新鮮プリンと秘密のレシピ
<STEP1:材料を揃えましょう>
昔かもしれないし、未来かもしれない時。昼かもしれないし、夜かもしれない刻。
ナンセンスな冗談と、ちょっとイカれた人々と、とびきりの愛と淫欲に満ちた世界で、
ピンク色の小鳥さんが、素敵な旦那様とズッコンバッコンしておりました。
彼女のお尻の下には、乳児ほどもある大きな卵が柔らかな藁との間に挟まれています。
そんな繊細なものの上で激しく盛りあっても、この世界では当然のこと。
子供が生まれるのを待つ母にとって、常にお腹を暖めておくのは当然のことなのです。
「そうそうそう、ぁっ、当然の…ことなの!はっ…だからセックスなの!んふ…まだまだまだ、セックス、セックス、セックスゥ!」
「まだまだって、毎日寝ても覚めてもヤリっぱなしじゃないか。
まったくもう…万年発情期め!今日もピイピイ啼かせてやる!」
今日も今日とて、なんでもない日。絶好のお茶会日和ですが、この夫婦は今日も、卵を暖めながら交わって過ごすばかりの一日になるはずでした。
しかし、突然…
「…ん?」
小鳥さんが、お尻の下からの妙な感覚に不思議そうな顔をします。
「どうかしたのか?また収まりでも悪いのか?」
「ううん、そうじゃないの。なんか一瞬、卵がピクッて…あ、また!」
「まさか…。先月産まれたばっかりじゃないか。いくら不思議の国でも、早すぎ…」
「でも、すっごく暴れてるの!なにが起こって…きゃッ!?」
なんと卵が小鳥さんを跳ね飛ばし、開けっ放しになっていた寝室の窓から、ロケットのような勢いで外に飛び出していってしまいました。
「わー!?俺達の子が…は、早く追いかけないと…!」
「うん…でもあの速さだと、あたしの羽根じゃ追いつけないの。一人で追っかけたとしても。
卵がどこに行くのか見て、それから追っかけるほうがいいの。」
「そうか…だが、どうやって行き先を見る?このままじゃ見えなくなるぞ…」
「ん〜…あ、そうだ!ここに丁度いいのがあるの。」
それは、水分補給のため、冷茶の入ったポットと一緒にベッド脇のサイドテーブルに置いてあった二人分のグラスでした。
小鳥さんは、普段は羽毛で隠れている指でグラスをふたつ掴みあげると、それに向かってこう叫びました。
『オペラが始まるの!はやく見に行くの!』
次の瞬間手の中のグラスは、ポンッとはじけた小さな煙と共に、
ふたつのオペラグラス(双眼鏡)へと変わりました。
オペラと聞いて、グラスはすっかりオペラ気分になってしまったようです。
「おお…。」
「不思議の国マジック!なの。はい、これ。」
「ああ。…ところでコレ、元に戻るんだよな?」
「簡単なの。いま大きな声では言えないけど…オペラなんてやってないってバラせば戻るの。」
ただしグラスによってはしばらくの間、色が『ブルー』になったり、オペラ気分が抜けきらないせいで、突然オペラグラスに戻る事があるそうです。
…それはさておき、二人はオペラグラスを通して窓の外を覗き込みました。
「さーて。あたしはもちろん、ここで見させてもらうの。」
オペラグラスを覗きながら、ササッと旦那様の腰を両の太股で挟み、再び旦那様のモノを挿入する小鳥さん。そのまま自分で動きながら、飛んでいった卵を探します。
「…見つけた!アレなの!あそこの『逆さ生垣』の上!いや、下?」
「ややこしいよ…あ、アレか!?」
二人の目に、いや、二人のレンズに、白くて丸いものが、白煙の尾を引きながら青空を飛んでいくのが映りました。
「すごい勢いなの…。煙がまた、勢いよく飛んでる感をかもし出してるの。」
「なんで煙が出てるんだ…って、ん!?急に止まっ…」
突然、時間が止まったかのように空中でピタッと停止した卵。
しかし、動きが止まったからといって浮きっぱなしにはなりません。
重力に引かれた卵は、建物が崩れるように、少しずつ速度を増して落下していきます…
「うわああぁぁ、落ちる、落ちちまうッ!!」
「えっと、下には…下には何があるの!?」
卵の真下には、レンガ塀の上にボーっと座っている青年がおりました。
不思議の国の住人が見れば、ひょんな事からこの国に迷い込んでしまい、途方に暮れている未婚の男性だと一発で分かる事でしょう。中々よい身なりから察するに、貴族でしょうか。
そんな彼が、ふと何かに気付いて、上を見上げた瞬間…
落ちてきた卵が彼の顔面にぶち当たり、グッシャーと盛大に潰れました。
「あ゛あああああぁぁぁッ!!!!」
旦那様は、はるか向こうの青年に届きそうなほどの絶叫をあげました。
「〜〜〜〜ッ…お…落ち着いてほしいの。耳の膜が破れちゃうの…」
「だって、お前、たまごが、おれたちの、こが…!」
「気持ちは痛いほど分かるけど…落ち着くの。あの子と、この国と、女王様を信じるの。
この国にはヘンな事やスリルある事はあっても、危ない事はひとつも無いの。」
小鳥さんは、旦那様を強く抱きしめながら、柔らかな羽毛でその背を優しく撫で、必死になだめます。
内心、彼女も気が気ではなかったのですが、信じてオペラグラスを覗いていると、すぐに二人は安堵の溜息をつく事になりました。
なぜならこの国に、悲劇や暗い雰囲気ほど似合わないものは無いのですから。
<STEP2:卵を割り、砂糖を加えてよくかき混ぜます>
巨大な卵をいきなり顔面に食らった青年は、その衝撃でバランスを崩し、前のめりに塀から転げ落ちてしまいました。物理法則的に少々不自然な落ち方かもしれませんが、不思議の国なので問題ありません。今後の展開のためでもあります。
「ぶふぁっ…ぐうっ……だ、誰だッ!
