7.デビル(献血看護士)
「ご協力お願いしま〜す」
「ん?」
街に出歩いていた僕は何かを呼びかける声が聞こえた
「献血に御協力お願いしま〜す♪」
看護士の服装をした女の子・・・もとい魔物娘が献血を呼びかけていた
「献血か・・・そういえば献血なんて久しくやっていないな〜」
高校生の時に一度やったきりなかなかやる機会もなく、献血はしばらくやってはいなかった。
「ご協力お願いしま〜す、あ!献血希望の方ですか〜?」
呼びかけていた魔物娘の看護士と目が会い、僕に声を掛けて来た。魔物娘は総じて美人揃いだが、この看護士さんは小柄な体も相まってかわいい部類に入っている。青白い肌、紅い瞳、背中に羽、お尻の辺りからは尻尾がのびていることからおそらく種族はデビルといったところだろうか?
「?どうかされましたか〜?」
「あっいや、ちょっと声が聞こえたので、何となく見に来ただけなんですが・・・」
「そうですか〜せっかくなので、よろしければ献血をされていきませんか〜?」
「ああ〜・・・そうですね〜・・・」
高校の時に一度は経験しているとは言え、献血をする以上血抜き取る為には腕に注射針を刺すことになる・・・注射は特別嫌いという訳ではないが、あの独特のチクッとした痛みは大人になってもなかなか慣れるものでもなく・・・できれば注射を打たれるような目にあいたくないとは常々思っていた。
「確かに少し痛いかもしれないですが〜ここのセンターの献血は上手って評判なんですよ〜?」
「そっそうなんですか・・・でもまたの機会に」
「そこをなんとか〜今日はあまり来てくれる人がいなくて血液が不足してるんです〜お願いします〜」
ギュッ♪
そう言ってデビルの看護師は僕の腕と足に自分の腕と尻尾を絡ませてきた。女の子特有の柔らかな感触と彼女との距離が近づいたことで彼女から発せられるいい匂いが僕の思考を鈍らせる。
「わっ・・・わかりました・・・献血・・・します・・・」
「ありがとうございます〜♪」
看護師の熱心な勧誘(誘惑?)に負けた僕は彼女に連れられ、すぐ近くの献血センターへとやって来た。
「ではまずこちらの問診票に必要事項を記入してくださいね〜その間に準備しますのでしばらくこちらでくつろいでお待ちください〜」
「はっはい・・・ありがとうございます」
僕は言われた通り用意された机の上においてあったA4サイズの問診票に自分の名前である堀部 修一(ほりべ しゅういち)を記入し、それ以外の年齢、性別、今日の体調等諸事項を記入していった。
「ふむふむ・・・今日の体調は普通、特に持病もなく、常用している薬やはなし。昨日の睡眠時間は大体7時間くらい・・・と」
病院の診察前の問診票にある様な項目を次々と記入していく。記入用紙の一番下欄に「担当:黒瀬百合(くろせゆり) 種族:デビル」と入っていた。
(あの看護士さんやっぱりデビルか・・・名前は”ゆり”っていうなのか・・・かわいい名前だな・・・)
「ふう、これで全部だな。」
すべての設問に答えた僕は百合さんとは別の受付の看護士さんへ問診票と提出し、用意された休憩室へと出向いた。中に入ると周りを見渡すとちらほら僕と同じ目的ここを訪れているであろう人間や魔物娘等がいた。確かに僕を入れて数人ほどしかいないので、先程の看護士さんの話も間違いではないのだろう。
「へえ、結構いろんなものが置いてあるんだな〜」
献血センターの待合室にはお菓子や飲み物テレビ、DVD、各種雑誌、マンガ等が多数おかれており、それらを自由に手に取ることができる様になっており、くつろぐには充分なスペースとなっていた。なかなかに快適そうだ。
「・・・堀部さん、堀部修一さんはいらっしゃいますかー?」
「あっはーい」
「献血の準備が整いましたので、ご案内します。」
「わかりました」
看護士さんに案内され、「献血室」と書かれた個室の中へ入った。
「あっ!堀部さんじゃないですか〜奇遇ですね〜♪」
