「遅かったなハルバード。さぁ新作をみせてくれ」
「ベリテ、悪いが時間がない。実戦でみてくれ。こいつの性能の良さを！」
「いいだろう　では健闘を祈る。」
ハルバードは、テレ機(テレポート)に乗って地上に転送された。
「もう始まっていたか。ふむ、全部で6匹か　余裕だな。」
そういって、スーツを装着した

カチャンキユルルルルーカチッウィーンガチッ
「さて、殲滅しようか。全軍サポートを頼む」
そして、いきなり1体のFXに殴りかかった。その瞬間FXの頭が強烈な一撃に耐えられず吹き飛んだ。
「案外もろいね〜〜」
それを見たほかのFX達は、ハルバードを取り囲み口からレーザーを放射したが、いとも簡単にかわされ、恐怖にひきつった顔をハルバードによって消された。
「見ろFXがまるでゴミのようだ！」
「さすが〜」「やったぜ！」「ハルさんがいれば俺らは安心だ！」
彼らは、ハルバードに称賛の声を浴びせた。
ハルバードの確認したFXは、倒しきった。が、実はまだ一匹残っていた。ハルバードが仲間の叫び声と銃声に気付き、それの存在に気付いた時にはもう遅く、仲間の死体の山があるだけだった。
それを見て自分の不注意でイタズラに死なせた隊員達を悔やんだ。
「ハルさんがいれば俺達は安心だ！」
脳裏に隊員達の声が駆け巡る。
やがて悲しみと怒りを新種のFXに向けた。
「絶対殺す。」
そういうが速いか、ハルバードは肩の大砲からガトリング弾を弾が尽きるまで打ち続けた。そして、弾がなくなり煙が過ぎるのをまったが、そこには何も残ってはなかった。バキッ！不意に後ろから何物かに殴られ、ハルバードは吹っ飛んだ。それは、まちがいなくFXの手だった。
「な、きさまいつの間に後ろに」
がFXは、追撃の手を緩めず壁に埋まっているハルバードにレーザーを放った。音もなく放たれたそれは、ハルバードのスーツのマスクに直撃し、先程までもがいていたハルバードはガックリとうなだれた。それを確認したFX は、ハルバードに背を向け地下要塞へと足を進めた。
「油断したら死ぬぞ？」
その声にFXは振り向いた。その瞬間、ハルバードの胸にあるコアから、赤い一筋の線がはなたれたかと思うと次の瞬間、FXの半径1mがFXもろとも
きえた。こうしてハルバードの初めての戦闘は幕を閉じた。その後救護班が駆けつけ、ハルバードは一命をとりとめた。その手術の最中、気を喪うまでずっと自分の不注意で守れなかった隊員の名をうわ言のように呟いていたという。

■作者メッセージ
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