この僕に向かって、生卵など…わが家の名にかけて、そんな事をされる謂れは無いぞ!」
突然奇妙なところに迷い込んだ所にこの仕打ちを受け、白身にまみれた顔を拭いながら憤慨する青年。感情さんに逃げられてしまったわけでもない人なら、当然の反応です。
「まったく、何なんだここは…ん?」
上体を起こした青年の眼前には、さっきの卵の黄身であろう丸く黄色いものが、ぷるぷると揺れていました。
不思議なことに、卵は盛大に潰れながら落ちたのに、黄身は形を保ったままです。
…いえ、正確にはまさにその時、青年が見ている前で形が変わったのでした。
ただの丸が発酵中のパン生地のように膨らみ、その後は、まるで粘土をこねて像を作る様子を早回しで見ているかのように、丸はみるみるうちにヒトの形へと姿を変えていきます。
そうして出来上がったのは、まだ幼児の区分から外れて間もない位の体を持つ女の子でした。
「う〜…ぁぷー…」
黄色い女の子のあどけない顔立ちに最初に浮かんだのは、淫らな牝の顔でした。
浅ましいほどに発情しきったその顔には、はっきりと母の面影があります。表情込みで。
「きゃぁー!生まれた!生まれたのッ!!」
「あああ…よかった…よかった…!!」
遠くから見ていたその両親は、目から涙を、下の口からは愛液と精液を、池ができそうなくらい流しながら喜びました。お互いを抱きしめあっている腕にも、更に力が入ります。
「それにしても…あんなふうに生まれるのか?ジャブジャブって。」
「流石に違うの。きっとあたし達のセックスを毎日最前列で見てたから、
『自分も旦那様ほしい!』ってなって、生まれるまで待ちきれなくなっちゃったのね♪」
「…そこに未婚の男が近くに来たんで、襲いに行ったってわけか。お前みたいに。」
「そうみたいなの。
誕生どころか、旦那様を貰う所までこんなに早く見られるなんて、ラッキーなの〜♪」
「…俺としてはちょっと複雑だな。父親らしい事、まだなんにもしてないのに…。」
「まあまあまあ。出来なくなったわけじゃないんだから、落ち込まないの。
それよりほら、もうちょっと見物するの♪」
「ま…魔物?生まれたばかりの…」
逃げようとする青年ですが、先ほど全身にかかった白身が、いつの間にか硬いゴムのように変化していて動けません。もがいている間に、黄色い女の子は、青年の股間めがけてじわじわと這い寄ってきます。
「あ〜…まんまぁ…」
魔物の本能のなせる業か、女の子は初めて見る筈のズボンを迷い無く脱がせ、まだ軟らかいままの青年のペニスにしゃぶりつきます。
「うあぁ!?こ、こら!ダメだ!生まれたばかりで、そんな物を口にするんじゃない!
お腹が空いているというなら、ほら、こっちを食べないか!」
魔物娘を見たことはあれど、どういう生き物なのかはいまいち知らない青年は、女の子の目の前に、少し前に拾った大きめの飴玉を差し出しました。
美味しいお菓子がそのへんに落ちている事は、雲がそのへんに浮いているのと同じくらい、不思議の国ではありふれた事です。
「ん?あ〜…む。…んぅ〜♪」
いったん口を離した女の子は、代わりに差し出された飴玉を口に含むと、舌の上で転がしながら、濃厚な甘さに幸せそうな笑顔を見せます。
やっぱり子供かと安堵した青年ですが、それもつかの間。
「んあー…はぁむっ!」
「そ、そのまま続行だと!?ダメだと言うに…くっ、ぁぁ…!」
女の子は飴玉を口の中で舐めながら、なおも青年のペニスに吸い付いてきます。お行儀が悪いです。生まれたばかりだから仕方ない所もありますが。
一度は勃つ寸前で止められたものの、もはや青年には女の子の行為を止める手立ては存在せず、彼の肉の棒はすぐに、火を通された卵のように硬く、熱くなります。
「ちゅっ、ちゅ、るにゅ、ぷぅぅ〜♪」
動物の赤ちゃんが乳を飲む時のように何度も小刻みに吸い上げながら、飴玉と一緒に肉棒を舐め溶かそうとするかのように舌を動かす女の子。
まだ拙い舌使いながらも、卵という生命力の塊であるゆえか、女の子の口内は意外なほどに熱く、その舌と頬内は、肉よりも柔らかく弾力があります。
それに加えて縦横無尽に転がり回る飴玉の感触がアクセントとなり、まだ女性を知らない青年のペニスは、人外の性感に耐えられず、あっという間に精を放ってしまいました。
「ん…ぷぅぁ〜♪あーあー♪」
「…やってしまった…ハハ…こともあろうに赤ん坊同然の子に…。…僕は紳士失格だ…」
不思議の国だけに、穴があったら躊躇無く飛び込んでいきそうなほど落ち込んでいる青年をよそに、女の子は口内に出された精を飴玉に絡めて、味のミックスを楽しんでいます。
魔物娘にとってもっとも美味しいものを口にしたその顔は、まさに至福の表情。
世の中にこんな美味しいものがあったとは───という感動が、まだ誕生して一時間も経っていない女の子の全身を駆け抜けているようでした。
とはいえ、生まれたばかりの子供が、この程度で足りるわけはありません。なにしろ、大幅なフライングで生まれてきてしまうほど、男に飢えていたわけですから。
やがて口内に精も飴玉も無くなってしまうと、女の子はおかわりを求めて、また青年ににじり寄りました。
「なるほど、飴玉を…。いきなりわが子に教わったの。今度試してみるの。」
「…泣くな青年。これがこの国だ、そのうち慣れる。」
旦那様のその呟きは、どこか自分にも向けられているようでした。ちなみに小鳥さんも、旦那様よりかなり年下です。
<STEP3:ミルクを加えたら、完全に混ざり合うまでしっかりかき混ぜましょう>
女の子の黄身でできた頭の中には、性についての様々なことが『知識』ではなく『本能』としてあらかじめ詰まっております。もっとも、この子に限らず、ほぼ全ての魔物娘に共通することですが。
母はその場におらずとも、その本能が、なにも知らない女の子に教えました。
どうすればお腹が満たされるのか。どうすれば、美味しいものをより美味しく味わえるのかを。
「あぅ〜…だー、りん…」
「…!?」
さらに、精を摂取した影響か、卵の内から聞いていた母の言葉を少しだけ思い出し、使えるようになったようです。
「おまん、こ…しゅる…」
「い…いきなり何を言ってるんだ!?第一声で!」
と青年がつっこみますが、女の子は『どこかおかしい事でも?』と首をかしげます。
実際、おかしい事なんて何もありません。生まれたばかりの魔物の子が、ミルクをおなかいっぱい欲しがる事のどこがおかしいと言うのでしょう。
青年の腰から這い登り、肩に手を置くと、そのまま腰の動きだけで挿入しようとします。
「…!ダメだ…君はまだ子供、いや赤ん坊だろう!?本当に、それだけは…!」
青年は必死に制止しますが、女の子は精子を膣内で受けようとするのに必死です。
しかし、ぴっちり閉じた無垢なヴァギナに、出したばかりで萎れかかったペニスという状態では、とてもではありませんが上手くくわえ込むことなどできません。
女の子は一応スライムの一種であるため、その気になれば挿入は簡単にできるのですが、初めてならばそれらしい形でやるのがスジと言うもの。彼女はあくまで”スジを通す”ことに拘っているようです。
「あぅ〜…う?…う?」
いくら腰だけでやっても、卵白のような唾液と精液を纏った半勃ちの肉棒が、にちゃにちゃと粘着質な音を立てながら小さなスジに擦れるばかり。
何がいけないのかわからず、困ったような声を上げながら、青年の顔と自分達の下腹部を交互に見つめる女の子。目にもちょっと涙が溜まっています。
(…くっ…!僕は紳士だぞ、鎮まれ、愚息め…!ああ、このままでは…)
このどうしようもなく淫らでいじらしい光景は、つい先ほどまでそういう趣味は無かったはずの青年の心の琴線にも触れ、海綿体には再び血が集まり始めます。
そうなればしめたもの。やがて硬くなった先端と、ごくごく僅かなくぼみが上手い具合にかみ合いました。
後はそのまま、腰に力を入れて、ぬぷぷぷっ…と飲み込むだけ。
「ぁはぁぁぁ〜…♪」
「…ッぉぉ……!!!」
快楽を与え、受け取り、精を搾るためにある魔物の器官。そこに年齢など関係ありません。
たとえ生まれたばかりでも、夫を定めた時点で、そこは夫のためだけに機能し始めるのです。
