む。
自分に襲い掛かる意識を粉砕しそうな快楽は、無視した。無視することが出来た。
サーシャを愛する為ならば、今の俺はきっと何でもできる。
「はぁぁぁぁぁ………ぁぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ…………♥♥♥♥♥♥」
咽喉を反らし、俺を拘束…というより必死にしがみ付くサーシャ。
射精を受け取る度にビクンビクンと痙攣し、途切れた甘い吐息を吐き出す。
力を抜き、体重を全て預けて、ぴったりとサーシャと密着する。
抱き締めて、サーシャの咽喉に、頬に、額に、そして唇に親愛のキスを降らせる。
サーシャの瞳に浮かぶ悦びの涙も、キスで拭った。
「ふぁぁ……ぁ、ぁ、ぁ、ぁ……♥♥」
最早、意識は忘我の中にあるサーシャ。
肢体は弛緩し、俺の奉仕にされるがまま。
為す術もなく快感に身を震わせる彼女の姿は満足げに身を捩る子猫のようにも見え、一層庇護欲を煽る。
彼女の首筋に顔を埋めてキスを降らせながら、正直な想いを囁く。
「可愛い……可愛いよ、サーシャ……」
「そん、な……耳元で、囁いちゃ、ダメ…ぇ…………♥」
イヤイヤと恥ずかしそうに小さく頭を振る。
口から出た言葉とは裏腹に、乳房と胸板越しに感じる彼女の鼓動は興奮に昂ぶっている。
ペニスを包む膣壁も、俺の言葉に合わせて歓喜に震え、一言ごとに俺を締め上げる。
愛され、愛でられる快感に彼女の身体は素直に反応を返した。
サーシャは連続した絶頂の中にあった。
俺の精液で快感を得るサーシャは、子宮を精液で満たされればそれだけで達する。
絶頂を迎えている最中、魔物になる前からずっと胸に秘めていた欲望を、俺に容赦無く満たされて達し続ける。
人を愛し、護り、癒すことを生業としてきたサーシャ。
献身と自己犠牲の心を持った、名実共に聖女と呼ばれるに相応しい彼女。
だが、彼女の心にも自分の幸福を求める欲望はあった。
なんとなく、分かる。
インキュバスになった影響か、より彼女と深く繋がれるようになったからか……理屈はどうでもいい。
なんとなくだが、サーシャが何を求めているのか、どうすればサーシャに悦んでもらえるのかが、俺には理解できた。
大切な家族の笑顔が好きだった、人々の笑顔も護りたかった、敵であった魔物達の笑顔も奪いたくなんてなかった。
でも、それ以上に―――私には、欲しいものがあった。
―ずっと、あなたが欲しかった。
子供の頃から、ずっと私のそばにいてくれたあなたが欲しかった。
――私ではない誰かではなくて、あなたが欲するのが私でありたかった。
私を見て欲しい。あなたの想いに応えない"誰か”よりも、あなたが欲しい私を。
―――あなたを、誰にも渡したくない。
あなたが女の子にしたいこと、全部、私にしていいから。
あなたの隣で笑っているのは、私だけでありたかった。
……ならば、俺がすべきことは一つだ。
「サーシャ」
抱き締めながら愛する妻の名を呼ぶ。
悦楽の涙を流し、快楽で焦点がぼやけた瞳をじっと見つめる。
そして声に出して、告白する。
彼女が俺に望む笑顔で、彼女が俺に望む言葉を。
「貴女を愛してる。貴女が好きだ、サーシャ。
俺は貴女だけのモノだ。もう、俺は貴女しか要らない。
俺の妻として、俺と一緒に笑っていて欲しい」
……サーシャの表情が驚愕で満ちる。
そして一瞬の後、瞳に光が戻る。歓喜の涙がどっと流れ出る。
止め処なく涙を流しながら、素敵な笑みを浮かべた。
「―――………はい………っ!!」
喰らい付くように唇を奪われた。
彼女の頭を抱いてキスを受け入れ、俺からもキスを捧げた。
サーシャと繋がって、ようやく俺は彼女の心を知ることが出来た。
自分の周りに居る者全ての笑顔を求めていたサーシャ。
我が身を省みず、只管にサーシャは愛する人々の幸福を望んでいた。
自己犠牲――『自分の幸せ』を求めることもせず、サーシャは世界に奉仕した。
主神の教えの敬虔な信仰者として、サーシャは世界に身を捧げた。
…その、気高く心優しい彼女が唯一求めた『自分の幸せ』は……俺。
ならば俺は、俺の全てをサーシャに捧げよう。
全てを投げ出す――否、捧げる。
教団兵としての義務も、俺を愛してくれた人々の思い出も。
俺をサーシャが欲するのならば、俺は俺をサーシャに捧げる。
俺もサーシャの笑顔が欲しい。
俺を選んでくれたサーシャの幸せが、俺は欲しい。
俺を得ることが彼女の幸せであるのなら、俺は俺の全てをサーシャにあげよう。
サーシャが俺にサーシャ以外を想うなというのなら、俺はサーシャだけを想う存在になろう。
サーシャが今までの自分を棄ててまで俺を選んだのならば、俺も今までの俺を棄ててサーシャだけを選ぼう。
二人で、一緒に生きるために。
「どうして、欲しい?
サーシャが俺にして欲しいこと、なんだってしてあげる」
唇を耳に触れるくらいに近づけて囁く。
サーシャの身体がぶるりと震えた。
瞳が、揺れながら泳ぐ。言おうかどうか迷っているかのよう。
「なんでもしてあげる。だから教えて。
サーシャは俺に、なにをして欲しい?」
もう一度囁いて促す。
「じゃあ……その、ですね………」
瞳を揺らしながらも、期待に満ちた視線で俺を見上げる。
―――もっと、あなたで染まりたい。
子宮だけではなくて、お口も、胸も、全部あなたで染めて欲しい。
一度、サーシャのナカからペニスを引き抜き、ベッドの上に仁王立ちになる。
サーシャの愛液で塗れたペニスは真っ赤に充血し、天をついてそそりたつ。
インキュバスになり、異様なほどに肥大したペニスはいくら射精しても萎えることなく威容を保ち続ける。
サーシャも身を起こし、ベッドの上に足を曲げて座る。
顔の前には、勃起した俺のペニス。
「……ちゅっ」
まずは亀頭に、親愛を示すキス。
愛液の効果で敏感になったペニスに甘い電流が走る。
サーシャの両手が竿と陰嚢を包み込み、規則的な動きで愛撫を始める。
手での愛撫を加えながら、大きく口を開けて亀頭を含む。
「あぁ……む……」
最初の口淫奉仕のときよりも遥かに熱い粘膜の中に、亀頭が沈む。
すかさずサーシャの舌が、口の中で鈴口を突いて嘗め回す。
俺にじっくり快楽を与える事よりも、射精を促すような攻撃的な奉仕。
竿を扱く手も陰嚢を揉みしだく手も動きが早く、精液を搾り出すように。
サーシャの膣内に納まっていたときから射精の準備が整っていたペニスは、限界が近い。ほんの数分の奉仕だけで、あっけなく発射が近づく。
抗わずに、せりあがって来る快感に身を委ねる。
「サーシャ…… 出るよ………っ」
「んんぅ……♥♥」
咥えたまま、俺を見上げて微笑むサーシャ。
舌の上に亀頭を載せ、カリを唇で甘噛みして固定。
手で竿と陰嚢を愛撫し、搾り出す。
サーシャの両肩に手を置いて、俺は尻に込めていた力を抜いた。
「く……うぅぅ……っ!!!」
―びゅるぅっ……!!びゅるるる……っ!!
「ん! んんぅぅぅ………っ♥♥♥♥!!」
サーシャの手の愛撫と口の吸引で精液が吹き出し続ける。
一瞬だけビクリと身を震わせ、サーシャは口内射精を受け入れる。
口の中で味わうことはせず、直接喉に流し込んで、嚥下。
「こくっ…こくん、こくんっ…」
目を細め、恍惚の表情で胃に精液を流し込み続ける。
インキュバスになった効果か、最初の口内射精の時よりも多く射精する。
吐き出された大量の精液を、サーシャは延々と胃に落としていく。
「んん…♥♥」
射精が途切れると両手でペニスを揉み扱き、舌で鈴口を突いて尿道に残った精液を啜る。もっと頂戴といわんばかりに。
亀頭にこびり付いた精液の残滓すら、サーシャの舌で清められ舐めとられていく。
清め終われば、今度は亀頭を口に含んだまま頭を揺らして唇でしゃぶる。
サーシャが身体を揺する度、サーシャの豊満な美巨乳もゆさゆさ揺れる。
汗の粒が紅い月の光に照らされてキラキラ輝き、目を奪う。
ほんのりと朱のさした白い乳房は俺の精を吸い込んだせいか、さらに美しさを増してとても美味しそうだ……。
「ん……?
ふふ……おっぱい、気になるんですね……?」
サーシャが俺の視線に気付き、妖艶に微笑む。
今までたっぷりと愛し合っていたけれど、改めて指摘されるとやっぱり恥ずかしい。
またおっぱいで挟んでくれとは気恥ずかしくて言えない。
言えば、むしろ喜んでシてくれると分かっているのだが……。
「うふふっ…いいですよ……。私もさせて欲しいですし……
でも、あなたの口からもちゃんと言って欲しいですねぇ……」
ペニスを握ったまま、優しくも悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺を見上げる。
瞳には慈愛だけでなく、期待の光も欲情に混ざって溢れている。
いつものサーシャの視線に、俺を欲する情愛が加わった光。
「さぁ……ちゃんと言って?
