とあるバフォメットと少年の日常
「おうまさんぱっかぱっか〜〜!!」
年は10歳ほどの少年がナイトメアの背中(馬の部分)に乗って遊んでいる。
臆病なナイトメアが背中に少年を乗せていること、それは奇妙なことだが、ケンタウロス型の魔物の馬の背でお馬さんごっこをしている楽しそうな少年は微笑ましい光景であることに間違いはないだろう。
しかし、
「ウォ゛〜〜〜〜レ゛〜〜〜〜〜ン゛〜〜〜〜〜〜〜」
バフォメットの少(幼)女が発したその一声と共にその光景が崩壊した。
乗っていた少年は、自分の名前―ウォレン―を呼ばれ、振り向いた。
「なに?リr」
少年はバフォメットの名前を言い切ることは出来なかった。その代わり、
「サンダーストーム」
「ぶべらぁっ!?」
魔術の雷が何本も少年めがけて飛び掛った。
そして砂煙が上がる。
普通ならば少年は真っ黒焦げ、いや、炭になっていたことだろう。
「浮気者のウォレンには 粛 ☆ 清 なのじゃ☆」
「あぶないあぶない・・・ああ!!お姉さん!!大丈夫!?」
「・・・・・・(お姉さん気絶)」
少年は見事に雷を受け止めたようだ。しかし、ナイトメアは見事に気絶してしまっていたが。
「リリー、お姉さんきぜつしちゃったよ!どうするんだ!」
「ふん!そんな下等生物は、放っておけばよいのじゃ!それより、ウォレンこそ何をこんな巨乳馬女なんぞに現を抜かしておるのじゃ!?」
「僕はリリーみたいにそんなおっぱいなんて気にしないよ!」
「なら何がわしに足りんと言うのじゃ!?」
「お馬さんごっこできないよ〜〜!!それにもふもふが・・・」
「もふもふはわしでも足りておるじゃろ!!まぁ、たしかにお馬さんごっこは難しいがのう・・・・・・それがわしの元から離れようとする理由かの!?」
「お家で引きこもってるのはいやだ!・・・・・・あ!お姉さん、大丈夫!?怪我ない?」
「・・・ひぃぃいいいいいい!!失礼しましたぁあああああ!!」
リリーとウォレンが痴話交じりの喧嘩をするうちに目覚めたナイトメアは、一目散に馬の足を使い猛ダッシュで逃げてしまった。
まだ心身共に幼い子供が遊び相手やおもちゃを失えば、取る行動は大抵一つだ。それは、
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!リリーのばかあああああああああああああああああああ!!」
号泣。
「リリーのばかばかばかばかばかばかばかばかばかああああああ!!」
そしてポカポカと誰か―ウォレンの場合はリリー―を殴りつけたりと八つ当たりをはじめる。そして、
「おうおう・・・・・・よしよし、すまんかったのう・・・・・・よし、今日はアイスクリームとパフェとお菓子を一緒に買って食べるのじゃ!」
「うぇっ・・・ぐすっ・・・・・・いいの?・・・ぐすっ・・・本当に?約束だよ?」
「本当じゃよ!約束じゃ!!」
「わ〜〜〜!!やったぁ〜〜〜〜!!アイス、アイス、アイス、アイス・・・・・・」
「(まだウォレンもお子様じゃのう・・・・・・)」
親(?)に宥められ、別の方向に目を向けさせられる。
それが、この街のサバトの前での日常の光景だった。
それから7年ほどの時が過ぎた。ウォレンはそこらの大人とほぼ変わらぬ体つきになった。多少華奢だったが、親魔物街一の魔術師になるにはそれくらいの体つきで十分だった。
幼少にしてリリーの放つ雷を防ぎきることのできる才能を持っていたウォレンはあっという間に親魔物街髄一の魔術師になった。
そして、真夜中のサバトの一室・・・・・・
「はぁ・・・・・・激しすぎだっての、リリー」
「ふん、魔術で負けようと、ベッドでは負けないのじゃ♪」
「うん、無い胸を張っても何もでないぞ」
「流石にそれはむかっとくるのじゃ、 粛 ☆ 清 タイムかの?」
「粛 ☆ 清 と称してもう一回絞る魂胆か、勘弁してほしいよ」
「ん?昔のようにサンダーストームがいいかの?」
「ん〜〜、懐かしいなぁ、サンダーストーム・・・・・・俺が拾われて、防御魔法教えてもらったその日から何回食らったか分からないな」
「そうじゃの・・・・・・あの頃は、よく攫われそうになっとったのう」
「攫われ・・・って、そうだったの!?」
「はぁ・・・・・・今更何を言っておるのじゃ・・・・・・そうに決まっておろう、わしが教団に追われとったお主を拾ったというに、あやつら・・・・・・」
「まぁ、攫われなかったことだし・・・・・・それに、これでも拾ってくれて育ててくれて感謝してるんだよ、リリー」
「ん・・・・・・まあ、なんのこれしき、礼には及ばんのじゃ」
「顔赤くなってるぞ」
「な・・・・・・なんじゃと!?」
「ぷっ・・・あははははははは!!引っかかった!」
「な、か、カマをかけるとは・・・ひどい兄様じゃ」
「怒るなよ、リリー。愛してるよ」
「わしも兄様のことはずっと愛してるのじゃ♪」
そして二人は抱き合って眠りにつく。これからもずっと二人は幸せに暮らしていくことだろう。