「あれ?黒瀬・・・さん??」
呼び込みをしていたはずの黒瀬さんが部屋の中で待っていた。
「呼び込みをしていたんじゃないんですか?」
「今日はもう暗くなってきたので、呼び込みを締め切ったんですよ〜。私は献血ができるので、手伝いに回ったんです。」
「そうだったんですか」
「じゃあ、早速堀部さん、こちらのベッドに仰向けになってください。」
「はっはい・・・」
黒瀬さんと話していて忘れかけていたが、いざ献血用のベットに横になれと言われ、少し緊張してきた。やがて献血をする為の機器が運ばれきた。
「では準備ができましたので、献血させてもらいま〜す」
黒瀬さんがチューブのついた献血用の針を腕に近づけてきた。
「緊張しなくても大丈夫ですよ〜痛くないですからね〜?」
確かにそうやって小さい時から言われ続けたが、言われても痛いものは痛い・・・
「はい、では針を刺しますね〜」
僕は目を閉じて痛みに耐える。針が刺さった感触がした・・・一瞬とはいえやはり痛・・・
「・・・?あれ・・・??本当に痛くない・・・?」
黒瀬さんが言った通りまったく痛みは感じなかった。恐る恐る目を開けてみると確かに針は腕に刺さっており、針の先からチューブを伝って僕の血が機器へ運ばれていくのが見える・・・。
「ふふふ〜驚きましたか〜?この注射器の針はステンレスと魔界銀の合金でできているんですよ〜」
「魔界銀・・・?」
聞き慣れない単語に僕は首をかしげる。
「魔界銀って言うのは、あちらの世界ではポピュラーな金属で、これできた物はどんな鋭利な刃物であっても肉体を傷つけないっていう特性があるんですよ。最近はその特性を利用してこちらにある材質と組み合わせて人体に優しくて安全な医療機器がどんどん開発されているんですよ。この献血針もそのひとつなんです。」
「そっそうなんですか・・・」
あちらとはおそらく魔界の事を言っているのだろう。知らないうちに随分とお互いの技術が結合し、医療技術が向上していることやあちらの世界の物がこちらに入ってきているんだなと驚きが隠せなかった。
「ただひとつだけ副作用があるんです」
「副作用?・・・あっ・・・あれ・・・??」
急速に体がだるくなって眠気もしてきた・・・血を抜かれているのだから、貧血になったのか・・・?
「魔界銀って痛みが無い代わりに傷口から精を放出しちゃうんです。ですが、注射針くらいの傷なので、すぐに精が補充されて回復するのでそんなに問題ではないんですが、今みたいに眠気に襲われたりするんですよね。ベットを用意したのもその為なんです。」
「そう・・・なんですか・・・」
「献血が終わるまでまだ時間もありますし、しばらくゆっくりお休みくださいね」
「はい・・・ありがとうございます・・・」
「・・・お休みなさい・・・堀部さん・・・♪」
そういって黒瀬さんは僕にブランケットをかけてくれた意識が途切れる間際に見せた彼女の笑顔はデビルというより文字通り白衣の天使のごとくとても優しく母性的だった。しかし・・・
「うふふ♥」
眠りについた僕を見守る彼女の笑みには先程までとは違う妖艶な表情が浮かんでいた事に僕は気づくことは無かった・・・
「・・・堀・さん・・」
「・・・部さん・・・」
「・・・堀部さん・・・起きてください♪献血は終わりましたよ〜」
「ふぁ・・・あ・・・・終わりましたか・・・?」
随分とぐっすり眠ってしまった様な気分だ。
「はい、無事献血は完了しました。気分は悪くなられていませんか?」
「そうですね、むしろさっきよりも気分が良いくらいです・・・」
高校時代の記憶では少し貧血の様な症状が出たと思ったが、貧血どころか献血前よりも体調が良く感じられる。
「それは良かったです〜。では、“次”の作業に取り掛かりますね〜♪」
「えっ次の作業って・・・これで終わりじゃ」
ガチャン!!シュルルルルルルルルルル!!!!