……私のおっぱい、欲しいですか?」
答えが分かりきった問いかけ。
沸き上がってくる欲望と期待に生唾を飲み込む。
サーシャは、俺に「欲しがられ」たがっている。
俺も、サーシャが欲しいし、欲しがられたい。
「欲しいよ、サーシャのおっぱい……
サーシャのおっぱいで、俺の……挟んで……」
俺を見上げるサーシャの笑顔が、歓喜で溢れる。
「ええ……喜んで♪
私だけの、旦那様……♥♥」
シーツの上で膝立ちになり、俺のペニスと乳房の位置を合わせる。
美巨乳に包まれることへの期待でペニスが張りつめて先端から先走りが漏れた。
サーシャは自分の豊満な乳房を持ち上げ、ペニスを谷間に導こうとするが・・・。
−にゅるんっ……
滑って、サーシャの乳房の谷間になかなか挿入することができない。
先走りに濡れた亀頭と、汗の浮かんだ乳房は滑りあって擦れあう。
擦れる度にペニスが加熱されていくが、これ以上の極上の快感が控えている状況では生殺しだ……。
「はぁぁ……♥♥
うふふっ……オチンチンさん、元気いっぱいで暴れん坊さんです♥♥♥」
うっとりした声で熱っぽく呟くサーシャ。
乳房を持ち直し、乳首を揃えるように突き出して……
乳房がぴったりと重なり合う、その中央に亀頭を合わせた。
そして垂直に上体を倒して−−亀頭を乳房に呑み込んでいく。
−ず、ぬぬぬぬぅ…………
「うお…………ぉ」
「あぁぁぁ……熱ぅぃ…………♥」
ぴったりと閉じた乳房の中に、ペニスが呑まれていく。
最上級の絹布で作られた袋、そのなかに温かい粉雪をみっちりと詰めたような……
いや、俺の貧弱な語彙では到底表現などしきれない。
とにもかくにも極上の感触の中を、ゆっくりとペニスが突き進む。
絹以上のきめ細かい感触が、ペニスの皺の一つ一つに入り込みくすぐる。
コリコリに固くなった乳首が側面にひっかかって、快感のアクセントに……。
サラサラの感触がするのに乳房の内部はモッチリとしていて、そこに侵入した亀頭のエラに隙間なく入り込み、取り込む。
柔らかいのに密度は恐ろしく高く、繊細な感触を与えながらも圧力が掛けられる。
まるで、乳房そのものにペニスを吸われているみたいだ……。
ゆっくり、ゆっくりと乳肉の中をペニスが突き進み、亀頭の先端がサーシャの胸骨へと当たった。
ペニス全体を包み込む乳房の感触に、先端に伝わる早鐘を打つサーシャの鼓動。
その全てが、俺を高ぶらせて追い詰める。
「お、おぉぉぉぉ…………」
深い、満足の溜息を漏らす。
口淫奉仕のような卓越した技巧の快感は無い。
膣のような容赦なくしゃぶりつかれる快感ではない。
ひたすら優しく、有無を云わせぬ慈愛に満ちた優しい快感。
口内や膣内と違い、快感を与えられながらも意識は保ったまま、サーシャの奉仕する姿を目で愉しむことが出来る。
豊乳を両手で持ち上げ、俺のペニスを挟み込んだまま身体を揺らす。
大きな乳房がぷにゅんぷにゅんと形を変えながら、ペニスを圧迫する。
汗でしっとりと濡れる柔肌の感触がひたすら心地良い。
「うふふふっ……
おっぱいの中で、オチンチンさんがドクドク言ってますよ♪
このまま……お射精するまで、して差し上げますね……」
熱い吐息を漏らしながら、サーシャは乳房での奉仕を続ける。
乳房と垂直方向にペニスを挟んで、ゆっくりと規則正しいリズムで前後運動。
肉竿が柔肉で圧迫されて摩擦……。
亀頭のエラに引っかかって擦りあげられる度に、射精のエネルギーが蓄えられていく。
ペニスの根本、その奥では精液がとろ火の快感で煉られて濃度が高められている。
あと少しの刺激で暴発してしまいそうだが、乳房の優しい快感はトドメには届かずに慈悲深くも執拗に、射精のエネルギーを蓄え続ける。
睾丸が、張りつめてきた…。
圧縮された精液が、容量の限界にまで蓄えられて解放の時を待っている。
だが、激しさの無い快感ではその最後の一押しが来ない…。
「はぁ、はぁ……あ…… イキそう、なんですね……♥
いいですよ……それじゃあ
このままおっぱいのナカでお射精してくださいね……ぇ♥♥」
乳房で包んだペニスの感触で俺の限界を悟ったのか。
サーシャは押しては引く前後運動を止め、俺の腹に乳房を押しつけるようにしてペニスを乳房の中に納めて、両手で乳房を抱きしめて圧迫。
破裂寸前だったペニスに、乳房のさらなる圧力が掛けられた。
「うぁ…! サーシャ……っ 出る……っ!!」
優しい圧迫感の中、尿道をせり上がる特濃の精液。
あまりに濃いせいかその速度は遅く、尿道を削りながら登る。
苦悶の快楽を与えながら登って、登って、登って……射精。
−どぐ、ん………っっ!!
「うお、ぉぉぉぉぉっっっ…………!!」
「きゃっ…!! あ、熱……っっ!!!」
鈴口から、煮込みすぎてグズグズに融けた芋みたいな精液が産み落とされた。
尿道を無理矢理押し上げて、塊になってサーシャの乳房の中で射精する。
圧迫された乳肉を押し上げ、真っ白く汚しながら噴出する。
大量の精液は乳房の中に収まりきらず、乳房の隙間からこぼれて滴る。
サーシャの顔を、お腹を、そして乳房を白く染めて汚す…。
「ぅぉぉぉぉぉ…―――」
「あぁぁあぁぁ…っ はぁ、ぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
勢いはなく、けれども恐ろしく重厚な一度の射精。
巨大な塊の精液、鈴口から吐き出しても全ては出し切れず、未だに尿道に残っている。
一つ繋がりの餅みたいに、乳房の中と尿道の中で繋がっている。
吐き出しきれないせいで、射精の快感がいつまで経っても引いてくれない。
「うぁぁぁ………」
−−−ずりゅっ…!
「あ!? うあぁぁぁっ!?!?」
継続した射精の快感に苦しんでいると、ペニスに衝撃が走る。
サーシャだった。
ぴったりと閉じた乳房のなかから噴き出た精液に顔を汚しながらも、俺を見上げて妖艶に微笑む。
笑みを浮かべて、射精の最中であるペニスを乳房で圧搾。
「ふふ…うふふふふ………っ
オチンチンに残ってるのも、全部搾り出してあげますから……ぁ」
精液で化粧された貌はとろけながらも優しく微笑み、たまらなく淫らで美しい。
淫靡な笑みを浮かべながら、再度ペニスを乳房で包んでの前後運動。
熱く滑る精液で滑りながらも、強力に圧迫しながら残っている精液を搾り出す。
俺が出した精液とサーシャの乳肉の体温が、摩擦でさらに熱量を増す。
グチュグチュと精液を泡立てながら、サーシャは乳房でペニスに残っている精液をしごいて搾る。
射精し続ける快感に為すすべもなく、俺は呻く。
ガクガクと震える腰を伸ばして、倒れないようにするので精一杯だ。
−にゅ…ぽんっ!
「きゃ、んっ」
一瞬たりとも萎えないペニスは、精液で滑ってサーシャの乳房の中から飛び出す。
その勢いでサーシャの顔に、残っている精液を吹きかけてしまった。
サーシャの口に、鼻に、エメラルドの髪に、精液が飛び散って張り付く。
−びゅるるっ…… びゅるるっ……
−びちゃ…っ びちゃっ…………
「あぁぁぁ………あぁぁぁぁ……っ♥♥」
恍惚とした表情で、サーシャは俺の精液を受け取る。
桶一杯分の精液を浴びたかのように、彼女の身体は白く染まった。
俺の精液で白く染まった、愛する俺の妻、サーシャ。
膝立ちで乳房を抱えて、俺を見つめるその姿は祈りを捧げているようにも見えた。
白濁に身を染め、溢れる歓喜を笑みに浮かべて、天ではなく俺を仰ぐ。
神に捧げるべき感謝の祈りを、俺に向けて捧げている……。
俺の精液に身を染めて、俺に祈りを捧げる、俺だけの愛しい聖女。
射精を終えたペニスが、愛する彼女の姿に十割超えの硬度に漲る。
精液はもう残っていないが、睾丸が重みを増して再生産の最中であることが分かる。
陶然としているサーシャの唇に、亀頭を近付ける。
俺を見つめるサーシャの視線が、そうして欲しいと俺に伝えていた。
「あ、んむぅ……」
パクン、と亀頭を口に含み、抱くように俺の腰を手で掴む。
口の中でねぶり、こびり付いた精液を啜る。
鈴口を舌でほじり、亀頭の括れをなぞって清めていく。
ペニスを濡らす精液の一滴すら、サーシャは大切に味わっていく。
サーシャのおそうじに身を任せていて…唐突に気付く。
……ああ、しまった。
俺がサーシャにシてあげるつもりだったのに、完全にサーシャのペースだ。
このままでは、駄目だ。
亀頭のおそうじを終えて今度は竿を清めようとしていたサーシャの唇から、腰を引いてペニスを離す。
「……あ」
何事かと俺を見上げるサーシャの肩に手を置いて、やんわりと押し倒す。
サーシャのお腹を跨ぎ、脇の下あたりに膝を突く。馬乗りの形だ。
サーシャになるべく負荷を掛けないように、少し腰を浮かす。
おそうじされて綺麗になった亀頭を、精液で濡れた胸の谷間に宛がう。
そして、一息にペニスを滑り込ませた。
―ず、にゅうぅぅ……!
「あ!………あぁぁぁぁぁ……♥」
二つの美巨乳の間、精液の泉の中に再びペニスを沈める。
精を吸収して更に感度を増した乳肉は、精液の滑りを加えて綿密な感触をペニスに返す。
根元にまでペニスを進めると、乳房の間を貫通して亀頭が頭を出した。
カリに引っ掛かった柔肉の感触が堪らなく心地良い…。
動きを止めてこの感触を味わいたい欲求に襲われたが、これを無視。
乳房を抱えるサーシャの手の上に自分の手を重ねて置いて、抽挿を開始した。
ペニスで、サーシャの乳房を……犯す。
―ずにゅっ……ずにゅぅっ……
密度の恐ろしく高い胸肉を、精液の滑りの力を借りてペニスを擦り付ける。
「あ、つぅ……♥
いい、いい…です……っ♥♥」
乳房を犯され、甘い声を挙げるサーシャ。
自分の胸肉の中で出たり入ったりを繰り返す真っ赤な亀頭を、顔を真っ赤にしながらも熱い視線で凝視する。
彼女が感じてくれるのが嬉しくて、歪な体勢の苦しさも気にならなくなった。
快楽に耐えながら、懸命に腰を振ってサーシャの乳房に奉仕する。
―ずにゅっ、ずにゅぅっ、ずにゅぅぅ……っ
ペニスと乳房の摩擦で熱せられた精液がサーシャの肌に吸収される。
精を吸って脅威を増す魔物の肉体は、更に極上の快楽を俺に返す。
主導権をサーシャに渡すまいと、必死にペニスを抽挿する。
「あぁぁ……はぁっ、はぁっ………」
熱い息を吐きながら、胸の快楽を味わうサーシャ。
乳房を押さえていた両手を俺の手の下から引き抜き、改めて俺の手の甲に乗せる。
もっと触れといわんばかりに、俺の手を乳房に押しつける。
自分の乳房を、俺に直接触れて欲しいのだと分かった。
お望みのままに、彼女の乳房で己のペニスを強く挟み込んで、腰を振る。
ーずりゅっ……ずりゅっ………じゅぅりゅ……
さらに圧迫が強くなり、ペニスに伝わる快楽が強く重くなってきた。
ひたすらに柔らかく、とてつもない密度の乳肉をゆっくり、力強く掘り進める。
潤滑剤の精液がワンストロークごとに少なくなっていく……。
サーシャの肌は、犯されながらも貪欲に俺の精液を吸収して貪っていた。
―じゅっ……しゅっ……しゅっ……
精液を吸収し終えて、乳房の滑りがなくなって来た。
ぬるぬるした感触から、汗ばんでしっとり、さらさらの感触に。
急激な感触の変化にペニスの限界が近付く……。
「……サーシャっ……もう、出そう……!
精液、どこに、欲しい……っ?」
「ああんっ♥ はぁぁ……っ♥
お、お口に……っ! また、あなたの精液、飲ませてください……っ!!」
自分へのとどめに、乳房が変形するくらいに腰を押し付けて亀頭をサーシャの口の前に突き出す。
すかさず顔を上げて、亀頭をぱくりと口に含むサーシャ。
咥えると同時に口を窄めて、ペニスを強烈に吸い上げる。
―ちゅぅぅぅぅぅ……っっ♥♥
――びゅるっ!! どぐ……っ! どぐん……っ!!
勢いは無いが、重たく断続的な射精。
割れそうになるほど歯を食いしばり、射精の快感に耐える。
「んぷぅ……っ!
ん、く……こくん……こくん……っ♥♥」
口の中に噴き出した精液を、サーシャは苦も無く次々と嚥下する……。
半目で俺を見上げる濡れた瞳は恍惚として、淫靡な視線に目を逸らすことができない。
締め付けられているとはいえ、膣に比べれば弱く穏やかな刺激。
射精の勢いは弱く、数度の発射で放出は止まってしまった。
放出し損ねた残りの精液は。
ーちゅぅぅぅぅぅぅ……………♥♥♥♥
「く、う、ぉぉぉぉぉ………………っ」
サーシャの吸引で、尿道に残っていた精液が吸い出される。
射精を引き延ばされる、幸せな苦悶。
果てしない快楽の中、彼女の視線に支配される悦びに身を震わせて、貢精し続けた……。
「はぁ、はぁぁぁ……っ♥ ごちそう、さまでした……♥♥♥
凄く……気持ち良くて……はぁぁ、美味し、かったです……♥♥」
精液を飲み終えて、素敵な笑みを浮かべて俺に感謝を示すサーシャ。
喜びに溢れるその笑顔が堪らなく愛おしくて、彼女に奉仕したい欲求が煽られる。
サーシャに求めてもらえる。
サーシャに喜んでもらえる。
サーシャが笑顔でいてくれる。
サーシャの役に立つことができる。
欲望と愛情に底は無い。
極上の快楽に、無限の歓喜。そして無尽蔵の愛おしさ。
最早、俺は完全にサーシャの虜に成り果てていた。
……何か、忘れていることがあるような気もするが、大したことではないだろう。
俺にはもう、サーシャしか必要ないのだから。
さあ、次はどうしようか……。
サーシャの髪を撫でながら考える。
「あ、あの……」
次なる奉仕を考えていた俺に、サーシャが声を挙げる。
俺の下で、脚をモジモジとしながら。
「今度は…私のナカを染めてくださいませんか?