年は10歳ほどの少年がナイトメアの背中(馬の部分)に乗って遊んでいる。
臆病なナイトメアが背中に少年を乗せていること、それは奇妙なことだが、ケンタウロス型の魔物の馬の背でお馬さんごっこをしている楽しそうな少年は微笑ましい光景であることに間違いはないだろう。
しかし、
「ウォ゛〜〜〜〜レ゛〜〜〜〜〜ン゛〜〜〜〜〜〜〜」
バフォメットの少(幼)女が発したその一声と共にその光景が崩壊した。
乗っていた少年は、自分の名前―ウォレン―を呼ばれ、振り向いた。
「なに?リr」
少年はバフォメットの名前を言い切ることは出来なかった。その代わり、
「サンダーストーム」
「ぶべらぁっ!?」
魔術の雷が何本も少年めがけて飛び掛った。
そして砂煙が上がる。
普通ならば少年は真っ黒焦げ、いや、炭になっていたことだろう。
「浮気者のウォレンには 粛 ☆ 清 なのじゃ☆」
「あぶないあぶない・・・ああ!!お姉さん!!大丈夫!?」
「・・・・・・(お姉さん気絶)」
少年は見事に雷を受け止めたようだ。しかし、ナイトメアは見事に気絶してしまっていたが。
「リリー、お姉さんきぜつしちゃったよ!どうするんだ!」
「ふん!そんな下等生物は、放っておけばよいのじゃ!それより、ウォレンこそ何をこんな巨乳馬女なんぞに現を抜かしておるのじゃ!?」
「僕はリリーみたいにそんなおっぱいなんて気にしないよ!」
「なら何がわしに足りんと言うのじゃ!?」
「お馬さんごっこできないよ〜〜!!それにもふもふが・・・」
「もふもふはわしでも足りておるじゃろ!!まぁ、たしかにお馬さんごっこは難しいがのう・・・・・・それがわしの元から離れようとする理由かの!?」
「お家で引きこもってるのはいやだ!・・・・・・あ!お姉さん、大丈夫!?怪我ない?」
「・・・ひぃぃいいいいいい!!失礼しましたぁあああああ!!」
リリーとウォレンが痴話交じりの喧嘩をするうちに目覚めたナイトメアは、一目散に馬の足を使い猛ダッシュで逃げてしまった。
まだ心身共に幼い子供が遊び相手やおもちゃを失えば、取る行動は大抵一つだ。それは、
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!リリーのばかあああああああああああああああああああ!!」
号泣。
「リリーのばかばかばかばかばかばかばかばかばかああああああ!!」
そしてポカポカと誰か―ウォレンの場合はリリー―を殴りつけたりと八つ当たりをはじめる。そして、
「おうおう・・・・・・よしよし、すまんかったのう・・・・・・よし、今日はアイスクリームとパフェとお菓子を一緒に買って食べるのじゃ!」
「うぇっ・・・ぐすっ・・・・・・いいの?・・・ぐすっ・・・本当に?約束だよ?」
「本当じゃよ!約束じゃ!!」
「わ〜〜〜!!やったぁ〜〜〜〜!!アイス、アイス、アイス、アイス・・・・・・」
「(まだウォレンもお子様じゃのう・・・・・・)」
親(?)に宥められ、別の方向に目を向けさせられる。
それが、この街のサバトの前での日常の光景だった。
それから7年ほどの時が過ぎた。ウォレンはそこらの大人とほぼ変わらぬ体つきになった。多少華奢だったが、親魔物街一の魔術師になるにはそれくらいの体つきで十分だった。
幼少にしてリリーの放つ雷を防ぎきることのできる才能を持っていたウォレンはあっという間に親魔物街髄一の魔術師になった。
そして、真夜中のサバトの一室・・・・・・
「はぁ・・・・・・激しすぎだっての、リリー」
「ふん、魔術で負けようと、ベッドでは負けないのじゃ♪」
「うん、無い胸を張っても何もでないぞ」
「流石にそれはむかっとくるのじゃ、 粛 ☆ 清 タイムかの?」
「粛 ☆ 清 と称してもう一回絞る魂胆か、勘弁してほしいよ」
「ん?昔のようにサンダーストームがいいかの?」
「ん〜〜、懐かしいなぁ、サンダーストーム・・・・・・俺が拾われて、防御魔法教えてもらったその日から何回食らったか分からないな」
「そうじゃの・・・・・・あの頃は、よく攫われそうになっとったのう」
「攫われ・・・って、そうだったの!?」
「はぁ・・・・・・今更何を言っておるのじゃ・・・・・・そうに決まっておろう、わしが教団に追われとったお主を拾ったというに、あやつら・・・・・・」
「まぁ、攫われなかったことだし・・・・・・それに、これでも拾ってくれて育ててくれて感謝してるんだよ、リリー」
「ん・・・・・・まあ、なんのこれしき、礼には及ばんのじゃ」
「顔赤くなってるぞ」
「な・・・・・・なんじゃと!?」
「ぷっ・・・あははははははは!!引っかかった!」
「な、か、カマをかけるとは・・・ひどい兄様じゃ」
「怒るなよ、リリー。愛してるよ」
「わしも兄様のことはずっと愛してるのじゃ♪」
そして二人は抱き合って眠りにつく。これからもずっと二人は幸せに暮らしていくことだろう。
13/12/12 16:38更新 / 銀