大人と遜色のない、どころか、青年に対してなら誰よりも快感を与えられる構造を持つそこは、上の口の中よりもさらに熱く、(とくん、とくん)という命の鼓動まで感じられます。
そういったものをはっきり認識する間もないほどの、魔物の膣内がもたらす強烈な快楽をいきなり性器全体で感じることになった青年は、なすすべもなく、つまり入った瞬間に、二度目の精を放ってしまいました。
「きゅふぅぅぅ♪おいちい、だーりん、おいちぃ…♪おまんこ、おまんこ!」
「ちょっと待て!そんなに短時間で何度も出来るものじゃ…うっぷぅ!?」
青年の口がキスでふさがれ、そこからトロリとした何かが流し込まれます。ワンパターンですね。
それは女の子の体の一部、つまり卵黄。お日様よりも暖かく、花の蜜よりほの甘く、カスタードクリームよりも濃厚で、なによりも滋養に満ちていました。
…いえ、それだけではありません。
胃の中に落ちていった滋養は、まるで意思を持っているかのように素早く吸収され全身に回ると、特に下腹部、睾丸の辺りに集中し、自らを精液へと変換していくかの如く、爆発的に精子が作られ始めます。
「ぷあっ、はぁ…はぁ…ま、まだ勃つというのか…!?」
「んふぅ〜、だーりん、おちんちん、ぴくぴく…♪」
硬さを失い、非常に狭い膣内に圧迫され始めていたペニスは、三たび勃起して今度は相手の内壁を強く押し広げはじめました。
その初めての感覚が心地よく、女の子もニッコリ笑顔。自分が包みこんでいる側なのに、まだ母の胎内にいた頃のような安心感を感じているようです。
その安心感と快楽をもっともっと味わうため、女の子は勢いよくピストンを開始しました。
「きゃっ♪あー、ひゃ、あっ、はきゅっ、あ、あ、あ…♪」
「うぁっ、ぁっ、かは、もう…出てる、のに、止まらない…!?」
挿入しただけでああなのです。動き始めたら、なおのこと。
青年のためだけに最適化されたスライムの変幻自在の膣内に扱かれ、三こすり半というレベルではない早さで射精してしまいます。…しかし、女の子は止まりません。
自身も体が溶けて崩れてしまいそうな快感に晒されつつ、精を受け止めながら、さらに精を搾り出そうと動き続けます。
出したと思えばまた勃たせられ、あっという間にイかされてさらに勃たされ、やがて精液の出が悪くなると、また卵黄を口移しされ、精力を取り戻させられるのです。
黄色い液を飲んだ分だけ白い液を出し、白い液を飲んだ分だけ黄色い液を出す。
それは命の液が、二人の間をぐるぐるぐるぐる循環しているようでした。
「おいちい、きもち、きもちぃ、おまんこぉ…♪」
「もう、勘弁してくれ…ぜっ、は、おっ、おぐ…ぷぅ!んぐっ、ぐっ…」
それを繰り返すうちに、いつしか青年のペニスは、萎える事を忘れてしまったかのように何度出しても勃起し続けるようになっていました。射精自体も、少しずつ堪えられるようになってきています。
彼の理性も火のような快楽によって煮えてしまったのか、気付いた時には、いつのまにか自由になっていた両手を女の子の腰に添え、自分から突き上げ犯している有様。
もはや、こんな事はいけない、逃げ出そうなどという考えは、羽が生えてどこかへ飛んでいってしまったことでしょう。
殻が破れ、不思議の国の住人としての第一歩を踏み出した青年に、今度は女の子が追い詰められつつありました。
「あぁ〜ぅ、だーりん、えぁ、うぁうー、しゅ、ごぃ…」
「ぐっ、元はと、言えば、君がこうしたんだろう!この、悪い子だ…!」
涎を垂らし、だらしない声を漏らし続ける女の子は、まさに生まれたて。
熱い肉棒でぐちゃぐちゃにかき混ぜられた思考の中、本来なら親にするように両手で必死に青年にしがみつき、その胸板に頭をこすり付けて甘えておりました。
「は、きぁ、くぷぅぅっ、ぃううう〜…!」
「くっはっ…なんだか震えて…中が、更にきつくなってきた…!?」
そして女の子も、ついに初めての絶頂に辿り着こうとしていました。
目前に迫った『最高の感覚』に、大きな期待と歓喜、それにほんの少しの不安感を抱いた女の子は、大きな大きな感情を心に押しとどめられず、泣きそうな声を上げながら切なげにかぶりを振ります。
その不安そうな様子の正体を青年は知りませんが、せめて落ち着かせてあげようと、女の子を抱き寄せて頭を撫でてやりました。突き上げはやめませんが。
旦那様の優しさに、女の子はふんわりと幸せな気分になり、もたらされるすべての快楽を、ありのまま受け取りだします。その結果…
「んっ…ぁ、きっ、きゅぅぅぅぅぅ〜〜……ッ!!」
「あぐっ!?くっ、くぉぉ…!!」
女の子が突然、甲高い絶叫をあげながらビクビクッと跳ね上がります。同時にペニスが押しつぶされそうなほど締め付けられ、その刺激に青年もまた、大きな絶頂へと導かれました。
思考が真っ白に染まる快楽の中で、二人はひたすら身を寄せ合います。
女の子の卵白に、あふれ出た女の子の愛液と青年の精液が吸収され、いつの間にか地面には大きなプルプルの水溜りが出来ていました。それは適度な弾力を持ち、ゼリーで出来たベッドのよう。
二人はその上に寝転んで、生まれる前に戻ったかのように何も考えず、ただ母の胎内のような暖かさを伴った絶頂の余韻を楽しみ続けました───
「はぁぁ〜〜♪イイもの見れたの。娘のあんな幸せックス見れるなんて、思わなかったの♪」
一部始終をしっかり見ていた小鳥さんは、うっとりと感動の溜息を漏らします。背後から花のエフェクトでも出てきそうな、満足げな表情。
彼女と旦那様の足元にもまた、精液と愛液が混ざり合った真っ白い水溜りが出来ています。こちらは流石に、人が寝てもベチャベチャになるだけですが。
「今夜はもう、最高にアツくなりそうなの♪」
「…いつまでが『今夜』になるのかなー。」
「…したくないの?」
「まさか。なんだかんだツッコミは入れるけど、それだけは無いさ。
それよりも…もう迎えに行かないか?あの子と婿を。」
「う〜ん、もうちょっとだけ。
絶対この後、二回戦目があるはずなの。今後の性活のためにも見ておきたいの…」
<STEP4:容器に入れ、じっくりと蒸します>
長かった絶頂の余韻も終わった二人。幾分か冷えた頭で、青年は思考をめぐらせます。
「…これだけやってしまえば、もはや言い逃れは出来ないか。
次男で家は継げなくとも、せめて紳士らしく生きたいと思っていたんだがな…はぁ。」
「ぁふ〜♪だーりん、だーりん♪」
「…まあ、この子をいまさら一人にするわけにもいかないしな。仕方ない事だ。」
苦笑いしながら、現状を受け止める青年。
ポジティブで切り替えの早いところが、彼の長所でした。
「まだここがどこかも分からないが…
悪いところでなければ、いっそここで平民として生きるのも悪くない、か。」
「だーりん、おまんこ、おまんこして♪」
「…まだしたいのか?一体どうなってるんだ君は…。」
呆れながらも、青年は女の子をまた腕に抱こうとしたところ…突然、女の子の様子が変わりました。何かに気付いたように、あさっての方向を睨みます。
「ん〜?…!…むぅ〜!」
「…?何をしているんだ?」
すると、二人の座っていた卵白のベッドが形を変え、不透明になりながら二人を丸く包みこんでいきます。しばらくすると、卵白は完全に外の光を遮断し、卵の殻のように固くなってしまいました。
内部は真っ暗なはずなのに、青年と女の子と残った卵白だけが見える、不思議な暗闇です。
「これは一体…?」
「だーりん、おまんこ…♪」
『もう邪魔はいなくなった』とでも言うようなスッキリした笑顔で、女の子は青年に飛びつきました。
「「…あー!!」」
相変わらずオペラグラスを覗いている二人が、揃って声を上げます。
「私達が覗いてる事、バレちゃったの…。」
「ああ…。確実に『貴様、見ているなッ!』て感じで睨んできたな。
こっちからは見えないはずなのに…。」
「わが娘ながら、女のカン、おそるべし…なの。」
「卵に戻って隠れちゃった事だし…どうする?もう迎えに行くか?」
「…いや、殻が開くまで待つの。
ああなったら多分、外から声も聞こえないし、いつ開くかもわからないの。」
「そうか…じゃあ、どうする?」
「もちろん、セックスしながら待つの!
