料理担当 マル
「………ぅ…?」
岩島は気がつくと自分の部屋のベッドで寝ていた。
時計を確認すると時計の針は朝の5時を指していた。
「俺確か昨日…」
意識を失う直前の事を思い出して、岩島は身震いした。
回りを見ても自分の部屋に特に変わった異常もなかったので、岩島はあれは夢だったんだと自分に言い聞かせた。
「少し早いけど起きるか…」
ベッドから起き上がると、ふと台所から美味しそうな匂いがした。
「母さんもう朝ごはん作ってるのか……」
そう呟きながら1階のリビングへ向かった。
「おはよう母さ……」
リビングのドアを半分ほど開けたときに岩島は気づいた。
(まてよ?……母さん達はまだ旅行から帰ってないはずじゃないか……ってことは…)
岩島はそっと台所の方を覗く。
するとエプロン姿の蛙の女と目が合った。
しばらく見つめ合っているとエプロン姿の蛙の女はにやぁと笑った。
そして
「おはようダーリン❤」
「っ!!!!」
夢じゃなかった…
しかもダーリンて…
「ちょうど朝ごはん出来たから食べて❤」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「ほら早くぅ❤」
岩島は手を引かれてリビングの椅子に座らされた。
「さぁ召し上がれ❤」
「い、いただきます…」
目の前に置かれた料理を見るとバランスの良さそうな見た目だ。
岩島はその中の味噌汁を手に取り、口に含んだ。
「……うまい」
「本当!?良かったぁ〜」
岩島の言葉に安堵した様子だったが、岩島には聞きたいことがたくさんあった。
「ところで、君は一体誰なんだ?」
マル「あ、そういえば『この姿』で会うのは初めてだったね、私の名前はマル、よろしくねダーリン❤」
「この姿って、前に会ったことあるっけ?」
心当たりのなかった岩島はマルと名乗ったこの女性に問いかけると、ほっぺをプクーっと膨らませて言った。
マル「もぅダーリンったら私達との運命的な出会いを忘れちゃったの?」
「そう言われてもなぁ…」
マル「私達は元は『蛙』だったんだよ?」
「蛙?………ってもしかして!」
マル「やっと思い出してくれた?私達は死にそうだった所をダーリンに助けられたあの蛙だよ」
「でもなんで普通の蛙が女性みたいになってるの?」
マル「それは私達にもよく分からないんだよね、でも、ダーリンに助けられてから私達はずっと恩返ししたいと思ってたの、そしたらいきなり体が変化してこうなったの」
「だからいきなりいなくなったのか…」
マル「うん」
「でも、何で変わった時に何も言わなかったの?それに、他の娘達が見当たらないけど、確かあの時は全部で5匹いたはず……」
マル「ほんとはすぐにでもダーリンの所に行きたかったけど、変わったばかりの私達は何もできなかったの、だから私達はそれぞれの家事の役割を決めてそれぞれのスキルを身につけたの、その中で私は料理だったから料理に関する勉強をたくさんして色々な料理を作れるようになったの、今は皆買い出しに行ってるからいないけどもう少ししたら帰ってくると思うよ」
「そういうことだったのか…いきなりだったから驚いたよ…」
岩島がそう言うと、マルは俯いた。
「どうかした?」
マル「その、昨日の夜は…驚かせちゃってゴメンなさい!!」
「あ、あぁその事なら気にしなくていいよ、ほら顔上げて」
マル「でも、ダーリンには恩があるのに怖がらせちゃうなんて申し訳なくて…」
目を潤ませながら謝ってるので見てる岩島の方が申し訳なくなってしまう。
岩島何とか話題を変えられないか考えた。
「こ、この料理全部1人で作ったんでしょ?すごいね、いいお嫁さんになれるよ!」
マル「ゲコッ!?」
話題を逸らすために思わず言った『いいお嫁さん』にマルが過剰に反応した。
「いやぁ〜、マルが作ってくれたご飯はどれも美味しいなぁ」
マル「そ、そんなに褒めても粘液しか出ないよぉ❤…あ、ダーリンのほっぺにご飯粒付いてる❤」
「え、どこ?」
マル「少しだけじっとしてて❤」
「いいよ、自分で取るって」
マル「だぁーめっ私が取るの❤こーゆーのはお嫁さんの役割だから❤」
「わ、わかったよ…」
岩島はマルがご飯粒を手で取ってくれるのかと思っていた、しかし
ベロォ…❤
「!?!?」
蛙のように長い舌で顔を舐められた。
1回舐められただけで顔の半分がマルの唾液まみれになっていた。
予想をはるかに上回るマルの行動に岩島は驚愕しながらマルの方を見た。
マル「はあぁ…❤ダーリンの顔美味しいよぉ…❤」
マルは恍惚とした表情で岩島を見つめていた。
するとマルは岩島にゆっくりと近づいてきた。
「あ、あの〜、マルさん?」
マル「皆には悪いけど、少しくらいなら食べてもいいよね❤」
マルの目が完全に捕食者の目になっていた。
岩島は気がつくと自分の部屋のベッドで寝ていた。