「あっ!なっ何だこれは!?かっ体がうごかな・・・い・・・!?」
黒瀬さんへ疑問を投げかけようとした瞬間突然僕の寝ていたベッドの両側から黒いベルトの様なものが飛び出し瞬く間に僕の頭と手足に絡みつき、身動きがとれなくなった・・・。体を固定されてしまい視野が狭まった中、かろうじて黒瀬さんのいる側へ顔を傾ける。
「黒瀬さん・・・これは・・・一体???」
「あ〜ご心配無くです♪念の為暴れたり逃げ出したりしない様にしているだけですから♪」
「逃げ出すって・・・」
先程からにこやかな表情を崩さない黒瀬さんだが、その笑みにはどこか艶めかしいものが帯びていた。
「そんなに怯えなくても大丈夫ですよ?別に痛い事はしませんし〜むしろこれからとぉっても気持ちいいコトをはじめますからね♪」
そうして僕に黒瀬さんは近づいてきて・・・
チュッ♥
「うむ!?」
じゅるるるるるるぅ!!!!
突然キスをしてきた黒瀬さんは僕が動転して緩んで開いた口元から一気に舌を侵入させ、ディープキスへと持ち込まれてしまった。
「ちゅむぅ・・・ふぁぁ♥・・・んむ・・・じゅるうぅぅぅ・・・♥」
「んむぅ・・・んむうううう!?!?」
「黒瀬さんの激しい口撃によって口内粘膜を蹂躙され、すさまじい快楽が自分の体を駆け巡る・・・抵抗する気力は奪われ僕はなすすべもなく黒瀬さんへ身を委ねるしかなかった。
「ん・・・じゅるじゅる・・・ぷはぁ・・・♥ああ〜やっぱり堀部さんの精・・・とってもおいしいです〜♪でもぉ・・・」スリスリ・・・
「ここからはもっと濃い精の匂いがしてますよお〜♪」
「ああ・・・!?」
ディープキスを止めた黒瀬さんは僕の股間をズボンの上からさすってきた。さっきの凄まじい快楽からか、僕の股間はズボンを突き破らんばかりに膨れ上がっていた。
「う・・・ああ・・・」
「うわあ〜私のキスで感じてくれたんですね〜嬉しい♪苦しそうだからすぐに楽にしてあげますね♪」カチャカチャ・・・
「ああ、ダッダメ・・・!?」
「それでは御開帳〜〜〜♪」
身動きのとれない僕はあっという間に黒瀬さんにズボンを手際よく脱がされてしまう。そんな僕の愚息は・・・
「なっ・・!?」
本当に自分のモノか・・・と疑いたくなるくらいビンビンに反り返った僕のスカ
イツリーがそこに立っていた・・・
「きゃーーー♪すご〜〜〜い♪♪堀部さんの超逞しいじゃないですか〜〜〜♥」
「なっなんでこんな・・・」
「うふふ〜それはぁ〜〜〜この針のせいで〜す♪」
「そっそれは・・・さっきの・・・?」
黒瀬さんが取り出したのは先程まで僕の献血時に使用したであろう献血針だった。
「この針は〜痛みを感じさせないのはいいんですが、ちょっとした欠点がありまして〜魔力に対してとても親和性が高くて触れた魔物の魔力をすぐに吸収しちゃうんですよ〜〜」
「どっどういう・・・」
「人間に魔力が流れこんだ時の症状ってご存知ですか〜?人間の女性の方に魔力が流しこまれた場合は魔物化しますが、男性の場合は〜?」
確か保健の授業か何かで教わったような・・・確か・・・
「性欲が・・・増大する・・・?」
「正解です〜♪つまり〜堀部さんには私の魔力が献血針を通じて流し込まれたってことです〜♪」さもあっけらかんと自分の行為を説明する。
「わっわかっていたのにどっどうしてそんな事・・・」
「だってそうじゃないですか〜せっかくの現れた獲物を逃すわけないじゃないですか〜〜〜♪♪ジュルリ」
「えっ獲物って・・・」
「もちろん堀部さんの事ですよ〜♥そして捕食者はワ・タ・シ♪」
かわいらしく振舞う彼女ではあるが、僕には格好の獲物を目の前にした猛獣にしか見えなかった・・・
「もういいですよね?仕事ももう終わりましたし、今日はもう終業です♪だから今日も一日頑張った私にご褒美があってもいいと思うんです♪」
僕に語りかけながら黒瀬さんは看護服を脱ぎ捨て、ベッドに固定された僕に跨る。目の前には黒瀬さんのアソコがそりたったスカイツリーに今にも食いつきそうな状態となっている。
「ちょっ!?くっ黒瀬さん・・・おっ落ち着いてください!?僕達まだあってほんの数時間しかないのにこんな・・・!?!?」
「時間なんて関係ないです♪さっきの呼び込みで見かけた瞬間ビビっ!!とキちゃったんです♥あなたは私も運命の人です♥そうなったらもう魔物からは逃げられません♪おとなしく私に(性的に)食べられちゃってください♥」
「で・・・でもですね!恋愛にはいろいろと順序g・・・」
「順序も減ったくれもありません♪それではいただきまぁ〜〜〜す♪」
「ちょっ・・・!?待って!ほんとにまxt・・・あっ!ああ!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?!?!?!?!?