赤ちゃんの部屋の中に注いでいただいた精液、全部吸ってしまったのです……」
物欲しそうな瞳で、俺を見上げる。
膣から溢れるほどに精液を注いだのに、もう吸収されてしまったらしい。
俺の精を子宮で感じられなくて、寂しがってくれていた。
こんなに、俺を求めてくれるなんて……。
彼女にこれほどまで求められることに、堪らない満足感を覚える。
そして、彼女の願いを叶えたいという、欲望混じりの使命感も燃え上がる。
微笑み返して、肯定を示す。
嬉しそうに笑みを輝かせるサーシャが、この上なく愛おしかった。
サーシャの脚を広げさせ、その間に膝を付く。再び、正上位の体勢だ。
精液を飲み終えた膣の唇はぴっちりと閉じて、つい先刻まで俺のペニスを納めていた痕跡は無くなっていた。
愛液の雫を滴らせながらヒクヒクと蠢き、俺を待っている。
俺のペニスも、サーシャを求めてガチガチに屹立している。
止め処なく溢れる先走りと愛液が潤滑液になってくれる。前戯は必要ない。
亀頭を陰唇にあてがって、狙いを定める。
「……いくよ」
「はい……私の中に、入って来てください……っ」
−くちゅ、くちゅりっ……
亀頭の先端で濡れた花弁をかき分けて、
−−ず、にゅぅぅぅぅぅ…………っ!!
一息に、ペニスを秘肉の中に潜り込ませた。
「ふ、あっ!…………あぁぁぁぁぁ…………!!!」
「う、うぅぅぅぅぅ………………っっ」
精液を吸ってさらに俺に馴染んだ膣肉は最早、非現実的なまでの快楽をもたらした。
最初、膣壁は大した抵抗もなくペニスの侵入を許し、蠢くことすらなかった。
初めての時の、あの強烈な締め付けは緩んだのかと思ったのはほんの一瞬。
俺を八割程受け入れた瞬間、牙を剥くかのように膣壁の攻撃が始まった。
肉ヒダがまるで歯のない口、微細な無数の吸盤となってペニスに吸い突いて吸着。
拘束したペニスの胴回りを俵締めして圧迫。
一斉に蠢き始めた膣壁が蠕動し、圧迫したペニスを丸呑みするみたいに引きずり込む。
奥へ奥へと……子宮に導くように。
亀頭には竿とは違った刺激が与えられる。
ヒダが亀頭に張り付き、しゃぶりつき、ぞわぞわとくすぐりながら奥へと呑み込む。
カリは特に執拗に、ヒダが触手のように絡みついて飴を舐めるように……。
舌で舐めながら口の奥へ呑み込むフェラチオみたいに、ペニスを呑み込む。
「ううぅぅぅ……!」
膣壁の技巧に呻きを漏らしながら、サーシャの最奥へとペニスを進める。
俺を待ちかねていた膣は貪欲にペニスにむしゃぶりつき、精液を寄越せと催促する。
優しく受け入れ、受け入れて捕らえたらもう、決して逃がさない。
逃げる気など無いと、熱い秘肉を亀頭で掘り進め、そして、彼女の深奥にたどり着く。
−ちゅっ。
子宮の口が、歓迎のキスをする。
サーシャの中に根本まで俺を沈めると、ちょうど亀頭が子宮を押し上げる位置に来る。
まるで、サーシャの膣が俺のペニス専用に設計されているかのように。
……その通りなのだろう。
俺が射精する度、俺は彼女のモノに、
彼女が絶頂を迎える度、彼女のは俺のモノに。
「あぁ……はぁぁぁぁぁ…………♥♥」
恍惚とした、満足げな溜息を漏らすサーシャ。
快楽と歓喜に満ちた笑みがとても愛おしい。
彼女の艶やかな唇がヒクヒクと震える。
キスを求めているとすぐに分かった。
「ん………」
身を屈めてサーシャの唇に被せるようにして自分の唇を重ねる。
サーシャの口内に舌を差し出すと、すぐさま彼女の舌が迎え入れてくれた。
−にちゃ、ちゅ、ちゅるっ………
互いの唾液を味わうように舌をしゃぶり合う。
唇を合わせて、零距離で見つめ合って、性器を重ね合わせて。
それでも足りないと、サーシャの両脚と尻尾が俺の腰に巻き付いてきた。
密着してはピストン運動が出来ない。
だが俺達はほんの一瞬でもこの結合を解きたくなかった。
身体を動かさなくても、唇と唇で、鈴口と子宮口で熱烈にキスを続ける。
互いの身体を繋げて魂を重ね合わせる行為は、肉体の快楽だけでなく心に果てしない充足感をもたらしてくれる。
俺の全てがサーシャに満たされ、サーシャの全てが俺で満ちる。
不満などなにも感じない。足りないモノは何も無い。
二人で一緒に、二人で一つに………深く深く堕ちていく。
口付けながらサーシャが笑う。
目尻を落として濡れた瞳に歓喜を浮かべて。
俺が感じているのと同じ喜びを、彼女も感じている。
口付けながら俺も笑う。
彼女につられて笑うのではなく、自然と笑みが浮かんだ。
サーシャが笑顔でいてくれることが、たまらなく嬉しい。
サーシャにもっと喜んで欲しくて、身体を揺すって子宮を小突く。
刺激を与えられた子宮が、口から熱い液体を鈴口へと吹きかける。
その液体は唾液よりも愛液よりも熱く、薬液のようにペニスに染み込んで燃やす。
膣壁の奉仕と相まって、赤熱するようにペニスの温度が急上昇する。
「ぷぁっ……!
…………うぁっ!?」
たまらず唇を離した俺を、さらなる衝撃が襲う。
「んっ……♥
もっと、もっと……私の中で、良くなってください……♥♥」
サーシャが俺がしたのと同じように腰をうねらせていた。
ぴったりと全身を密着させたまま、膣が蠢いてペニスを柔肉で絞り、そして搾る。
子宮がちゅっ、ちゅっ、と亀頭に押しつけられて俺を追い詰める。
「あ、はぁぁぁ…………っ♥
私達は、夫婦、ですもの…………一緒に、一緒に……ね?」
……ああ。その通りだ。
俺達はもう、血の繋がらない義姉と義弟じゃないんだ。
一方的に支えるものでも、支えられるものでも無い。
俺はサーシャを愛し、サーシャは俺を愛し、二人で一緒に、愛し合って生きていく。
血の繋がらない家族ではなく、身も心も、魂も重ね合わせた家族になったんだ。
これからは、妻と夫なんだ。
一方的に与えるんじゃない。与えられるのでもない。
与え合うんだ。
快楽も、喜びも、愛も、そして笑顔も。
頷き返して、俺達は互いに身体を揺する。
子宮と亀頭が小刻みにぶつかり合い、快感を与え合う。
至高の快楽を齎す膣肉の中で、燃え上がるペニスが痛みを覚えるほどに膨張する。
射精が近い。
多分、今までで一番強烈な射精になる……そんな予感がした。
快楽に意識が千切れるその前に、想いを声に出して伝える。
「………サーシャっ! 大好きだ! 愛してるっ……!!」
人であった時には言えず、きっと言う機会もなかったであろう言葉。
人で無くなって……否。
サーシャの夫になったことで俺の存在理由そのものになった言葉。
死が二人を迎えるまで―死なないのであれば永遠に言い続けるであろう言葉、その最初の一回目。
「――――――ッ!!!! はいっ……!!!
私も、大好きですっ……! 愛しています……!!」
二人になってから言い続けた睦言と全く同じようで、違う。
もっともっと重くて、深い意味を持った愛の告白。宣誓。
一切の誤解もなくその意味を理解したサーシャは歓喜の涙を流しながら俺の言葉を受け入れ、返す。
無限に込み上げてくる彼女への愛を、決意を以って言葉にする。
捧げた愛を、サーシャは快楽を以って俺に返す。
高まり、昂ぶり、燃え上がり、膨れ上がり、そして………爆ぜる。
―びゅ、びゅびゅびゅぶゅるるるるるるるるるる………………ッッッッッッ!!!!!!
――ビュルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………………ッッッッッッ!!!!!!
……獣のような雄叫びを上げる。
精液と一緒に、魂すらも捧げ尽くすような射精。
愛する夫を欲する妻に、愛する妻への愛を全て捧げる。
全身がバラバラになるような快感に、二人して身を曝した。
「ハァッ、ハァッ………!!
サァ、シャ………」
荒い息で調息しながら、なんとか声をひり出す。
意識は休息を求めて電源を落とそうとしているが、最後の気力で耐える。
「はぁっ……はぁっ………
は、……い………」
俺と同じく、気絶寸前のサーシャが俺を見上げる。
精一杯の笑顔を作り、彼女に笑いかけて……言葉を紡ぐ。
――愛してる。ずっと一緒だよ。
―――はい♥ 旦那様……♥
最後に二人どちらともなく唇を重ねて、俺達の意識は堕ちていった。
二人で一緒のところに。
「あン……っ!?」
突然の行動に驚くサーシャ。
彼女が何かを言う前に、唇を唇で塞ぐ。
舌は絡めはせず、唇を強く合わせてのキス。
「ん……♥」
キスをしたまま彼女の細い身体を抱き締め、ゆっくり腰を揺らす。
豊満な乳房が胸板に押し付けられて心地良い。
ペニスとの結合部で愛液と精液が混ざり、にちゃ、にちゃっ、と水音を立てた。
膣内にはまだ、たっぷりと吐き出した精液が吸収されきれずに残っている。
ペニスを膣壁に押し付けるように意識して、精液を肉ヒダに塗り付ける。
「あぁ……っ
いい、です……♥」
唇から快感を漏らし、再び口付ける。
絶頂で停止していたヒダ達が、ペニスに擦られて蠢く。
だが、まだ俺の精液を食べ終わっていなかったせいか、執拗な愛撫はされなかった。
膣内に出した精液を吸収しきるまでは、主導権を奪われる快楽は与えられないのかもしれない。
これなら、俺の好きに動けるかもしれない。
腰を突き出すと同時にサーシャを抱く腕に力を込めて、彼女の腰を俺の下半身に押し付けさせる。
ペニスでぐりぐりと、サーシャの深奥を抉るように。
「んあっ……!?
きゃ、う……っ♥」
亀頭で強く押し上げられた子宮がビクリと震えたのが、返ってきた感触で分かった。
どうやら膣壁だけでなく、子宮も精液を食べて弛緩している最中だったようだ。
達した絶頂から降りようとしているときに刺激を与えられて、再び絶頂へと達する。
痙攣するように小刻みに震えるサーシャの身体を抱き締めて、腰を突き入れる。
十割どころか十二割の硬度を保ち続けるペニスで、サーシャの子宮を押し上げる。
「あぁぁ……あぁぁぁぁぁぁ……♥♥」
子宮を亀頭で持ち上げられて、長く甘い吐息を漏らすサーシャ。
美しいコーラスを歌うような嬌声は、耳に心地良く響いて頭が蕩けていくようだ……。
なにもせずに繋がったままで聴いていたくもあったが、そうもいかない。
いつまでもサーシャに与えて貰う快感に酔っていてはダメだ。
俺が、サーシャに悦びを与えなくては。
サーシャを抱き寄せる腕はそのままに、腰を押し付ける。
胡坐をかいて上に彼女を座らせた状態ではピストン運動はできないが、子宮を亀頭で擦るグラインドはできる。
溢れる精液でぬめる亀頭で、精液を噴射されてぬめる子宮を擦る。
軟骨か、表面の硬いゴムボールみたいな感触のする子宮は精液でぬめって、亀頭の上に収まらずに逃げる。
だが、子宮の自重とペニスの押し上げによって、逃げながらも亀頭に押し付けられ、ぬめってすべる。
「ぁあぁぁっ……♥ んぁぁ……♥♥♥」
激しいピストンでノックしているわけではない。
それでも、子宮を執拗に擦られる快感に、サーシャはキスを続けられずに喘ぐ。
背筋を伸ばして天井を仰ぎ、抱いた俺の頭を自分の胸に押し付ける。
視界が、彼女の乳房で塞がれる。
丁度、口に充血して硬くなったサーシャの乳首が触れた。
迷わず口を開けて、唇を被せるようにして大振りな乳房と対称的に小さな乳首を口に含む。
ほんのりとピンクに染まる乳房にキスをしながら、口に含んだ乳首を舌で舐める。
サーシャのフェラチオを真似て、硬い乳首に舌を巻き付け、しゃぶる。
キスほどではないが、不思議と甘味を感じた。
「あっ……!