時計を確認すると時計の針は朝の5時を指していた。
「俺確か昨日…」
意識を失う直前の事を思い出して、岩島は身震いした。
回りを見ても自分の部屋に特に変わった異常もなかったので、岩島はあれは夢だったんだと自分に言い聞かせた。
「少し早いけど起きるか…」
ベッドから起き上がると、ふと台所から美味しそうな匂いがした。
「母さんもう朝ごはん作ってるのか……」
そう呟きながら1階のリビングへ向かった。
「おはよう母さ……」
リビングのドアを半分ほど開けたときに岩島は気づいた。
(まてよ?……母さん達はまだ旅行から帰ってないはずじゃないか……ってことは…)
岩島はそっと台所の方を覗く。
するとエプロン姿の蛙の女と目が合った。
しばらく見つめ合っているとエプロン姿の蛙の女はにやぁと笑った。
そして
「おはようダーリン❤」
「っ!!!!」
夢じゃなかった…
しかもダーリンて…
「ちょうど朝ごはん出来たから食べて❤」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「ほら早くぅ❤」
岩島は手を引かれてリビングの椅子に座らされた。
「さぁ召し上がれ❤」
「い、いただきます…」
目の前に置かれた料理を見るとバランスの良さそうな見た目だ。
岩島はその中の味噌汁を手に取り、口に含んだ。
「……うまい」
「本当!?良かったぁ〜」
岩島の言葉に安堵した様子だったが、岩島には聞きたいことがたくさんあった。
「ところで、君は一体誰なんだ?」
マル「あ、そういえば『この姿』で会うのは初めてだったね、私の名前はマル、よろしくねダーリン❤」
「この姿って、前に会ったことあるっけ?」
心当たりのなかった岩島はマルと名乗ったこの女性に問いかけると、ほっぺをプクーっと膨らませて言った。
マル「もぅダーリンったら私達との運命的な出会いを忘れちゃったの?」
「そう言われてもなぁ…」
マル「私達は元は『蛙』だったんだよ?」
「蛙?………ってもしかして!」
マル「やっと思い出してくれた?私達は死にそうだった所をダーリンに助けられたあの蛙だよ」
「でもなんで普通の蛙が女性みたいになってるの?」
マル「それは私達にもよく分からないんだよね、でも、ダーリンに助けられてから私達はずっと恩返ししたいと思ってたの、そしたらいきなり体が変化してこうなったの」
「だからいきなりいなくなったのか…」
マル「うん」
「でも、何で変わった時に何も言わなかったの?それに、他の娘達が見当たらないけど、確かあの時は全部で5匹いたはず……」
マル「ほんとはすぐにでもダーリンの所に行きたかったけど、変わったばかりの私達は何もできなかったの、だから私達はそれぞれの家事の役割を決めてそれぞれのスキルを身につけたの、その中で私は料理だったから料理に関する勉強をたくさんして色々な料理を作れるようになったの、今は皆買い出しに行ってるからいないけどもう少ししたら帰ってくると思うよ」
「そういうことだったのか…いきなりだったから驚いたよ…」
岩島がそう言うと、マルは俯いた。
「どうかした?」
マル「その、昨日の夜は…驚かせちゃってゴメンなさい!!」
「あ、あぁその事なら気にしなくていいよ、ほら顔上げて」
マル「でも、ダーリンには恩があるのに怖がらせちゃうなんて申し訳なくて…」
目を潤ませながら謝ってるので見てる岩島の方が申し訳なくなってしまう。
岩島何とか話題を変えられないか考えた。
「こ、この料理全部1人で作ったんでしょ?すごいね、いいお嫁さんになれるよ!」
マル「ゲコッ!?」
話題を逸らすために思わず言った『いいお嫁さん』にマルが過剰に反応した。
「いやぁ〜、マルが作ってくれたご飯はどれも美味しいなぁ」
マル「そ、そんなに褒めても粘液しか出ないよぉ❤…あ、ダーリンのほっぺにご飯粒付いてる❤」
「え、どこ?」
マル「少しだけじっとしてて❤」
「いいよ、自分で取るって」
マル「だぁーめっ私が取るの❤こーゆーのはお嫁さんの役割だから❤」
「わ、わかったよ…」
岩島はマルがご飯粒を手で取ってくれるのかと思っていた、しかし
ベロォ…❤
「!?!?」
蛙のように長い舌で顔を舐められた。
1回舐められただけで顔の半分がマルの唾液まみれになっていた。
予想をはるかに上回るマルの行動に岩島は驚愕しながらマルの方を見た。
マル「はあぁ…❤ダーリンの顔美味しいよぉ…❤」
マルは恍惚とした表情で岩島を見つめていた。
するとマルは岩島にゆっくりと近づいてきた。
「あ、あの〜、マルさん?」
マル「皆には悪いけど、少しくらいなら食べてもいいよね❤」
マルの目が完全に捕食者の目になっていた。
16/01/18 23:49更新 / 矢車winterbeef
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