…きっとあの卵の中、二人の熱気がこもってムレムレムレのすごい事になると思うの。
あたし達もそれにならって、布団の中にこもって布団蒸しプレイするの♪」
「…ああ、アツい夜ってそういう…。
こりゃ、迎えに行く前に水浴びしないといけないな。」
「それじゃ、ベッドにゴーなの♪
孫よりも先に、あの子に妹を作ってあげるの!」
こうして二組の夫婦は、卵も固まるほどの熱いセックスを延々と楽しむのでした。
<STEP5:しばらく時間を置いて、冷えたらできあがりです>
「たまごきーっく!」
「ハハハ、届いてないぞ。そんなことで、悪の紳士たる僕を倒せるものか!」
『寝る子は育つ』というものです。
時間というものがふらふら遊び歩いているような不思議の国ですが、卵の女の子がこの国に生まれてから、外の世界にして4ヶ月ほどが過ぎました。
青年から精をどんどん吸収した女の子は、体は一回り大きくなり、頭の中もほとんどまっさらな状態から、外見相応の子供と同じくらいになっています。
「それにしても、義母さんがお菓子作りが趣味だったとは…なんというか、意外だな。」
「ママ、パパといっしょになる前は、『おちゃかい』でひっぱりだこだったんだって。
『じょおうさま』におかしを食べさせたこともあるんだって、じまんしてたよ。」
今は、小鳥さんの『愛の巣』の近所で暮らしている青年と女の子ですが、今日は久しぶりにお菓子を作りたいという小鳥さんに招かれて、出来上がりを待っているのでした。
「人は見かけによらないものだな。僕はてっきり…」
『おまたせー、なの!』
元気な声と共に、キッチンから小鳥さんが出て来ました。完成品の乗ったお盆を持ち…
そしてキッチンに入った時と同じく、旦那様に抱えられながら。
「ママー!」
「…やっぱり、交わりながら作っていたんですか?無駄に器用な…」
ジャブジャブ鳥は、四六時中旦那様とセックスしていなければ気が済まない生き物なので、セックスしながら生活するための様々な知恵と技術を身に着けています。料理くらいは朝飯前なのでした。
「さあさあさあ、召し上がれ♪
おちびちゃんの黄身をたっぷり使った、名づけて『親子プリン』なの!」
お皿に乗った四人分のプリンがテーブルに乗せられ、ぷるんっと震えます。
つるつるとした光沢を放つ淡い黄金色の上には、ほどよく香ばしいカラメルソース。
その横に、プリンを邪魔しないように甘さを抑えたミルクティーが置かれ、準備完了です。
「では、いただきます。」
「いただきまーす♪」
スプーンを押し返すほどの弾力なのに、いざスプーンが入るとホロリと切れる柔らかさをもったプリンを掬い上げ、一口。
砂糖の甘味ではなく、砂糖によって引き出されたミルクと卵そのものが持つ甘味とコクが、舌の上でふわりととろけ、カラメルとバニラの風味を伴って口中に広がります。
「美味しい…とても美味しいです!これほどのお菓子は、これまで味わった事がない!」
「おいしー!!」
「でしょ〜?」
素直な感想に、小鳥さんも満足そうです。
「何というか…ミルクと卵の味が非常にうまく合っていますね。
このミルクティーをあわせて飲めば、さらに合う。
卵は彼女のものなのは分かっていますが…この様子だと、使われているミルクも、普通の牛乳じゃない感じだ。」
「…まるで、同じ生き物から採れたような…だろう?」
「?はい。これは一体………いや、まさか?」
「そのまさかなの♪このプリンとミルクティーに使ったのは…
あたしの、ぼ・にゅ・う♪」
悪戯にひっかかった相手を眺めるような笑みを浮かべる小鳥さん。
その小さな体に見合わぬ大きなふくらみの先端を隠す羽のニップレスは、よく見るとしっとり湿って、白い液体がにじみ出ていました。
「!?」
さすがに青年も驚愕します。しかし紳士として、吐き出しはしませんでした。
「…ホントに、娘婿になんちゅーもん食わしてんだ、お前は。…美味いけど。」
「だーってぇ。最近になっていっぱい出てきたのに、
飲んでくれるはずの子は母乳より美味しいミルク飲んでるんだもの!