あぁぁ……い、いで……すぅ……」
サーシャが驚いたのは一瞬だけ。
もっと貪れといわんばかりに、俺の頭を抱き寄せて乳房を押し付ける。
押し付けられてひしゃげた乳房からサーシャの香りが立ち昇り、密着した俺の鼻を突き抜ける。
甘い体香は鼻腔を通って脳に届き、茹だった頭の温度を上げる……。
口の中に含んだ彼女の乳首を何も考えずにしゃぶりたくなったが、あえてその願望を抑える。
俺の欲望よりも、彼女の悦びを優先しなければならない。
―にちゃ、ちゅる……ちゅる……っ
舌にたっぷりと唾液を載せて、乳首を舐めて塗りたくる。
大きな乳房に不釣合いな小さな乳輪と、こりこりに硬くなった乳頭を舌の腹を押し付けて舐め上げる。
サーシャのフェラを真似て、繰り返し舐め続ける。
「あぁぁ……♥ 気持ち、いいです……」
俺の後ろ髪を撫でながら、サーシャはうっとりとした呻きを漏らす。
サーシャが悦んでくれるのが嬉しくて、俺は何度も何度も乳首に奉仕する。
乳飲み子のように吸い付くのでも、飢えた犬のようにしゃぶり付くのでもなく、サーシャが気持ち良くなってくれるように。
腰を揺らしてサーシャを突き上げることも忘れない。
俺が乳首を舐める度、弛緩した子宮がビクリと震える。
その振動は密着している亀頭に伝わり、射精のエネルギーとして下腹部の奥に溜め込まれていく。
すぐさま腰を激しく振って、溜まった精液を吐き出したくもなったが、これも抑える。
俺ばかりじゃなくて、サーシャにも達して欲しかった。
「いい……いい、です……
私、また……達してしまいそうです……」
俺を撫でる彼女の手に力が入る。
掻き抱くように俺の頭を乳房に押し付けて、咽喉を反らして天を仰ぐ。
絶頂が近いのかもしれない。
乳首を舐める舌を止めて唇を窄め……強く吸った。
―ちゅうぅぅぅぅぅぅぅ………っ
「あ、ああぁぁ――
あ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………」
長く伸びた嬌声を挙げ、サーシャの身体が小刻みに震える。
俺の顔を胸に抱いたまま背筋をピンと伸ばして、湧き上がってきた快感に身を委ねた。
押し付けられる乳房の齎す幸せな息苦しさを味わいながら、絶頂を迎えたサーシャを抱き締める。
「あぁぁぁぁ……♥ はあぁぁぁぁぁ………♥」
弱く穏やかな絶頂なのだろう。
恍惚とした嬌声と熱い吐息を吐き出しながら身を震わせるサーシャ。
与えられた快楽の感謝とばかりに、胸に抱いた俺の頭を愛おしそうに何度も撫でる。
天を仰いで快感に震えるサーシャが堪らなく愛おしい。
俺のしたことが彼女を悦ばせたことが堪らなく嬉しい。
もっと、もっと……彼女に喜んで欲しい。
サーシャの胸に顔を埋めたまま、ベッドに自分の身体ごとやんわりと彼女を押し倒した。
対面座位から正上位に変わり、ペニスが抜けてしまわないように腰を押し込む。
未だ絶頂の中にあって、膣壁は再起動していないようだ。
ペニスを押し込んでも膣圧で圧迫しながら受け入れるだけで、ヒダは肉幹にピタリと張り付いて蠢かない。
攻め立てられずにただ包み込まれる快感は穏やかで、このままずっと浸っていたい欲望が湧いてくる。
…その欲望を振り払って、もう一つの欲望を優先することにした。
咥えたままの乳首を唇で甘噛みしつつ舌先で転がす。
口に含んでいないもう片方の乳房を、掌でさするようにしてじっくりと捏ねる。
サーシャが絶頂から復帰する間を与ないように、刺激を与え続ける。
「は、あぁぁぁ………♥♥」
絶頂の快感を引き延ばされて、甘い吐息を漏らすサーシャ。
俺の後頭部から背中辺りを愛おしそうに手で擦り、尻尾が腰から下をなぞる。
彼女が与えてくれる心地良いくすぐったさを動かずに甘受したい欲望が湧いてくるが、これも振り払う。
いつまでもサーシャに甘えていては駄目だ。
サーシャを、喜ばせなければ。俺の手で。
サーシャに、甘えてもらえるようにならなければ。
シーツに手をついて、少しだけ身を起こす。
離れる俺の身体を引き止めるようにサーシャの手が俺の背を抱くが、脱力しているせいかその抵抗は弱い。
蕩けながらも、僅かに不安な色を浮かべるサーシャの瞳。
―大丈夫、離れたりはしないよ。
微笑みかけると、言葉にしなくても意図は伝わったのだろう。
サーシャの表情がふにゃりとした安堵の笑みに変わる。
脱力したままのサーシャの太腿を両腕で抱いて固定、Vの字型に足を開かせる。
……後になってジパングの指南書で知ったが、『ミヤマ』とかいう体位だったそうだ。
女性は動きにくいが、男性は腰を振りやすく女性に快感を与えやすい。
ストッキングに包まれた触り心地の良いサーシャの太腿を抱きながら、膝立ちの体勢になる。
サーシャのお尻を少し持ち上げて、腿の内側に載せる。
持ち上がって、二人の繋がっている部位が見下ろす位置に来て扇情的だ。
サーシャも……蕩けた表情はそのままに、俺との結合部を潤んだ瞳でじっと見つめていた。
体勢は整った。
膣壁が再起動して彼女に主導権を奪われない内に、俺から彼女へ奉仕する。
サーシャの太腿を抱いたまま…ペニスを突き上げた。
―ず、りゅっ!
「あうっ……♥♥」
ぼんやりと結合部を見つめていたサーシャが嬌声を挙げる。
刺激を与えられた膣壁がきゅうっ、と締まって、ペニスに喰らいついてくる。
みっちりと纏わりついていた無数の粘膜突起が、まるで手のように圧搾して追い詰める。
「く、ぅ……」
快感に苦悶の声を漏らす。
今までずっとサーシャのナカに収まっていたペニスは精液のチャージを終えていた。
意識の外に置いて今まで気付かなかったが、既に暴発寸前にまで膨張し何かの拍子で爆発してしまいそうだ。
サーシャへの奉仕を優先する以上、ここで発射していては話しにならない。
括約筋に力を入れて堪える。
虚勢を張って、サーシャに微笑みかけて宣言。
「いくよ……っ」
サーシャの返答を待たずに奉仕を開始する。
両腕にある彼女の太腿をしっかりと抱きかかえて、腰を突き上げた。
若干の勢いをつけての抽挿で、秘肉を掻き分けながらペニスがサーシャの最奥へ突き進む。
膣の天井……お腹側のヒダを亀頭のカリでゴリゴリと削る。
「ああっ… ふあぁぁ……っ♥」
「う、くぅぅ……っ」
無数の突起で敷き詰められた天井はぬめりながらもざらついていて、亀頭に刺すような快感が奔る。
小指すらも入りそうにないほどみっちりと詰まった砕いたゼリーの中、熱い愛液で満たされた肉の筒の中をペニスで突く。
こんな凄まじい器官にペニスを容れるのは、快楽による極楽の責め苦でもある。
苦悶の声を漏らす俺とは対称的に、サーシャは余裕綽々で甘い嬌声を挙げている。
一度、腰を引く。
サーシャが「あっ…」と小さく拒否の声を挙げるが、応えない。
抜けていくペニスを引き留めるようにヒダが絡み付いてきて、カリに引っ掛かって刺激になる。
歯を食いしばって耐えて……再び腰を突き出した。
押し込む力に、ヒダのペニスを引き留める力が加わって、勢い良く膣内に呑み込まれた。
―ずじゅっ……!
結合部から愛液の飛沫を飛ばして、根元までペニスが呑み込まれる。
「ぐう……っ!」
「ひああ……っ♥♥」
快感の衝撃に、二人して声を漏らした。
勢い良く突かれた膣壁が衝撃で再起動し、ぞわぞわと蠢いてペニスを拘束しようと絡み付いてくる。
捕まったら為す術もなく射精させられてしまうだろう。
このまま発射したい欲望を意識の外に置いて、抽挿してヒダの拘束から逃れる。
ーじゅぅ…… ずじゅっ!
「ぐっ……!!」
「ひゃ、ふあっ♥♥」
引いて、押し込む。
技巧も何も無い、単調で規則正しい機械的な抽挿。
限界を振り切れた射精欲動を気合と根性だけで堪え、ひたすら腰を振る。
―ずりゅっ…ずりゅっ…ずりゅっ…ずりゅっ………
「あっ♥ あああっ♥♥ あああっ♥♥」
重い結合音を立てながらペニスが膣内を往復する。
窮屈で複雑な膣内はいくら滑っても、押し込むたびにカリにヒダが絡み付いて凄まじくきつい。
ペニスが擦れる度に摩擦熱が蓄えられていき、射精のエネルギーが蓄えられて膨張する。
「ひあっ♥ イイっ……気持ち…イイですぅ……!!」
視線の下には、俺の奉仕に歓声を挙げる愛しい女性。
潤んだ瞳で俺を見上げ、顔を真っ赤に紅潮させ、唇の端から唾液が零れ、シーツを両手で握り締めて快楽に耐えている。
歓喜に満ちた表情、抽挿の度にゆさゆさ震える美巨乳、ほんのりと朱に染まる白い肌、泡立つ結合部……。
俺が捧げる快感を享受し、童女のように甘えた嬌声を挙げるサーシャ。
視界に映る愛する彼女の姿全てが、俺の視覚さえも快楽で犯す。
俺を見上げるサーシャと視線が絡む。何かしらの魔力を宿したワインレッドの瞳。
歓喜の涙で潤んだその瞳に込められた感情が、俺を射抜く。
歓喜、感謝、快楽、欲望、渇望、期待、恋慕、情愛……あらゆる好意が、親愛が混ざり合った熱い視線。
その視線は、俺にさらなる奉仕の欲望を促した。
「く、おぉぉぉ……!!」
「あぁ!! あああぁぁ……っ♥♥♥」
―ずりゅっ…!ずりゅっ…!ずりゅっ…!ずりゅっ………!