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・って事があって今に至るんだ。」
「よし分かった表へ出ろ。今から修正してやる!(血涙)」
「おっおい!そんなに怒らなくたっていいだろう!?お前が俺達のいきさつを聞きたがったから話してやったのに!」
「やかましい!!ちくしょぅ・・・どうじて俺は・・・俺には彼女ができないんだよぉぉぉぉぉ!!!!!(魂の叫び)」
「まあ・・・ちょっと前まではお前と同じ様な境遇だったからな・・・その気持ちは察する・・・だけど大丈夫だぜきっと。こんだけ魔物娘がいるならお前の事好いてくれる子だって絶対いるぞ」
「うう・・・同情はよしてくれ・・・どうせ俺なんか人間も魔物娘からも見向きされない人生を送るんだ・・・」
「そう悲観するなって。(ピリリリ・・・)あっと百合さんから電話だ。もしもし〜あっ仕事終わりましたか。分かりました、じゃあいつもの場所で・・・はい・・・ではまた後で〜(ピッ)」
「悪い百合さん仕事上がったみたいだから俺行くわ」
「おう・・・逝ってこいや・・・グッバイリア充・・・」
「元気出せって・・・じゃあまた明日なー」
「おーう・・・」
「はあ・・・俺もバイト行かないとな・・・」
(ポトッ)
「あ・・・・・・・すみません!お財布落とされましたよ〜」
終わり?
「ん?」
街に出歩いていた僕は何かを呼びかける声が聞こえた
「献血に御協力お願いしま〜す♪」
看護士の服装をした女の子・・・もとい魔物娘が献血を呼びかけていた
「献血か・・・そういえば献血なんて久しくやっていないな〜」
高校生の時に一度やったきりなかなかやる機会もなく、献血はしばらくやってはいなかった。
「ご協力お願いしま〜す、あ!献血希望の方ですか〜?」
呼びかけていた魔物娘の看護士と目が会い、僕に声を掛けて来た。魔物娘は総じて美人揃いだが、この看護士さんは小柄な体も相まってかわいい部類に入っている。青白い肌、紅い瞳、背中に羽、お尻の辺りからは尻尾がのびていることからおそらく種族はデビルといったところだろうか?
「?どうかされましたか〜?」
「あっいや、ちょっと声が聞こえたので、何となく見に来ただけなんですが・・・」
「そうですか〜せっかくなので、よろしければ献血をされていきませんか〜?」
「ああ〜・・・そうですね〜・・・」
高校の時に一度は経験しているとは言え、献血をする以上血抜き取る為には腕に注射針を刺すことになる・・・注射は特別嫌いという訳ではないが、あの独特のチクッとした痛みは大人になってもなかなか慣れるものでもなく・・・できれば注射を打たれるような目にあいたくないとは常々思っていた。
「確かに少し痛いかもしれないですが〜ここのセンターの献血は上手って評判なんですよ〜?」
「そっそうなんですか・・・でもまたの機会に」
「そこをなんとか〜今日はあまり来てくれる人がいなくて血液が不足してるんです〜お願いします〜」
ギュッ♪
そう言ってデビルの看護師は僕の腕と足に自分の腕と尻尾を絡ませてきた。女の子特有の柔らかな感触と彼女との距離が近づいたことで彼女から発せられるいい匂いが僕の思考を鈍らせる。
「わっ・・・わかりました・・・献血・・・します・・・」
「ありがとうございます〜♪」
看護師の熱心な勧誘(誘惑?)に負けた僕は彼女に連れられ、すぐ近くの献血センターへとやって来た。
「ではまずこちらの問診票に必要事項を記入してくださいね〜その間に準備しますのでしばらくこちらでくつろいでお待ちください〜」
「はっはい・・・ありがとうございます」
僕は言われた通り用意された机の上においてあったA4サイズの問診票に自分の名前である堀部 修一(ほりべ しゅういち)を記入し、それ以外の年齢、性別、今日の体調等諸事項を記入していった。