おかげでこっちは、おっぱいがパンパンパンで困ってるの。搾って捨てるのは勿体無いし、ダーリンに飲んでもらっても追いつかないから、こうして料理にも使ってみてるの♪」
「…なんか…すみません。」
「そんな、貴方が謝る事じゃないの。ていうか、誰も悪くないの。
ただ、これからもちょくちょくこの子とお菓子を食べに来てもらいたいだけなの。
これなら美味しいし、食べてくれるでしょ?」
「うん、おいしー!たべたい!」
「…っていうことで、二人とも、よろしくなの♪」
「……慣れなきゃなあ。」
「…いっしょに慣れましょう、義父さん。」
娘の体の一部と母の母乳で作られた、美味しい『親子プリン』を、材料の女性二人は楽しそうに、その夫である男性二人はちょっと複雑な表情で口に運びます。
こんなおかしな光景もまた、不思議の国ではよくあることなのでした。
昔かもしれないし、未来かもしれない時。昼かもしれないし、夜かもしれない刻。
ナンセンスな冗談と、ちょっとイカれた人々と、とびきりの愛と淫欲に満ちた世界で、
ピンク色の小鳥さんが、素敵な旦那様とズッコンバッコンしておりました。
彼女のお尻の下には、乳児ほどもある大きな卵が柔らかな藁との間に挟まれています。
そんな繊細なものの上で激しく盛りあっても、この世界では当然のこと。
子供が生まれるのを待つ母にとって、常にお腹を暖めておくのは当然のことなのです。
「そうそうそう、ぁっ、当然の…ことなの!はっ…だからセックスなの!んふ…まだまだまだ、セックス、セックス、セックスゥ!」
「まだまだって、毎日寝ても覚めてもヤリっぱなしじゃないか。
まったくもう…万年発情期め!今日もピイピイ啼かせてやる!」
今日も今日とて、なんでもない日。絶好のお茶会日和ですが、この夫婦は今日も、卵を暖めながら交わって過ごすばかりの一日になるはずでした。
しかし、突然…
「…ん?」
小鳥さんが、お尻の下からの妙な感覚に不思議そうな顔をします。
「どうかしたのか?また収まりでも悪いのか?」
「ううん、そうじゃないの。なんか一瞬、卵がピクッて…あ、また!」
「まさか…。先月産まれたばっかりじゃないか。いくら不思議の国でも、早すぎ…」
「でも、すっごく暴れてるの!なにが起こって…きゃッ!?」
なんと卵が小鳥さんを跳ね飛ばし、開けっ放しになっていた寝室の窓から、ロケットのような勢いで外に飛び出していってしまいました。
「わー!?俺達の子が…は、早く追いかけないと…!」
「うん…でもあの速さだと、あたしの羽根じゃ追いつけないの。一人で追っかけたとしても。
卵がどこに行くのか見て、それから追っかけるほうがいいの。」
「そうか…だが、どうやって行き先を見る?このままじゃ見えなくなるぞ…」
「ん〜…あ、そうだ!ここに丁度いいのがあるの。」
それは、水分補給のため、冷茶の入ったポットと一緒にベッド脇のサイドテーブルに置いてあった二人分のグラスでした。
小鳥さんは、普段は羽毛で隠れている指でグラスをふたつ掴みあげると、それに向かってこう叫びました。
『オペラが始まるの!はやく見に行くの!』
次の瞬間手の中のグラスは、ポンッとはじけた小さな煙と共に、
ふたつのオペラグラス(双眼鏡)へと変わりました。
オペラと聞いて、グラスはすっかりオペラ気分になってしまったようです。
「おお…。」
「不思議の国マジック!なの。はい、これ。」
「ああ。…ところでコレ、元に戻るんだよな?」
「簡単なの。いま大きな声では言えないけど…オペラなんてやってないってバラせば戻るの。」
ただしグラスによってはしばらくの間、色が『ブルー』になったり、オペラ気分が抜けきらないせいで、突然オペラグラスに戻る事があるそうです。
…それはさておき、二人はオペラグラスを通して窓の外を覗き込みました。
「さーて。あたしはもちろん、ここで見させてもらうの。」
オペラグラスを覗きながら、ササッと旦那様の腰を両の太股で挟み、再び旦那様のモノを挿入する小鳥さん。そのまま自分で動きながら、飛んでいった卵を探します。
「…見つけた!アレなの!あそこの『逆さ生垣』の上!いや、下?」
「ややこしいよ…あ、アレか!?」
二人の目に、いや、二人のレンズに、白くて丸いものが、白煙の尾を引きながら青空を飛んでいくのが映りました。
「すごい勢いなの…。煙がまた、勢いよく飛んでる感をかもし出してるの。」
「なんで煙が出てるんだ…って、ん!?急に止まっ…」
突然、時間が止まったかのように空中でピタッと停止した卵。
しかし、動きが止まったからといって浮きっぱなしにはなりません。
重力に引かれた卵は、建物が崩れるように、少しずつ速度を増して落下していきます…
「うわああぁぁ、落ちる、落ちちまうッ!!」
「えっと、下には…下には何があるの!?」
卵の真下には、レンガ塀の上にボーっと座っている青年がおりました。
不思議の国の住人が見れば、ひょんな事からこの国に迷い込んでしまい、途方に暮れている未婚の男性だと一発で分かる事でしょう。中々よい身なりから察するに、貴族でしょうか。
そんな彼が、ふと何かに気付いて、上を見上げた瞬間…
落ちてきた卵が彼の顔面にぶち当たり、グッシャーと盛大に潰れました。
「あ゛あああああぁぁぁッ!!!!」
旦那様は、はるか向こうの青年に届きそうなほどの絶叫をあげました。
「〜〜〜〜ッ…お…落ち着いてほしいの。耳の膜が破れちゃうの…」
「だって、お前、たまごが、おれたちの、こが…!」
「気持ちは痛いほど分かるけど…落ち着くの。あの子と、この国と、女王様を信じるの。
この国にはヘンな事やスリルある事はあっても、危ない事はひとつも無いの。」
小鳥さんは、旦那様を強く抱きしめながら、柔らかな羽毛でその背を優しく撫で、必死になだめます。
内心、彼女も気が気ではなかったのですが、信じてオペラグラスを覗いていると、すぐに二人は安堵の溜息をつく事になりました。
なぜならこの国に、悲劇や暗い雰囲気ほど似合わないものは無いのですから。
<STEP2:卵を割り、砂糖を加えてよくかき混ぜます>
巨大な卵をいきなり顔面に食らった青年は、その衝撃でバランスを崩し、前のめりに塀から転げ落ちてしまいました。物理法則的に少々不自然な落ち方かもしれませんが、不思議の国なので問題ありません。今後の展開のためでもあります。
「ぶふぁっ…ぐうっ……だ、誰だッ!