既に限界が近い身体を、意志と欲望の力で動かす。
ペニスが壊れるかもしれない恐怖さえも無視して、激しく腰を振った。
打ち付ける音とペニスで秘肉を捏ねる音が、部屋にやかましく響く。
視線はサーシャと見つめあったまま。
彼女を悦ばせることだけが俺の使命であるかのように、夢中で腰を振る。
最早ペニスは限界を超えて過熱され、睾丸さえ破裂しそうなほどに膨張している。
愛するサーシャに献上する精液たちが放出させろと脳に叫んでいる。
脳が、灼ける。
視界に火花が散る……彼女の太腿を抱いていた腕に力が抜ける。
がしりっ。
「くあっ…!?」
俺の腕の拘束を逃れたサーシャの足が、俺の腰に絡みついて凄まじい力で抱き締める。
巻きついてきた尻尾も一緒になって俺を締め上げ、二人の結合部をぴったりと密着させた。
抽挿が止まり、絡み付こうと蠢いていたヒダが動きを止めたペニスに襲い掛かる。
ヒダの群体が一つの生物として吸盤のように肉竿に張り付き拘束し
ペニスを拘束したヒダの一つ一つが突起のように突いて揉みしだき愛撫し
根元からカリの少し上までを、ほぐして揉んでしゃぶって責め立てて……
もう逃がさないぞとばかりに複雑に、緻密に、執拗に。
そして強烈に
俺を求めて、重力に逆らって独りでに登ってきた子宮が針穴のように小さな口で、鈴口にキス。
「うお、ぁ、ぁぁぁぁぁぁ……………!」
断末魔の嬌声を挙げる。
サーシャの脚と尻尾で拘束され、身動きの取れなくなった俺は背筋を伸ばして天を仰ぐ。
背を伸ばせば腰は突き出され、サーシャに精を捧げる体勢となる、
コツン、と亀頭が子宮を押し上げた。
決壊が始まる。
―ぶ、ぶびゅぅぅぅっっ!!
「おぁ―――っ!!」
「ひっ―――♥♥」
―ぶびゅびゅびゅっっっ!!!
びゅるるるぅるるるるるるるるるるるるるぅぅぅっっっっっ!!!!!!!
「ぁ――――――!!!」
「はあぁぁぁぁっっ♥♥♥♥
ああぁぁああぁぁぁぁああああぁあああっぁぁぁぁぁっっっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥!!!!!」
射精する。断続的に射精し続ける。
睾丸をパンパンに膨らませるまでに溜め込んだ大量の、煉られて砕いたゼリー状にまでなった灼熱の精液を、サーシャの子宮に。
あまりの勢いに、密着して吸い付いている子宮口に注ぎ込めきれず、膣内で逆流する。
逆流した精液をヒダが蠢きながら捉えて貪るが、全てのヒダを溺れさせても有り余るほど大量に射精。
―ぶぴっ……
どろぉ……っ
騎乗位での最後の射精からずっと溜め込まれ、快楽で煮込まれ煉られた特濃の精液。
今までで最高の濃度を誇り、子宮に触れるだけでもサーシャを絶頂へと導く。
二人の結合部から膣内に収まりきらなかった精液が零れ出る。
白い溶岩のように結合部から流れ、重力に従ってサーシャのお腹へと流れ落ちる。
「ぁ、ぁ、ぁ――――」
「はあああ………ぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
二人とも、身体を支配する快楽に一切の行動を起こせない。
射精は未だに続き、サーシャの膣内を水没させ、溢れてサーシャのお腹を穢す。
陶磁のように白く綺麗なお腹を、俺の白濁した精液が染めていく。
俺の意識はかろうじて途切れていないが、細い糸一本でどうにか繋がっているようなもの。
サーシャは脚と尻尾で俺にしがみ付き、小刻みに肢体を痙攣させながら貢精を受け入れている。
焦点の合わない蕩けた瞳で、ただ俺だけを見つめていた。
思考は完全に停止。脳が焼き切れて損傷しているのかもしれない。
壊れた脳細胞は、射精と入れ替わりに流し込まれたサーシャの魔力に修復、修繕されていく。
但し、元通りにではない。
俺の中に元々あったサーシャへの愛しさを建材にして、新たに作り直す。
よりサーシャに仕え、よりサーシャに尽くし、よりサーシャを愛するように。
身体が、サーシャの所有物へと作り変えられていく。
もっともっとサーシャの愛を受け止め、貪って味わい、そして倍にして返せるように。
でも、心と魂は作り変えられない。
とうの昔に俺の心魂はサーシャのモノになっているのだから。
射精はまだ続く。
尿道に残っている分も一滴残さず全部よこせと、鈴口にキスした子宮口が吸い続ける。
射精の快感に粉々にされ、膣肉で融けて融着してしまったような錯覚を覚えるペニス。
意識を刈り取る快感でぼやけた意識の中、尿道を押し上げて射精し続ける鮮烈な快楽だけを感じた。
尿道を通る精液中の精子一匹一匹……
サーシャの子宮に吸い上げられ、そしてサーシャの子宮目掛けて自ら泳いで突き進む。
どうぞ、お好きなだけ召し上がってください。
そう言わんばかりに、俺と精子達が一丸となって愛するサーシャに己を献上する。
「ふぁぁぁぁ………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………♥♥♥」
脱力した両腕をシーツに投げ出し、ビクンビクンと痙攣しながらサーシャは精液を受け取る。
俺と同じく快感に意識を粉砕されトロっトロに蕩けた表情でハミングみたいな嬌声を歌う。
上体は弛緩しているのに、両脚と尻尾と膣壁と子宮口は俺を拘束して決して離さない。
言葉など無くとも全身で悦びを表現してくれるサーシャが堪らなく愛おしい。
限界を超えているはずの肉体を、サーシャへの愛おしさが凌駕する。
沸々と湧き上がる愛おしさに推されて、脊髄反射のように思考を無視して行動を開始する。
まだだ……もっと、もっともっともっと……サーシャに悦びを捧げろ。
捧げ続けろ。
自由な両腕でサーシャの細い腰を掴む。
「ふあ……?」
惚けた声でサーシャが声を挙げる。
もっと、良くしてあげるよ……。
そう思って、掴んだ彼女の腰を抱き寄せて深くペニスを突き立てた。
―ぐぶぷぷっ………!
膣から精液を零しながらペニスを奥へと押し進める。
「ひぃあ……っ!?」
驚いて素っ頓狂な嬌声を漏らすサーシャ。
まだ、これからだよ。
痛いくらいに鈴口を吸引する子宮口に、あえてペニスを押し込む。
射精しながら。
―くぷ……っ
無理矢理に押し広げた子宮口に鈴口をめり込ませ、直接射精する。
空になったはずの精液が、サーシャから注がれた魔力と俺の想いとを材料にして即座に増産。
今度は一滴も零さないように、サーシャに貢精する。
―ぷしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ………っ
「ひあっ!?!?
ああああぁぁぁああぁぁぁぁぁぁーーーーッ♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
絶頂の中、更なる絶頂へと押し上げられて悲鳴を挙げる。
未知の快楽に対する驚愕と、それを味わう歓喜に彩られた美しい悲鳴。
耳に入ってくる嬌声はサーシャが俺で悦んでくれていることを知らせ、深い満足感を覚える。
俺は、俺を愛してくれるサーシャの役に立てる。
俺は、俺が愛するサーシャの求める、それ以上の悦びを与えることができる。
俺は、サーシャを全身全霊を以って愛することができている。
なんという、至福。
堪らない―――最高だ・・・!
堕ちる。
愛するサーシャに堕ちていく。
サーシャに快楽を捧げられる快楽に溺れて、サーシャだけで満たされて堕ちていく。
虜になる。
愛するサーシャで全てが支配される。
心に残っていた引っ掛かりはサーシャで塗りつぶされて、俺の中から消えてしまった。
尽きることもなければ衰えることすらない。
精を捧げれば、引き換えに流し込まれた魔力と俺自身の想いを材料にして即座に生産される。
愛を捧げれば、捧げ返された愛と混ざり合って登り詰めて、更に激しく燃え上がる。
無尽蔵の愛しさが、体力が尽きている俺を突き動かす。
再生産された精液が尽きて射精が終わるまで、感覚が擦り切れたペニスを突き上げ続けた。
「はぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
子宮への直接射精を受け取ったサーシャは、長い長い絶頂からようやく帰還した。
焦点のぼやけた瞳で俺だけを見つめ、甘い吐息で調息している。
うっすらと浮かぶ笑みが満足気でとても素敵だ。
―にちゃ……にちゃ……ぁ
力の抜けた両手で、愛おしそうにお腹と、お腹に溜まった精液をゆっくりと擦っている。
結合部から零れ落ち、お腹を穢し胸まで濡らした俺の精液を両手で肌に塗りつけるように。
「はぁ……っ はぁ……っ はぁ……っ」
射精を終えて、俺は肩で呼吸し小刻みに調息する。
空になった精液は再び生産され、失った体力も時間を置けば戻るだろう。
ペニスがオーバーヒートを起こして疼くが、じきにこの痛みも快感に変わる。
真っ白に染まったサーシャのお腹だが、サーシャの手で精液を塗りこまれる度に、厚みが薄くなっていく。
乳房奉仕で顔を汚してしまったときのように、肌で精液を吸収しているらしかった。
……瞬く間に大量の精液が肌に吸い込まれて消えた。
精液を吸い込んだサーシャの白い肌は、心なしか艶やかに輝いているようにも見える。
まるで上質な薬油を塗りこんだように、薄暗い部屋の中でも独りでにうっすらと艶やかに光っている。
お腹を擦っていた手に残った、最後の一滴。
おもむろに口へと運び、俺を見つめながら紅い舌でぺろりと舐め採った。
「美味しい……♥」
焦点が戻った瞳が、俺を見上げる。
“栄養”を得て、その紅い瞳に宿る妖しい光は輝きを増す。
魔王か、もしくはその眷属かの……人間の男を屈服させるような魔力に満ちた紅い光。
ただ見つめられるだけで、彼女に奉仕したい欲望が上乗せされて募る……。
だが……。
「こんなに、いっぱい愛してもらえて……私、幸せです……♥
大好き、ですよ………♥♥」
男を隷属させるような魔性の光を宿しながらも、その視線に載せられた感情は歓喜に感謝に恋慕……。
心から欲していたものを手に入れて、心の奥底からにじみ出る喜びに彩られた素敵な笑顔。
それはサーシャを喜ばせたい俺の心を奮い立たせる。
ずっと力になりたいと想っていた彼女に、望まれ、求められ、応えられるという魂の震えるような至福。
――疲労が消し飛び、もっとサーシャに俺を捧げたくなる。
俺を見上げるサーシャの唇が小さく突き出される。
キスを求めているのだと直ぐに分かった。
サーシャと繋がったまま身を屈めて、唇を重ねる軽いキス。
キスをしながら、俺をの体を抱き締めてサーシャは零距離で俺を見つめる。
―もっとして、もっと。もっと、愛して。
いつもの、俺を見守る視線ではなく、俺に甘えるような色が混じった瞳。
愛おしくて、そして愛らしい。
貪りたい衝動と共に、抱き締めたい欲動が湧き上がる……。
魔物になる前から、美人だとは常々思っていた。
俺の人生のなかで最も近くにいた女性だ。彼女が良い女であることは知っている。
優しく、そして強い彼女を美しいと、いつも思っていた。
だが……敬愛する彼女を『可愛い』と思ったのは今が初めてだ。
両脚と、新たに生えた尻尾と、両腕とキスで俺を何かから独占するように拘束するサーシャ。
全身で俺を求める彼女は、俺を見守ってくれていた優しい姉ではなく、俺を欲する一人の女の子であり、恋人。
年上のはずの彼女が、庇護欲を煽る可憐な少女のようにすら思えた。
サーシャへの愛しさと、新たに芽生えた歪な庇護欲が混ざり合って反応を起こす。
新たに生まれた情愛は、彼女を貪りたい欲望すら飲み込んで急速に膨れ上がる。
……欲望混じりの愛おしさが、愛おしさ混じりの欲望を上回った。
心を支配した新生の情愛が命ずるまま、行動を起こす。
「ふっ………んん……?」
キスをしたまま、サーシャが戸惑いの声を漏らす。
俺を誰よりも知っている彼女だ。俺の心に起きた変化を即座に感知したらしい。
流石にどんな変化を起こしたかまでは看破できていないだろうが。
自由な両腕でサーシャを抱き返す。
ただし、力を入れて抱き締めるのではなく、子をあやすように優しく、包むように。
「んっ!………ふ……?」
強い刺激を与えたわけではないのにサーシャはビクリと身を震わせた。
俺の行動が予測していたものと違って、意表を突かれたのかもしれない。
構わずに彼女を抱き、腰を突き出す。
これも勢いをつけてではなく、より深く押し込むように。
「んんっ!!ぷあ……っ!!
