連載小説
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時の大勇者
時の大勇者と呼ばれる者がいた



彼はその名の通り、時を止める力を持ち。それ以外にも様々な力を持っているため、
教団の神官から魔王を倒しうる事が出来るのでは無いかと一目置かれていた。
さらに彼は魔物娘からの誘惑を受け付けていないため、一層の事神官達から期待されていた。
だか、そんな彼もリリム率いる魔物娘の軍勢に捕らえられてしまっていた………


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魔王城へ向かう馬車の中

ゴトゴトゴトゴトゴトゴト

勇者「………」
リリム「やっと捕まえたわよ、時の大勇者サマ。」
勇者「………」

勇者は今檻に入れられており、更には手足に枷が嵌められていた。
この枷は魔力を抑える働きが有るようで、本来ならば容易く引きちぎれるのだが、
如何せんびくともしなかった。
勇者「まさか、時を止めても動けるとはな。」
リリム「ちょっと堕落神にお願いして同じような力を貰ったのよ。」
勇者「そうか。」
リリム「それで?魔物娘と結婚する気になった?」
勇者「何度もいっているだろう。結婚する気は無い。特に魔物娘とは」
リリム「はぁ〜、どうしても?」
勇者「あぁ。」
リリム「貴方が魔物娘の裸婦画を沢山描いてても?」
勇者「あぁ。」
リリム「むしろ最近は全裸よりも服を着てる方が興奮してるのに?」
勇者「あぁ。」
リリム「どうしてよ?」
勇者「何故ならば………」


勇者「オナニーが出来ないじゃないか!!!」


リリム「( ´Д`)」
勇者「知っているぞ、魔物娘と結婚した男はオナニーをしなくなると!」
リリム「だって、魔物娘とセックスする方が気持ちいいんだもの。」
勇者「それでもたまにはしたくなるだろう!」
リリム「そんなこと言われても…」
勇者「それに俺はいろんな魔物娘が好きなんだ!一人に決めきれない!」
リリム「なら、バイコーンやぬらりひょんを奥さんにして、
ハーレムを作れば良いじゃない。」
勇者「そしたら尚更オナニーをする暇が無いじゃないか!」
リリム「何でそんなにオナニーにこだわるのよ。」
勇者「自分の妄想に耽って快楽を貪る。素晴らしいじゃないか!」
リリム「貴方本当に勇者なの?」
勇者「後三年もすれば魔法使いになるぞ。」
リリム「(;´д`)」
勇者「俺はまだこんなところでは終わらん!
世界中を旅してまだ見ぬオカズを探し続けるんだ!」ガバッ!!
そう言って立ち上がった時には既に手足の枷が外されていた
リリム「えっ!?いつの間に枷を外したの!?」
勇者「去らばだリリム!!」
リリム「えっ、あっ、ちょっと!………居なくなっちゃった。」
リリムが驚いている隙に勇者は時を止めて逃げ出したようだった。




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とある教団国家
「なあ聞いたか、時の大勇者様があのリリムの魔の手から逃れたんだってよ。」
「リリムが手こずるほどとは、魔王を倒すのも時間の問題かもな。」
「やっぱ大勇者様はすげぇな。」
「まったくだ。」



とある親魔国家
ホワイトホーン「ねぇ、セルキーちゃん。ちょっと聞いてくれない?」
セルキー「何かあったの?」
ホワイトホーン「この前、急に視線を感じたのよ。
一瞬だけだったけど、ちょっと気味が悪くて。」
セルキー「えっ!?貴方も?私も今朝、一瞬だけだったけど視線を感じたのよ!」
ホワイトホーン「セルキーちゃんも?どうなってるのかしら?」


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


その後、一週間ほど付近一帯で視線を感じる者が続出したという




17/07/08 20:41更新 / I to so
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■作者メッセージ
コメントにあった時の大勇者を書いてみました。
因みに彼は他にも、狼になったりショタになったり女装したり仮面を被って変身する能力を
持っているとかいないとか。

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