犬も歩けばストーキングをする
「俺、最近ストーキングされてる気がするんだ。」
「藪から棒にどうした?この自意識過剰野郎。」
昼休み、教室で弁当を食べながら俺-直哉(なおや)は中学からの友達‐昇平(しょうへい)に相談した。
「いや、冗談抜きにマジなんだって。ここ一ヵ月ヤバいんだって。」
「ほう。じゃ、どういうようにヤバいんだ?」
「帰り道、周りに誰もいないはずなのに視線を感じるし、」
「気のせいじゃね?」
「体育の授業で体操服になった日に限って体操服が盗まれるし、」
「・・・マジか。」
「朝、学校に来ると妙に椅子が生暖かく感じるし、」
「・・・。」
「部屋の中が散らかってたばずなのに、帰ってきたらきれいに掃除されてるし、」
「か、母ちゃんか誰かが・・・って、お前一人暮らしだっけ?」
「ああ、つまり家には誰もいないはずなんだ。」
「で、でもよ、お前なんかをストーキングするような物好きいると思うか?」
「いるだろ(キリッ」
「その自身は何処からくるんだよ・・・。」
ん、どういう意味だ?俺がカッコいいのは決まりきった事じゃないか。まぁ、お互いに『彼女いない歴=年齢』だけど・・・。
「それはストーカーで間違いないと思うぞ。」
「だよな?」
「それでどうする気だよ。ケーサツにでも連絡するか?」
「それはないだろ。あんまり大事にすると面倒臭そうだし。それに、・・・」
「それに?」
「相手が誰であれ、俺に好意を持ってることは確かだろ?だから一回会ってみたい気もするなぁ。とか思ったりしてさ。」
「・・・やめといた方がいい気がするぞ。」
そうは言ってもな・・・。俺なんかに好意を持ってくれるやつなんてそうそういないだろうし、少しもったいない気もしなくはないんだよな・・・。
こんな話をしていると、一人の女子がこっちにやってきた。
「おい、そろそろ午後の授業が始まる。早く食べ終わって授業の準備をしたらどうだ。」
いつもまして男みたいなしゃべり方だな、こいつは。
この少し偉そうな態度の女子‐ハリベル。アヌビスとか言う魔物らしく、ピンッと立ったイヌ耳とフサフサの尻尾が特徴である。ちなみに学級委員長で、なにかと俺につっかかって来る面倒臭いやつだ。
「はいはい、かしこまりましたよ学級委員長様。あと5分待ってくれ。」
「貴様、いつも言っているだろう。同学年なのだから『ハリベル』と呼べ。」
「だったら俺の事も『直哉』って名前で呼んでくれよ。」
「断固として断る。なぜ貴様を名前で呼んでやらないいけないんだ。身の程を知れ。」
物凄く理不尽だ。
「まあまあ、ハリベルさん。俺に免じてここは許しちゃくれませんかね?」
「貴様に名前で呼ばれる筋合いはない。馴れ馴れしくするな、この生ゴミが。」
「なんか扱い違くね!?」
よし、2人がバカやってるうちにさっさと飯を食べてしまおう。それがいい。
次の日、俺はいつもより早く家を出た。
朝、椅子が暖かいということは犯人が俺よりも早く学校に来て俺の椅子でなんやかんやをしてるってことだからな。それを利用してやるって魂胆だ。そんでもって、さっそく教室の前まで来たのだが・・・。
「―――――――、―――――」(ガタゴトッ)(クチュ、クチュッ)
ドンピシャだ。かすかに人の声と物音がする。(なんか気になる音もしてるけど)
それじゃ、犯人の正体を暴いてありますか!引き戸の間からそーっと覗いて・・・、
「はぁはぁ、あいつの尻に一日中密着されているこの椅子に頬擦りしているのだと思うと・・・(クチュクチュ)あぁん、指が、止まらにゃいぃぃ・・・。」
・・・・・・・。
「くっ、ま、また。また、イっ・・・く!」(クチュ、クチュクチュ)
・・・・・・・・・・。
「あ!くっ!あぁぁん!!・・・はぁはぁ、もう、5回目だ・・・。(はぁはぁ)」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「で、でも、まだ、あいつが来るまで時間があるよな・・・?さ、最後に、もう一度だ、け・・・あぁん!!」(クチュクチュ)
「・・・なにやってんの?学級委員長。」(ガラッ)←戸をあける音
(ビクッ!!)←ハリベルがびっくりしたのと同時にイった音
・・・・・・・・・・・。
「「・・・・・・・・・・。」」
流れる沈黙。
「なななななななななんでお前がここにいるんだーーーーー!!??」
ストーカーは俺のクラスの学級委員長さんでした。
「えっと、それはこっちのセリフなんだけど・・・。あえて聞くけど俺の椅子にうっとりと頬擦りしながらなにしてたの?」
思いっきり自慰行為にふけってましたよね?