ど……、どうしたの、ですか……?」
逃れるようにキスを離し、戸惑いながら問うサーシャ。
瞳は蕩けているが、今まで感じたことの無い未知の快感に戸惑ってもいる。
自分も快感に耐えながら、務めて優しい表情を作ってサーシャに答える。
「優しくしたい…大事にしたいんだ、サーシャのこと。
俺でたくさん良くなって。愛してる……俺の、サーシャ」
サーシャのほんのりと紅潮していた顔が、かあっ、と真っ赤に染まる。
予想だにしていなかった言葉にうろたえて俺を凝視する。
今までたくさん愛を囁き合ったのに、一方的に愛を囁かれるのには弱いらしい。
サーシャが新たに見せた可愛らしい一面に、益々愛おしさが募る。
「行くよ……」
「ま、待ってくださ…… ふああっ……♥♥♥!?」
戸惑って弛緩したサーシャを、容赦なく抱き締める。
激しい抽挿もなければ卓越した技巧も無い。
女を蕩かせるような甘く気障な台詞も知らなければ、快楽を与える類の魔法も俺には使えない。
ただ、サーシャが愛おしいという想いだけを胸に、彼女を抱き締める。
愛しくて、可愛らしくて、大切で、大事で、大好きなサーシャ。
想いよ伝われと、堕落神でも魔王にでもなく、サーシャに祈る。
一心に祈り捧げて、抱き締める。
「ひっ♥♥ だ、ダメ、ですぅ……!!
そんな、優しい気持ち……そそが…れ、た、らぁぁぁ……っ♥♥♥♥」
激しく腰を振ったときよりも大きく喘ぎ、ガクガクと痙攣するサーシャ。
膣が今までに無いほどきゅうっと締まり、ヒダ達が全方位からペニスにしゃぶり付く。
亀頭の先端に噛み付いた子宮口が窄められ、尿道を凄まじい勢いで吸引する。
ペニスに掛かるあまりの快楽の圧力に、反射的に腰を引きそうになるが、意志力で肉体の悲鳴を噛み殺す。
根元までぴっちりと、ペニスをサーシャの中に納めて、俺を捧げる。
―どくっ……どくんっ……どくんっ……
「ひぃあっ……♥ ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………♥♥」
激しくもなく勢いも無く、だが間断なく続く大量で特濃の子宮内射精。
俺はサーシャを愛し生かすための存在であり、サーシャの一部、臓器でもある。
まるで己の心臓に血液を送り出すように、彼女の子宮に精液を注ぎ込む。
自分に襲い掛かる意識を粉砕しそうな快楽は、無視した。無視することが出来た。
サーシャを愛する為ならば、今の俺はきっと何でもできる。
「はぁぁぁぁぁ………ぁぁぁ、ぁぁぁ、ぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ、ぁぁぁぁ…………♥♥♥♥♥♥」
咽喉を反らし、俺を拘束…というより必死にしがみ付くサーシャ。
射精を受け取る度にビクンビクンと痙攣し、途切れた甘い吐息を吐き出す。
力を抜き、体重を全て預けて、ぴったりとサーシャと密着する。
抱き締めて、サーシャの咽喉に、頬に、額に、そして唇に親愛のキスを降らせる。
サーシャの瞳に浮かぶ悦びの涙も、キスで拭った。
「ふぁぁ……ぁ、ぁ、ぁ、ぁ……♥♥」
最早、意識は忘我の中にあるサーシャ。
肢体は弛緩し、俺の奉仕にされるがまま。
為す術もなく快感に身を震わせる彼女の姿は満足げに身を捩る子猫のようにも見え、一層庇護欲を煽る。
彼女の首筋に顔を埋めてキスを降らせながら、正直な想いを囁く。
「可愛い……可愛いよ、サーシャ……」
「そん、な……耳元で、囁いちゃ、ダメ…ぇ…………♥」
イヤイヤと恥ずかしそうに小さく頭を振る。
口から出た言葉とは裏腹に、乳房と胸板越しに感じる彼女の鼓動は興奮に昂ぶっている。
ペニスを包む膣壁も、俺の言葉に合わせて歓喜に震え、一言ごとに俺を締め上げる。
愛され、愛でられる快感に彼女の身体は素直に反応を返した。
サーシャは連続した絶頂の中にあった。
俺の精液で快感を得るサーシャは、子宮を精液で満たされればそれだけで達する。
絶頂を迎えている最中、魔物になる前からずっと胸に秘めていた欲望を、俺に容赦無く満たされて達し続ける。
人を愛し、護り、癒すことを生業としてきたサーシャ。
献身と自己犠牲の心を持った、名実共に聖女と呼ばれるに相応しい彼女。
だが、彼女の心にも自分の幸福を求める欲望はあった。
なんとなく、分かる。
インキュバスになった影響か、より彼女と深く繋がれるようになったからか……理屈はどうでもいい。
なんとなくだが、サーシャが何を求めているのか、どうすればサーシャに悦んでもらえるのかが、俺には理解できた。
大切な家族の笑顔が好きだった、人々の笑顔も護りたかった、敵であった魔物達の笑顔も奪いたくなんてなかった。
でも、それ以上に―――私には、欲しいものがあった。
―ずっと、あなたが欲しかった。
子供の頃から、ずっと私のそばにいてくれたあなたが欲しかった。
――私ではない誰かではなくて、あなたが欲するのが私でありたかった。
私を見て欲しい。あなたの想いに応えない"誰か”よりも、あなたが欲しい私を。
―――あなたを、誰にも渡したくない。
あなたが女の子にしたいこと、全部、私にしていいから。
あなたの隣で笑っているのは、私だけでありたかった。
……ならば、俺がすべきことは一つだ。
「サーシャ」
抱き締めながら愛する妻の名を呼ぶ。
悦楽の涙を流し、快楽で焦点がぼやけた瞳をじっと見つめる。
そして声に出して、告白する。
彼女が俺に望む笑顔で、彼女が俺に望む言葉を。
「貴女を愛してる。貴女が好きだ、サーシャ。
俺は貴女だけのモノだ。もう、俺は貴女しか要らない。
俺の妻として、俺と一緒に笑っていて欲しい」
……サーシャの表情が驚愕で満ちる。
そして一瞬の後、瞳に光が戻る。歓喜の涙がどっと流れ出る。
止め処なく涙を流しながら、素敵な笑みを浮かべた。
「―――………はい………っ!!」
喰らい付くように唇を奪われた。
彼女の頭を抱いてキスを受け入れ、俺からもキスを捧げた。
サーシャと繋がって、ようやく俺は彼女の心を知ることが出来た。
自分の周りに居る者全ての笑顔を求めていたサーシャ。
我が身を省みず、只管にサーシャは愛する人々の幸福を望んでいた。
自己犠牲――『自分の幸せ』を求めることもせず、サーシャは世界に奉仕した。
主神の教えの敬虔な信仰者として、サーシャは世界に身を捧げた。
…その、気高く心優しい彼女が唯一求めた『自分の幸せ』は……俺。
ならば俺は、俺の全てをサーシャに捧げよう。
全てを投げ出す――否、捧げる。
教団兵としての義務も、俺を愛してくれた人々の思い出も。
俺をサーシャが欲するのならば、俺は俺をサーシャに捧げる。
俺もサーシャの笑顔が欲しい。
俺を選んでくれたサーシャの幸せが、俺は欲しい。
俺を得ることが彼女の幸せであるのなら、俺は俺の全てをサーシャにあげよう。
サーシャが俺にサーシャ以外を想うなというのなら、俺はサーシャだけを想う存在になろう。
サーシャが今までの自分を棄ててまで俺を選んだのならば、俺も今までの俺を棄ててサーシャだけを選ぼう。
二人で、一緒に生きるために。
「どうして、欲しい?
サーシャが俺にして欲しいこと、なんだってしてあげる」
唇を耳に触れるくらいに近づけて囁く。
サーシャの身体がぶるりと震えた。
瞳が、揺れながら泳ぐ。言おうかどうか迷っているかのよう。
「なんでもしてあげる。だから教えて。
サーシャは俺に、なにをして欲しい?」
もう一度囁いて促す。
「じゃあ……その、ですね………」
瞳を揺らしながらも、期待に満ちた視線で俺を見上げる。
―――もっと、あなたで染まりたい。
子宮だけではなくて、お口も、胸も、全部あなたで染めて欲しい。
一度、サーシャのナカからペニスを引き抜き、ベッドの上に仁王立ちになる。
サーシャの愛液で塗れたペニスは真っ赤に充血し、天をついてそそりたつ。
インキュバスになり、異様なほどに肥大したペニスはいくら射精しても萎えることなく威容を保ち続ける。
サーシャも身を起こし、ベッドの上に足を曲げて座る。
顔の前には、勃起した俺のペニス。
「……ちゅっ」
まずは亀頭に、親愛を示すキス。
愛液の効果で敏感になったペニスに甘い電流が走る。
サーシャの両手が竿と陰嚢を包み込み、規則的な動きで愛撫を始める。
手での愛撫を加えながら、大きく口を開けて亀頭を含む。
「あぁ……む……」
最初の口淫奉仕のときよりも遥かに熱い粘膜の中に、亀頭が沈む。
すかさずサーシャの舌が、口の中で鈴口を突いて嘗め回す。
俺にじっくり快楽を与える事よりも、射精を促すような攻撃的な奉仕。
竿を扱く手も陰嚢を揉みしだく手も動きが早く、精液を搾り出すように。
サーシャの膣内に納まっていたときから射精の準備が整っていたペニスは、限界が近い。ほんの数分の奉仕だけで、あっけなく発射が近づく。
抗わずに、せりあがって来る快感に身を委ねる。
「サーシャ…… 出るよ………っ」
「んんぅ……♥♥」
咥えたまま、俺を見上げて微笑むサーシャ。
舌の上に亀頭を載せ、カリを唇で甘噛みして固定。
手で竿と陰嚢を愛撫し、搾り出す。
サーシャの両肩に手を置いて、俺は尻に込めていた力を抜いた。
「く……うぅぅ……っ!!!」
―びゅるぅっ……!!びゅるるる……っ!!
「ん! んんぅぅぅ………っ♥♥♥♥!!」
サーシャの手の愛撫と口の吸引で精液が吹き出し続ける。
一瞬だけビクリと身を震わせ、サーシャは口内射精を受け入れる。
口の中で味わうことはせず、直接喉に流し込んで、嚥下。
「こくっ…こくん、こくんっ…」
目を細め、恍惚の表情で胃に精液を流し込み続ける。
インキュバスになった効果か、最初の口内射精の時よりも多く射精する。
吐き出された大量の精液を、サーシャは延々と胃に落としていく。
「んん…♥♥」
射精が途切れると両手でペニスを揉み扱き、舌で鈴口を突いて尿道に残った精液を啜る。もっと頂戴といわんばかりに。
亀頭にこびり付いた精液の残滓すら、サーシャの舌で清められ舐めとられていく。
清め終われば、今度は亀頭を口に含んだまま頭を揺らして唇でしゃぶる。
サーシャが身体を揺する度、サーシャの豊満な美巨乳もゆさゆさ揺れる。
汗の粒が紅い月の光に照らされてキラキラ輝き、目を奪う。
ほんのりと朱のさした白い乳房は俺の精を吸い込んだせいか、さらに美しさを増してとても美味しそうだ……。
「ん……?
ふふ……おっぱい、気になるんですね……?」
サーシャが俺の視線に気付き、妖艶に微笑む。
今までたっぷりと愛し合っていたけれど、改めて指摘されるとやっぱり恥ずかしい。
またおっぱいで挟んでくれとは気恥ずかしくて言えない。
言えば、むしろ喜んでシてくれると分かっているのだが……。
「うふふっ…いいですよ……。私もさせて欲しいですし……
でも、あなたの口からもちゃんと言って欲しいですねぇ……」
ペニスを握ったまま、優しくも悪戯っぽい笑みを浮かべて、俺を見上げる。
瞳には慈愛だけでなく、期待の光も欲情に混ざって溢れている。
いつものサーシャの視線に、俺を欲する情愛が加わった光。
「さぁ……ちゃんと言って?