この僕に向かって、生卵など…わが家の名にかけて、そんな事をされる謂れは無いぞ!」
突然奇妙なところに迷い込んだ所にこの仕打ちを受け、白身にまみれた顔を拭いながら憤慨する青年。感情さんに逃げられてしまったわけでもない人なら、当然の反応です。
「まったく、何なんだここは…ん?」
上体を起こした青年の眼前には、さっきの卵の黄身であろう丸く黄色いものが、ぷるぷると揺れていました。
不思議なことに、卵は盛大に潰れながら落ちたのに、黄身は形を保ったままです。
…いえ、正確にはまさにその時、青年が見ている前で形が変わったのでした。
ただの丸が発酵中のパン生地のように膨らみ、その後は、まるで粘土をこねて像を作る様子を早回しで見ているかのように、丸はみるみるうちにヒトの形へと姿を変えていきます。
そうして出来上がったのは、まだ幼児の区分から外れて間もない位の体を持つ女の子でした。
「う〜…ぁぷー…」
黄色い女の子のあどけない顔立ちに最初に浮かんだのは、淫らな牝の顔でした。
浅ましいほどに発情しきったその顔には、はっきりと母の面影があります。表情込みで。
「きゃぁー!生まれた!生まれたのッ!!」
「あああ…よかった…よかった…!!」
遠くから見ていたその両親は、目から涙を、下の口からは愛液と精液を、池ができそうなくらい流しながら喜びました。お互いを抱きしめあっている腕にも、更に力が入ります。
「それにしても…あんなふうに生まれるのか?ジャブジャブって。」
「流石に違うの。きっとあたし達のセックスを毎日最前列で見てたから、
『自分も旦那様ほしい!』ってなって、生まれるまで待ちきれなくなっちゃったのね♪」
「…そこに未婚の男が近くに来たんで、襲いに行ったってわけか。お前みたいに。」
「そうみたいなの。
誕生どころか、旦那様を貰う所までこんなに早く見られるなんて、ラッキーなの〜♪」
「…俺としてはちょっと複雑だな。父親らしい事、まだなんにもしてないのに…。」
「まあまあまあ。出来なくなったわけじゃないんだから、落ち込まないの。
それよりほら、もうちょっと見物するの♪」
「ま…魔物?生まれたばかりの…」
逃げようとする青年ですが、先ほど全身にかかった白身が、いつの間にか硬いゴムのように変化していて動けません。もがいている間に、黄色い女の子は、青年の股間めがけてじわじわと這い寄ってきます。
「あ〜…まんまぁ…」
魔物の本能のなせる業か、女の子は初めて見る筈のズボンを迷い無く脱がせ、まだ軟らかいままの青年のペニスにしゃぶりつきます。
「うあぁ!?こ、こら!ダメだ!生まれたばかりで、そんな物を口にするんじゃない!
お腹が空いているというなら、ほら、こっちを食べないか!」
魔物娘を見たことはあれど、どういう生き物なのかはいまいち知らない青年は、女の子の目の前に、少し前に拾った大きめの飴玉を差し出しました。
美味しいお菓子がそのへんに落ちている事は、雲がそのへんに浮いているのと同じくらい、不思議の国ではありふれた事です。
「ん?あ〜…む。…んぅ〜♪」
いったん口を離した女の子は、代わりに差し出された飴玉を口に含むと、舌の上で転がしながら、濃厚な甘さに幸せそうな笑顔を見せます。
やっぱり子供かと安堵した青年ですが、それもつかの間。
「んあー…はぁむっ!」
「そ、そのまま続行だと!?ダメだと言うに…くっ、ぁぁ…!」
女の子は飴玉を口の中で舐めながら、なおも青年のペニスに吸い付いてきます。お行儀が悪いです。生まれたばかりだから仕方ない所もありますが。
一度は勃つ寸前で止められたものの、もはや青年には女の子の行為を止める手立ては存在せず、彼の肉の棒はすぐに、火を通された卵のように硬く、熱くなります。
「ちゅっ、ちゅ、るにゅ、ぷぅぅ〜♪」
動物の赤ちゃんが乳を飲む時のように何度も小刻みに吸い上げながら、飴玉と一緒に肉棒を舐め溶かそうとするかのように舌を動かす女の子。
まだ拙い舌使いながらも、卵という生命力の塊であるゆえか、女の子の口内は意外なほどに熱く、その舌と頬内は、肉よりも柔らかく弾力があります。
それに加えて縦横無尽に転がり回る飴玉の感触がアクセントとなり、まだ女性を知らない青年のペニスは、人外の性感に耐えられず、あっという間に精を放ってしまいました。
「ん…ぷぅぁ〜♪あーあー♪」
「…やってしまった…ハハ…こともあろうに赤ん坊同然の子に…。…僕は紳士失格だ…」
不思議の国だけに、穴があったら躊躇無く飛び込んでいきそうなほど落ち込んでいる青年をよそに、女の子は口内に出された精を飴玉に絡めて、味のミックスを楽しんでいます。
魔物娘にとってもっとも美味しいものを口にしたその顔は、まさに至福の表情。
世の中にこんな美味しいものがあったとは───という感動が、まだ誕生して一時間も経っていない女の子の全身を駆け抜けているようでした。
とはいえ、生まれたばかりの子供が、この程度で足りるわけはありません。なにしろ、大幅なフライングで生まれてきてしまうほど、男に飢えていたわけですから。
やがて口内に精も飴玉も無くなってしまうと、女の子はおかわりを求めて、また青年ににじり寄りました。
「なるほど、飴玉を…。いきなりわが子に教わったの。今度試してみるの。」
「…泣くな青年。これがこの国だ、そのうち慣れる。」
旦那様のその呟きは、どこか自分にも向けられているようでした。ちなみに小鳥さんも、旦那様よりかなり年下です。
<STEP3:ミルクを加えたら、完全に混ざり合うまでしっかりかき混ぜましょう>
女の子の黄身でできた頭の中には、性についての様々なことが『知識』ではなく『本能』としてあらかじめ詰まっております。もっとも、この子に限らず、ほぼ全ての魔物娘に共通することですが。
母はその場におらずとも、その本能が、なにも知らない女の子に教えました。
どうすればお腹が満たされるのか。どうすれば、美味しいものをより美味しく味わえるのかを。
「あぅ〜…だー、りん…」
「…!?」
さらに、精を摂取した影響か、卵の内から聞いていた母の言葉を少しだけ思い出し、使えるようになったようです。
「おまん、こ…しゅる…」
「い…いきなり何を言ってるんだ!?第一声で!」
と青年がつっこみますが、女の子は『どこかおかしい事でも?』と首をかしげます。
実際、おかしい事なんて何もありません。生まれたばかりの魔物の子が、ミルクをおなかいっぱい欲しがる事のどこがおかしいと言うのでしょう。
青年の腰から這い登り、肩に手を置くと、そのまま腰の動きだけで挿入しようとします。
「…!ダメだ…君はまだ子供、いや赤ん坊だろう!?本当に、それだけは…!」
青年は必死に制止しますが、女の子は精子を膣内で受けようとするのに必死です。
しかし、ぴっちり閉じた無垢なヴァギナに、出したばかりで萎れかかったペニスという状態では、とてもではありませんが上手くくわえ込むことなどできません。
女の子は一応スライムの一種であるため、その気になれば挿入は簡単にできるのですが、初めてならばそれらしい形でやるのがスジと言うもの。彼女はあくまで”スジを通す”ことに拘っているようです。
「あぅ〜…う?…う?」
いくら腰だけでやっても、卵白のような唾液と精液を纏った半勃ちの肉棒が、にちゃにちゃと粘着質な音を立てながら小さなスジに擦れるばかり。
何がいけないのかわからず、困ったような声を上げながら、青年の顔と自分達の下腹部を交互に見つめる女の子。目にもちょっと涙が溜まっています。
(…くっ…!僕は紳士だぞ、鎮まれ、愚息め…!ああ、このままでは…)
このどうしようもなく淫らでいじらしい光景は、つい先ほどまでそういう趣味は無かったはずの青年の心の琴線にも触れ、海綿体には再び血が集まり始めます。
そうなればしめたもの。やがて硬くなった先端と、ごくごく僅かなくぼみが上手い具合にかみ合いました。
後はそのまま、腰に力を入れて、ぬぷぷぷっ…と飲み込むだけ。
「ぁはぁぁぁ〜…♪」
「…ッぉぉ……!!!」
快楽を与え、受け取り、精を搾るためにある魔物の器官。そこに年齢など関係ありません。
たとえ生まれたばかりでも、夫を定めた時点で、そこは夫のためだけに機能し始めるのです。