「い、いや!!け、け、け、決してR-18的なことなんて何もしてはいないぞ!!誰もオナニーなんてしてないぞ!!貴様に首輪をつけられバックで犯されていることなんて妄想してないぞ!!!」
「自白してんじゃねーか!!!そんなこと考えてたのかよお前!!??」
「くぅぅん!し、しまった!!」
「え、なに!?俺をストーキングしてた犯人ってお前なの!?」
「ストーキングなどとは人聞きの悪い、愛ゆえの若さの過ちと言ってもらおう!!」
「んなこと知るかぁぁぁぁ!!!」
いかん、この状況に全く頭が追い付かん。
「で、どーしてこんなことしたんだ?」
「そ、そんなこと決まっているだろう。・・・私が、お前のことを好きだからだ。」
「す、ストレートだな、おい。で、でもなんで俺なんだ?お前いつも俺に厳しく当たってなかったっけ?俺呼ぶ時だって『貴様』なんて侮辱系だし・・・。」
「だ、だって、名前で呼び合うのは恋人同士になってからと思って・・・。」
「でも俺に『名前で呼んでくれ』って。」
「それは、いつも妄想の中で私はお前の雌犬だからな。」
「・・・・・・・は?」
「毎晩、私に首輪をつけ裸にして公園の中を二足歩行で散歩させたり、」
「ちょ、お前、何言って・・・。」
「そのままベンチで獣セックスして、我慢ができない私をいっぱいお仕置きして調教して、」
「お前普段どんな妄想してんだよ!?」
「ちなみにさっき妄想してたのは『貴様・・・いや、御主人様のおチンポが欲しくて我慢できないいけない私にお仕置きセックス!』と、いうのうなシチュだったのだ。」
「・・・・・・(ポカーン)。」
なんてこった、ハリベルはドMだったのか・・・。イメージ壊れすぎだぞ、これ。
「・・・・・・それで、御主人様はこれからどうするんだ・・・?」
「御主人様やめろ。どうするって?」
「・・・このことを皆にばらすのか・・・?」
・・・・・・・・・。
「それともこれをネタに私を脅迫s・・・は!これは肉便器雌犬生活のスタートなのでは!?」
「いや、それはないから。」
「・・・・・・、そもそもこの現場を貴様に見られたのだ。幻滅しただろう?私がこんなので・・・。」
・・・・・・・・・。
「これで私の恋は終わったしまった。はは、まったく、わたしらしいな。」
・・・・・・・・・。
「いや、俺は別にお前の事嫌いにはなっていないんだけど・・・。」
「本当か!!??」(ばっ)
「え、あ、ああ。本当に・・・。」
「じ、じゃあ、責任をとって私とつきあっt・・・いや、私をお前の雌犬にしてくれるか!!??」
「いや、なんの責任だよ。そもそも雌犬って・・・。」
「・・・・だめなら、私はもう死ぬしかn」
「ああ!ちょ、タイム!タイム!」
なんかエライことになったな。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「雌犬は御免だけど・・・、まぁ、恋人同士ってのなら・・・いいかな?お前かわいいし・・・(ぼそっ)。」
「!?か、かわ!?・・・こほんこほん。じ、じゃあ、その、・・・名前で呼んでくれるか?私の事、『ハリベル』って、名前で・・・。」
「!?・・・・・、お、俺と付き合ってくれるか?は、ハリベル。」
「・・・ああ、よろこんで、直哉。」(ニコッ)
「・・・///。」
こうして、俺は暴走ドMワンコと恋人になっちゃいましたとさ。
めでたしめでたし・・・なのかな?