「ふむふむ・・・今日の体調は普通、特に持病もなく、常用している薬やはなし。昨日の睡眠時間は大体7時間くらい・・・と」
病院の診察前の問診票にある様な項目を次々と記入していく。記入用紙の一番下欄に「担当:黒瀬百合(くろせゆり) 種族:デビル」と入っていた。
(あの看護士さんやっぱりデビルか・・・名前は”ゆり”っていうなのか・・・かわいい名前だな・・・)
「ふう、これで全部だな。」
すべての設問に答えた僕は百合さんとは別の受付の看護士さんへ問診票と提出し、用意された休憩室へと出向いた。中に入ると周りを見渡すとちらほら僕と同じ目的ここを訪れているであろう人間や魔物娘等がいた。確かに僕を入れて数人ほどしかいないので、先程の看護士さんの話も間違いではないのだろう。
「へえ、結構いろんなものが置いてあるんだな〜」
献血センターの待合室にはお菓子や飲み物テレビ、DVD、各種雑誌、マンガ等が多数おかれており、それらを自由に手に取ることができる様になっており、くつろぐには充分なスペースとなっていた。なかなかに快適そうだ。
「・・・堀部さん、堀部修一さんはいらっしゃいますかー?」
「あっはーい」
「献血の準備が整いましたので、ご案内します。」
「わかりました」
看護士さんに案内され、「献血室」と書かれた個室の中へ入った。
「あっ!堀部さんじゃないですか〜奇遇ですね〜♪」
「あれ?黒瀬・・・さん??」
呼び込みをしていたはずの黒瀬さんが部屋の中で待っていた。
「呼び込みをしていたんじゃないんですか?」
「今日はもう暗くなってきたので、呼び込みを締め切ったんですよ〜。私は献血ができるので、手伝いに回ったんです。」
「そうだったんですか」
「じゃあ、早速堀部さん、こちらのベッドに仰向けになってください。」
「はっはい・・・」
黒瀬さんと話していて忘れかけていたが、いざ献血用のベットに横になれと言われ、少し緊張してきた。やがて献血をする為の機器が運ばれきた。
「では準備ができましたので、献血させてもらいま〜す」
黒瀬さんがチューブのついた献血用の針を腕に近づけてきた。
「緊張しなくても大丈夫ですよ〜痛くないですからね〜?」
確かにそうやって小さい時から言われ続けたが、言われても痛いものは痛い・・・
「はい、では針を刺しますね〜」
僕は目を閉じて痛みに耐える。針が刺さった感触がした・・・一瞬とはいえやはり痛・・・
「・・・?あれ・・・??本当に痛くない・・・?」
黒瀬さんが言った通りまったく痛みは感じなかった。恐る恐る目を開けてみると確かに針は腕に刺さっており、針の先からチューブを伝って僕の血が機器へ運ばれていくのが見える・・・。
「ふふふ〜驚きましたか〜?この注射器の針はステンレスと魔界銀の合金でできているんですよ〜」
「魔界銀・・・?」
聞き慣れない単語に僕は首をかしげる。
「魔界銀って言うのは、あちらの世界ではポピュラーな金属で、これできた物はどんな鋭利な刃物であっても肉体を傷つけないっていう特性があるんですよ。最近はその特性を利用してこちらにある材質と組み合わせて人体に優しくて安全な医療機器がどんどん開発されているんですよ。この献血針もそのひとつなんです。」
「そっそうなんですか・・・」
あちらとはおそらく魔界の事を言っているのだろう。知らないうちに随分とお互いの技術が結合し、医療技術が向上していることやあちらの世界の物がこちらに入ってきているんだなと驚きが隠せなかった。
「ただひとつだけ副作用があるんです」
「副作用?・・・あっ・・・あれ・・・??」
急速に体がだるくなって眠気もしてきた・・・血を抜かれているのだから、貧血になったのか・・・?