大人と遜色のない、どころか、青年に対してなら誰よりも快感を与えられる構造を持つそこは、上の口の中よりもさらに熱く、(とくん、とくん)という命の鼓動まで感じられます。
そういったものをはっきり認識する間もないほどの、魔物の膣内がもたらす強烈な快楽をいきなり性器全体で感じることになった青年は、なすすべもなく、つまり入った瞬間に、二度目の精を放ってしまいました。
「きゅふぅぅぅ♪おいちい、だーりん、おいちぃ…♪おまんこ、おまんこ!」
「ちょっと待て!そんなに短時間で何度も出来るものじゃ…うっぷぅ!?」
青年の口がキスでふさがれ、そこからトロリとした何かが流し込まれます。ワンパターンですね。
それは女の子の体の一部、つまり卵黄。お日様よりも暖かく、花の蜜よりほの甘く、カスタードクリームよりも濃厚で、なによりも滋養に満ちていました。
…いえ、それだけではありません。
胃の中に落ちていった滋養は、まるで意思を持っているかのように素早く吸収され全身に回ると、特に下腹部、睾丸の辺りに集中し、自らを精液へと変換していくかの如く、爆発的に精子が作られ始めます。
「ぷあっ、はぁ…はぁ…ま、まだ勃つというのか…!?」
「んふぅ〜、だーりん、おちんちん、ぴくぴく…♪」
硬さを失い、非常に狭い膣内に圧迫され始めていたペニスは、三たび勃起して今度は相手の内壁を強く押し広げはじめました。
その初めての感覚が心地よく、女の子もニッコリ笑顔。自分が包みこんでいる側なのに、まだ母の胎内にいた頃のような安心感を感じているようです。
その安心感と快楽をもっともっと味わうため、女の子は勢いよくピストンを開始しました。
「きゃっ♪あー、ひゃ、あっ、はきゅっ、あ、あ、あ…♪」
「うぁっ、ぁっ、かは、もう…出てる、のに、止まらない…!?」
挿入しただけでああなのです。動き始めたら、なおのこと。
青年のためだけに最適化されたスライムの変幻自在の膣内に扱かれ、三こすり半というレベルではない早さで射精してしまいます。…しかし、女の子は止まりません。
自身も体が溶けて崩れてしまいそうな快感に晒されつつ、精を受け止めながら、さらに精を搾り出そうと動き続けます。
出したと思えばまた勃たせられ、あっという間にイかされてさらに勃たされ、やがて精液の出が悪くなると、また卵黄を口移しされ、精力を取り戻させられるのです。
黄色い液を飲んだ分だけ白い液を出し、白い液を飲んだ分だけ黄色い液を出す。
それは命の液が、二人の間をぐるぐるぐるぐる循環しているようでした。
「おいちい、きもち、きもちぃ、おまんこぉ…♪」
「もう、勘弁してくれ…ぜっ、は、おっ、おぐ…ぷぅ!んぐっ、ぐっ…」
それを繰り返すうちに、いつしか青年のペニスは、萎える事を忘れてしまったかのように何度出しても勃起し続けるようになっていました。射精自体も、少しずつ堪えられるようになってきています。
彼の理性も火のような快楽によって煮えてしまったのか、気付いた時には、いつのまにか自由になっていた両手を女の子の腰に添え、自分から突き上げ犯している有様。
もはや、こんな事はいけない、逃げ出そうなどという考えは、羽が生えてどこかへ飛んでいってしまったことでしょう。
殻が破れ、不思議の国の住人としての第一歩を踏み出した青年に、今度は女の子が追い詰められつつありました。
「あぁ〜ぅ、だーりん、えぁ、うぁうー、しゅ、ごぃ…」
「ぐっ、元はと、言えば、君がこうしたんだろう!この、悪い子だ…!」
涎を垂らし、だらしない声を漏らし続ける女の子は、まさに生まれたて。
熱い肉棒でぐちゃぐちゃにかき混ぜられた思考の中、本来なら親にするように両手で必死に青年にしがみつき、その胸板に頭をこすり付けて甘えておりました。
「は、きぁ、くぷぅぅっ、ぃううう〜…!」
「くっはっ…なんだか震えて…中が、更にきつくなってきた…!?」
そして女の子も、ついに初めての絶頂に辿り着こうとしていました。
目前に迫った『最高の感覚』に、大きな期待と歓喜、それにほんの少しの不安感を抱いた女の子は、大きな大きな感情を心に押しとどめられず、泣きそうな声を上げながら切なげにかぶりを振ります。
その不安そうな様子の正体を青年は知りませんが、せめて落ち着かせてあげようと、女の子を抱き寄せて頭を撫でてやりました。突き上げはやめませんが。
旦那様の優しさに、女の子はふんわりと幸せな気分になり、もたらされるすべての快楽を、ありのまま受け取りだします。その結果…
「んっ…ぁ、きっ、きゅぅぅぅぅぅ〜〜……ッ!!」
「あぐっ!?くっ、くぉぉ…!!」
女の子が突然、甲高い絶叫をあげながらビクビクッと跳ね上がります。同時にペニスが押しつぶされそうなほど締め付けられ、その刺激に青年もまた、大きな絶頂へと導かれました。
思考が真っ白に染まる快楽の中で、二人はひたすら身を寄せ合います。
女の子の卵白に、あふれ出た女の子の愛液と青年の精液が吸収され、いつの間にか地面には大きなプルプルの水溜りが出来ていました。それは適度な弾力を持ち、ゼリーで出来たベッドのよう。
二人はその上に寝転んで、生まれる前に戻ったかのように何も考えず、ただ母の胎内のような暖かさを伴った絶頂の余韻を楽しみ続けました───
「はぁぁ〜〜♪イイもの見れたの。娘のあんな幸せックス見れるなんて、思わなかったの♪」
一部始終をしっかり見ていた小鳥さんは、うっとりと感動の溜息を漏らします。背後から花のエフェクトでも出てきそうな、満足げな表情。
彼女と旦那様の足元にもまた、精液と愛液が混ざり合った真っ白い水溜りが出来ています。こちらは流石に、人が寝てもベチャベチャになるだけですが。
「今夜はもう、最高にアツくなりそうなの♪」
「…いつまでが『今夜』になるのかなー。」
「…したくないの?」
「まさか。なんだかんだツッコミは入れるけど、それだけは無いさ。
それよりも…もう迎えに行かないか?あの子と婿を。」
「う〜ん、もうちょっとだけ。
絶対この後、二回戦目があるはずなの。今後の性活のためにも見ておきたいの…」
<STEP4:容器に入れ、じっくりと蒸します>
長かった絶頂の余韻も終わった二人。幾分か冷えた頭で、青年は思考をめぐらせます。
「…これだけやってしまえば、もはや言い逃れは出来ないか。
次男で家は継げなくとも、せめて紳士らしく生きたいと思っていたんだがな…はぁ。」
「ぁふ〜♪だーりん、だーりん♪」
「…まあ、この子をいまさら一人にするわけにもいかないしな。仕方ない事だ。」
苦笑いしながら、現状を受け止める青年。
ポジティブで切り替えの早いところが、彼の長所でした。
「まだここがどこかも分からないが…
悪いところでなければ、いっそここで平民として生きるのも悪くない、か。」
「だーりん、おまんこ、おまんこして♪」
「…まだしたいのか?一体どうなってるんだ君は…。」
呆れながらも、青年は女の子をまた腕に抱こうとしたところ…突然、女の子の様子が変わりました。何かに気付いたように、あさっての方向を睨みます。
「ん〜?…!…むぅ〜!」
「…?何をしているんだ?」
すると、二人の座っていた卵白のベッドが形を変え、不透明になりながら二人を丸く包みこんでいきます。しばらくすると、卵白は完全に外の光を遮断し、卵の殻のように固くなってしまいました。
内部は真っ暗なはずなのに、青年と女の子と残った卵白だけが見える、不思議な暗闇です。
「これは一体…?」
「だーりん、おまんこ…♪」
『もう邪魔はいなくなった』とでも言うようなスッキリした笑顔で、女の子は青年に飛びつきました。
「「…あー!!」」
相変わらずオペラグラスを覗いている二人が、揃って声を上げます。
「私達が覗いてる事、バレちゃったの…。」
「ああ…。確実に『貴様、見ているなッ!』て感じで睨んできたな。
こっちからは見えないはずなのに…。」
「わが娘ながら、女のカン、おそるべし…なの。」
「卵に戻って隠れちゃった事だし…どうする?もう迎えに行くか?」
「…いや、殻が開くまで待つの。
ああなったら多分、外から声も聞こえないし、いつ開くかもわからないの。」
「そうか…じゃあ、どうする?」
「もちろん、セックスしながら待つの!