「その、『付き合う』っていうのは『(ナニで)突き合う』ってことでいいんだよな?こんなこともあろうかとぺ二バンもってるしな!」
「そうじゃない・・・って、何?俺、掘られちゃうの!?」
「私は直哉のためなら、SにでもMにでもなれる自信があるぞ?」
「いい感じで終わったのに台無しだーーーーーーーー!!!!」
「藪から棒にどうした?この自意識過剰野郎。」
昼休み、教室で弁当を食べながら俺-直哉(なおや)は中学からの友達‐昇平(しょうへい)に相談した。
「いや、冗談抜きにマジなんだって。ここ一ヵ月ヤバいんだって。」
「ほう。じゃ、どういうようにヤバいんだ?」
「帰り道、周りに誰もいないはずなのに視線を感じるし、」
「気のせいじゃね?」
「体育の授業で体操服になった日に限って体操服が盗まれるし、」
「・・・マジか。」
「朝、学校に来ると妙に椅子が生暖かく感じるし、」
「・・・。」
「部屋の中が散らかってたばずなのに、帰ってきたらきれいに掃除されてるし、」
「か、母ちゃんか誰かが・・・って、お前一人暮らしだっけ?」
「ああ、つまり家には誰もいないはずなんだ。」
「で、でもよ、お前なんかをストーキングするような物好きいると思うか?」
「いるだろ(キリッ」
「その自身は何処からくるんだよ・・・。」
ん、どういう意味だ?俺がカッコいいのは決まりきった事じゃないか。まぁ、お互いに『彼女いない歴=年齢』だけど・・・。
「それはストーカーで間違いないと思うぞ。」
「だよな?」
「それでどうする気だよ。ケーサツにでも連絡するか?」
「それはないだろ。あんまり大事にすると面倒臭そうだし。それに、・・・」
「それに?」
「相手が誰であれ、俺に好意を持ってることは確かだろ?だから一回会ってみたい気もするなぁ。とか思ったりしてさ。」
「・・・やめといた方がいい気がするぞ。」
そうは言ってもな・・・。俺なんかに好意を持ってくれるやつなんてそうそういないだろうし、少しもったいない気もしなくはないんだよな・・・。
こんな話をしていると、一人の女子がこっちにやってきた。
「おい、そろそろ午後の授業が始まる。早く食べ終わって授業の準備をしたらどうだ。」
いつもまして男みたいなしゃべり方だな、こいつは。
この少し偉そうな態度の女子‐ハリベル。アヌビスとか言う魔物らしく、ピンッと立ったイヌ耳とフサフサの尻尾が特徴である。ちなみに学級委員長で、なにかと俺につっかかって来る面倒臭いやつだ。
「はいはい、かしこまりましたよ学級委員長様。あと5分待ってくれ。」
「貴様、いつも言っているだろう。同学年なのだから『ハリベル』と呼べ。」
「だったら俺の事も『直哉』って名前で呼んでくれよ。」
「断固として断る。なぜ貴様を名前で呼んでやらないいけないんだ。身の程を知れ。」
物凄く理不尽だ。
「まあまあ、ハリベルさん。俺に免じてここは許しちゃくれませんかね?」
「貴様に名前で呼ばれる筋合いはない。馴れ馴れしくするな、この生ゴミが。」
「なんか扱い違くね!?」
よし、2人がバカやってるうちにさっさと飯を食べてしまおう。それがいい。
次の日、俺はいつもより早く家を出た。
朝、椅子が暖かいということは犯人が俺よりも早く学校に来て俺の椅子でなんやかんやをしてるってことだからな。それを利用してやるって魂胆だ。そんでもって、さっそく教室の前まで来たのだが・・・。
「―――――――、―――――」(ガタゴトッ)(クチュ、クチュッ)
ドンピシャだ。かすかに人の声と物音がする。(なんか気になる音もしてるけど)
それじゃ、犯人の正体を暴いてありますか!引き戸の間からそーっと覗いて・・・、
「はぁはぁ、あいつの尻に一日中密着されているこの椅子に頬擦りしているのだと思うと・・・(クチュクチュ)あぁん、指が、止まらにゃいぃぃ・・・。」
・・・・・・・。
「くっ、ま、また。また、イっ・・・く!」(クチュ、クチュクチュ)
・・・・・・・・・・。
「あ!くっ!あぁぁん!!・・・はぁはぁ、もう、5回目だ・・・。(はぁはぁ)」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「で、でも、まだ、あいつが来るまで時間があるよな・・・?さ、最後に、もう一度だ、け・・・あぁん!!」(クチュクチュ)
「・・・なにやってんの?学級委員長。」(ガラッ)←戸をあける音
(ビクッ!!)←ハリベルがびっくりしたのと同時にイった音
・・・・・・・・・・・。
「「・・・・・・・・・・。」」
流れる沈黙。
「なななななななななんでお前がここにいるんだーーーーー!!??」
ストーカーは俺のクラスの学級委員長さんでした。
「えっと、それはこっちのセリフなんだけど・・・。あえて聞くけど俺の椅子にうっとりと頬擦りしながらなにしてたの?」
思いっきり自慰行為にふけってましたよね?