……私のおっぱい、欲しいですか?」
答えが分かりきった問いかけ。
沸き上がってくる欲望と期待に生唾を飲み込む。
サーシャは、俺に「欲しがられ」たがっている。
俺も、サーシャが欲しいし、欲しがられたい。
「欲しいよ、サーシャのおっぱい……
サーシャのおっぱいで、俺の……挟んで……」
俺を見上げるサーシャの笑顔が、歓喜で溢れる。
「ええ……喜んで♪
私だけの、旦那様……♥♥」
シーツの上で膝立ちになり、俺のペニスと乳房の位置を合わせる。
美巨乳に包まれることへの期待でペニスが張りつめて先端から先走りが漏れた。
サーシャは自分の豊満な乳房を持ち上げ、ペニスを谷間に導こうとするが・・・。
−にゅるんっ……
滑って、サーシャの乳房の谷間になかなか挿入することができない。
先走りに濡れた亀頭と、汗の浮かんだ乳房は滑りあって擦れあう。
擦れる度にペニスが加熱されていくが、これ以上の極上の快感が控えている状況では生殺しだ……。
「はぁぁ……♥♥
うふふっ……オチンチンさん、元気いっぱいで暴れん坊さんです♥♥♥」
うっとりした声で熱っぽく呟くサーシャ。
乳房を持ち直し、乳首を揃えるように突き出して……
乳房がぴったりと重なり合う、その中央に亀頭を合わせた。
そして垂直に上体を倒して−−亀頭を乳房に呑み込んでいく。
−ず、ぬぬぬぬぅ…………
「うお…………ぉ」
「あぁぁぁ……熱ぅぃ…………♥」
ぴったりと閉じた乳房の中に、ペニスが呑まれていく。
最上級の絹布で作られた袋、そのなかに温かい粉雪をみっちりと詰めたような……
いや、俺の貧弱な語彙では到底表現などしきれない。
とにもかくにも極上の感触の中を、ゆっくりとペニスが突き進む。
絹以上のきめ細かい感触が、ペニスの皺の一つ一つに入り込みくすぐる。
コリコリに固くなった乳首が側面にひっかかって、快感のアクセントに……。
サラサラの感触がするのに乳房の内部はモッチリとしていて、そこに侵入した亀頭のエラに隙間なく入り込み、取り込む。
柔らかいのに密度は恐ろしく高く、繊細な感触を与えながらも圧力が掛けられる。
まるで、乳房そのものにペニスを吸われているみたいだ……。
ゆっくり、ゆっくりと乳肉の中をペニスが突き進み、亀頭の先端がサーシャの胸骨へと当たった。
ペニス全体を包み込む乳房の感触に、先端に伝わる早鐘を打つサーシャの鼓動。
その全てが、俺を高ぶらせて追い詰める。
「お、おぉぉぉぉ…………」
深い、満足の溜息を漏らす。
口淫奉仕のような卓越した技巧の快感は無い。
膣のような容赦なくしゃぶりつかれる快感ではない。
ひたすら優しく、有無を云わせぬ慈愛に満ちた優しい快感。
口内や膣内と違い、快感を与えられながらも意識は保ったまま、サーシャの奉仕する姿を目で愉しむことが出来る。
豊乳を両手で持ち上げ、俺のペニスを挟み込んだまま身体を揺らす。
大きな乳房がぷにゅんぷにゅんと形を変えながら、ペニスを圧迫する。
汗でしっとりと濡れる柔肌の感触がひたすら心地良い。
「うふふふっ……
おっぱいの中で、オチンチンさんがドクドク言ってますよ♪
このまま……お射精するまで、して差し上げますね……」
熱い吐息を漏らしながら、サーシャは乳房での奉仕を続ける。
乳房と垂直方向にペニスを挟んで、ゆっくりと規則正しいリズムで前後運動。
肉竿が柔肉で圧迫されて摩擦……。
亀頭のエラに引っかかって擦りあげられる度に、射精のエネルギーが蓄えられていく。
ペニスの根本、その奥では精液がとろ火の快感で煉られて濃度が高められている。
あと少しの刺激で暴発してしまいそうだが、乳房の優しい快感はトドメには届かずに慈悲深くも執拗に、射精のエネルギーを蓄え続ける。
睾丸が、張りつめてきた…。
圧縮された精液が、容量の限界にまで蓄えられて解放の時を待っている。
だが、激しさの無い快感ではその最後の一押しが来ない…。
「はぁ、はぁ……あ…… イキそう、なんですね……♥
いいですよ……それじゃあ
このままおっぱいのナカでお射精してくださいね……ぇ♥♥」
乳房で包んだペニスの感触で俺の限界を悟ったのか。
サーシャは押しては引く前後運動を止め、俺の腹に乳房を押しつけるようにしてペニスを乳房の中に納めて、両手で乳房を抱きしめて圧迫。
破裂寸前だったペニスに、乳房のさらなる圧力が掛けられた。
「うぁ…! サーシャ……っ 出る……っ!!」
優しい圧迫感の中、尿道をせり上がる特濃の精液。
あまりに濃いせいかその速度は遅く、尿道を削りながら登る。
苦悶の快楽を与えながら登って、登って、登って……射精。
−どぐ、ん………っっ!!
「うお、ぉぉぉぉぉっっっ…………!!」
「きゃっ…!! あ、熱……っっ!!!」
鈴口から、煮込みすぎてグズグズに融けた芋みたいな精液が産み落とされた。
尿道を無理矢理押し上げて、塊になってサーシャの乳房の中で射精する。
圧迫された乳肉を押し上げ、真っ白く汚しながら噴出する。
大量の精液は乳房の中に収まりきらず、乳房の隙間からこぼれて滴る。
サーシャの顔を、お腹を、そして乳房を白く染めて汚す…。
「ぅぉぉぉぉぉ…―――」
「あぁぁあぁぁ…っ はぁ、ぁぁぁぁぁ………♥♥♥」
勢いはなく、けれども恐ろしく重厚な一度の射精。
巨大な塊の精液、鈴口から吐き出しても全ては出し切れず、未だに尿道に残っている。
一つ繋がりの餅みたいに、乳房の中と尿道の中で繋がっている。
吐き出しきれないせいで、射精の快感がいつまで経っても引いてくれない。
「うぁぁぁ………」
−−−ずりゅっ…!
「あ!? うあぁぁぁっ!?!?」
継続した射精の快感に苦しんでいると、ペニスに衝撃が走る。
サーシャだった。
ぴったりと閉じた乳房のなかから噴き出た精液に顔を汚しながらも、俺を見上げて妖艶に微笑む。
笑みを浮かべて、射精の最中であるペニスを乳房で圧搾。
「ふふ…うふふふふ………っ
オチンチンに残ってるのも、全部搾り出してあげますから……ぁ」
精液で化粧された貌はとろけながらも優しく微笑み、たまらなく淫らで美しい。
淫靡な笑みを浮かべながら、再度ペニスを乳房で包んでの前後運動。
熱く滑る精液で滑りながらも、強力に圧迫しながら残っている精液を搾り出す。
俺が出した精液とサーシャの乳肉の体温が、摩擦でさらに熱量を増す。
グチュグチュと精液を泡立てながら、サーシャは乳房でペニスに残っている精液をしごいて搾る。
射精し続ける快感に為すすべもなく、俺は呻く。
ガクガクと震える腰を伸ばして、倒れないようにするので精一杯だ。
−にゅ…ぽんっ!
「きゃ、んっ」
一瞬たりとも萎えないペニスは、精液で滑ってサーシャの乳房の中から飛び出す。
その勢いでサーシャの顔に、残っている精液を吹きかけてしまった。
サーシャの口に、鼻に、エメラルドの髪に、精液が飛び散って張り付く。
−びゅるるっ…… びゅるるっ……
−びちゃ…っ びちゃっ…………
「あぁぁぁ………あぁぁぁぁ……っ♥♥」
恍惚とした表情で、サーシャは俺の精液を受け取る。
桶一杯分の精液を浴びたかのように、彼女の身体は白く染まった。
俺の精液で白く染まった、愛する俺の妻、サーシャ。
膝立ちで乳房を抱えて、俺を見つめるその姿は祈りを捧げているようにも見えた。
白濁に身を染め、溢れる歓喜を笑みに浮かべて、天ではなく俺を仰ぐ。
神に捧げるべき感謝の祈りを、俺に向けて捧げている……。
俺の精液に身を染めて、俺に祈りを捧げる、俺だけの愛しい聖女。
射精を終えたペニスが、愛する彼女の姿に十割超えの硬度に漲る。
精液はもう残っていないが、睾丸が重みを増して再生産の最中であることが分かる。
陶然としているサーシャの唇に、亀頭を近付ける。
俺を見つめるサーシャの視線が、そうして欲しいと俺に伝えていた。
「あ、んむぅ……」
パクン、と亀頭を口に含み、抱くように俺の腰を手で掴む。
口の中でねぶり、こびり付いた精液を啜る。
鈴口を舌でほじり、亀頭の括れをなぞって清めていく。
ペニスを濡らす精液の一滴すら、サーシャは大切に味わっていく。
サーシャのおそうじに身を任せていて…唐突に気付く。
……ああ、しまった。
俺がサーシャにシてあげるつもりだったのに、完全にサーシャのペースだ。
このままでは、駄目だ。
亀頭のおそうじを終えて今度は竿を清めようとしていたサーシャの唇から、腰を引いてペニスを離す。
「……あ」
何事かと俺を見上げるサーシャの肩に手を置いて、やんわりと押し倒す。
サーシャのお腹を跨ぎ、脇の下あたりに膝を突く。馬乗りの形だ。
サーシャになるべく負荷を掛けないように、少し腰を浮かす。
おそうじされて綺麗になった亀頭を、精液で濡れた胸の谷間に宛がう。
そして、一息にペニスを滑り込ませた。
―ず、にゅうぅぅ……!
「あ!………あぁぁぁぁぁ……♥」
二つの美巨乳の間、精液の泉の中に再びペニスを沈める。
精を吸収して更に感度を増した乳肉は、精液の滑りを加えて綿密な感触をペニスに返す。
根元にまでペニスを進めると、乳房の間を貫通して亀頭が頭を出した。
カリに引っ掛かった柔肉の感触が堪らなく心地良い…。
動きを止めてこの感触を味わいたい欲求に襲われたが、これを無視。
乳房を抱えるサーシャの手の上に自分の手を重ねて置いて、抽挿を開始した。
ペニスで、サーシャの乳房を……犯す。
―ずにゅっ……ずにゅぅっ……
密度の恐ろしく高い胸肉を、精液の滑りの力を借りてペニスを擦り付ける。
「あ、つぅ……♥
いい、いい…です……っ♥♥」
乳房を犯され、甘い声を挙げるサーシャ。
自分の胸肉の中で出たり入ったりを繰り返す真っ赤な亀頭を、顔を真っ赤にしながらも熱い視線で凝視する。
彼女が感じてくれるのが嬉しくて、歪な体勢の苦しさも気にならなくなった。
快楽に耐えながら、懸命に腰を振ってサーシャの乳房に奉仕する。
―ずにゅっ、ずにゅぅっ、ずにゅぅぅ……っ
ペニスと乳房の摩擦で熱せられた精液がサーシャの肌に吸収される。
精を吸って脅威を増す魔物の肉体は、更に極上の快楽を俺に返す。
主導権をサーシャに渡すまいと、必死にペニスを抽挿する。
「あぁぁ……はぁっ、はぁっ………」
熱い息を吐きながら、胸の快楽を味わうサーシャ。
乳房を押さえていた両手を俺の手の下から引き抜き、改めて俺の手の甲に乗せる。
もっと触れといわんばかりに、俺の手を乳房に押しつける。
自分の乳房を、俺に直接触れて欲しいのだと分かった。
お望みのままに、彼女の乳房で己のペニスを強く挟み込んで、腰を振る。
ーずりゅっ……ずりゅっ………じゅぅりゅ……
さらに圧迫が強くなり、ペニスに伝わる快楽が強く重くなってきた。
ひたすらに柔らかく、とてつもない密度の乳肉をゆっくり、力強く掘り進める。
潤滑剤の精液がワンストロークごとに少なくなっていく……。
サーシャの肌は、犯されながらも貪欲に俺の精液を吸収して貪っていた。
―じゅっ……しゅっ……しゅっ……
精液を吸収し終えて、乳房の滑りがなくなって来た。
ぬるぬるした感触から、汗ばんでしっとり、さらさらの感触に。
急激な感触の変化にペニスの限界が近付く……。
「……サーシャっ……もう、出そう……!