…きっとあの卵の中、二人の熱気がこもってムレムレムレのすごい事になると思うの。
あたし達もそれにならって、布団の中にこもって布団蒸しプレイするの♪」
「…ああ、アツい夜ってそういう…。
こりゃ、迎えに行く前に水浴びしないといけないな。」
「それじゃ、ベッドにゴーなの♪
孫よりも先に、あの子に妹を作ってあげるの!」
こうして二組の夫婦は、卵も固まるほどの熱いセックスを延々と楽しむのでした。
<STEP5:しばらく時間を置いて、冷えたらできあがりです>
「たまごきーっく!」
「ハハハ、届いてないぞ。そんなことで、悪の紳士たる僕を倒せるものか!」
『寝る子は育つ』というものです。
時間というものがふらふら遊び歩いているような不思議の国ですが、卵の女の子がこの国に生まれてから、外の世界にして4ヶ月ほどが過ぎました。
青年から精をどんどん吸収した女の子は、体は一回り大きくなり、頭の中もほとんどまっさらな状態から、外見相応の子供と同じくらいになっています。
「それにしても、義母さんがお菓子作りが趣味だったとは…なんというか、意外だな。」
「ママ、パパといっしょになる前は、『おちゃかい』でひっぱりだこだったんだって。
『じょおうさま』におかしを食べさせたこともあるんだって、じまんしてたよ。」
今は、小鳥さんの『愛の巣』の近所で暮らしている青年と女の子ですが、今日は久しぶりにお菓子を作りたいという小鳥さんに招かれて、出来上がりを待っているのでした。
「人は見かけによらないものだな。僕はてっきり…」
『おまたせー、なの!』
元気な声と共に、キッチンから小鳥さんが出て来ました。完成品の乗ったお盆を持ち…
そしてキッチンに入った時と同じく、旦那様に抱えられながら。
「ママー!」
「…やっぱり、交わりながら作っていたんですか?無駄に器用な…」
ジャブジャブ鳥は、四六時中旦那様とセックスしていなければ気が済まない生き物なので、セックスしながら生活するための様々な知恵と技術を身に着けています。料理くらいは朝飯前なのでした。
「さあさあさあ、召し上がれ♪
おちびちゃんの黄身をたっぷり使った、名づけて『親子プリン』なの!」
お皿に乗った四人分のプリンがテーブルに乗せられ、ぷるんっと震えます。
つるつるとした光沢を放つ淡い黄金色の上には、ほどよく香ばしいカラメルソース。
その横に、プリンを邪魔しないように甘さを抑えたミルクティーが置かれ、準備完了です。
「では、いただきます。」
「いただきまーす♪」
スプーンを押し返すほどの弾力なのに、いざスプーンが入るとホロリと切れる柔らかさをもったプリンを掬い上げ、一口。
砂糖の甘味ではなく、砂糖によって引き出されたミルクと卵そのものが持つ甘味とコクが、舌の上でふわりととろけ、カラメルとバニラの風味を伴って口中に広がります。
「美味しい…とても美味しいです!これほどのお菓子は、これまで味わった事がない!」
「おいしー!!」
「でしょ〜?」
素直な感想に、小鳥さんも満足そうです。
「何というか…ミルクと卵の味が非常にうまく合っていますね。
このミルクティーをあわせて飲めば、さらに合う。
卵は彼女のものなのは分かっていますが…この様子だと、使われているミルクも、普通の牛乳じゃない感じだ。」
「…まるで、同じ生き物から採れたような…だろう?」
「?はい。これは一体………いや、まさか?」
「そのまさかなの♪このプリンとミルクティーに使ったのは…
あたしの、ぼ・にゅ・う♪」
悪戯にひっかかった相手を眺めるような笑みを浮かべる小鳥さん。
その小さな体に見合わぬ大きなふくらみの先端を隠す羽のニップレスは、よく見るとしっとり湿って、白い液体がにじみ出ていました。
「!?」
さすがに青年も驚愕します。しかし紳士として、吐き出しはしませんでした。
「…ホントに、娘婿になんちゅーもん食わしてんだ、お前は。…美味いけど。」
「だーってぇ。最近になっていっぱい出てきたのに、
飲んでくれるはずの子は母乳より美味しいミルク飲んでるんだもの!
おかげでこっちは、おっぱいがパンパンパンで困ってるの。搾って捨てるのは勿体無いし、ダーリンに飲んでもらっても追いつかないから、こうして料理にも使ってみてるの♪」
「…なんか…すみません。」
「そんな、貴方が謝る事じゃないの。ていうか、誰も悪くないの。
ただ、これからもちょくちょくこの子とお菓子を食べに来てもらいたいだけなの。
これなら美味しいし、食べてくれるでしょ?」
「うん、おいしー!たべたい!」
「…っていうことで、二人とも、よろしくなの♪」
「……慣れなきゃなあ。」
「…いっしょに慣れましょう、義父さん。」
娘の体の一部と母の母乳で作られた、美味しい『親子プリン』を、材料の女性二人は楽しそうに、その夫である男性二人はちょっと複雑な表情で口に運びます。
こんなおかしな光景もまた、不思議の国ではよくあることなのでした。
15/10/11 21:41更新 / K助