「い、いや!!け、け、け、決してR-18的なことなんて何もしてはいないぞ!!誰もオナニーなんてしてないぞ!!貴様に首輪をつけられバックで犯されていることなんて妄想してないぞ!!!」
「自白してんじゃねーか!!!そんなこと考えてたのかよお前!!??」
「くぅぅん!し、しまった!!」
「え、なに!?俺をストーキングしてた犯人ってお前なの!?」
「ストーキングなどとは人聞きの悪い、愛ゆえの若さの過ちと言ってもらおう!!」
「んなこと知るかぁぁぁぁ!!!」
いかん、この状況に全く頭が追い付かん。
「で、どーしてこんなことしたんだ?」
「そ、そんなこと決まっているだろう。・・・私が、お前のことを好きだからだ。」
「す、ストレートだな、おい。で、でもなんで俺なんだ?お前いつも俺に厳しく当たってなかったっけ?俺呼ぶ時だって『貴様』なんて侮辱系だし・・・。」
「だ、だって、名前で呼び合うのは恋人同士になってからと思って・・・。」
「でも俺に『名前で呼んでくれ』って。」
「それは、いつも妄想の中で私はお前の雌犬だからな。」
「・・・・・・・は?」
「毎晩、私に首輪をつけ裸にして公園の中を二足歩行で散歩させたり、」
「ちょ、お前、何言って・・・。」
「そのままベンチで獣セックスして、我慢ができない私をいっぱいお仕置きして調教して、」
「お前普段どんな妄想してんだよ!?」
「ちなみにさっき妄想してたのは『貴様・・・いや、御主人様のおチンポが欲しくて我慢できないいけない私にお仕置きセックス!』と、いうのうなシチュだったのだ。」
「・・・・・・(ポカーン)。」
なんてこった、ハリベルはドMだったのか・・・。イメージ壊れすぎだぞ、これ。
「・・・・・・それで、御主人様はこれからどうするんだ・・・?」
「御主人様やめろ。どうするって?」
「・・・このことを皆にばらすのか・・・?」
・・・・・・・・・。
「それともこれをネタに私を脅迫s・・・は!これは肉便器雌犬生活のスタートなのでは!?」
「いや、それはないから。」
「・・・・・・、そもそもこの現場を貴様に見られたのだ。幻滅しただろう?私がこんなので・・・。」
・・・・・・・・・。
「これで私の恋は終わったしまった。はは、まったく、わたしらしいな。」
・・・・・・・・・。
「いや、俺は別にお前の事嫌いにはなっていないんだけど・・・。」
「本当か!!??」(ばっ)
「え、あ、ああ。本当に・・・。」
「じ、じゃあ、責任をとって私とつきあっt・・・いや、私をお前の雌犬にしてくれるか!!??」
「いや、なんの責任だよ。そもそも雌犬って・・・。」
「・・・・だめなら、私はもう死ぬしかn」
「ああ!ちょ、タイム!タイム!」
なんかエライことになったな。
・・・・・・・・・・・・・・・。
「雌犬は御免だけど・・・、まぁ、恋人同士ってのなら・・・いいかな?お前かわいいし・・・(ぼそっ)。」
「!?か、かわ!?・・・こほんこほん。じ、じゃあ、その、・・・名前で呼んでくれるか?私の事、『ハリベル』って、名前で・・・。」
「!?・・・・・、お、俺と付き合ってくれるか?は、ハリベル。」
「・・・ああ、よろこんで、直哉。」(ニコッ)
「・・・///。」
こうして、俺は暴走ドMワンコと恋人になっちゃいましたとさ。
めでたしめでたし・・・なのかな?
「その、『付き合う』っていうのは『(ナニで)突き合う』ってことでいいんだよな?こんなこともあろうかとぺ二バンもってるしな!」
「そうじゃない・・・って、何?俺、掘られちゃうの!?」
「私は直哉のためなら、SにでもMにでもなれる自信があるぞ?」
「いい感じで終わったのに台無しだーーーーーーーー!!!!」
13/01/09 23:03更新 / −9℃
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