精液、どこに、欲しい……っ?」
「ああんっ♥ はぁぁ……っ♥
お、お口に……っ! また、あなたの精液、飲ませてください……っ!!」
自分へのとどめに、乳房が変形するくらいに腰を押し付けて亀頭をサーシャの口の前に突き出す。
すかさず顔を上げて、亀頭をぱくりと口に含むサーシャ。
咥えると同時に口を窄めて、ペニスを強烈に吸い上げる。
―ちゅぅぅぅぅぅ……っっ♥♥
――びゅるっ!! どぐ……っ! どぐん……っ!!
勢いは無いが、重たく断続的な射精。
割れそうになるほど歯を食いしばり、射精の快感に耐える。
「んぷぅ……っ!
ん、く……こくん……こくん……っ♥♥」
口の中に噴き出した精液を、サーシャは苦も無く次々と嚥下する……。
半目で俺を見上げる濡れた瞳は恍惚として、淫靡な視線に目を逸らすことができない。
締め付けられているとはいえ、膣に比べれば弱く穏やかな刺激。
射精の勢いは弱く、数度の発射で放出は止まってしまった。
放出し損ねた残りの精液は。
ーちゅぅぅぅぅぅぅ……………♥♥♥♥
「く、う、ぉぉぉぉぉ………………っ」
サーシャの吸引で、尿道に残っていた精液が吸い出される。
射精を引き延ばされる、幸せな苦悶。
果てしない快楽の中、彼女の視線に支配される悦びに身を震わせて、貢精し続けた……。
「はぁ、はぁぁぁ……っ♥ ごちそう、さまでした……♥♥♥
凄く……気持ち良くて……はぁぁ、美味し、かったです……♥♥」
精液を飲み終えて、素敵な笑みを浮かべて俺に感謝を示すサーシャ。
喜びに溢れるその笑顔が堪らなく愛おしくて、彼女に奉仕したい欲求が煽られる。
サーシャに求めてもらえる。
サーシャに喜んでもらえる。
サーシャが笑顔でいてくれる。
サーシャの役に立つことができる。
欲望と愛情に底は無い。
極上の快楽に、無限の歓喜。そして無尽蔵の愛おしさ。
最早、俺は完全にサーシャの虜に成り果てていた。
……何か、忘れていることがあるような気もするが、大したことではないだろう。
俺にはもう、サーシャしか必要ないのだから。
さあ、次はどうしようか……。
サーシャの髪を撫でながら考える。
「あ、あの……」
次なる奉仕を考えていた俺に、サーシャが声を挙げる。
俺の下で、脚をモジモジとしながら。
「今度は…私のナカを染めてくださいませんか?
赤ちゃんの部屋の中に注いでいただいた精液、全部吸ってしまったのです……」
物欲しそうな瞳で、俺を見上げる。
膣から溢れるほどに精液を注いだのに、もう吸収されてしまったらしい。
俺の精を子宮で感じられなくて、寂しがってくれていた。
こんなに、俺を求めてくれるなんて……。
彼女にこれほどまで求められることに、堪らない満足感を覚える。
そして、彼女の願いを叶えたいという、欲望混じりの使命感も燃え上がる。
微笑み返して、肯定を示す。
嬉しそうに笑みを輝かせるサーシャが、この上なく愛おしかった。
サーシャの脚を広げさせ、その間に膝を付く。再び、正上位の体勢だ。
精液を飲み終えた膣の唇はぴっちりと閉じて、つい先刻まで俺のペニスを納めていた痕跡は無くなっていた。
愛液の雫を滴らせながらヒクヒクと蠢き、俺を待っている。
俺のペニスも、サーシャを求めてガチガチに屹立している。
止め処なく溢れる先走りと愛液が潤滑液になってくれる。前戯は必要ない。
亀頭を陰唇にあてがって、狙いを定める。
「……いくよ」
「はい……私の中に、入って来てください……っ」
−くちゅ、くちゅりっ……
亀頭の先端で濡れた花弁をかき分けて、
−−ず、にゅぅぅぅぅぅ…………っ!!
一息に、ペニスを秘肉の中に潜り込ませた。
「ふ、あっ!…………あぁぁぁぁぁ…………!!!」
「う、うぅぅぅぅぅ………………っっ」
精液を吸ってさらに俺に馴染んだ膣肉は最早、非現実的なまでの快楽をもたらした。
最初、膣壁は大した抵抗もなくペニスの侵入を許し、蠢くことすらなかった。
初めての時の、あの強烈な締め付けは緩んだのかと思ったのはほんの一瞬。
俺を八割程受け入れた瞬間、牙を剥くかのように膣壁の攻撃が始まった。
肉ヒダがまるで歯のない口、微細な無数の吸盤となってペニスに吸い突いて吸着。
拘束したペニスの胴回りを俵締めして圧迫。
一斉に蠢き始めた膣壁が蠕動し、圧迫したペニスを丸呑みするみたいに引きずり込む。
奥へ奥へと……子宮に導くように。
亀頭には竿とは違った刺激が与えられる。
ヒダが亀頭に張り付き、しゃぶりつき、ぞわぞわとくすぐりながら奥へと呑み込む。
カリは特に執拗に、ヒダが触手のように絡みついて飴を舐めるように……。
舌で舐めながら口の奥へ呑み込むフェラチオみたいに、ペニスを呑み込む。
「ううぅぅぅ……!」
膣壁の技巧に呻きを漏らしながら、サーシャの最奥へとペニスを進める。
俺を待ちかねていた膣は貪欲にペニスにむしゃぶりつき、精液を寄越せと催促する。
優しく受け入れ、受け入れて捕らえたらもう、決して逃がさない。
逃げる気など無いと、熱い秘肉を亀頭で掘り進め、そして、彼女の深奥にたどり着く。
−ちゅっ。
子宮の口が、歓迎のキスをする。
サーシャの中に根本まで俺を沈めると、ちょうど亀頭が子宮を押し上げる位置に来る。
まるで、サーシャの膣が俺のペニス専用に設計されているかのように。
……その通りなのだろう。
俺が射精する度、俺は彼女のモノに、
彼女が絶頂を迎える度、彼女のは俺のモノに。
「あぁ……はぁぁぁぁぁ…………♥♥」
恍惚とした、満足げな溜息を漏らすサーシャ。
快楽と歓喜に満ちた笑みがとても愛おしい。
彼女の艶やかな唇がヒクヒクと震える。
キスを求めているとすぐに分かった。
「ん………」
身を屈めてサーシャの唇に被せるようにして自分の唇を重ねる。
サーシャの口内に舌を差し出すと、すぐさま彼女の舌が迎え入れてくれた。
−にちゃ、ちゅ、ちゅるっ………
互いの唾液を味わうように舌をしゃぶり合う。
唇を合わせて、零距離で見つめ合って、性器を重ね合わせて。
それでも足りないと、サーシャの両脚と尻尾が俺の腰に巻き付いてきた。
密着してはピストン運動が出来ない。
だが俺達はほんの一瞬でもこの結合を解きたくなかった。
身体を動かさなくても、唇と唇で、鈴口と子宮口で熱烈にキスを続ける。
互いの身体を繋げて魂を重ね合わせる行為は、肉体の快楽だけでなく心に果てしない充足感をもたらしてくれる。
俺の全てがサーシャに満たされ、サーシャの全てが俺で満ちる。
不満などなにも感じない。足りないモノは何も無い。
二人で一緒に、二人で一つに………深く深く堕ちていく。
口付けながらサーシャが笑う。
目尻を落として濡れた瞳に歓喜を浮かべて。
俺が感じているのと同じ喜びを、彼女も感じている。
口付けながら俺も笑う。
彼女につられて笑うのではなく、自然と笑みが浮かんだ。
サーシャが笑顔でいてくれることが、たまらなく嬉しい。
サーシャにもっと喜んで欲しくて、身体を揺すって子宮を小突く。
刺激を与えられた子宮が、口から熱い液体を鈴口へと吹きかける。
その液体は唾液よりも愛液よりも熱く、薬液のようにペニスに染み込んで燃やす。
膣壁の奉仕と相まって、赤熱するようにペニスの温度が急上昇する。
「ぷぁっ……!
…………うぁっ!?」
たまらず唇を離した俺を、さらなる衝撃が襲う。
「んっ……♥
もっと、もっと……私の中で、良くなってください……♥♥」
サーシャが俺がしたのと同じように腰をうねらせていた。
ぴったりと全身を密着させたまま、膣が蠢いてペニスを柔肉で絞り、そして搾る。
子宮がちゅっ、ちゅっ、と亀頭に押しつけられて俺を追い詰める。
「あ、はぁぁぁ…………っ♥
私達は、夫婦、ですもの…………一緒に、一緒に……ね?」
……ああ。その通りだ。
俺達はもう、血の繋がらない義姉と義弟じゃないんだ。
一方的に支えるものでも、支えられるものでも無い。
俺はサーシャを愛し、サーシャは俺を愛し、二人で一緒に、愛し合って生きていく。
血の繋がらない家族ではなく、身も心も、魂も重ね合わせた家族になったんだ。
これからは、妻と夫なんだ。
一方的に与えるんじゃない。与えられるのでもない。
与え合うんだ。
快楽も、喜びも、愛も、そして笑顔も。
頷き返して、俺達は互いに身体を揺する。
子宮と亀頭が小刻みにぶつかり合い、快感を与え合う。
至高の快楽を齎す膣肉の中で、燃え上がるペニスが痛みを覚えるほどに膨張する。
射精が近い。
多分、今までで一番強烈な射精になる……そんな予感がした。
快楽に意識が千切れるその前に、想いを声に出して伝える。
「………サーシャっ! 大好きだ! 愛してるっ……!!」
人であった時には言えず、きっと言う機会もなかったであろう言葉。
人で無くなって……否。
サーシャの夫になったことで俺の存在理由そのものになった言葉。
死が二人を迎えるまで―死なないのであれば永遠に言い続けるであろう言葉、その最初の一回目。
「――――――ッ!!!! はいっ……!!!
私も、大好きですっ……! 愛しています……!!」
二人になってから言い続けた睦言と全く同じようで、違う。
もっともっと重くて、深い意味を持った愛の告白。宣誓。
一切の誤解もなくその意味を理解したサーシャは歓喜の涙を流しながら俺の言葉を受け入れ、返す。
無限に込み上げてくる彼女への愛を、決意を以って言葉にする。
捧げた愛を、サーシャは快楽を以って俺に返す。
高まり、昂ぶり、燃え上がり、膨れ上がり、そして………爆ぜる。
―びゅ、びゅびゅびゅぶゅるるるるるるるるるる………………ッッッッッッ!!!!!!
――ビュルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………………ッッッッッッ!!!!!!
……獣のような雄叫びを上げる。
精液と一緒に、魂すらも捧げ尽くすような射精。
愛する夫を欲する妻に、愛する妻への愛を全て捧げる。
全身がバラバラになるような快感に、二人して身を曝した。
「ハァッ、ハァッ………!!
サァ、シャ………」
荒い息で調息しながら、なんとか声をひり出す。
意識は休息を求めて電源を落とそうとしているが、最後の気力で耐える。
「はぁっ……はぁっ………
は、……い………」
俺と同じく、気絶寸前のサーシャが俺を見上げる。
精一杯の笑顔を作り、彼女に笑いかけて……言葉を紡ぐ。
――愛してる。ずっと一緒だよ。
―――はい♥ 旦那様……♥
最後に二人どちらともなく唇を重ねて、俺達の意識は堕ちていった。
二人で一緒のところに。
12/10/11 19:15更新 / ドラコン田中に激似
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