「魔界銀って痛みが無い代わりに傷口から精を放出しちゃうんです。ですが、注射針くらいの傷なので、すぐに精が補充されて回復するのでそんなに問題ではないんですが、今みたいに眠気に襲われたりするんですよね。ベットを用意したのもその為なんです。」
「そう・・・なんですか・・・」
「献血が終わるまでまだ時間もありますし、しばらくゆっくりお休みくださいね」
「はい・・・ありがとうございます・・・」
「・・・お休みなさい・・・堀部さん・・・♪」
そういって黒瀬さんは僕にブランケットをかけてくれた意識が途切れる間際に見せた彼女の笑顔はデビルというより文字通り白衣の天使のごとくとても優しく母性的だった。しかし・・・
「うふふ♥」
眠りについた僕を見守る彼女の笑みには先程までとは違う妖艶な表情が浮かんでいた事に僕は気づくことは無かった・・・
「・・・堀・さん・・」
「・・・部さん・・・」
「・・・堀部さん・・・起きてください♪献血は終わりましたよ〜」
「ふぁ・・・あ・・・・終わりましたか・・・?」
随分とぐっすり眠ってしまった様な気分だ。
「はい、無事献血は完了しました。気分は悪くなられていませんか?」
「そうですね、むしろさっきよりも気分が良いくらいです・・・」
高校時代の記憶では少し貧血の様な症状が出たと思ったが、貧血どころか献血前よりも体調が良く感じられる。
「それは良かったです〜。では、“次”の作業に取り掛かりますね〜♪」
「えっ次の作業って・・・これで終わりじゃ」
ガチャン!!シュルルルルルルルルルル!!!!
「あっ!なっ何だこれは!?かっ体がうごかな・・・い・・・!?」
黒瀬さんへ疑問を投げかけようとした瞬間突然僕の寝ていたベッドの両側から黒いベルトの様なものが飛び出し瞬く間に僕の頭と手足に絡みつき、身動きがとれなくなった・・・。体を固定されてしまい視野が狭まった中、かろうじて黒瀬さんのいる側へ顔を傾ける。
「黒瀬さん・・・これは・・・一体???」
「あ〜ご心配無くです♪念の為暴れたり逃げ出したりしない様にしているだけですから♪」
「逃げ出すって・・・」
先程からにこやかな表情を崩さない黒瀬さんだが、その笑みにはどこか艶めかしいものが帯びていた。
「そんなに怯えなくても大丈夫ですよ?別に痛い事はしませんし〜むしろこれからとぉっても気持ちいいコトをはじめますからね♪」
そうして僕に黒瀬さんは近づいてきて・・・
チュッ♥
「うむ!?」
じゅるるるるるるぅ!!!!
突然キスをしてきた黒瀬さんは僕が動転して緩んで開いた口元から一気に舌を侵入させ、ディープキスへと持ち込まれてしまった。
「ちゅむぅ・・・ふぁぁ♥・・・んむ・・・じゅるうぅぅぅ・・・♥」
「んむぅ・・・んむうううう!?!?」
「黒瀬さんの激しい口撃によって口内粘膜を蹂躙され、すさまじい快楽が自分の体を駆け巡る・・・抵抗する気力は奪われ僕はなすすべもなく黒瀬さんへ身を委ねるしかなかった。
「ん・・・じゅるじゅる・・・ぷはぁ・・・♥ああ〜やっぱり堀部さんの精・・・とってもおいしいです〜♪でもぉ・・・」スリスリ・・・
「ここからはもっと濃い精の匂いがしてますよお〜♪」
「ああ・・・!?」
ディープキスを止めた黒瀬さんは僕の股間をズボンの上からさすってきた。さっきの凄まじい快楽からか、僕の股間はズボンを突き破らんばかりに膨れ上がっていた。
「う・・・ああ・・・」
「うわあ〜私のキスで感じてくれたんですね〜嬉しい♪苦しそうだからすぐに楽にしてあげますね♪」カチャカチャ・・・
「ああ、ダッダメ・・・!?」
「それでは御開帳〜〜〜♪」
身動きのとれない僕はあっという間に黒瀬さんにズボンを手際よく脱がされてしまう。そんな僕の愚息は・・・
「なっ・・!?」
本当に自分のモノか・・・と疑いたくなるくらいビンビンに反り返った僕のスカ
イツリーがそこに立っていた・・・
「きゃーーー♪すご〜〜〜い♪♪堀部さんの超逞しいじゃないですか〜〜〜♥」
「なっなんでこんな・・・」
「うふふ〜それはぁ〜〜〜この針のせいで〜す♪」
「そっそれは・・・さっきの・・・?」
黒瀬さんが取り出したのは先程まで僕の献血時に使用したであろう献血針だった。
「この針は〜痛みを感じさせないのはいいんですが、ちょっとした欠点がありまして〜魔力に対してとても親和性が高くて触れた魔物の魔力をすぐに吸収しちゃうんですよ〜〜」
「どっどういう・・・」
「人間に魔力が流れこんだ時の症状ってご存知ですか〜?人間の女性の方に魔力が流しこまれた場合は魔物化しますが、男性の場合は〜?」
確か保健の授業か何かで教わったような・・・確か・・・
「性欲が・・・増大する・・・?」
「正解です〜♪つまり〜堀部さんには私の魔力が献血針を通じて流し込まれたってことです〜♪」さもあっけらかんと自分の行為を説明する。
「わっわかっていたのにどっどうしてそんな事・・・」
「だってそうじゃないですか〜せっかくの現れた獲物を逃すわけないじゃないですか〜〜〜♪♪ジュルリ」
「えっ獲物って・・・」
「もちろん堀部さんの事ですよ〜♥そして捕食者はワ・タ・シ♪」
かわいらしく振舞う彼女ではあるが、僕には格好の獲物を目の前にした猛獣にしか見えなかった・・・
「もういいですよね?仕事ももう終わりましたし、今日はもう終業です♪だから今日も一日頑張った私にご褒美があってもいいと思うんです♪」
僕に語りかけながら黒瀬さんは看護服を脱ぎ捨て、ベッドに固定された僕に跨る。目の前には黒瀬さんのアソコがそりたったスカイツリーに今にも食いつきそうな状態となっている。
「ちょっ!?くっ黒瀬さん・・・おっ落ち着いてください!?僕達まだあってほんの数時間しかないのにこんな・・・!?!?」
「時間なんて関係ないです♪さっきの呼び込みで見かけた瞬間ビビっ!!とキちゃったんです♥あなたは私も運命の人です♥そうなったらもう魔物からは逃げられません♪おとなしく私に(性的に)食べられちゃってください♥」
「で・・・でもですね!恋愛にはいろいろと順序g・・・」
「順序も減ったくれもありません♪それではいただきまぁ〜〜〜す♪」
「ちょっ・・・!?待って!ほんとにまxt・・・あっ!ああ!!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!?!?!?!?!?!?
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・って事があって今に至るんだ。」
「よし分かった表へ出ろ。今から修正してやる!(血涙)」
「おっおい!そんなに怒らなくたっていいだろう!?お前が俺達のいきさつを聞きたがったから話してやったのに!」
「やかましい!!ちくしょぅ・・・どうじて俺は・・・俺には彼女ができないんだよぉぉぉぉぉ!!!!!(魂の叫び)」
「まあ・・・ちょっと前まではお前と同じ様な境遇だったからな・・・その気持ちは察する・・・だけど大丈夫だぜきっと。こんだけ魔物娘がいるならお前の事好いてくれる子だって絶対いるぞ」
「うう・・・同情はよしてくれ・・・どうせ俺なんか人間も魔物娘からも見向きされない人生を送るんだ・・・」
「そう悲観するなって。(ピリリリ・・・)あっと百合さんから電話だ。もしもし〜あっ仕事終わりましたか。分かりました、じゃあいつもの場所で・・・はい・・・ではまた後で〜(ピッ)」
「悪い百合さん仕事上がったみたいだから俺行くわ」
「おう・・・逝ってこいや・・・グッバイリア充・・・」
「元気出せって・・・じゃあまた明日なー」
「おーう・・・」
「はあ・・・俺もバイト行かないとな・・・」
(ポトッ)
「あ・・・・・・・すみません!お財布落とされましたよ〜」
終わり?
14/03/31 00:03更新 / KOJIMA
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